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子育て主婦のパートデビューはいつから?ベストタイミングやおすすめの職種もご紹介
2023.03.21
子育てと両立してパートを始めやすいのはいつからで、どのような職種が向いているのか気になる専業主婦は多いのではないでしょうか。
本記事では、パートを始める4つのベストタイミングをご紹介します。パート選びでチェックすべきポイントやおすすめの職種についてもお伝えするので、ぜひチェックしてみてください。
この記事はこんな方にオススメ
- 子育てに掛かる資金を稼ぎたい方
- 産後のパートデビューのタイミングに悩んでいる方
- 子育てと両立しやすいパートの職種を知りたい方
もくじ
1 子育て主婦がパートを始める4つのベストタイミング
専業主婦がパートを始めやすいタイミングは、大きく分けて4つ存在します。
- 子どもが1歳になる頃
- 幼稚園への入園後
- 小学校への入学後
- 中学・高校への入学後
家庭の状況に合わせ、ベストなタイミングを見極めるようにしてください。
1.1 子どもが1歳になる頃
これまで働いていた職場に復帰する場合、子どもが1歳になる頃がパートを始めるベストタイミングです。産休・育休が終わるタイミングですし、ブランクを空けずに社会復帰することができます。子どもを保育園に預けてまとまった時間働けば、安定した収入を得やすいのもメリットです。
ただ、保育園激戦区と呼ばれる地域では、申し込み時期が遅いと入園できなくなるリスクが高まります。加えて、最大のデメリットは家庭との両立のしにくさです。1歳前後の子どもは風邪を引きやすいため、仕事を休むことが増えてしまうとパート先に迷惑をかけるおそれもあります。
1.2 幼稚園への入園後
子どもが幼稚園に入る、3歳前後でパートを始めるケースも多数あります。この時期は自分で立って歩いたり、話したりできるようになる頃で、精神的にも仕事と育児・家事の両立をしやすくなります。小学校への入学前に、まとまった教育費を貯めておけるのもメリットの一つです。
幼稚園によっては延長保育や夏休み預かりを実施しているところもありますが、平日以外の開園は毎日でない可能性が高く、希望の日程に預かってもらえないケースもあります。あらかじめ、入園予定の幼稚園が延長保育を実施しているかどうか、また対応時間などについて確認しておきましょう。
1.3 小学校への入学後
送り迎えが不要となる小学校への入学を機にパートを始める主婦も多くいます。今までよりも自由な時間が増え、仕事にまとまった時間を確保しやすくなります。学童を利用すれば、下校後や長期休暇中に働くことも可能です。
ただ、地域によっては学童が定員オーバーで入れない可能性もあります。小学校低学年の子どもは15時頃に下校する可能性が高いため、下校のタイミングに合わせてパートを切り上げる必要もあります。
ガッツリ働きたい人には合わないかもしれません。
1.4 中学・高校への入学後
中学・高校への入学後は、子どもが親のサポートをあまり必要としなくなる時期でもあり、パートを始めやすいです。一人で留守番してもらえるのはもちろん、そもそも部活や塾で帰家にいない時間が増えるため、長期休暇中もフルタイムで安心して働けます。
一方で、ブランクの長さから「希望の職種に就きにくくなる」「社会復帰に対する不安が大きくなる」など、主婦の精神的な負担は大きくなりがちです。また、中学・高校では教育費が倍増する傾向にあるため、貯蓄の余裕がなくなる点もデメリットになります。
2 子育て主婦がパートを始めるメリット
専業主婦がパートを始めるメリットとは、一体何なのでしょうか。フルタイムの働き方にはない魅力も含め、解説していきます。
2.1 フルタイムに比べてシフトの融通が利く
「9時から17時」といった一定の時間働くフルタイムと違い、「1日4時間週3日」のような短時間勤務が可能なのがパートです。子ども関連の行事や送り迎えを考慮したシフトが組みやすく、子育てと両立しやすい点も魅力でしょう。
兼業のしやすさもパートの特長です。できるだけ希望通りの勤務条件で長く仕事し続けられるよう、複数の職場を軸とする働き方を検討してもいいかもしれません。
2.2 生活にメリハリが生まれる
家庭以外で社会との繋がりを得られるパートは、日常生活を豊かでメリハリのあるものにしてくれます。
普段、子育ての中で付き合いのない人々と関わることもでき、より広い視点で物事を考えられるようになるのも大きなメリットです。同じ年齢層の子どもを持つパートさんがいれば、子育てに関する情報共有の場ともなるでしょう。
2.3 経済的な余裕ができる
働いた分だけ経済的な余裕が生まれるのも、パートを始めるメリットの一つです。普段の生活費や子どもの養育費、老後の資金といった様々な目的のために収入を確保できるため、世帯の経済状況が安定します。
パートを始めるタイミング次第で、生涯年収も大きく変化します。いつから働けばいいかを早めにシミュレーションしておきましょう。
3 パートの開始前に準備しておくべきこと
いざパートを始める前には、いくつか準備が必要です。ここでは、具体的に準備しておくべきことを解説するので、参考にしてスムーズな社会復帰を実現してください。
3.1 いざという時のために子供の預け先を確保する
子どもが体調を崩してしまった時など、いざという時に頼れる預け先を確保しておくと安心です。預け先の一例には、下記のようなものがあります。
- 一時保育
- 病児保育
- 両親
他に、自治体が手掛けるファミリーサポート制度を利用し、預け先を確保する方法もあります。
3.2 夫婦で家事の役割を分担する
パートで社会復帰する主婦の大半は、育児と家事、仕事をしっかり両立していけるか不安に感じています。これまでと同じ生活スタイルでは心身共に疲れてしまうので、事前に夫と家事の役割を分担しておくのがおすすめです。
最近は、男性も子育てに積極的に参加する家庭が多いです。浴室の掃除、ゴミ出しなどの家事は夫に任せるなど、夫婦でよく話し合って役割分担を行い、パート開始後のライフスタイルの変化に対応できるようにしておきましょう。
3.3 パート先に子育て中であることを相談する
パートを始めてからも、子どもの体調不良などを理由にパートを休まなければならないことがあるかもしれません。できるだけ職場に迷惑をかけないよう、面接の時点で子育て中であることを相談するようにしてください。
上司以外に、同僚にも相談しておきましょう。自分が不在中の連絡事項、業務の変更点などの情報をスムーズに共有してもらいやすいです。
4 パートを選ぶときにチェックすべきポイント
主婦がパートを始める時は、職場選びでいくつかチェックすべきポイントがあります。家庭と両立しつつ、長く働き続けられるように次の3つのポイントを押さえておきましょう。
4.1 働く場所や勤務時間
久々に家庭の外で働く場合、少し身体を動かすだけでも疲れやすいです。だからこそ、できるだけ自宅から近く、通いやすい職場を選ぶようにしてください。バスや電車を使う時は、交通費支給の有無も確認すると良いでしょう。
また、「早朝から働きたい」「土日は家族との時間がほしい」などの希望に合わせ、勤務時間や日数を決められるかどうかも重要です。主婦であっても残業をお願いしてくる職場もあるので、面接の時点で残業への対応可否はしっかり伝えておきましょう。
4.2 十分な収入が確保できる
せっかく働くからには、十分な収入が確保できるかも重要なポイントです。業務内容と賃金のバランスを考慮し、納得のいくパートを探してください。併せて周辺の職場の時給をチェックすれば、適正価格の賃金かどうかも判断できます。
扶養の範囲内で働く主婦は、年収を意識して勤務時間や日数を決める必要もあります。税金や社会保険の面で損をしないよう、年収の「壁」には注意してください。
パートで働く場合、特に気になるのが年収が103万円と106万円の壁です。
103万円の壁:収入額に所得税が課せられ、手取りが減ってしまう額
106万円の壁:勤務条件によって、主婦自身で社会保険料を支払わなければならない額
4.3 資格や経験が活かせる
これまでに取得した資格、経験が活かせる職場を選ぶのもおすすめです。資格やスキルは一生もの。昔とった資格を活かさない手はありません。
これから取得を目指す場合は、パートで活かしやすい分野の資格を狙うと良いでしょう。未経験の仕事に挑戦したい時にも、関連する資格を持っていると面接で有利に働きます。
5 子育て主婦におすすめの職種
子育て中の主婦には、具体的にどんな職業が向いているのでしょうか。前項でお伝えしたパート選びでチェックすべきポイントを踏まえ、おすすめの職種を5つ紹介します。
5.1 飲食店
飲食店の仕事は、一般的にキッチンとホールで役割が分担されています。キッチン担当の主な業務内容は、料理や飲み物などの用意。ホールは、接客や配膳をメインに担当します。
チェーン展開するファミリーレストランやファストフード店であれば、希望の勤務場所を選びやすいです。また、マニュアルや新人教育がしっかりしている点もメリットに挙げられます。
5.2 コンビニ・スーパー
コンビニやスーパーも、パートの募集が多い職種の一つです。主な業務内容は、品出しやレジ打ち、陳列、発注など。コンビニでは、ホットスナックや惣菜の調理に携わる可能性もあります。「週1日からOK」「1日2〜3時間歓迎」といった募集要項を出す店舗が多く、家庭の都合に合わせて希望のシフトを組みやすいのが魅力です。
日中をメインに主婦のパートが多い職場でもあるため、店長に家庭の都合を汲み取ってもらいやすいというメリットもあります。
5.3 清掃
人間関係で気疲れしやすい主婦の方には、黙々と作業に集中できる清掃のパートがおすすめです。人のいない時間帯が業務時間となる場合が多く、拘束時間の短さでも注目されています。清掃用具の使い方や掃除の仕方などの知識が身に付き、日々の家事で活かせる点が大きな魅力です。
自然と住まいを綺麗にする習慣が生まれ、より心地いい空間で家族との時間を過ごせるようになる仕事です。
5.4 コールセンター
コールセンターとは名前通り、電話でのやり取りを通じてお客様対応をする仕事です。他のパートに比べて平均時給が高いため、働ける日数や時間に制約があっても十分な収入を得ることができます。シフトの融通が利き、家事や育児と両立しやすいのも魅力です。
座ったまま、空調設備の整ったオフィス内での業務となるため、体力面が心配な方でも安心です。
5.5 在宅ワーク
パートではありませんが、働く時間や場所を自分で設定できる在宅ワークも小さな子どもを持つ主婦におすすめです。収入も自由自在に調整できるため、ちょっとした小遣い稼ぎをしたい方からガッツリ稼ぎたい方まで、それぞれの家庭の事情に寄り添った働き方ができます。
主な在宅ワークには、下記の8種類があります。
- Webライター
- Webデザイナー
- Webディレクター
- ブロガー
- データ入力
- テープ起こし
- プログラマー
- オンライン事務
未経験でも少しずつステップアップできるので、「好きなことを仕事にしたい」と考えている方は、ぜひ前向きに検討してみてください。
6 面接で採用率を上げるコツ
専業主婦がパートを始める場合、前提条件として希望の職場に採用されなければなりません。ここでは、面接の採用率を上げるためのコツをご紹介します。
6.1 ブランクがあっても仕事に対する前向きな熱意を伝える
久々に働くにあたり、多くの主婦が気にしてしまうのはブランクの長さ。ただ、多くの職場はブランク以上にやる気の有無を重視しています。
面接ではあまりネガティブにならず、仕事に対する前向きな気持ちや熱意を自分の言葉で伝えましょう。
6.2 残業や休日出勤が難しい場合もやる気をアピール
家庭によっては、残業や休日出勤への対応が難しいこともあるかもしれません。この場合はできないことばかりを強調せず、「勤務時間内で、効率よく仕事が終わるように努力する」「あらかじめ相談があれば、残業も可能」といった代替案を提示するなどし、やる気をアピールしてください。ハンデがあっても、面接官に良い印象を残すことができます。
6.3 TPOに合わせた服装で臨む
実際の仕事を想定し、TPOに合った服装で面接に臨むことも大切です。指定がなければ基本的に私服で問題ありませんが、清潔感は重視するようにしてください。
7 自分にぴったりのパートが見つかる求人サイト3選
希望通りのパートに出会いたい専業主婦は、主婦向けの求人サイトを活用しましょう。特におすすめしたいのが、下記3つのサイトです。
7.1 しゅふJOB
パートをはじめ、派遣やアルバイトの情報も充実しているサイトです。主婦に人気の職種に絞って探せる、便利な検索機能も付いています。
7.2 とらばーゆ
経験やスキルの有無に関わらず、様々な求人情報のある女性向け求人サイト。豊富な職種を掲載しているので、希望の仕事がある程度定まっている方におすすめです。
7.3 ジョブポケット
コールセンターや事務などのパートやアルバイト、契約社員の求人情報を掲載しているサイトです。「主婦歓迎」「平日のみOK」のようなこだわり条件での検索も可能で、希望の職場を見つけやすくなっています。
8 まとめ
専業主婦がパートを始めるタイミングは、家庭ごとに異なります。夫とよく話し合い、子どもの預け先の有無などを考慮したうえで、最適な時期を見極めましょう。また、無理のない範囲で長く働き続けられるパートに出会えるよう、本記事でご紹介した求人サイトやおすすめの職種なども参考にしてみてください。
この記事を書いた人
hauska編集部
料理、美容、ガジェット好き。最近はインテリアとQOL関連アイテムへの興味関心が爆上がり中。働くパパ・ママに向けて、生活の質の向上、楽しい子育て、仕事もプライベートも充実させるための情報など幅広く発信します。ライフハックに気軽に取り組んでいただければ幸いです。