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仕事より子ども優先!子どもが病気になったときの対処法や職場への対応法

2022.07.19

働 く

仕事と子育てを両立するのはとても大変ですよね。特に子どもが病気になれば、保育園や学童保育に預けられなくなってしまいます。子どもを看病してくれる人がいなければ、親は仕事を休まなければなりません。よりによって、子どもが病欠しているその日に重要な会議があったり、タスクの締切が迫っていたりと休みづらいことも多いでしょう。

今回は子どもが病気になったときの対処法や職場への対応法について詳しく紹介します。

この記事はこんな方にオススメ

  • 育休が明けるにあたり、子どもの病気が心配
  • ママだけで子どもの看病をするのに限界を感じる
  • 子どもが病気の時に頼れる機関を紹介してほしい

1 子どもが病気の時は、どんな気持ち?ママの本音4つ

働くママにとって子どもの病気は一大事です。もちろん「子どものそばにいてあげたい」と感じるものの、仕事の都合で難しいこともありますよね。働いているママたちは子どもが病気になった時、どんな気持ちなのでしょうか。子どもが病気になった時のママの本音について紹介します。

 

1.1 集中できず仕事が進まない

子どもが病気になった時、無理に仕事をしても集中できなくなってしまいます。多くのママは仕事があっても、子どものことが心配でなりません。たとえ微熱でも「熱は上がってないかな?」「ちゃんと寝てるかな?」と気になります。そんな状況では仕事に集中できず、業務が進みません。

夫や親戚が看病してくれていたとしても、自分で看病してあげられない現実に悲しくなることもあるでしょう。子どもが心配で思うように仕事が進まないことも多いのです。

 

1.2 パパが休んでくれればいいのに

子どもが病気になるとママが仕事を休むことが多いのではないでしょうか。共働きなのに「いつも私ばかり仕事を休んでいる…」と不満に思う女性も多くいます。共働きだからこそ、「たまにはパパが休んでくれればいいのに…」と思うのが働く女性の本音です。実際に子どもの看病を当たり前にママに任せる男性は少なくありません。

パパ自身、親としての自覚が足りないこともあるでしょう。一方、少し厄介なのは、パパの職場で子どもを看病するために男性が休みを取ることに理解が得られないケース。パパは仕事を休みたくても、職場が「奥さんがいるでしょう」と言い、休ませてもらえないのです。

職場での理解が得られない理由は多々あるものですが、それでも「たまにはパパだって看病のために休みを取ってよ!」と思ってしまいますよね。

 

1.3 子供の体調が悪化して休む日が続くと気まずい

子どもの病気は毎回簡単に治るわけではありません。思いのほか咳や鼻水が長引き、保育園に預けられないこともあります。休む日が続くと職場の人に「また休みなの?」と嫌な顔をされそうで気まずくなりますよね。例え子どもの病欠であっても、多くのママは何日も休むことに気まずさを感じています。実際に休みが続いたことで、職場の人に嫌味を言われた経験がある人も少なくありません。

会社に休みを取りやすい環境が整っていないと同僚や上司に負担がかかってしまいます。
その結果、負担を被った人から嫌な顔をされるようになってしまうのです。職場の環境が整っていないのが悪いのですが、何日も休みを取っているママは、肩身が狭くなってしまいますよね。

 

1.4 親戚にも迷惑がかかり気後れ

どうしても仕事が休めず、実母や義母に看病をお願いすることもあるでしょう。しかし、最近では中高年の方も現役で働いていることが多く、孫の看病のために仕事を休まなければいけない事態も多くあります。子どもの病気が長引けばそれだけ親戚にも迷惑がかかり、次第に看病を頼むのも気後れしてしまいますよね。

親戚だからこそ甘えやすい環境ではありますが、「いつまでも甘えられない」と焦る気持ちを抱いているママも少なくありません。

 

2 子どもが病気になったら仕事はどうする?リアルな対処法

子どもが病気になったら仕事はどうする?リアルな対処法

子どもが病気になってしまうととても焦ります。子どものことが心配なのはもちろん、仕事が休めるのか、旦那さんの協力を得られるのかなどの問題も発生するので、その調整にも体力を使います。まだ職場復帰していないママの中にも、子どもが病気になったときはどう対処すればいいのか不安に思っている人も多いでしょう。

次は子どもが病気になった時のリアルな対処法について詳しく紹介します。

 

2.1 有休を最大限に活用

子どもが病気になった時、多くのママが仕事を休んで看病にあたるはず。やはりパパが仕事を休むより、現代ではママが仕事を休んで看病するケースの方が多い傾向にあります。

有給休暇(有休)がある場合は、有休を最大限に活用して休みを取得しましょう。しかし、有休でも急に休みをとるのは、気後れするものです。いくら労働者の権利であっても、「職場の人に嫌な顔をされるのでは?」と心配になってしまいます。

「なんとか休みは取れるけれど、職場に戻った時が心配」と悩むママも少なくありません。いつでも休みが取れる職場ではない場合、事前に預け先や旦那さんとの協力体制をしっかり作っておくことが大切です。

 

2.2 パートナーに子どもの世話を任せる

パパが子どもを看病するために休むケースもあります。仕事のスケジュールを調整しやすい仕事の場合、旦那さんも積極的に休みを取ってくれることが多いようです。

旦那さんが休みを取りやすい場合、普段から子どものお世話を任せることも大切です。いくら仕事が休めるからといって、子どものお世話がまったくできない状態では看病することもできませんよね。万が一の時のことを考えて、いつでも任せられるように日頃から育児をしてもらうようにしましょう。初めは、ご飯をあげたり洋服を着替えさせたりするなど簡単な工程を任せます。次第にお風呂や排泄の管理なども任せられると、普段からママは楽になるでしょう。

夫婦で交互に休みを取りながら看病できる環境が整っていると、ママの精神的な負担を軽減することができます。お互いに親だからこそ気兼ねなく任せられるのも大きな魅力のひとつですよね。

 

2.3 病児保育を利用する

どちらも休みが取れない場合は、病児保育を利用する方法もあります。病児保育とは、仕事の都合や何らかの理由で病気の子どもを自宅で看病できない時に、保護者に代わって保育士さんや看護師さんが保育、看護をすることです。

病児保育と似ているものに、病後保育というものがあります。病後保育は病気の回復途中にある子どもを預かるサービスです。病気にかかっている子どもを預けることができません。子どもが病気になって預ける場合は病児保育もしくは訪問型のサービスを利用します。

病児保育園には保育士だけでなく、医師や看護師、栄養士など各分野の専門家の方々がいるため、病気の子どもでも安心して預けることができます。病児保育に関しては各市町村のホームページでも紹介しているため、事前に調べておくと安心ですよ。

 

2.4 たまには子どもを親族に預ける

仕事が休めない人の中には、子どもを親族に預けることもあります。特に実家や義実家が近くにある場合は頼りやすく、安心して子どもをお願いできますよね。近所であれば送迎が楽なのもメリットです。

一方、最近では実母や義母も働いているケースも多く、近所に住んでいてもなかなか預けられないこともあります。その場合はお互いの仕事の都合を確認し、みんなで協力し合って休みを取っている方もいます。

親戚でも何日もお願いする日々が続くと、さすがに「迷惑かな」と悩むことが出てくるでしょう。事前にお願いできる頻度や、預ける場合の注意事項などを話し合っておくと揉めずに済みます。

 

2.5 ベビーシッターに頼む

どうしても頼れる人が周りにいない場合、ベビーシッターをお願いするのもひとつの方法です。少々値段が高いですが、プロの人であれば安心して子どもを任せられますよね。ただし、企業によっては病児保育に対応できないこともあります。病児保育は一般の保育とは異なり、子どもの看病をしなければいけないので専門的な知識や経験が必要です。事故を防ぐためにも、あらかじめ「病児保育はできない」と記載されていることもあります。

しかし、なかには病児保育専門のベビーシッターもあります。そのような企業には経験豊富なシッターや看護資格を持ったシッターもいるので安心できます。併せて調べておくと、子どもが感染症に罹ったり、風邪を引いたりした際に心強いですよ。

 

2.6 休まないでそのまま勤務する

リモートワークができる場合、休まずに仕事をしながら看病をしているママもいます。リモートワークができる職種は限られてしまいますが、自分で看病できるので子どもの様子も伺えます。気持ち的にも安心ですよね。

子どもが中学生や高校生の場合は休まずに、そのまま出勤するケースも少なくありません。ちょっとした風邪程度であれば普段の留守番と変わらず、ご飯だけ用意して出勤しても大丈夫でしょう。ただし、子どもが小さいうちは大人がそばにいないと危険です。身の回りのことをひとりでできないくらいの年齢であれば、必ず大人が看病するようにしましょう。

 

3 子どもの病気で仕事を休みがちに…職場への対応法

子どもの病気で仕事を休みがちに…職場への対応法

子どもが急に病気になってしまうと大変ですよね。職場に連絡して休みをもらわなければいけないし、仕事の進み具合や職場への迷惑なども考えてしまいます。子どものことは心配だけれど「職場のことを考えると憂鬱…」というのもママたちの本音でしょう。特に子どもが小さいと何かと病気にかかりやすく、休みがちになってしまいます。「この間も子どもの病気で仕事を休んだばっかりなのに」と余計に気後れしてしまいますよね。

それでは職場へ迷惑をかけないようにするためには、どのような対応をすればいいのでしょうか。次は子どもの病気で休む時の職場への対応法について紹介します。

 

3.1 必ず電話で連絡する

最近ではメールで欠勤報告をする人も多いですが、急な休みをもらう場合は電話で連絡をするようにしましょう。メールだとこちらの用件を一方的に伝える形になってしまい、相手に不快感を与える恐れがあります。「今日は休みます」と一方的に伝えるよりも、口頭で「お休みをいただいてもよろしいですか」と相手に伺った方が、誠意を伝えられますよね。

休みの申請をすると同時に、引き継がなければいけないことや連絡事項などを確認するようにしましょう。休みを取らなければいけない状況であっても、相手に迷惑をかけないように気を配ることが大切です。

 

3.2 理由や休む期間を詳しく伝える

休みを申請する時は、休む理由や期間を詳しく伝えるようにしましょう。ただ「休ませてください」だけではいつまで休むのか職場も見通しがつきません。相手も仕事の予定を立てづらくなってしまいます。

休む期間がわからない場合は、今の子どもの病状を簡潔に伝えましょう。たとえば、40℃の熱がある場合だったら数日間安静にした方がいいですよね。一方、ちょっと微熱があるだけだったら一日で治るかもしれません。

今の病状から判断できない時は、「今日の夜にもう一度連絡します」「明日まで様子を見ます」など仮の期限を設けましょう。職場も、いつまで休むのかわからない状況より、先を見通せた方が安心できます。また、通院や入院が必要な場合は、連絡が取れる時間帯や連絡方法を伝えておき、連絡を取りやすくするとよいでしょう。

もちろん病状を伏せておきたい場合は、職場に伝える必要はありません。伝えられる範囲で情報共有して、可能な限り混乱を招かないようにしましょう。

 

3.3 謝罪や報告、復帰後は周囲への感謝の気持ちを忘れない

職場復帰後は、周囲への感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。子どもが病気で休みを取るのは仕方ないことですが、それを当たり前のように受け取ってしまうと周囲も納得できません。あなたが休んだことで他の人たちに負担がかかっているかもしれませんし、お客様に迷惑がかかっている可能性もあります。まずは休ませてもらったことへの感謝と、謝罪を伝えるようにしましょう。

しかし、高価な菓子折りを持っての謝罪などは必要ありません。周囲に迷惑をかけてしまったかもしれませんが、有給を取得するのは労働者の権利でもあります。「休みの間、支えてくれてありがとうございます」という感謝の気持ちを伝えることが大事なのです。職場の人もそんな真摯な対応に、今後もサポートをしてくれるでしょう。

上司や同じチームで働く人には、今後定期的に休む必要があるかどうかの報告も忘れずに。特に通院などで、定期的に休む場合は事前にその旨を伝えておきましょう。

 

4 子どもが病気に…!慌てないために普段から意識すべきこと

子どもが突然病気になると慌ててしまいますよね。特に子どもが小さいうちは病気になることが多く、仕事と看病の調整が難しいこともよくあります。次は子どもが病気になって慌てないためにも普段から意識すべきことを紹介します。

 

4.1 子どもは突然病気にかかると想定しておく

子どもは、とにかく病気にかかります。免疫機能が十分でないため、特に集団生活に入ると色々な菌をもらい病気になります。これから免疫を作るためには大切な通過点ですが、仕事をする親にとっては険しい試練となるでしょう。いざという時に慌てないためにも、子どもは突然病気にかかると想定しておくことが大切です。いくら自宅で予防をしていても、保育園や幼稚園でひとたび風邪が流行ればすぐにもらってきてしまいます。風邪以外の病気も同様です。

風邪を引いては回復し、他の病気にかかっては回復するのを繰り返しながら、子どもは免疫機能を高めていくのです。今は大変な時期ですが、「子どもにとっては大切なこと」と捉えて、大らかに構えていましょう。

 

4.2 夫婦で協力できる体制を整えておく

いざという時に慌てないためにも、普段から夫婦で協力できる体制を整えておきましょう。どちらが仕事を休むのか決めておくのも大切ですが、看病に関することもあらかじめ共有しておくと安心です。

たとえばかかりつけの病院の場所や電話番号、母子手帳やお薬手帳の保管場所などをママしか把握していないことも多いですよね。職場復帰する時は、事前にこれらの情報を旦那さんと共有しておくことが大切です。

他にも病気になった時に食べられる食事のレシピや飲み物の種類なども必要ですよね。ママにとっては当たり前に知っていることでも、パパにとってはまったくわからないこともあるので事前に知識も共有しておきましょう。

 

4.3 子どもが病気になったときの預け先を決めておく

子どもが病気になっても、仕事を休めないこともありますよね。このような事態を事前に予測し、子どもが病気になった時の預け先を決めておくことも重要です。実家や義実家が近い人は頼りやすいですが、どちらも都合がつかない場合を想定して、病児保育やベビーシッターのサービスも調べておくと安心です。病児保育やベビーシッターは受け入れられる枠に制限があるため、いくつか候補を出しておくといいでしょう。

他にも預ける時に必要な持ち物や書類、手続きの流れも併せて確認しておきましょう。必要事項は旦那さんとも共有し、どちらでも対応できると心強いですよね。

 

4.4 普段からできる範囲で周りの仕事を手伝っておく

子どもの病気のために仕事を休むのは気まずいですよね。職場の人に迷惑がかかるのではと心配になってしまいます。いざという時に休みやすいようにするためにも、普段からできる範囲で周りの仕事を手伝っておくようにしましょう。普段からできる範囲で周りの仕事を手伝っておくことで、急な休みでも「いつも頑張ってくれてるから」「前に助けられたから」と、周囲の人もいざという時に助けてくれるようになります。

一方、いつも自分の仕事しかせず、周囲の人が困っていても助けようとしなかったら周りの人はどう思うでしょうか。「困った時ばかり泣きついてきて」と不満が出るでしょう。いい人間関係を築くためにも、「お互い様」と思える環境作りを職場でも心がけることが大切です。

 

5 子どもが病気になる前に!予防方法

子どもが病気になる前に!予防方法

子どもは病気になるものですが、できれば子どものためにも予防したいですよね。最後は子どもが病気になる前にできる予防法について紹介します。

 

5.1 子どもに手洗いやうがいを習慣づける

基本的なことですが、帰宅後の手洗いやうがいを習慣づけましょう。子どもは色々なものを素手で触るので、手にはバイ菌がいっぱいです。その手で目や鼻をかいたり、おやつを食べたりすればウイルスが体内に入ってしまいますよね。ウイルスを体内に入れないために手洗いやうがいをきちんとすることが大切です。家に帰ってきた時だけでなく、食事の前後やトイレの後に手洗いをするようにしましょう。

 

5.2 咳や鼻水が見られたらすぐに小児科に行く

症状を悪化させないためには、咳や鼻水が見られたらすぐに小児科に行くことが大切です。ちょっとした症状でも、放っておくと状態が悪化することもあります。早い段階で症状を抑えるために、専門医の意見を聞くようにしましょう。

市販薬で治す方法もありますが、子どもでも使える市販薬には限りがあります。市販薬で様子を見るよりも、専門医を受診した方が早いこともあるので注意しましょう。

 

5.3 気温調整ができる洋服を持たせる

梅雨や季節の変わり目は、気温調整ができる洋服を持たせるようにしましょう。梅雨や季節の変わり目は朝は寒く、昼間は暑いなど調整が難しいですよね。寒いと風邪を引いてしまいますし、暑すぎても汗が冷えて風邪の原因になります。簡単に脱ぎ着できる服があると便利ですよ。

 

5.4 日頃から運動をさせる

水中で息ができないことから気管支が広がるということもあり、「喘息の子にはプールを習わせるといい」と古くから言われています。医師にもそのようなアドバイスを受けることがあるでしょう。健康な体づくりには、大人も子どもも日頃から運動習慣を持つことが大切です。運動をすることで体力がつき、自律神経も鍛えられます。また、肥満からくる生活習慣病を予防する効果もあります。

近年、世界的にも子どもの運動不足が問題となっています。テレビゲームやスマートフォンの普及によって、外で遊ぶ子どもが減っているのです。晴れている日や外気温がそれほど高くない日は、外で元気に遊ぶように促しましょう。スポーツクラブチームに入会させるのもいいですが、親の仕事の都合で無理なこともありますよね。その際は、キャンプや釣りなど子どもも楽しめるアウトドアレジャーに連れ出すのもいいでしょう。まずは「外で遊ぶことも楽しい」と子どもに認識させることが大切なのです。

 

6 まとめ

子どもが急に病気になると子どもも心配ですが、仕事を休んで看病ができるかも心配ですよね。仕事や職場の都合があり、なかなか休みづらいママも多いでしょう。いざという時に慌てないためにも子どもが病気になったときの預け先や対処法を確認しておくことが大切です。

子どもはよく病気になりやすいため、ママだけでなく、パパや親戚とも協力し合っていざという時に備えておけるといいですね。

ペン先イラストこの記事を書いた人

hauska編集部

hauska編集部

料理、美容、ガジェット好き。最近はインテリアとQOL関連アイテムへの興味関心が爆上がり中。働くパパ・ママに向けて、生活の質の向上、楽しい子育て、仕事もプライベートも充実させるための情報など幅広く発信します。ライフハックに気軽に取り組んでいただければ幸いです。

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