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集中力は照明で変わる!リモートワークに適したライトの色・選び方

2023.01.30

働 く

「仕事がリモートワークになったけど、自宅だと集中できない」と悩む方は多いのではないでしょうか。リラックス要素であふれている自宅で集中力を上げるためには、仕事に適した照明にする必要があります。

本記事では仕事の集中力をアップさせる照明の種類、照明で仕事のパフォーマンスを上げる方法をご紹介しています。「自宅だと仕事の効率が上がらない」とお悩みの方は、照明環境改善のために、ぜひ参考にしてみてください。

この記事はこんな方にオススメ

  • 照明と集中力の関係を知りたい
  • 集中力が上がる照明を知りたい
  • 仕事向きの照明の選び方を知りたい

1 照明で仕事のパフォーマンスが変わる!

照明で仕事のパフォーマンスが変わる!

仕事のパフォーマンスと照明には密接な関わりがあります。照明でどのような効果が出るのか、詳しくご紹介します。

 

1.1 青白い光は脳を覚醒させる

色の持つ心理効果として、青は静けさや集中力を引き出す色とされています。光の色も同様で、青味のある白くさわやかな光は脳を覚醒させ、人間の集中力を引き出してくれる効果があります。

人の体は日の出と日の入りのサイクルに合わせた活動が基準になっており、太陽光に似た色味の光は人の意識を活動的にしてくれます。そのため、オフィスの照明には太陽光に近い色合いの白、あるいは青白い光が多く使われているのです。

 

1.2 オレンジ色の光はリラックスさせる

反対に夕日を連想させるオレンジ系の光は、気分をリラックスさせ、落ち着きを与えてくれます。寝室や浴室など、体と脳をしっかり休めたい場所には最適な色ですが、集中力アップには不向きです。

「リモートワークで集中力が続かない」と悩んでいる方の場合、使っている照明の色が原因の可能性があります。基本的に夕方以降の時間を過ごす家の中は、体を休められるようにオレンジ系の光を使っている場合が多いからです。

 

2 実はこんなにある!照明色の種類を解説

実はこんなにある!照明色の種類を解説

青系とオレンジ系で効果が変わる照明ですが、実は他にも様々な種類があります。どんな色があるのか、種類と特徴をご紹介します。

 

2.1 最も明るい「昼光色」

照明の中で最も明るい光は「昼光色(ちゅうこうしょく)」です。青味のある白い光が特徴で、すっきりとした色合いが細部まで明るく照らしてくれます。オフィスの照明によく使われている色で、集中力が最も上がる色とされています。書斎や勉強部屋におすすめの色です。

 

2.2 自然光に近い「昼白色」

「昼白色(ちゅうはくしょく)」は、太陽の光に最も近い色で、部屋の中を自然な明るさで照らしてくれます。住宅やオフィスなど幅広い場所で使われており、汎用性の高さが特徴です。「昼光色」より明るさを抑えているため、目が疲れにくいという効果もあります。

 

2.3 温かみがある「電球色」

温かみがある「電球色」

「電球色(でんきゅうしょく)」は、オレンジ系で温かみのある色が特徴です。明るさを抑えた落ち着きある光のため、リラックスムードを出したい場所でよく使われています。「体も頭もしっかり休ませたい」というときには、照明を電球色にするのがおすすめです。

 

2.4 中間の明るさ「温白色」

「温白色(おんぱくしょく)」は、「昼白色」と「電球色」の中間に位置する光です。白でもオレンジでもない丁度いい明るさが特徴で、住宅用の照明として近年人気があります。リビングや勉強部屋など幅広く使える光です。

 

3 集中力アップには「昼光色」「昼白色」が最適!

集中力アップには「昼光色」「昼白色」が最適!

色の種類によって様々な効果がある照明ですが、集中力を上げたいときには、ずばり「昼光色」か「昼白色」が最適です。

特に青系の光である「昼光色」は、脳を覚醒させてくれるので自然と集中力が上がります。照明の中で明るさはトップクラスということもあり、手元をしっかり照らしてくれるため、細かい数字を追う作業や手元に集中したい作業に最適です。

【POINT】
昼光色は非常に明るい光です。もしも「明るすぎて目が疲れてしまう」という方は、自然の明るさに近い「昼白色」を使ってみましょう。

 

4 仕事内容によっては色を変えるのもアリ

仕事内容によっては色を変えるのもアリ

集中力アップには昼光色や昼白色が最適ですが、仕事の内容によっては別の色に変えたほうが効率的な場合があります。

 

4.1 短時間で集中したいなら「昼光色」

仕事の内容が経理作業など細かな作業のとき、あるいは短時間でしっかり集中したいときには、「昼光色」の照明を使いましょう。青白い光が脳を覚醒させ、集中に必要な一定の緊張感を与えてくれます。溜まったメールに一気に返信する、報告書を一気に仕上げるなど、効率的にタスクを終わらせたいときにも最適です。

【POINT】
ただし、脳の緊張状態を長く続けると効率は落ちます。集中力を維持するためには、適度な休憩を挟みましょう。

 

4.2 クリエイティブな作業なら「電球色」

反対にアイディアを出したいときやクリエイティブな仕事をする際には、脳に余分な緊張感を与えないオレンジ色の光が適しています。脳も体もリラックスしているほうが、新しいアイディアが浮かびやすいからです。

企画書のアイディアを練る、デザインを考えるなど、じっくり考える作業が必要な場合には、部屋の照明を電球色にするのがおすすめです。

 

5 照明でリモートワークの集中力を上げる7つの方法

照明でリモートワークの集中力を上げる7つの方法

それでは、具体的にどんな照明環境にすれば集中力が上がるのか、7つのアイディアをご紹介します。

 

5.1 デスク上は300ルクス以上の明るさにする

まずは、デスク上に一定の明るさがあることが重要です。目安は300ルクス以上とされており、この数字は厚生労働省が定める「テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン」において、明るさの目安として設定されています。

300ルクスという明るさは「蛍光灯を使っているオフィス程度」のイメージです。自宅の明るさを計測したい場合は、照度を計れるアプリもあるので活用してみましょう。

【POINT】
ルクス(Lx)とは、光で照らされた面の明るさを示す単位です。300ルクスはあくまで目安のため、自分に合った明るさにすることも大切です。

 

5.2 デスクライトは真横に置く

デスクライトを置く位置によってディスプレイや資料の見え方が変わるため、適した場所に置く必要があります。デスクライトは、下記のような位置に置くのがおすすめです。

  • 光源が頭より高い位置に来るようにする
  • 正面ではなく真横に置く

低すぎる位置や正面に置くと、手元に影ができてしまいます。目の疲れやすさにも影響するため、できるだけ影ができにくい上記の位置にセットしましょう。

 

5.3 デスクライトは昼光色を選ぶ

手元を照らすデスクライトの色は、最も集中力を上げてくれる昼光色を選びましょう。仕事をするデスク上には、細部まで明るく照らしてくれる昼光色が適しています。

ただし、アイディアを出す仕事や休憩時間には電球色が適しているため、手元で簡単に色の切り替えができるデスクライトが用意できると安心です。

 

5.4 ディスプレイとデスク上は同程度の明るさにする

パソコンのディスプレイとデスク上の明るさの比率も重要です。デスクライトが明るすぎる、もしくはディスプレイが明るすぎると、光のコントラストが強すぎるため集中力が維持できなくなります。デスクライトは光の強さが選べるタイプのものを使い、ディスプレイと差が出すぎないようにしましょう。

【POINT】
太陽光や照明の反射があると、グレアという現象が起きてディスプレイが見えづらくなります。ときにはライトの明るさを調整する、パソコンの位置を移動するなどの対策も必要です。

 

5.5 室内灯は電球色~温白色を選ぶ

デスクライトとは反対に、室内灯は電球色もしくは温白色がおすすめです。室内灯を昼光色にしてしまうと休憩時間でも緊張感が抜けず、脳も目も休まらなくなってしまうからです。

手元の明かりは集中力アップを優先し、室内灯はリラックス効果のあるオレンジ系~自然光に近い色がおすすめです。

 

5.6 必ず部屋の照明もつける

デスク上だけでなく、部屋全体を明るくすることも重要です。「手元だけ明るいほうが集中できるのでは」と考える方もいるかもしれませんが、人間の目は明るさが異なる場所を見るときに網膜が収縮するため、明るさが違いすぎると目が疲れてしまうのです。

デスクだけでなく部屋全体も満遍なく照らすことで目の疲れが軽減され、集中力維持に繋がります。

 

5.7 時間帯で照明の色を変える

目の前の仕事に集中するためには、定期的な休憩が必要です。明るい昼光色では緊張状態が続いてしまうため、「仕事の時は昼光色」「休憩のときは電球色」というように、時間帯に合わせて照明の色を変えるのも集中力維持につながります。部屋の照明が色を変えられるタイプの場合は、積極的に使ってみましょう。

 

6 リモートワークに適したデスクライトの選び方

リモートワークに適したデスクライトの選び方

リモートワークでは、手元を照らすデスクライト選びが集中力アップにつながるカギです。
おすすめの選び方をご紹介します。

 

6.1 調光・調色ができるか

デスクライトを購入するときは、調光・調色ができるものを選びましょう。光の強さと色を変えられると、時間帯や仕事の内容に合わせた照明環境にできるからです。デスク上を自分で使いやすい環境にするためにも、調光・調色機能があると非常に便利です。

 

6.2 広範囲を照らせるか

デスクライトは「照射可能な範囲」も重要です。照らせる範囲が狭いと、パソコンと手元の資料で視線を動かす度に瞳孔が収縮してしまい、目が疲れやすくなってしまうのです。

集中力を維持するためには目の負担を減らす必要があります。できるだけ広い範囲を照らせるものを選ぶと良いでしょう。

 

6.3 目が疲れすぎないか

集中力をアップさせるには、青白い光である「昼光色」が最適ですが、明るすぎて目が疲れやすくなるという方もいます。目が疲れやすい場合には、できるだけ自然光に近い光のデスクライトを選ぶか、調光機能付きのものを選びましょう。

 

6.4 置いても邪魔にならないか

リモートワークをリビングやダイニングの一角で行っている場合、置いて邪魔にならないデスクライトがおすすめです。使い勝手が悪いと、結果的に使わなくなってしまうからです。置き場所が限られている方は、コードレスタイプやコンパクトなデザインがおすすめです。

 

7 白熱灯は要注意!リモートワークに適さない理由

白熱灯は要注意!リモートワークに適さない理由

もしもリモートワーク用の照明が白熱灯なら要注意です。白熱灯の熱で頭上ばかりが温められ足元が冷えた状態になると、脳に流れる血流が減り眠気を引き起こしてしまうからです。

集中力を維持するためには、頭を冷やし足元を温める「頭寒足熱」が基本です。リモートワーク部屋の照明が白熱灯なら、早めにLEDか蛍光灯に交換しましょう。合わせて、デスクライトもLEDか蛍光灯のタイプを選ぶようにしましょう。

【POINT】
「頭寒足熱」を実践するためには、足元を温めるのもおすすめです。

 

8 照明を変えてリモートワークの効率をアップしよう

照明を変えてリモートワークの効率をアップしよう

普段何気なく使っている照明ですが、色によって効果が変わるため、上手に活用するとリモートワークの効率アップが期待できます。

一般的には本記事でご紹介した通り、「青白い光で手元を明るくする」のが基本ですが、人によって集中できる環境は異なります。大切なのは、自分の集中力に合った環境にすることです。本記事でご紹介した方法を試しつつ、ぜひ自分自身に最適な照明環境を作っていきましょう。

ペン先イラストこの記事を書いた人

hauska編集部

hauska編集部

料理、美容、ガジェット好き。最近はインテリアとQOL関連アイテムへの興味関心が爆上がり中。働くパパ・ママに向けて、生活の質の向上、楽しい子育て、仕事もプライベートも充実させるための情報など幅広く発信します。ライフハックに気軽に取り組んでいただければ幸いです。

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