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子どもを預けての夫婦デートはアリ?ナシ?プランや時間を作る方法も紹介

2023.07.14

息抜き

子どもが生まれると生活が一変しますよね。特に核家族では、夫婦2人で出かけるにはまずは子どもをどこに預けるかを考えなければなりません。個人を尊重する欧米と比較して、家族中心の考えが根強い日本では「夫婦だけのデート」に否定的な考えを持つ人もいるようです。

実際はどのくらいの夫婦がデートをしているのでしょうか。そしてどのように工夫して2人の時間を作り出しているのでしょうか。子どもがいる家庭での夫婦デートのプランやコツ、注意点を説明します。

この記事はこんな方にオススメ

  • 夫婦でデートをしてもいいのかどうか迷っている人
  • 小さな子どもがいても2人でデートに出かけたい夫婦
  • 夫婦デートのプランを具体的に立てたい人

子どもがいる夫婦の気になるデート事情

子どもがいる家庭で夫婦デートをすることについて、実際はどのような傾向や意見があるのか、まずは統計を参考に見ていきましょう。

子どものいる夫婦はデートをしている?

「子どもを預けて夫婦でデートをしたことがある人」は果たしてどれくらいいるのでしょうか。

まずはブライダル会社による2018年のインターネット調査の結果を紹介しましょう。「子供を預けて夫婦2人だけでデートに行ったことはあるか」という問いに対し、53.4%の人が「ある」、46.6%の人が「ない」と回答しました。

また別の子育て情報サイトが行った2021年の調査では「出産後、夫と2人きりでデートをしたことはありますか?」という質問に、52%の人が「はい」、48%の人が「いいえ」と答えています。

つまり子ども抜きでデートした経験がある夫婦は「ほぼ半数」というのが実態のようです。この数字、多いと思いますか、少ないと思いますか?

欧米には「デートナイト」という風習がある

一方、欧米には「デートナイト」という文化があります。これは「子どもを家族やベビーシッターに預けて、夫婦だけで夜のデートに出かける」風習のこと。

日本では「子どもに寂しい思いをさせてまで、大人だけで遊びに行く必要がある?」と厳しく考える人もいますが、欧米では親子と同じかそれ以上に、夫婦関係を大事にするのです。その理由は、次に挙げるようなメリットを尊重しているからでしょう。

デートの時間が子育て世代の夫婦に与える良い影響

夫婦デートがもたらすメリットを2つ紹介します。

1つ目は、夫婦の絆を深められることです。

子どもにとってみても、普段から目にする親の仲が良いに超したことはありません。いつもケンカばかりだったり、お互いの愚痴を聞かされたり…なんていう家は嫌ですよね。子育ては十数年ほどでひと段落つきますが、その先も夫婦関係はずっと続いていきます。

2つ目は、お互いのリフレッシュになることです。

仕事や家事、育児に追われる日々は、ママもパパも大変ですよね。ストレスや不満をためこんでいると、子どもと接するときにもイライラが伝わってしまいます。お互いが不公平感なく息抜きするのに、実はデートが効率的かもしれません。

子どもを預けてのデートには日本ではまだ賛否ある

とはいえ、子どもを置いて夫婦で出かけることについては反対意見もあります。

例えばママの当事者目線で、「預けても子どもが心配で楽しめない」といった声も多いです。せっかく2人で出かけても、子どもが気になって集中できないのであれば本末転倒ですよね。

他にも「コストが高い」という意見も。ベビーシッターを利用するのであれば、デート代に加えて相応の保育料金がかかります。そこまでの負担をして得られるメリットがあるのか、現実的に考えてしまう人も多いのでは。

また「時間に制約がある」といった点もネックになるようです。確かに預け先が確保できても、泊まりや長時間のお出かけまでは難しいでしょう。「十分に楽しめないのなら、子どもが大きくなるまでは我慢」あるいは「せっかくなら子どもも一緒に思い出づくりしたい」と考える人もいるようです。

夫婦デートの時間を捻出する3つの方法

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それでは夫婦はどうやって時間を作れば良いのでしょうか? 3つの方法を紹介します。

時間の作り方① 祖父母など信頼できる身内に預ける

まずは信頼できる身内に預けるという選択肢が一般的でしょう。子どもにとってもおじいちゃん、おばあちゃんはママやパパに次いで安心できる存在の場合が多いです。普段から親しくしているなら、自分や配偶者のきょうだい、つまり子どもにとっての「おじさん」や「おばさん」も預け先候補の1つです。年の近いいとこと一緒に遊べれば、両親が出かけている時間もあまり気にならないかもしれません。

また家族ぐるみでお世話になっている友人がいれば、相談してみても良いでしょう。

ただし「子どもを預けての夫婦デート」には、まだまだ賛否両論あるのが実情です。いきなり「預かってもらえないか」と相談をするのでなく、まずは相手に抵抗感がないかどうか、それとなく探りを入れてみることをおすすめします。

時間の作り方② ベビーシッターを利用する

実家や義実家にそうそう気軽には預けられないという夫婦も多いでしょう。また「打診してみたら、考えが違って断られた」という可能性もあります。

そんな場合にはベビーシッターを利用するのも一案です。中には夫婦デートを応援するプランを用意しているシッター会社もあります。子ども自身が安心して過ごせる自宅で、保育のプロに対応してもらうことができます。

相場はシッター派遣会社だと単発で「1時間あたり2000円台中盤」から、マッチングサービスだと「1時間1500円程度から」といったところです。会社にもよりますが、夜の時間帯や子どもが複数いる場合には、さらに追加料金が必要になります。初回利用などのキャンペーンで安く利用できるケースもありますので、詳しくは各社のサイト等で調べてみてくださいね。

時間の作り方③ 子どもが学校や習い事に行っている時間を活用する

ある程度子どもが成長したら、「子どもが学校や習い事に行っている時間を活用する」のが手軽な方法です。

例えば幼稚園児や小学生のいる家庭なら、パパとママが同じ日に有休を取ってみてはいかがでしょうか。子どもが登園・登校した後の時間は、2人のフリータイムになります。

また習いごとのレッスン中でも良いでしょう。1時間程度の短い時間でも、近くのカフェなどでゆったり過ごせれば、立派なデートです。

ただし子どもが利用しているのが認可保育園の場合は要注意です。保育園は本来、就労などの理由で「保育に欠ける」子どもを預かる福祉施設。基本的にリフレッシュ目的の利用を想定していません。園によっては許容しているところもありますが、慎重に行動したほうが無難です。

夫婦デートでどこに行く?おすすめプラン5つ

ここからは夫婦デートのおすすめプランを5つ紹介します。

おすすめプラン①映画館で映画を見る

2時間ほどで非日常を味わえる映画館デートは、おすすめプランの1つです。

普段は子ども向けの作品ばかりのママやパパも、夫婦デートなら気にせずに自分たちの好きな作品や席を選べますね。

映画の感想をきっかけに、お互いの知らなかった一面に気づいたり、共通する価値観を再発見できたりするかもしれません。

おすすめプラン②レストランやカフェでゆったり食事

結婚記念日や誕生日などをからめて、たまには高級レストランで食事してみてはいかがでしょうか。コース料理で1時間半〜2時間程度が目安です。静かな店でも気兼ねなくごちそうを楽しむことができます。

高級店でなくてもいいという夫婦は、行列ができる狭いラーメン店や、子連れではなかなか行きにくいエスニック料理店などもいいかもしれません。

カフェで1時間ほど会話するだけでも、パパやママの役割から離れてリフレッシュできるかもしれません。

おすすめプラン③ドライブなどでちょっと遠出する

子どもを実家や義実家に預けるのであれば、そこを起点に遠出するパターンはいかがでしょうか。生活圏と少し離れた場所で、特別感が演出できるかもしれません。

ドライブデートのメリットは、カフェやレストランと違い、車の中でプライベートな会話ができるという点。観光地や日帰り温泉などに立ち寄ったり、車内で音楽を一緒に楽しんだりと、2人の好みに合わせたプランニングも可能です。

おすすめプラン④劇場でコンサートや観劇を楽しむ

劇場やコンサートホールなどは、小さな子ども連れだとなかなか入れない場所ですよね。乳児はいつ泣き出すかわからず、幼児は狭い座席でも数分とてじっとしてはいられません。

演劇や音楽が好きな夫婦は、観劇やコンサートのデートを企画してみてはいかがでしょうか。他のプランと比べて早い段階で日時が決まっているので、予定が立てやすいのも魅力です。会場の近くで子どもを預けられる施設を探して予約し、公演中と前後の時間だけ見てもらうこともできます。

おすすめプラン⑤思い出のスポットを訪ねる

夫婦もかつては恋人同士だったはず。子どもが生まれてからはお互いを「パパ」や「ママ」と呼び合うようになり、デートなんてまるで考えもしなかった…という2人も、景色が引き金となって、当時の気分を思い出せるかもしれません。

夫(妻)と出会ったスポットやプロポーズの場所、出産前にデートで訪れた施設などを再訪してみてはいかがでしょうか。

夫婦デートのコツや注意点

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最後に、子どもを預けてのデートで使えるコツや注意点を2つ紹介しましょう。

夫婦デートのコツ:託児サービスのあるスポットやプランを利用する

子連れ夫婦向けに、子どもを預けられるサービスや特別プランを設けている劇場やホテル、ショッピングモールなどもあります。

例えば東京の帝国ホテルには、予約制のベビールームがあります。また映画館も擁する品川プリンスホテルは、敷地内にある託児施設の利用料と映画料金、ドリンク代をセットにしたプランを用意。それぞれ別々に手配する手間を省いてくれる上、お得な料金設定になっています。

他にも、東京ドームや東京芸術劇場、兵庫県の宝塚大劇場などにも利用者向け託児所が併設されていますよ。

ショッピング施設では、ららぽーとやIKEAなどの一部店舗で、託児施設を利用して買い物を楽しむことができます。

※紹介した施設やプランは2023年5月現在の情報です。詳細は各施設にお問い合わせください

夫婦デートの注意点:子どもの体調にも配慮し余裕のあるプランを立てる

ただしあくまでも子どもは一時的に保育してもらっている状況のため、お迎えが遅れすぎないよう気をつけなくてはいけません。

迎えにいく時間から逆算して、やりたいことを詰め込みすぎず、余裕のあるスケジュールを立てましょう。

さらに子どもは、急な発熱や体調不良を起こすことがあります。当日の朝には体温計測を欠かさず、いつもと違った様子がないか十分に健康観察しておきましょう。また、デート中のキャンセルや中断が起こりうることも想定しておくほうが安心です。

これまでのポイントを総合すると、がっつり長時間のデートよりは「短時間でも楽しめるデートプランをたくさん持っておく」ほうがおすすめです。デートに限らず、お互いのリフレッシュのためにも、短い息抜き時間をたくさん作れる夫婦を目指しましょう。

 

まとめ

どこで授かるべき?2人目の子どもを作る場所やタイミング

小さな子どもを預けてデートをした経験がある夫婦は約半数ほどで、日本ではまだまだ賛否あるのが実情です。とはいえ夫婦仲が良いことは、子どもにもいい影響を及ぼします。

夫婦2人の時間を作るには、頼れる身内に協力を頼むだけでなく、シッターや施設のサービス、プランなどを利用するという方法もあります。

今は目先のことに忙しく、なかなか先のことを考える余裕はないかもしれません。でもあと十数年後に子どもが巣立った後、夫婦仲はどのようになっているのでしょうか?

「パパ」と「ママ」ではなく、2人の個人として過ごす時間をできるだけ見つけて、大切にしてみてくださいね。

 

ペン先イラストこの記事を書いた人

hauska編集部

hauska編集部

料理、美容、ガジェット好き。最近はインテリアとQOL関連アイテムへの興味関心が爆上がり中。働くパパ・ママに向けて、生活の質の向上、楽しい子育て、仕事もプライベートも充実させるための情報など幅広く発信します。ライフハックに気軽に取り組んでいただければ幸いです。

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