子育て世代に向けた「働く・暮らす」をアップデートするWEBマガジン

育児疲れをほぐすには?忙しいママ・パパが5分でできるリラックス法と一人時間の作り方

2026.10.21

息抜き

育児疲れを感じていても、「みんな頑張っているんだから」と、自分の気持ちを後回しにしていませんか。朝から晩まで子どもに合わせて動き、夜は寝かしつけのあとに家事の続き。気づけば一日じゅう、ほっと一息つく時間がなかった…という日も多いのではないでしょうか。

疲れがたまると、いつもなら笑って流せることにもイライラしたり、そんな自分を責めて落ち込んだりしがちです。でも、それはあなたがそれだけ毎日がんばっているということ。ママ・パパが少しでも心と体をゆるめることは、わがままではなく、家族みんなが笑顔で過ごすための大切な準備です。

この記事では、子どもがそばにいてもできる5分のリラックス法、寝る前の過ごし方のコツ、ひとり時間のつくり方、そして地域で頼れるサービスまでをまとめました。読みながら、ひと息ついてみてくださいね。

この記事はこんな方にオススメ

  • 毎日の育児で、心も体も疲れがたまっていると感じる方
  • まとまった時間がなくても、すぐにできるリラックス法を知りたい方
  • ひとり時間がほしいけれど、どうつくればよいかわからない方

1. 育児疲れは「がんばっている証拠」。まずは疲れのサインに気づこう

育児の疲れは、体の疲れと心の疲れが重なりやすいのが特徴です。夜中の授乳や寝かしつけで睡眠が細切れになったり、子どもから目が離せず常に気を張っていたりと、「休んでいるつもりでも休めていない」状態が続きがちです。

育児疲れのサインの例。朝起きても疲れが取れない、ささいなことでイライラする、好きなことを楽しめない、肩や首がこわばっている、ひとりになりたいと思うことが増えた

上の図のようなサインに、いくつか心当たりはありませんか。当てはまるものがあっても、自分を責める必要はありません。「少し疲れているんだな」と気づくことが、休み方を見直す第一歩です。

「ちゃんと休む」をあきらめなくて大丈夫

子育て中は、まとまった休みをとるのが難しいもの。だからこそ、5分、10分のすき間時間に「意識して力を抜く」ことが大切です。次の章から、すぐにできる方法を紹介します。

2. 子どもがそばにいてもできる!5分リラックス法

道具も準備もいらず、子どもが遊んでいる横や、寝かしつけのあとにもできるリラックス法を3つ紹介します。

5分でできるリラックス法3つ。腹式呼吸は5秒かけて吸い10秒かけて吐く。力を抜く体操は10秒力を入れて10秒抜く。座ったままストレッチは弾みをつけずにゆっくり伸ばす

腹式呼吸:5秒吸って、10秒かけて吐く

両手をお腹に当て、お腹がふくらむのを感じながら、心の中で5つ数えてゆっくり息を吸います。次に、お腹がへこんでいくのを感じながら、10秒かけて吐き出しましょう。吐く時間を長めにとるのがポイントです。何回か繰り返すだけでも、気持ちが落ち着いてくるのを感じられるのではないでしょうか。

力を入れて、ストンと抜く体操

「漸進的筋弛緩法(ぜんしんてききんしかんほう)」と呼ばれる方法で、わざと体に力を入れてから一気にゆるめることで、力が抜けた感覚をつかみやすくします。たとえば、両手をぎゅっと握って腕を曲げ、10秒力を入れたら、10秒かけて力を抜きます。肩をすくめて耳に近づけ、10秒後にストンと下ろすのもおすすめです。力の入れ具合は、痛くならない程度(6〜7割くらい)にしましょう。

座ったまま、肩と首のストレッチ

抱っこや授乳で、肩や首、背中はこわばりがちです。椅子に座ったまま両手を組んで上に伸ばしたり、首をゆっくり左右に倒したりしてみましょう。弾みをつけず、息を止めずに、気持ちよく感じるところまでゆっくり伸ばすのがコツです。

【POINT】

リラックス法は、子どもと一緒にやるのもおすすめです。「風船みたいにお腹をふくらませてみよう」「ぎゅーっと力を入れて、パッ!」と遊び感覚で誘えば、親子のふれあいの時間にもなります。寝る前の習慣にすれば、子どもの寝かしつけにも役立つかもしれません。うまくできなくても大丈夫。「ふーっ」と長く息を吐くだけでも十分です。

3. 寝る前のひと工夫で、休んだ感覚を高めよう

育児中は睡眠時間を思うように確保できないことも多いもの。限られた時間でも、少しでもぐっすり眠れるように、寝る前の過ごし方を工夫してみましょう。

寝る前のほっとタイムのポイント。お風呂はぬるめの37〜39度、スマホは寝室に持ち込まない、睡眠時間は6時間以上が目安

お風呂はぬるめのお湯でゆったりと

37〜39度くらいのぬるめのお湯は、心身をリラックスさせるといわれています。反対に、42度以上の熱いお湯は体を目覚めさせる方向に働くとされています。子どもと一緒の入浴でゆっくりできない日は、子どもが寝たあとに足湯をしたり、好きな香りの入浴剤を使ったりするだけでも、気分が変わるかもしれません。

寝る前のスマホは控えめに

寝かしつけのあと、ついスマホを見続けてしまうことはありませんか。厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、寝室にスマホやタブレットを持ち込まず、できるだけ暗くして眠ることがすすめられています。スマホを置いて、照明を落とした部屋で深呼吸をしてから眠りにつくのも、よいリセットになります。

睡眠時間は「6時間以上」がひとつの目安

同じガイドでは、大人の睡眠時間について、個人差はあるものの6時間以上を目安としています。子どもの夜泣きなどで難しい時期もありますが、パートナーと夜の対応を交代する日をつくるなど、家族で協力できる方法を考えてみてはいかがでしょうか。

4. 「ひとり時間」をつくるためのちょっとしたコツ

ほんの30分でも、誰にも話しかけられない時間があると、心に余裕が生まれます。ひとり時間をつくるためのヒントを紹介します。

パートナーと「交代制」にする

「土曜の午前はママ、日曜の午前はパパ」のように、交代でひとり時間をとる日を決めておくと、遠慮せずに出かけやすくなります。カフェで本を読む、散歩をする、昼寝をするなど、過ごし方は自由。ひとり時間を気持ちよく使うためにも、お互いに「ありがとう」を伝え合いたいですね。

家事は「やらないこと」を決める

毎日の家事を全部こなそうとすると、休む時間はなかなか生まれません。「平日の夕食は週2回お惣菜にする」「洗濯物はたたまずにかごへ」など、手を抜くところを決めておくのもひとつの方法です。家電や宅配サービスに頼るのも、立派な工夫です。

子どもが寝たあとの「ごほうび時間」

外出が難しいときは、子どもが寝たあとの15分を「自分だけの時間」にしてみましょう。温かい飲み物をゆっくり飲む、好きな音楽を聴く、数ページだけ本を読むなど、小さな楽しみをひとつ用意しておくと、一日の終わりが待ち遠しくなるかもしれません。

5. 育児疲れのときに頼れる地域のサービス

家族だけで乗り切ろうとせず、地域のサービスに頼ることも考えてみましょう。代表的なものが「一時預かり」と「ファミリー・サポート・センター」です。

一時預かりとファミリー・サポート・センターの比較。一時預かりは保育所や認定こども園などで未就学児を一時的に預かり、リフレッシュ目的でも利用できる場合がある。ファミリー・サポート・センターは地域の会員同士で送迎や預かりを助け合う仕組み
  一時預かり ファミリー・サポート・センター
どんな仕組み? 保育所・認定こども園・幼稚園・地域子育て支援拠点などで、主に昼間に子どもを一時的に預かる 子育ての援助を受けたい人と、援助をしたい人が会員になり、地域で助け合う
主な対象 未就学児 自治体によって異なる
利用の例 冠婚葬祭や介護、保護者の入院、リフレッシュしたいときなど 保育施設への送迎、買い物などの外出時の預かりなど
申し込み先 お住まいの市区町村や各施設 お住まいの市区町村のセンター

一時預かり:リフレッシュ目的で利用できる場合も

一時預かりは、家庭で子どもを見ることが一時的に難しいときに、保育所などで子どもを預かってもらえる事業です。自治体によっては「リフレッシュしたいとき」も利用の目安として挙げられています。「疲れたから預ける」ことに罪悪感を持つ必要はありません。料金や対象年齢、予約の方法は自治体や施設によって異なるため、まずはお住まいの市区町村のホームページなどで確認してみましょう。

ファミリー・サポート・センター:地域の助け合い

ファミリー・サポート・センター(ファミサポ)は、市区町村が実施する子育ての相互援助の仕組みです。事前に会員登録をしておくと、センターのアドバイザーが、援助をしてくれる会員を紹介してくれます。いざというときに慌てないよう、元気なうちに登録だけでも済ませておくと安心です。利用料金や援助の内容は自治体によって異なります。

つらさが続くときは、早めに相談を

休んでも疲れが取れない、気分の落ち込みが続く、眠れない日が続くといったときは、ひとりで抱え込まずに相談してみましょう。お住まいの自治体の子育て相談窓口や保健センター、かかりつけの医師などが相談先になります。話を聞いてもらうだけでも、気持ちが軽くなることがあります。

6. まとめ:育児疲れは小さな「ほっと」の積み重ねでほぐしていこう

最後に、この記事のポイントをおさらいしましょう。

  • 育児疲れはがんばっている証拠。まずは疲れのサインに気づくことから
  • 腹式呼吸(5秒吸って10秒吐く)や、力を入れて抜く体操は、子どもがそばにいてもできる
  • 寝る前はぬるめのお風呂とスマホを置く習慣で、休んだ感覚を高める
  • パートナーと交代制にしたり、家事の「やらないこと」を決めたりして、ひとり時間をつくる
  • 一時預かりやファミリー・サポート・センターなど、地域のサービスにも頼ってOK

ママ・パパが笑顔でいることは、子どもにとってもいちばんの安心です。完璧な休み方を目指さなくても、深呼吸ひとつ、温かい飲み物一杯からで十分。今夜はぜひ、「今日もおつかれさま」と自分に声をかけてあげてくださいね。

出典・参考:
公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「快眠のためのリラックス法」
日立健康管理センタ カウンセリング係「リラクセーション入門」
浜松市「健康づくりのための睡眠ガイド2023(厚生労働省)について」
厚生労働省「子育て援助活動支援事業(ファミリー・サポート・センター事業)の概要」
兵庫県「お子様を一時的に預けたい方へ(一時預かり事業のご案内)」

ペン先イラストこの記事を書いた人

hauska編集部

hauska編集部

こんな記事も読まれていますMore articles