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特定非営利活動法人ADDS

児童発達支援の施設やサービスを提供する特定非営利活動法人ADDSは応用行動分析(ABA)を元にエビデンスに基づいた発達支援をおこなっています。

ADDSの障害の有無にかかわらず、一つ一つのご家族に寄り添う考え方や、新しい発達支援の形など、一人一人の個性を互いに認め合い、お互いが自分らしく活き活きと暮らせる社会の実現を目指す姿がありました。

今回はADDSの竹内様、本多様にお話しを伺いました。

特定非営利活動法人ADDS共同代表。臨床心理士・公認心理師。 竹内 弓乃(たけうち ゆの)さん
特定非営利活動法人ADDS共同代表。臨床心理士・公認心理師。
学生時代に自閉症がある男の子とその家族との出会いをきっかけに、発達障害がある幼児への早期支援を学び始める。大学院では発達心理学と応用行動分析学に基づく早期支援の研究と臨床活動を行い、2009年にADDSを設立。発達障害がある子どもとその家族向けの発達支援プログラムの開発と提供、支援者向けの研修事業などを手がける。
特定非営利活動法人ADDSオンライン発達相談プロジェクトマネージャー・ABAセラピスト・元小学校教員・公認心理師。 本多 恵理(ほんだ えり)さん
ADDSの運営する江戸川区発達相談・支援センターにおいて、児童指導員として活動しながら、オンライン発達相談kikotto(きこっと)の運営に携わる。元小学校教員という経験の中で感じた「より早期に、子どもたち一人一人の特性に合わせたサポートをしたい」という想いから、ADDSに参画。

科学的根拠に基づいた発達支援とは

———ADDSがどういった活動をされているかを伺えますか?

竹内:私たちは、自閉症を初めとする発達障害や、発達障害という診断がついてなくても、少し発達的に気になるところがあるお子様とそのご家族のサポートを行っています。

大きく3つの活動があるのですが、1つ目は支援が必要なお子様に対する発達支援で、お子様の認知能力やコミュニケーションの特性とかに合わせ、必要な発達支援プログラムをオーダーメイドで提供する活動です。ADDSでは応用行動分析学を軸に、科学的根拠に基づいた支援を行っており、現在3つの事業所をにて直接、親子向けのプログラムを提供しています。

2つ目は人材育成です。私たちは、発達のことが気になるお子さんが、全国どこにいても科学的根拠に基づいた支援を受けることができる社会の実現を目指しています。全て自分たちだけで支援を行うことが物理的に難しいので、支援ができる人を増やすことに力を入れています。

プログラムを体系的に学べる「初級ABAセラピスト養成講座」をはじめ様々な研修を提供し、発達支援の担い手の育成に取り組んでいます。

3つ目は研究開発です。私たちの法人は発達心理学や応用行動分析学という心理学の研究室の仲間で立ち上げたという経緯があります。発達支援という領域でも、きちんと研究成果に基づくプログラムがあるということを、世の中に発信したり、自分たちの取り組みの中でもきちんとデータを取って次の活動に生かすために、研究開発と啓発活動をおこなっています。

———ありがとうございます。発達支援の施設は自治体の補助を受けながら、地域に開設されているイメージがあります。ADDSさんは他の事業者とどういった違いがあるのでしょうか。

竹内:私達は2013年から障害児通所支援事業という、児童福祉法に基づく通所施設の運営をやっているのですが、同様の制度に基づく施設は現在全国に2万5千か所を超えています。2012年に児童福祉法の改正があり、規制緩和によって多くの事業者が参入したことで、この10年ぐらいで急激に増えました。多くの事業所は制度ありきで運営を始めると思いますが、私たちはそういった制度がある以前から行っていて、その当時は実は幼児教室みたいな形で、保護者の方の全額負担という形で月謝をいただきながら提供をしていました。

まだ、その当時は日本では応用行動分析に基づく支援というものも馴染みがなかったのですが、私たちは「応用行動分析に基づく支援を届けたい」ということからスタートしており、補助制度ありきで始めたというよりは、提供サービスありきで、それを制度適用に置き換えていったという部分が違いなのかも知れません。

徐々に制度ができてきて、私たちのサービスも制度の枠組みで提供を行うことができ、中身は変わらないけれど、費用負担を安く利用できるようになりました。

———応用行動分析に基づく支援が特徴と思いますが、他の事業者の施設はそのようなアプローチは行われていないのでしょうか?

竹内:療育に関しては色々な形や理論体系があるとは思います。それぞれの施設で特色があり、正解がないと思いますが、私達は、その親子に対して提供する発達支援について「何が誠実か」を考えたときに、一つの答えが「きちんとエビデンスに基づいているものを提供する」ことでした。

いろんなやり方をしている事業者さんが世の中にたくさんある中で、私達の選択としては、自閉スペクトラム症に対する早期の支援の中で、ほとんど唯一、大きな効果が研究的に実証されている応用行動分析に基づく早期の集中的な支援と考えています。

他の事業者でも行っているところはあると思いますが、まだ十分に広がってはいないと思っています。

 

大学でのアルバイトがきっかけで出会った自閉症

———子育てや発達支援など、確かに主観や経験値だけに基づいたりとかで、「自分がこれをやってきてよかったから、この子にも合うだろう」みたいな、逆に決めつけてしまう部分も確かにあるのかな?と思いながら聞いてました。その応用行動分析に竹内様がたどり着いたというか、発達支援に活用すべきかみたいな、何か体験とかきっかけはあったのでしょうか。

竹内:はい。それは私が大学1年生の時ですが、家庭教師のアルバイトを探していて、大学の掲示板の貼り紙を見にいきました。その中で「言葉に遅れがある幼稚園児に、遊びの中で言葉を引き出すアルバイト」があって目を引きました。自分が受験が終わってすぐだったので、高校3年生とかの受験の責任を担う家庭教師は少し荷が重いとおもっていたのと、幼稚園児と遊ぶのなら、私も楽しくできるかもしれない、という少し軽い気持ちでアルバイト先に電話をしてみた、ということがきっかけでした。

電話をしてみたら個人のお母様で、「すぐ面接に来てください」ということになり自宅に伺ったのですが、4歳になったばかりの男の子とお母様がいらっしゃって、開口一番「うちの子は自閉症です。自閉症は心の病気ではなくて、脳の先天的な機能の違いなんです。」と、おっしゃり、また、「自閉症ですが、早期に研究成果に基づく集中的な支援をすることで、コミュニケーションとかが大きく向上することは、研究的に明らかになっているんです」と、面接に行ったその日に教えていただきました。

”応用行動分析という理論体系に基づく支援方法”について、お母様がA4の紙1枚にご自身でまとめた資料を使って説明してくれました。そのとき私は自閉症っていう言葉もそこで初めて知ったぐらいの、何も知らない文学部のただの学生だったので、逆に先入観も無く”先天的なもので心の病気じゃない”とか”早い段階からできるアプローチがあるんだ”と、素直に自分の中に情報が入ってきたことを覚えています。

その時は知らなかったのですが、教えていただいた事は、当時日本で知ってる人自体、ものすごく少ないもので、本当に最先端の情報を、たまたまその親御さんが持っていて教えていただいたことだったんですね。

そのお母様から「今ちょっとやってみるので、見てください」というように理論を簡単に教わって、その後実践を見せてもらい、自分もやってみてお母様からフィードバックを受ける、ということをさせてもらって、ちょっとずつ学んでいったのですが、そうすると2時間程のセラピーの中で、お子様がやる前には話せなかったフレーズ、言葉とかが、帰るときには、自分で言えるようになってたり、そのような小さな変化が生まれていることを実感できました。

そのアルバイトを行うようになり、そういうお子様の変化が1回2時間のセッションの中でも、毎回毎回たくさん訪れることを感じ、すごく感動的だったのです。

ただの学生に過ぎない自分でも、ちゃんと教えていただいた理論とノウハウに基づいてお子様と関われば、こんなふうにお子さんの発達や行動とかに変化が生まれるんだと驚きました。ただ反面、こういう素晴らしいことが全然日本では浸透してない。受けられる子がごくごく一握りだと感じ、これを日本に根づかせる仕事をしたいなと思ったのが一番最初のきっかけですね。

———素晴らしいお話しですね。発達支援について、なかなか一般的には知識が無く、そういった子育てに直面した時に、子育てしている親はきっとすごく悩まれたり、情報を探した入り、自治体などの相談窓口などに相談して解決の糸口を探していくものなのでしょうか。

竹内:そうですね。私が出会った親御様は、たまたまご家族でアメリカに住んでいらしたときに息子さんが自閉症の診断を受けたそうなのですが、医師に「応用行動分析に基づく早くからの支援が重要だからそれをすぐやってください」と言われて、アメリカでそれを受けていた、ということがあったそうです。それでお母様は、その方法があるのを学ばれて日本に帰ってきた経緯がありました。

今の日本だとお子様の発達が少し気になるな、と思った時点で少しずつインターネットで検索し初めて、「もしかしたら自閉症とか、発達障害の特徴の当てはまるのかな?」と思い、自治体の発達相談に問い合わせをされたりとか、親子教室とかいろんなものを経て療育にたどり着くっていう方が多いでしょうか。他には乳幼児健診とかで1歳半とか3歳とかで発達に気になるところがあると指摘を受ける場合もあります。また、ご自身で療育を受けられる施設を調べて、直接保護者の方から連絡いただくケースもありますね。

発達特性に対しての理解や捉え方

———お子様のコミュニケーションや認知能力の発達に、早期の支援が重要だと思いますが、課題として早くからそういった支援についての情報や知識を親が知らないということもありそうですね。

竹内:支援を受けることが早いに越したことは無いのですが、とはいえその情報を知ったとき、例えば小学生になってたから、もう手遅れなんじゃないかと思う必要はありません。どの年齢でもお子様の1人1人の特性をきちんと把握し、支援をすることで、必ず学べることはあります。早くに支援が受けられなかったからと言って、ネガティブに思う必要は無いですが、もし早い段階でこういう情報を得ることができたのなら、すぐアクションを起こしてあげた方が、ご本人様にも周りのご家族にとっても、困り感が軽減したり、特性に対する理解が深まったり、その後の子育てにも良い影響があると思います。

———発達に関しても、「良い悪い」では無く、その子供の特徴というか、親が理解できれば子供とのコミュニケーションの仕方が変わっていきそうですね。

しかしながら、乳幼児健診のようなところで、ヒアリング項目で何か「できない」に該当するものがでてくると、親は心配になってしまい、変にネガティブなイメージをもってしまっている側面もある気がしますね。

竹内:そうですね。よく親御様の話の中で、乳幼児健診で”引っかかる”という言い方をしたりするんですけど、すごいネガティブな表現ですよね。できないことや問題点を探されるように思われちゃってる人もいると思うんです。

しかし、本当はそういうものではなく、ちょっと気になるところとか、特徴的なものを見つけ出して、その子に合った学び方や育てられ方を探るきっかけだと捉えられるといいなと思います。

発達特性について知るきっかけができるのは、むしろすごくいいことです。発達の障害があるなしに関わらず、一人一人子供の発達特性は違います。自分と別の人が考え方が違ったり、物事の捉え方が違うというように、親や周りの大人が子供の特性を理解してそれに配慮した関わりができる環境を設定する、ということが子供にとってはすごく良いことです。ひいては子供に関わる親や周りの人にもいいことに繋がります。そこをぜひネガティブではなく、「きっかけにしよう」という考えで社会全体が思えるといいと思います。

多くの人に子供の特性の理解と関わり方を伝えていくために

———多くの方に良質なプログラムの提供やお子様への関わり方を伝えていくために、どのようなことを行われているのでしょうか?

竹内:一つは療育施設のネットワークを作って一緒に支援のスキルアップをしていくという活動です。私たちが提供する施設をどんどん増やしていければいいんですが時間も労力もかかります。日本全国全体で療育施設は25,000件以上あります。施設によっては体系立てたプログラムを持っておらず、それぞれの現場の職員さんたちが、一生懸命お子様を見ていたり、自分自身の経験や勘で日々試行錯誤しながら支援しているところもあると思います。

私たちにも、そのような施設から「目の前のお子様に対して支援をしっかり届けたいけどノウハウが十分ではなくて・・・」とか「研修をやりたいけど、どうしたらよいのか」とよく相談があったりするのですが、日々忙しい中でなかなか、ノウハウを整理したり、研修プログラムを作ったりは難しいですよね。

そういった施設に対して、きちんとした学びのコンテンツや、学びの場の提供、学び合いの仕組みなど社内のメンバーだけではなく、他の施設も含めて、お子さんたちの為の良い支援を地域で届けたい、という事業者同士のネットワークを作り、質の高い支援ができる受け皿を増やしています。

もう一つはその受け皿が増えるだけではなく、支援の利用者側を考えたときに、もっと早い段階で「子供の発達のことでちょっと気になる」とか「誰かに相談した方がいいのかな?」など、何か疑問を感じた時に情報を得たり、専門家に相談したりできるようにすることです。

ちょっと気になる、という段階から必要な支援にたどり着くまでの時間を短くするようなアプローチも必要だろうと思っています。その課題感から始めたサービスがkikottoです。

 

もっと手軽に発達相談を活用してもらうためのサービスkikotto

———kikottoについて教えていただけますか?

本多:サービスを始めたのはコロナ禍がきっかけでした。自治体とかの発達相談を利用したいと思っても、コロナで休止や大幅な縮小があり、子供の発達について相談したいのにできない状況を何とか解決したいと思っていました。

元々、相談窓口があった時期でも、ちょっと行きづらかったりして気軽に相談できる場がないとも思っており、LINEとかZoomとか、身近なツールを使ってすぐにアクセスして「なんか気になる」という段階から子供の発達について相談できるサービスとなっています。

通常、自治体などの相談窓口とかだと予約電話をして、いついつ来てくださいと言われることが多いのですが、この予約もすごく殺到していて、本当に困っているのに、親御さんが相談したいと思ってから1ヶ月後とか、ひどい時には数ヶ月待ってようやく話ができるという場合もあります。

自治体によって、相談体制は異なると思いますが、概ねかなり相談するだけでも時間がかかる現状です。kikottoでは、相談から返信をする期間を短くすることを意識しており、基本的には2営業日以内には専門の相談員がお返事します。

———1ヶ月ぐらいリードタイムがある自治体のサービスと比べ、2日で回答がもらえるサービスなのは、かなり画期的ですね!困った時、すぐ相談できるのはとてもありがたい。どういった方が相談対応をしてくれるのでしょうか?

本多:基本的な発達支援の知識がありADDSでプログラムの履修と保護者トレーニングができるセラピストが相談員になっています。ADDSでは自分がプログラムを実践できるだけではなく、保護者にその方法を伝えることができるということを重視しているので、kikottoの相談員はそのスキルを待っています。自分でできることと、伝えることは別のスキルと考えています。

———知識があるだけでなく、利用者にとってもわかりやすさ等、伝わることも重視されているようで、スピードも質もすばらしいですね。問い合わせはどのようなものが多いのでしょうか?

本多:先ほどのお話しのように乳幼児健診のタイミングで発達障害に当てはまっているかもと思い相談されるケースや、幼稚園とか保育園とか集団で生活する場面に入った段階で、ちょっと他の子と違うかも、と感じたりとか、園の先生から指摘を受けたとか、そういう家庭の中で子育てしてる中で気づかなかったことにも気づき出し相談に繋がるケースは多いですね。

就学後に不登校になってとか、教科学習が進まないと気づきにくい事などは就学後しばらく経った時に相談されるケースもあります。

 

多様な育児に対する気軽に相談するという課題解決方法

———自分も子供を育てていますが、子供によって特徴があるんで、多少違和感があっても私などは鈍感な方で、個性だからいいんじゃないみたいに思い、気にしなかったりしますが、温かく見守っていれば何とかなるのか、それとも気になったら些細なことでも相談したほうがよいでしょうか?

本多:すごい難しいところでもあるのですが、お子様を育てる中で、そんなに困り感がなく、何とかなってる場合は、すぐ支援が必要ではないこともありますが、親御さんが子供の対応について、「どうしていいかわからない」と感じたり、対応に困ってイライラして「叱るばかりしてしまう」などネガティブな連鎖が起きていることに気づいているのに、どうしていいか、正解がわからないみたいな状態になったときは、すぐに相談してほしいと思います。

子育ての状況も、親の仕事などによって割ける時間の量や、周りの支援状況によって様々だと思いますし、育児負担感も人によって違うと思います。同じ事象であっても頻度とか、強度とかによって、同じ悩みでも、相談するべきラインが違ってきます。そのため、本人が「相談したいな」と思ったら、発達障害の有無にかかわららず、育児相談みたいな感じでお話されるだけでも多少気持ちが和らいだり、お子さんや家族間とのコミュニケーションの中に、少し良い変化が生まれる側面があると思います。

普通の育児相談では、より多くのお子さんに当てはまりそうな「こういう場合はこういうことしてる事が多いよ」という一般的な情報をもらえると思いますが、私たちはもう少し踏み込んだ形で、お子さんの状況を具体的に聞き取って、そのお子さんに合わせた方法を発達心理学や応用行動分析学などの理論とこれまでの実践に基づいて一緒に考えてお伝えできるので、より一人一人のお子さんに合った情報をすぐにお届けしやすいと思います。

———なるほど。確かに一般的にはこうだって言われても、悩んでいるご家族は一通り方法を試していたりするので”自分たちのケース”に合う方法を模索していると思いますね。家族の繋がりを作るためのコミュニケーションのアドバイスをされているサービスだと感じました。もっと多くの人にカジュアルに使ってほしいですね。

本多:kikottoは現在、登録いただいて2週間は無料で何回でもご相談いただけます。また、line応援マガジンに登録いただければ、お子様の発達の傾向や年齢に合わせた情報をお届けしていますので、ぜひご利用いただければと思います。

———2週間無料で何回でも相談できるんですか?!すごいですね。前向きになるきっかけをもらえそうですね!

本多:お客様もどんな回答がくるのか分かりにくかったりすると、登録しにくいと思います。お試しに使っていただいて、そこで解決する場合もありますし、ある程度時間が経ってから少しお子様との状況が変わって「今こうなんですけど・・」と再登録してくださる方も最近増えてきました。

———悩んだらまず、このkikottoを使うのがいいですね。一般的には自治体に聞くものでしょうか。

竹内:自治体に聞くのはハードルが高いですね。相当困った状態ではないと行かないと思います。

本多:私の経験で、うちの子は自閉症なのですが、最初は自閉症だとか、全く思っていなかったんです。少し言葉の発達が遅いな、ぐらいはあったんですが、それよりも偏食がすごくて、何しても物を食べてくれず、本当に困ってしまいました。そこで地域でやっている育児相談に行っていたのですが、そこは発達相談では無かったので、軽めの育児相談全般を受け付けるところでした。そこで言われるあらゆる事を試しに試しましたが、なかなか上手く行かず長い間悩んでいたことを覚えています。

———自分の悩みが、悩むべき悩みなのかを判断するのも難しいですね。自分なりに色々試してみないと正解が見えてこない。長い間悩んでしまいますね。

竹内:それで本当に何ヶ月も悩む方もいますし、半年、1年、2年と経っていることも全然少なくないんですね。

———やはり困ったらすぐに相談するのがよさそうですね。

竹内:そうですね。前提として、発達的な特性というのは、誰もが多かれ少なかれ持っているものです。環境との関わりの中にミスマッチがあると、それが困りごととして出てくるわけです。相談したからといって、何か障害が認定されるようなものではないですし、結局なにもなければそれでいいですし、もし専門的な支援が必要なお子さんなら、早い段階から丁寧に発達をサポートできるに越したことはないです。困ったら、是非気軽にご相談いただけると良いなと思います。親子のポジティブな時間がもっと増えるといいですよね。

多くの人へ発達相談を届け親子の関係よりポジティブなものに

———育児では物理的な負担も心的負担も両方あると思いますが、発達障害に限らず、子育ての負担を軽減する視点で相談を行われている事が社会的意義がすごくあり素敵だと感じました。最後にADDSさんのサービスを今後、どのような方に使っていただきたいかを教えていただけますか?

本多:話の中でもあったように、少しでも子育てに何か悩んでいて、心配事がある方に、ぜひ使っていただきたいです。発達相談の文脈では、子育てで皆様が直面する課題にお応えできると思います。発達相談ということにあんまりハードルを感じず、子育て相談と思っていただいて構わないと思うので、本当に気軽に利用いただければと思います。

竹内:親子の相互作用とかっていう言葉を私達はよく使うんですが、「子供の特徴とが悪い」とか「親の関わり方が悪い」とか、誰か1人が悪いということはないんですね。応用行動分析の大事な考え方なんですが、誰も悪くないけど、相互作用の中にその問題がある。

お子さんがある反応をし、それに対して大人がどう返したか、そしてそれに対してまた子供が反応する。このようにコミュニケーションは出来上がってきます。その関係性の中に何らかの難しさが生じていて、保護者の方が育てにくさを感じていたり、お子さんも育ち辛さとか、困り感だったりとか、何か環境が自分に合ってないなどのしんどさを感じてしまうという事象が結果的に生じてる状況です。

この相互作用を早い段階から良くしていくことは、本人たちが思った以上に、実はすごく楽しくなることなので、親子の会話っていうのを、ポジティブにもっとしていきたいなと思う方はぜひ、そのヒントが得られると思うので、気軽に私たちのサービスを使ってほしいとい思います。

———ありがとうございます。個人と個人の中にコミュニケーションがあって、個人の問題ではなくコミュニケーションの課題にフォーカスされて親子の絆を作り上げているADDSさんの活動は改めて素敵だなと思いました。

記事で取り上げさせていただいいたkikottoは2週間無料で何度でも育児相談や発達相談が利用できます。こちらからご登録ください。

https://adds.or.jp/sodan/

 

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