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子供が学習習慣を身につける方法は?いつから?具体的なポイントを紹介

2023.09.05

育てる

「勉強は?」と何度も言わなくても、毎日自分で勉強をする子供に育ってほしいと思うパパママも多いのではないでしょうか?子供が学習習慣を身につけるためには、パパママの協力が必要です。

そこでこの記事では、学習習慣を身につけはじめるのに適した時期や具体的な方法を紹介します。子供のやる気を保つための、パパママのかかわり方のポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

この記事はこんな方にオススメ

  • 学習習慣を身につけたい
  • 子どものやる気を保つ方法を知りたい
  • パパとママのサポート方法を知りたい

学習習慣を身につけるメリット

この記事で説明する「学習習慣を身につける」とは、毎日学習を繰り返すことで親に言われなくても無意識に、宿題や自主学習ができるようになる状態のことです。

千葉県で行っている調査の中でも、計画を立てて家庭学習に取り組んでいる児童ほど正解率が高い傾向があります。「出典:全国学力・学習状況調査分析結果報告書(千葉県総合教育センター)

学習習慣を身につけるメリットは以下の3つです。

  • 勉強が苦にならない
  • 集中力が身につく
  • 子供の自信につながる

それぞれ詳しく紹介します。

勉強が苦にならない

自分から勉強することがルーティンになってしまえば、「当たり前」になっていきます。当たり前にこなしている、日々の学習の振り返りや予習が土台になるので、「もっと知りたい」「深めたい」という意欲を育てることにつながります。

  • 学んだことを掘り下げる
  • 学んだことを広げる
  • 新しいものへの理解力があがる

集中力が身につく  

「勉強する時間」と決めて習慣化することで、集中力を鍛えることができます。もちろん集中できる環境を整えることも大切ですが、1つのことに集中している時間を繰り返すことで、自然と勉強に集中できるようになります。

子供の自信につながる

勉強を習慣化することは、子供の自信につながります。継続して身につけた知識は土台となるため、以下のようなメリットが得られます。

  • 学校の勉強が理解できる
  • 友達に教えることができる
  • 継続できた達成感を得られる

自信を得られると、また新しい挑戦をする原動力にもなります。こうして成功体験を積み上げることで、自分でできることを広げて生き生きと育って欲しいと願うパパママも多いのではないでしょうか?

学習習慣を身につけるのはいつから?

「学習習慣」というと小学校以上の子供の「宿題」や「予習」「復習」を連想される方も多いのではないでしょうか?となると、小学生から少しずつ身につけるのは遅い?幼稚園・保育園から身につけるのがいいの?いつから子供に身につけさせるのがいいのでしょうか?

本や教育者の中でも割れているようで、学習習慣を身につけはじめる時期を検討するための参考事例を3つ紹介。 子供の性格やパパママの考えに合った開始時期を採用してみることをおすすめします。

【参考1】就学前の年中頃から

学習習慣は、小学校入学前の年中頃から徐々に身につけはじめるというご家庭もあります。小学校に入学すると、今まで保育園・幼稚園と生活環境がガラッと変わります。お昼寝がなかったり、決められた時間に合わせて動いたり。そこに加えて、家庭学習を身につけることをはじめるより、少しずつ学ぶ時間を意識させていくという考えです。小学校入学以前から机に向かう習慣をつけておくと、学習習慣を身につけるハードルが低く感じるメリットがあります。こんなご家庭におすすめです。

  • 子供が小学校に入学した際の、環境変化のストレスが気になるご家庭
  • 早めに学習習慣を身につけ欲しいと考えているご家庭

能力に合わないレベルの高いことを押しつけては、勉強嫌いになってしまいます。保育園・幼稚園児でもできるところからはじめる必要があります。好きなものを短時間、決まった時間にやるということに少しずつ慣れさせる「習慣化の練習」の意識で取り組む必要があります。

【参考2】小学校から毎日習慣化していくのが理想

幼児期からはじめて早くから習慣化できる方が良い気がしますが、幼児期からの勉強には注意が必要という考えもあります。早期教育や習い事の一環として勉強をする保育園・幼稚園児が増えています。幼児期は「遊び」が大事な時期でもあります。能力に合わない勉強を押しつけて、勉強嫌いになる可能性を考えると、小学校の宿題が始まるタイミングから徐々に、習慣を作っていく方法が理想なのかもしれません。

【参考3】習慣化は10歳までが勝負 

子どもの学習行動、生活行動などの調査研究をしている中畑千弘氏によると、「勉強ができる子」と「できない子」の差は習慣の違いにあるようです。5万人以上の「勉強ができる子の学習行動パターン」を調査した結果、分析結果からわかる最も重要なこととして、「学習習慣は10歳までに身につけないといけない」と断言しています。

”勉強ができる子、受験に成功した子は、親の学力が影響しているのではなく、小さな頃からの生活習慣が影響していた(引用元:できる子が育つ黄金の時間割(中畑千弘 著))”

学習習慣を身につけるポイント6選

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学習習慣を身につけるために一番重要なことは「継続」です。はじめから自分の能力に合わない大きな目標を立ててしまうと、やる気が湧かない…勉強が嫌い…ということになりかねません。小さなことからコツコツ毎日継続することが大切です。具体的なポイントは下記の6つです。

  • 環境を整える(場所を決める)
  • 小さくてな目標を決める
  • 時間を決める(短時間OK)
  • 何を学ぶのか明確にする(見える化)
  • 学習した成果を見える化する

この6つを意識して習慣化することで、毎日の勉強が「当たり前」になっていきます。詳しく説明していきます。

環境を整える(場所を決める)

勉強をはじめる前に、学習できる環境を整えることが大切です。ポイントは、毎日同じ環境で勉強に取り組むことです。学習机が必ず必要なわけではありません。学習机が無ければ、ダイニングテーブルでもOKです。まずは気が散るものを近くに置かずに、勉強に集中できる環境をつくって試してみましょう。

小さくて具体的な目標を決める

いきなり大きな目標を設定するのではなく、小さな単位に分割して小さな目標から少しずつ達成していくことが大切です。これをスモールステップと言います。

  • 自分の目的地を明確化できる
  • 小さなことで達成感を得られる
  • モチベーションアップにつながる

など多くの利点があり、目標達成に有効であるに有効です。目標を決めるポイントは、「具体的に(例:学校から帰宅してから10分 など)」です。できる範囲からはじめて、少しずつ大きな目標を設定しましょう。

時間を決める(短時間OK)

勉強の時間は、具体的に決めることが大切です。

  • 学校から帰ってきてから30分間
  • 16:00~16:20まで20分間   など

時間を意識することで、自分の学習にかかる時間が把握できるようになるメリットもあります。小学生の1日の学習時間は、平均56分(参考:【調査結果】小学生の1日の家庭学習時間は?全学年の平均は『56分』!)。しかし、最初から1時間近くも集中できる子は難しいです。大事なのは継続することで「習慣化」することですので、まずは10分からでもOK!短時間でも、立てた目標を達成して達成感を感じる練習をしましょう。

何を学ぶのか明確にする(見える化)

やるべきことが分かっていない状態で、家庭学習に取り組んでも、違う作業をしてしまって時間が過ぎてしまった…という経験はありませんか?何を学ぶのか明確に決めて見える化しておくと、ブレずに目標を達成することができます。自分で決めた小さな目標や、毎日どんなことに取り組んで行きたいかを文字に書くことで、頭の整理にもなります。

学習した成果を見える化する

学んだ成果は、目に見えるようにしておくと、子供が目に見えて目標を達成したことが分かります。自分が達成した目標が増えていくのは、自信につながります。家族に褒めてもらえるきっかけにもなるので、子供のモチベーションアップのために、普段から目に入る場所や方法で見える化しましょう。見える化の参考例は下記のとおりです。

  • 紙を壁に貼って家に居る家族が見えるようにする。
  • アプリ等で親がどこでも成果を確認できるようにする

「学ぶこと」と「成果」の見える化は一緒に管理する方が子供も家族も見やすいです。

 

重要なのはパパママのサポート

年中さんから小学生の子供の家庭での学習習慣を身につけるために、家族の協力は不可欠です。能力に合わないレベルの高いことを押しつけては、勉強嫌いになってしまいます。大事なことは、継続させること。「自信になる」「楽しい」など、勉強を続けることにプラスのイメージをもってもらうための環境づくりをしましょう。具体的なサポート方法は下記の6つです。

  • 結果より過程を褒める
  • 即効性を求めない
  • 親も一緒に学ぶ姿勢を見せる
  • 環境を整える
  • ルールを勝手に変更しない

順番に説明していきます。

結果より過程を褒める

学ぶことを見える化して、目標達成したらつい結果を褒めたくなってしまいます。結果を褒めてしまうと、結果が伴わない場合に落ち込んでしまい、モチベーションが下がってしまいます…。「継続したい」気持ちを育てるために、是非学習習慣を身につけようと努力する「過程」を褒めてあげましょう。具体例は下記のとおりです。

  • 自分の目標設定をできたこと
  • 目標を達成しようと机に向かったこと
  • 継続できていること(継続しようとしている姿勢)

即効性を求めない

家庭学習をやり始めると、調子が良い時期・悪い時期を繰り返します。習慣化できないことに焦りを感じ、子供に「なんで今日はやらないの?」とイライラしてしまいがちです。それでは子供のモチベーションが下がってしまいます…。ロンドン大学の研究結果によると、習慣化に必要な日数は18日~254日(3週間~8.5ヶ月)かかります。平均にして66日、2ヶ月程度かかります。はじめの数ヶ月では習慣化できないという意識で考えておくと、イライラが減るのでおすすめです。子供が「継続できない…」と悔しがっている時は、子供の能力に合わない高いレベルの目標設定になっているかもしれません。目標を再設定する際、子供と一緒にどうしたら続けられるのか一緒に考えてあげましょう。

親も一緒に学ぶ姿勢を見せる 

「お母さんだってやってないじゃん…」と言われた経験ありませんか?自分だけが努力しないといけない環境でモチベーションを上げることは、大人でも難しいです。子供が勉強している横で、パパママだけが観たいテレビをつけていたら、「なんで自分だけ…」という気持ちになってしまいがちです。パパママも横で本を読んだり、気になることを調べたり、と勉強する姿勢を子供に見せることで、子供のやる気につながります。誰かと一緒に頑張っていると感じると、自然に活力が湧いてきます。

環境を整える 

子供が勉強に集中できる環境を整えるためには、家族の協力が必要です。テレビやゲームなど、気が散る音が出るものは子供の勉強時間には控える対応が必要になります。子供が毎日同じ場所で勉強できるように、一緒に集中できそうな場所を考えてあげましょう。テレビやゲームは学習時間が終わってから、時間を決めておくことをおすすめします。なるべく手の届く場所に気が散るものを置かないようにします。また、生活習慣を整えることも大切です。毎日勉強時間に眠くなってしまうようでは、集中できません。十分な睡眠やバランスの良い食事、適度な運動で勉強時間に活力が残っているように心がけましょう。

ルールを勝手に変更しない

子供と一緒に決めたルールや目標設定は、目標が達成できたからと言って親が勝手に変えてはいけません。思ったより早く終わったから、もう少し…という気持ちが湧いてきます。せっかく目標達成できたのにゴールが遠くなってしまっては、子供のモチベーションが落ちてしまいます。これを続けると、やらされている感じがしてしまうので辞めましょう。自分で決めた目標を達成できてこそ、「もっとやってみたい!」という気持ちが育ちます。

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子供が学習習慣を身につけることにはメリットが多くあります。毎日習慣化して学んだことは土台となり、より深く学んだり、より広く学んだりすることができるようになります。毎日同じ時間に学習することで、集中力も上がるメリットもあります。

学習習慣を身につけ始める時期は、小学校から身につけることが多いようです。幼児期からはじめるのであれば勉強というよりは、習慣化の練習をするイメージが良いです。遊びの中で絵本を決まった時間に読んで習慣化することを学んで行きましょう。

子供に学習習慣を身につけさせるポイントは、下記の6つです。

  • 環境を整える(場所を決める)
  • 小さくてな目標を決める
  • 時間を決める(短時間OK)
  • 何を学ぶのか明確にする(見える化)
  • 学習した成果を見える化する

この6つを意識して習慣化することで、毎日の勉強が「当たり前」になっていきます。

学習習慣を身につけるために重要なポイントは「継続して習慣化すること」です。そのためにはパパママのサポートは不可欠です。子供に「勉強しなさい」と言わなくても、自主的に学習してくれる習慣が身につくまでには、平均2ヶ月程度はかかります。長い目で見守りながら、子供のやる気を育てましょう。

ペン先イラストこの記事を書いた人

hauska編集部

hauska編集部

料理、美容、ガジェット好き。最近はインテリアとQOL関連アイテムへの興味関心が爆上がり中。働くパパ・ママに向けて、生活の質の向上、楽しい子育て、仕事もプライベートも充実させるための情報など幅広く発信します。ライフハックに気軽に取り組んでいただければ幸いです。

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