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会社の人への出産祝い相場を解説!押さえたいポイントや喜ばれる品物も紹介
2022.10.21
いつも一緒に働いている会社の人に、待望の赤ちゃんが誕生!そんな嬉しい知らせを聞いたら、出産祝いを贈りたくなりますよね。会社の人への出産祝いを贈るときは、どのようなことに気をつければよいのでしょうか?
この記事では、会社の人に出産祝いを贈る際に気をつけたいマナーや、喜ばれる品物をご紹介します。品物の相場についても解説していますので、出産祝いについて詳しく知りたい人はぜひ参考にしてみてください。
この記事はこんな方にオススメ
- 会社の人(上司・同僚・先輩・後輩など)に向けた出産祝いは何を贈れば喜ばれるのかを知りたい人
- 出産祝いを贈るタイミングを知りたい人
- 出産祝いの相場を知りたい人
もくじ
1 出産祝いを贈るタイミングは生後7日~1ヶ月頃
出産祝いを送るタイミングは、生後7日から1ヶ月頃の間がよいとされています。赤ちゃんが産まれてすぐのタイミングだと、母子がまだ入院している可能性があるので、退院を確認してから出産祝いを贈りましょう。
また、出産祝いのお返しを贈る出産内祝いは、生後7日後に行われるお七夜(おしちや)から、1ヶ月後に行われるお宮参りの間に手配します。贈られる人の負担にならないためにも、赤ちゃんが産まれてから1ヶ月以内に贈るのがよいでしょう。
2 出産祝いは「品物」or「現金」
出産祝いは品物・現金どちらを贈っても大丈夫です。「現金は味気ないかな?」と思う方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。現金や商品券は、欲しいものを自由に買えるので「もらって嬉しかった」という声も多いのです。
ただし、相手によっては現金を贈るのを控えたほうが良い場合もあるので注意が必要です。お祝いする相手のことを想像しながら、喜んでもらえそうなほうを選びましょう。どちらを贈るか迷った際には、現金ではなく品物を贈るのがベターです。
2.1 上司や先輩に対しては「現金」が失礼にあたるケースも
上司や先輩に対して現金を贈るのは失礼にあたるケースもあります。贈る立場からすると「変なものを贈るより、現金のほうが好きなものを買えていいはず」と思うかもしれません。
しかし、部下や後輩から現金を贈られると「お金に困っていると思われている」と感じる方もいます。誤解を招かないためにも、目上の方に対しては品物を贈るのがよいかもしれません。
3【関係性別】出産祝いの相場
会社の方へ出産祝いを贈る際は、関係性別に相場を把握しておきましょう。出産祝いを贈られた人は、一般的にお祝い金額の半分相当の品物を出産内祝いとして手配します。あまりに高価なお祝いは、かえって贈られた人の負担になってしまうのです。きちんと相場を知ったうえで、相手を困らせないお祝いを贈りましょう。
3.1 上司・先輩
上司や先輩に対しては、5,000円~1万円が相場です。相手との関係性に応じて、金額を決めるとよいでしょう。日頃からお世話になっている上司や先輩には1万円を目安に、あまり接点がない上司や先輩には5,000円を目安に贈るのがおすすめです。
3.2 同僚
同期や同年代の同僚に対しては、3,000円〜5,000円が相場とされています。上司や先輩と同様、相手との関係性に応じて金額を決めましょう。関係性が似ている「友人」へのお祝い相場は5,000円~1万円ですが、これは配送代も含む金額です。会社で手渡しできる同僚には、3,000円~5,000円でも十分なお祝いが贈れるでしょう。
3.3 部下・後輩
部下や後輩に対しては、5,000円~1万円が相場とされています。先輩や上司という立場上、同僚への相場よりも高めに贈るケースが多いです。部下や後輩にお祝いを贈る際は、人によって金額差が出ないようにしましょう。明らかな金額差があると、悪い印象を持たれかねません。
プライベートでも接点があれば1万円くらいのお祝いでも問題ありませんが、それ以外の方は5,000円くらいで統一するのが無難といえるでしょう。
3.4 社内・部署一同で贈る場合
社内や同じ部署一同でお祝いを贈る際は、1人1,000円~2,000円ずつ出すのが一般的です。また、合計が1万円や2万円といったキリがよい金額になるようにしましょう。気を付けたいポイントは、出し合う金額を一律にすることです。1人が出す金額に差があると、トラブルを生む原因になってしまいます。
人数によってはキリが悪い(例えば、お祝い金額1万円を9人で割る)ときもありますが、その場合は一番職位が上の人が少し多めに出すとよいでしょう。
4 喜ばれる出産祝い12選
赤ちゃんが生まれたタイミングで渡す出産祝いは、ものによっては受け取った人の一生の思い出になり得るものです。また、一生残る思い出にはならなくとも、実用的なものを渡せば、出産直後で何かと大変な時期の助けとなるでしょう。
ここからは、喜ばれる出産祝いを12点紹介します。それぞれに喜ばれる点と気を付けたい点がありますので、贈り物を選ぶ際の参考にしてみてください。
4.1 ベビー服セット
ベビー服セットは喜ばれる出産祝いの定番です。赤ちゃんの成長は目まぐるしく、すぐにサイズアウトしてしまいます。そのため「たくさんベビー服が欲しいけどもったいなくて買えない!」という方も多いです。また、ベビー服セットは同じメーカーやブランドで統一されているので、トータルコーディネートがしやすいのも魅力のひとつと言えるでしょう。
新生児サイズよりちょっと大きめ(80cm)くらいを選ぶと「大きくなって着るものがない!あ、いただいたアレがあった!」という喜びにつながります。成長を想定して数ヶ月先の季節感で選ぶのがおすすめです。
4.2 スタイ
よだれが多い赤ちゃんにとって、スタイは使用頻度の高いベビー用品です。何枚あってもいいので、出産祝いとして喜ばれます。
スタイを選ぶ際は素材に注意しましょう。吸水性が高く丈夫なものや、赤ちゃんの肌に優しい素材を使用したものを選ぶと好感度アップにつながります。ただし、キャラクターものは好みがわかれるので、避けたほうが無難です。
「他の人とかぶりそう」と心配な方は、名前入りスタイもおすすめ。よだれふきとしてだけでなく、写真撮影にも使えるのでとても重宝されますよ。
4.3 オムツ・おしりふきなど消耗品
オムツやおしりふきなどの消耗品は、ママや赤ちゃんが毎日使うもの。いくらあっても足りないので、贈れば贈るだけ喜んでもらえます。消耗品は使ったら無くなるので、おもちゃや洋服のように、置き場所に困ることもありません。ママや赤ちゃんの好みに左右されにくいので「何を贈れば良いか分からない」という方は、消耗品を選ぶとよいでしょう。
ただし、オムツの場合は新生児サイズを自分たちで十分用意している可能性があるので、生後1ヶ月ごろから使えるテープタイプSサイズを選ぶとより親切です。
4.4 おもちゃ・絵本
出産祝いの定番といえば、おもちゃ・絵本ですよね。「赤ちゃんにすぐに壊されてしまうから買うのをためらう」と考えるママは多いので「お祝いでもらえると嬉しい」との声も多いです。何でも口に運んでしまう赤ちゃんのために、口に入れても安心な木製や布製のものを選ぶとよいでしょう。
また、絵本は飛び出したり引っ張ったりできる「しかけ絵本」が喜ばれます。赤ちゃんは目があまり見えないので、原色が使われたカラフルなおもちゃや絵本を選ぶと、興味を持って遊んでくれますよ。
4.5 離乳食グッズ
離乳食を作る・保存するのに役立つグッズは、持っているととても便利です。離乳食作りはかなり工程が多く、一食分の用意も一苦労。そんな離乳食作りを楽にできるグッズをもらえれば、ママの不安もやわらぐでしょう。
一番大変なすりおろす・つぶす工程を手助けしてくれるハンドブレンダーや、すり鉢・おろし器などの調理器具がひとつになった調理セットがおすすめです。
4.6 チャイルドシート
チャイルドシートを出産祝いとして選ぶのは、相手が希望した場合にしましょう。チャイルドシートは赤ちゃんの命を守る大切なもの。車種によって取り付けられるチャイルドシートが異なる、人それぞれ好みが違うなど考慮すべき点が多いため、贈る際は入念に希望の聞き取りをしましょう。自己判断で贈るとかえって迷惑になる可能性があります。
高級なチャイルドシートであれば6~10万ほどするので、予算ともうまく相談する必要があるでしょう。お返しが負担にならないように、連名で贈るなどの工夫が必要です。
4.7 フォトフレーム
思い出を飾れるフォトフレームは、出産祝いにピッタリです。赤ちゃんが産まれると写真を撮る機会が増えますが、フォトフレームで一生の思い出を残しておけるのは嬉しいですよね。インテリアとして飾れるオシャレなフォトフレームも多いので、贈る相手の好みや部屋の雰囲気に合いそうなものを選ぶとよいかもしれません。
また、最近は写真を現像しない人も多いので、デジタルフォトフレームもおすすめです。スマホと連動できるタイプだと、いつでもどこでも写真を転送できるので、なお喜ばれるでしょう。
4.8 バスローブ
バスローブは赤ちゃんにもママにも嬉しい出産祝いです。お風呂上りは時間との勝負。とりあえず羽織れるバスローブがあるととても便利です。赤ちゃんの湯冷め・肌の乾燥の防止になりますし、ママもすぐに赤ちゃんのお世話にとりかかれます。
赤ちゃん用バスローブは肌ざわりを重視したコットン100%のものや、フード付きのものを選ぶとよいでしょう。ママ用バスローブはガウンタイプが高い人気を誇っています。赤ちゃんとママでお揃いにしやすいのも、喜ばれるポイントのひとつです。
4.9 ベビーチェア
ベビーチェアは産まれてすぐには使いませんが、いずれ必要になるものです。一般的に生後5~6ヶ月頃から使い始めると言われています。生後1ヶ月までに準備している家庭は少ないので、出産祝いとして贈ると喜ばれるでしょう。
種類はハイチェア・ローチェアの2種類があります。ハイチェアのメリットはサイズ変更の幅が広く長期的に使える点、ローチェアのメリットは転落時に危険性が低く食事以外の場面でも使える点です。相手に希望を確認してから選びましょう。
4.10 ボディケア用品などママ向けアイテム
出産祝いといえばベビー用品のイメージが強いですが、実はママ向けアイテムも喜ばれます。育児で忙しいママは、ついつい体や心のケアを後回しにしてしまいがちです。ママが使えるボディケア用品を贈れば「私のことまで気を遣ってくれて嬉しいな」と喜んでもらえるでしょう。
ほかにもママがホッと一息つけるドリンクギフトもおすすめです。授乳中の可能性もあるので、ハーブティーやカフェインレスコーヒーなど、カフェイン含有量の少ないものを選びましょう。コラーゲンドリンクなども喜ばれますよ。
4.11 食器セット
ベビーチェア同様、すぐには使わないアイテムでありながらももらうと嬉しいのが食器セットです。一般的に食器を使いだすのは、生後5~6ヶ月ごろと言われています。出産後すぐに準備している家庭は少ないので、出産祝いの贈りものにぴったりでしょう。
また、ベビー食器は離乳食を卒業してからも使えるので、長期的に使えるのも喜ばれるポイント。材質はプラスチック・木・陶磁器などさまざまあるので、事前に好みを聞いてから選ぶのがよいかもしれません。
4.12 カタログギフト
「何を贈ればいいか分からない…!」。そんな方にはカタログギフトがおすすめです。カタログギフトであれば、贈られた方が好きなものを選べるので、好みを心配する必要がありません。
カタログギフトはカタログのランクによって掲載点数やクオリティーが異なるため、選んだカタログにどんな商品が掲載されているかは事前にチェックしましょう。1人目の赤ちゃんの場合はベビー用品が多く掲載されているカタログを、2人目以降の場合はキッズ用品や家族が喜びそうな商品が掲載されているカタログを選ぶと喜ばれます。
5 出産祝いとして贈ってはいけない品物
出産祝いに贈ってしまうと失礼にあたる品物もいくつかあります。喜んでほしくて選んだ品物が、実はマナー違反だった…なんてことにならないように事前にチェックしておきましょう。ここでは代表的な3つの品物を、NGな理由と一緒に紹介します。
5.1 ハンカチ
ハンカチは別れを連想させてしまうため、出産祝いには不向きです。同じく布類であれば、ハンカチではなくタオルを贈るのがおすすめ。タオルはマナー違反にならないうえ、何枚あっても助かるのでお祝いにぴったりです。
5.2 日本茶
日本茶は出産祝いに適さない品物のひとつです。香典返しに選ばれることが多い日本茶は、弔事のイメージが強い飲みものと言えます。お祝いの品物として贈るのはやめておきましょう。
しかし、贈られた人がカタログギフトの中から日本茶を選ぶのは問題ありません。もし「お茶を贈りたいな」と思った場合は、カタログギフトを贈ったうえで、何を選ぶかは相手にお任せしましょう。
5.3 ハサミなどの刃物
ハサミや包丁などの刃物も、出産祝いには不向きです。刃物は切るものであることから、「縁が切れる」と言われており、お祝いにはタブーとされています。よほどのことがない限り、贈らないほうがよいでしょう。しかし「悪いものを断ち切る」という良い意味合いもあるので、相手からの要望があれば贈っても問題ありません。
6 出産祝いを贈る際に押さえたいポイント
社内の人に出産祝いを贈るときは、周囲の人を意識することが大切です。「個人的に贈るから」と周りの人を無視したお祝いをしてしまうと、反感を買ってしまう原因になります。あらかじめ贈る際のポイントを押さえておきましょう。ここからは、出産祝いを贈る際に押さえたいポイントを4つ紹介します。
6.1 まずは社内ルールを確認
出産祝いを贈りたいと考えたら、まずは社内のルールを確認しましょう。「同じ部署内で連名で贈る」「個人で贈らない」などの独自のルール・慣習がある可能性があります。暗黙のルールを破ってしまうと、トラブルの原因になりますので、事前に確認しておくことが大切です。
社歴が長い先輩や、社内ルールに詳しい担当部署(総務部など)の社員に確認しておくと安心でしょう。
6.2 社内で渡すときは持ち運びやすいものを
社内でお祝いを渡すときは、持ち運びやすいものを選ぶようにしましょう。サイズが大きいものは見栄えがしますが、持ち帰るのが大変。なるべくサイズが小さく・重たくないものを選ぶと相手にとって負担が少ないでしょう。
もし、どうしても大きなものを渡したい場合は、自宅まで配送するのがおすすめです。その際は相手に到着日時を事前に伝え、受け取りを必ずお願いしましょう。
6.3 周囲と足並みを揃える
贈りものが品物か現金かを問わず、周囲の人と足並みを揃えて準備するのは大切です。1人だけ先走って渡してしまったり、金額が高すぎるものを準備してしまったりすることは、協調性の観点からもよくありません。
また、意図せずお祝いの品物がかぶってしまうと、贈られる人が困惑してしまいます。事前に下記の内容を周囲の人に確認しておきましょう。
- お祝いを贈るかどうか
- 何を贈るか
- 渡す時期
- だいたいの金額
周囲と足並みを揃えると、贈られる人にとっても内祝いを手配しやすくなります。
6.4 産前に渡すのはタブー
産前に出産祝いを贈るのは、タブーとされています。そもそも出産祝いは、赤ちゃんが無事に生まれたことをお祝いするものです。赤ちゃんが無事に産まれるか不安な妊娠期にお祝いを贈るのは、かえってストレスに感じられてしまう危険性も。「出産後すぐにお祝いしたい!」と早くお祝いを贈りたくなるかもしれませんが、報告を受けてからお祝いを渡しましょう。
7 ご祝儀袋・のしの書き方
お祝いの気持ちを伝えるためには、マナーを押さえておくことが大切です。ここでは、ご祝儀袋の選び方と、のしの書き方を紹介します。
ご祝儀袋を選ぶ際には、下記の点に気をつけましょう。
- 水引はもろわな結び(蝶結び)
- 紅白で3~7本のもの
- 金額が1万円以上であれば7本
- 1万円未満であれば3本もしくは5本
1万円以下なら、水引きが印刷されたものでも大丈夫です。
のしの表面に書く文言としては、「御出産御祝」「御祝」 が一般的です。「祝御出産」のような4文字は四文字(死文字)と呼ばれ、縁起が悪いとされているので、避けたほうがよいでしょう。
また、書く際は太くて黒い毛筆・筆ペン・サインペンなどで書きます。お祝いごとは太字・黒文字で書くのがマナーとされているため、ボールペンで書くのはNGです。
8 まとめ
今回は、会社の人に出産祝いを贈る際のマナーや喜ばれる品物を紹介しました。「会社の人」というと、マナーばかりが気になってしまうかもしれませんが、一番大切なのはお祝いする気持ちです。
決してマナーに囚われすぎることなく「祝福したい」という気持ちを大切にしましょう。会社の仲間がこれから育児を頑張れるよう、あなたなりのベストな方法でお祝いをしてあげるのが一番です。ぜひこの記事を参考にして、相手にふさわしい贈り物を選んでみてください。
この記事を書いた人
hauska編集部
料理、美容、ガジェット好き。最近はインテリアとQOL関連アイテムへの興味関心が爆上がり中。働くパパ・ママに向けて、生活の質の向上、楽しい子育て、仕事もプライベートも充実させるための情報など幅広く発信します。ライフハックに気軽に取り組んでいただければ幸いです。