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子どものスクリーンタイムは何時間まで?年齢別の目安と上手な付き合い方

2026.10.20

暮らす

「動画を止めると大泣きする」「気づけば何時間もタブレットを見ている」——そんなふうに、子どものスクリーンタイムに悩んでいるパパ・ママは多いのではないでしょうか。家事の間や移動中など、動画に助けられる場面があるのも事実です。だからこそ「どのくらいまでならいいの?」と迷ってしまいますよね。

こども家庭庁の最新の調査では、0〜9歳の子どもの約4人に3人がインターネットを利用しており、平日1日あたりの平均利用時間は2時間を超えています。スクリーンとの付き合い方は、もはやどの家庭にも関わる「定番の悩み」といえそうです。

この記事では、WHO(世界保健機関)や日本小児科医会が示している年齢別の目安と、家庭で無理なく続けられるルールづくりのコツをまとめました。「ゼロにする」のではなく「上手に付き合う」ためのヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。

この記事はこんな方にオススメ

  • 子どもの動画やゲームの時間が長すぎないか気になっている方
  • 年齢ごとのスクリーンタイムの目安を知りたい方
  • 親子でケンカにならないルールのつくり方を知りたい方

1. 子どものスクリーンタイムとは?いまの利用実態

スクリーンタイムとは、テレビ・スマートフォン・タブレット・パソコン・ゲーム機などの画面を見て過ごす時間のことです。最近は「テレビで動画配信サービスを見る」「タブレットで知育アプリを使う」など、使い方が多様になり、1日の合計が見えにくくなっています。

0〜9歳の子どものインターネット利用率は75.2%、平日の平均利用時間は約2時間18分、利用内容は動画視聴が93.4%であることを示した図

0〜9歳の約4人に3人がネットを利用

こども家庭庁の「令和7年度 青少年のインターネット利用環境実態調査(速報)」によると、0〜9歳の子どものインターネット利用率は75.2%でした。年齢が上がるほど利用率は高くなり、2歳で6割超、5歳で約8割、8歳以上では9割を超えています。

平日の平均は約2時間18分、半数以上が2時間以上

同じ調査で、0〜9歳の平日1日あたりの平均利用時間は約137.7分(約2時間18分)、2時間以上利用している子は56.8%でした。利用している機器はテレビ(放送番組を除く)が57.2%と最も多く、利用内容では動画視聴が93.4%と大多数を占めています。「うちだけ長いのでは」と心配になっていた方も、多くの家庭が同じ状況にあることがわかるのではないでしょうか。

2. 年齢別のスクリーンタイムの目安は?WHOと日本小児科医会の考え方

では、どのくらいが目安になるのでしょうか。代表的なものとして、WHOが2019年に公表した5歳未満向けのガイドラインと、日本小児科医会が2004年に出した提言があります。

WHOと日本小児科医会が示す、0歳・1歳・2〜4歳・それ以降の年齢別スクリーンタイムの目安を比較した表
年齢 WHO(2019年) 日本小児科医会(2004年)
0歳 推奨しない 2歳まではテレビ・ビデオの視聴を控える
1歳 座ったまま画面を見る時間は推奨しない 2歳まではテレビ・ビデオの視聴を控える
2〜4歳 1日1時間まで(少ないほどよい) すべてのメディアの合計を1日2時間までが目安
5歳以上 (このガイドラインの対象外) すべてのメディアの合計を1日2時間までが目安

WHO:2〜4歳は「1日1時間まで、少ないほどよい」

WHOのガイドラインでは、1歳未満はスクリーンタイムを推奨せず、1歳も座ったまま画面を見る時間は推奨しないとしています。2〜4歳は1日1時間までで、「少ないほどよい」とされています。あわせて、1日を通してしっかり体を動かすことや、十分な睡眠(3〜4歳は昼寝を含めて10〜13時間)をとることも勧めています。

日本小児科医会:メディア全体で「1日2時間まで」

日本小児科医会は「2歳までのテレビ・ビデオの視聴は控える」「授乳中・食事中は視聴をやめる」「すべてのメディアへ接触する総時間を1日2時間までを目安にする」「子ども部屋にテレビやパソコンを置かない」「親子でルールをつくる」という5つの提言を出しています。

どちらも「必ず守らなければならない決まり」ではなく、あくまで目安です。また、オンライン授業や家族とのビデオ通話のように、目的のある使い方もあります。数字だけにとらわれず、「その時間に何を見ているか」「ほかの活動の時間を削っていないか」もあわせて考えてみてはいかがでしょうか。

3. 見る時間が長くなると心配されること

スクリーンそのものが「悪いもの」というわけではありません。気をつけたいのは、画面を見る時間が増えることで、子どもの成長に欠かせないほかの時間が減ってしまうことです。

睡眠時間や生活リズムへの影響

寝る直前まで動画を見ていると、なかなか寝つけず、就寝時刻が遅くなりがちです。自治体などの啓発資料でも、就寝前1時間はスマホや携帯ゲームを触らせないように心がけることが勧められています。

体を動かす時間・親子の会話の減少

WHOのガイドラインは「座って過ごす時間を減らし、もっと遊ぼう」というメッセージを掲げています。外遊びや親子のおしゃべり、絵本の時間など、画面の外での体験をしっかり確保できているかを、ときどき振り返ってみるとよいでしょう。

目の疲れや姿勢

画面に顔を近づけたまま長時間見続けると、目が疲れたり姿勢が崩れたりしやすくなります。見る距離や部屋の明るさにも気を配り、こまめに休憩をはさむようにしましょう。気になる症状があるときは、かかりつけの小児科や眼科に相談してください。

4. 今日からできる!スクリーンタイムと上手に付き合う6つのルール

調査では、0〜9歳の子どもがいる家庭の79.5%が、インターネットの使い方について何らかのルールを決めていました。ここでは、家庭で取り入れやすいルールの例を6つ紹介します。全部を一度に始める必要はありません。できそうなものから試してみてはいかがでしょうか。

スクリーンタイムと上手に付き合う6つのルール(時間を決める、場所を決める、食事中と寝る前は見ない、見る番組を一緒に選ぶ、終わりの合図を決める、大人も見直す)をまとめた図

ルール1:「いつ・どのくらい」を先に決める

「夕ごはんの前に30分」「朝は見ない」など、見る時間帯と長さをあらかじめ決めておきます。「1話だけ」「2本まで」のように、子どもにもわかりやすい単位にするのがコツです。

ルール2:見る場所はリビングなど家族のいる場所に

日本小児科医会の提言にもあるとおり、子ども部屋に画面を置かず、家族の目が届く場所で見るようにすると、時間も内容も把握しやすくなります。

ルール3:食事中と寝る前1時間は「画面オフ」

食事中はテレビやタブレットを消して、家族の会話を楽しむ時間に。寝る前1時間も画面を見ないようにすると、スムーズな寝かしつけにつながりやすくなります。

ルール4:見る番組やアプリは一緒に選ぶ

おすすめ機能で次々に動画が流れると、時間の感覚がなくなりがちです。見るものを親子で一緒に選び、年齢に合ったものを保護者が確認しておくと安心です。

ルール5:「終わりの合図」を決めておく

タイマーが鳴ったら終わり、番組のエンディングが流れたら終わり、など終了の合図を決めておくと、親が「もうやめなさい」と言う回数を減らせます。

ルール6:子どもと一緒に決めて、紙に書いて貼る

ルールは親が一方的に決めるより、子どもと話し合って決めるほうが守りやすくなります。絵やシールを使って紙に書き、目につく場所に貼っておくのもおすすめです。

【POINT】ペアレンタルコントロールも上手に活用しよう

スマートフォンやタブレット、ゲーム機には、利用時間の上限や使えるアプリを保護者が設定できる機能(ペアレンタルコントロール)が用意されていることが多くあります。調査では、0〜9歳の子どもがいる家庭で契約時などにフィルタリングを設定している割合は28.0%にとどまっていました。親の声かけだけに頼らず、機器の機能も味方につけると、親子のバトルを減らしやすくなります。設定の方法は機種やサービスによって異なるため、各メーカーや携帯電話会社の案内を確認してみてください。

5. 「やめられない!」ときの声かけと切り替えのコツ

ルールを決めても、楽しい動画を途中でやめるのは大人でも難しいものです。子どもが泣いたり怒ったりするのは、わがままというより「気持ちの切り替えが難しい」から。次のようなステップを試してみてはいかがでしょうか。

動画をやめるときの切り替えの3ステップ(5分前に予告する、気持ちを受け止める、次の楽しみを伝える)を示した図
  1. 終わる5分前に予告する:「あと5分で終わりだよ」「この話が終わったらおしまいね」と、前もって伝えます。
  2. 気持ちを受け止める:「もっと見たかったよね」「楽しかったね」と、まず気持ちに共感します。
  3. 次の楽しみを伝える:「消したらお風呂でアヒル競争しよう」など、画面の次にある楽しいことを示します。
  4. 守れたらしっかりほめる:「自分で消せたね、すごい!」と具体的にほめると、次も守りやすくなります。

うまくいかない日があっても大丈夫です。ルールは一度決めたら終わりではなく、子どもの成長や生活の変化に合わせて見直していくものと考えると、気持ちが楽になるのではないでしょうか。

6. パパ・ママのスマホ時間も一緒に見直してみよう

子どもは大人の姿をよく見ています。子どもには「もうおしまい」と言いながら、大人がずっとスマホを触っていると、ルールの説得力が弱くなってしまいます。

たとえば「食事中は家族みんなスマホを置く」「子どもと遊ぶ時間は通知をオフにする」など、家族全員で守るルールにしてみてはいかがでしょうか。スマホの「スクリーンタイム」や「デジタルウェルビーイング」などの機能で、自分の利用時間を確認してみるのも新しい発見があるかもしれません。

一方で、忙しいときに動画の力を借りることを、必要以上に責める必要はありません。パパ・ママが少し休めることも、家族にとって大切な時間です。「今日は見すぎたかな」と思ったら、明日は外遊びを多めにするなど、1週間単位でバランスをとるくらいの気持ちで向き合っていきましょう。

7. まとめ:子どものスクリーンタイムは「ゼロ」より「上手に付き合う」

最後に、この記事のポイントをおさらいしましょう。

  • 0〜9歳の子どもの75.2%がネットを利用し、平日の平均は約2時間18分(こども家庭庁・令和7年度速報)
  • WHOは2〜4歳で1日1時間まで、日本小児科医会はメディア全体で1日2時間までを目安としている
  • 時間・場所・内容・終わりの合図を、親子で一緒に決めると守りやすい
  • やめるときは「予告→共感→次の楽しみ」の順で声をかける
  • パパ・ママのスマホ時間も一緒に見直すと、ルールが家族の習慣になる

スクリーンタイムとの付き合い方に、どの家庭にも当てはまる正解はありません。わが家に合ったルールを親子で話し合いながら、画面の中も外も楽しめる毎日をつくっていけるといいですね。

出典・参考:こども家庭庁「令和7年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(速報)」(2026年2月)/WHO「To grow up healthy, children need to sit less and play more」(2019年4月)/富士市「子どもとメディア」(日本小児科医会の提言を掲載)/広島市「社団法人・日本小児科医会『子どもとメディア』対策委員会の提言(平成16年2月)」

ペン先イラストこの記事を書いた人

hauska編集部

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