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子供靴の選び方で知っておくべき豆知識|足の測り方、成長で変わる靴選び、購入時のポイント

2023.05.12

暮らす

子供の靴は買ってもすぐに小さくなってしまうため、なるべく大きいサイズを買っておきたいと思うパパやママはいるのではないでしょうか。しかし、靴が大きすぎて子供がうまく歩けなければ意味がありません。子供の靴は大体どのくらいのペースで履き替えが必要なのでしょうか?

子供の靴はぴったりサイズを買うべきか、それとも少し余裕を持たせたサイズを選ぶべきなのか、選び方の気になるポイントだと思います。

子供の靴を初めて買う方や、今履いている靴が小さくなって買い替えを考えている方のために、失敗しない靴選びの方法をお伝えします。

この記事はこんな方にオススメ

  • 子供の靴を初めて買う方
  • 今履いてる靴が小さくなって買い替えを考えている方
  • 子どもに合った靴を選びたい(歩きやすい、変な癖がつかない)

子供の足と靴について知っておこう

パパやママはわが子の足についてどのくらい知っていますか?例えば、親指と人差し指はどちらが長いか知っていますか?子供の足についてよく知り、最適な靴を選ぶための知識を得ておきましょう。子供の足の測り方と靴の確認頻度について紹介します。

 

足のサイズの測り方

子供の足は主に下記の3つを測ります。

  • 足の縦の長さ
  • 足の幅
  • 足囲

「足の縦の長さ」は、足専用のスケールが手元にある場合は、それを利用しましょう。もし足用スケールがない場合は、用紙の上に足を置き、ボールペンなどで足の輪郭線を引くことで計測できます。この時、ボールペンは垂直に立てた状態で線を引くと正確に輪郭線を書き出せます。

「足幅」は親指の付け根部分にあるでっぱりから、小指の付け根部分にあるでっぱりまでを測った長さです。

「足囲」は、メジャーを使用して計測します。親指付け根のでっぱり部分から小指付け根のでっぱり部分を通るように、足の周囲を測った長さです。

子供靴は3ヶ月に1回のペースでサイズの確認を

子供の成長スピードは大人よりも早いため、靴もすぐに小さくなってしまいます。いつの間にか靴が小さくなっていることに気づかないまま履かせ続けていたという経験もあるかもしれません。

買い替える頻度が高いうえに、決して安くはない子供の靴。少しでも購入回数を減らそうとできる限り大きめのサイズを買おうとするパパやママもいるでしょう。

大人であっても普段履いている靴と1センチ違うだけでも歩きにくく感じるものです。まだしっかり歩けない子供の場合は、大人以上に歩きにくさを感じていると想像できるでしょう。

足のサイズに合っていない靴を履かせ続けるのは、子供の行動範囲を狭めてしまうので注意が必要です。だいたい3〜4ヶ月を目安に足のサイズを測り、靴が合っているかどうかの確認をしましょう。

【POINT】
子供の足の状態を常に把握して、最適なサイズの靴選びをすることが重要です。

 

子供の成長で変わる靴選び

子供の靴選びは、成長と共に変化します。

1歳の歩き始めの頃は、よちよちした歩みに合わせて、つまずき防止を意識した靴選びをするとよいでしょう。素材は柔らかく、足首のくびれまで深さがあるもの、かかと部分が補強されたデザインがオススメです。かかとを靴に合わせた際に、指先は7〜10mm程度のゆとりがあるのが最適でしょう。ゆとりの幅はメーカーによっては5〜1mmを推奨している靴もあるので、都度確認しましょう。

1歳から3歳の時期は、よりしっかりした歩みに合わせて通気性や吸湿性がある素材のものを選びましょう。足にしっかりフィットして脱げにくいものがオススメ。サイズはかかとを靴に合わせた際、つま先に7〜10mm程度、もしくは5〜10mm程度のゆとりがあるとよいです。

4歳になり、足の基礎がほぼ完成してくる時期は、激しい運動にも対応したもので、かかとやつま先がしっかり保護された靴を選びましょう。通気性機能が高く、雑菌の繁殖を抑える加工が施されているとなお良いです。子どもの成長に合わせた靴選びを意識したいところです。

 

子供靴選ぶうえで押さえておくべきポイント6つ

子供の靴は様々なメーカーから販売されており、どの靴を買えば良いのか迷ってしまいますよね。自分の子供にはどのような靴が合っているのかもわからなくなりがち。つい好きなキャラクターやデザインだけで選んでしまっていませんか?子供の靴を選ぶ際に見るべきポイントは6つあります。ぜひ靴選びの際の参考にしてください。

 

1.足の甲の高さが調節できる

足の甲の高さには個人差があるので、甲の高さにしっかり合わせられるよう、紐もしくはワンタッチテープのタイプを選びましょう。子供がまだ自分で紐を結べない場合は、都度大人が結んであげる必要があります。子供が自分で履けるよう促す意味でも、ワンタッチテープがオススメです。どちらの場合でも、そのまま脱ぎ履きするのではなく、都度しっかり締めるようにしましょう。

 

2.つま先に厚みがある

子供が自分の足指を自由に動かせるように、つま先部分はある程度余裕があるものを選びましょう。子供の足囲を計測し、幅に合ったものを履かせてください。

靴を購入する際は、足の縦の長さばかりを気にして購入していませんか?靴によっては、縦の長さは十分にあっても横幅が狭いデザインのものがあります。長さばかりを気にしすぎた結果、足囲よりも小さいものを購入してしまわないように注意しましょう。

足囲より狭い靴を履き続けてしまうと、足の痛みなどのトラブルにつながりかねません。子供の足に合った靴選びをするためには、縦の長さと横幅の両方をしっかり確認しましょう。

 

3.つま先がやや反りあがっているデザイン

家の廊下などで、子供がペタペタという音を鳴らしながら歩いている姿を見たことがあるパパやママはいるのではないでしょうか。子供はベタ足で歩きがちです。裸足であれば足が自由に動かせるので問題ありませんが、靴を履いた状態では、靴に反りがないと蹴り出しにくくなり、うまく走れなかったりつまずいたりの原因になりやすいでしょう。

靴を平らな面に置いた際に、つま先部分がやや反り上がっている形状の靴を選ぶようにすると、子供が靴を履いた状態でも走りやすくなります。子供がよく転ぶ、走りにくそうにしているといった様子が見られるときは、履いている靴がしっかり反っているかを一度確認してみると良いでしょう。

 

4.かかと部分がしっかりしている

子供の足の骨や筋肉、じん帯はまだまだ成長段階にあり、かかとや足首がとてもぐらつきやすい状態です。靴のかかと部分が柔らかいと、けがの原因になりかねません。かかと部分がしっかりしている靴を選ぶことで、子供の歩きやすさをサポートしてあげましょう。

特にファーストシューズなど歩き始めの子供については、足首のくびれ部分までしっかりカバーされているデザインの靴がオススメ。

メーカーによっては、子供の成長に合わせて足底を包み込むようなカウンターがついた中敷きを扱っているところもあります。中敷きを入れてあげることでより子供の歩きやすさをサポートするだけでなく、偏平足などのトラブルを防ぐことにもつながるので、活用を検討してみるとよいでしょう。

 

5.足が曲がる位置で靴も曲がる柔軟性

前進のために蹴り出す時、指の付け根部分を曲げて力を生み出します。この時、もし靴底や足の甲に当たる部分が固く分厚いものだと、足の動きが制限されてしまい、思うように歩けない、速く走れないといったことが起こりやすくなります。

つま先立ちをした際に、足の動きに合わせて靴もしっかり曲がっているかどうかを確認するようにしてください。

 

6.靴底に適度な弾力がある

足の動きに合わせて柔軟に曲がる靴が良いですが、そればかりを重視して靴底が薄すぎるのも要注意です。靴底はある程度の厚みがあることで、地面からの衝撃を和らげ足を守る働きをします。

靴底が薄いものを履いていると、子供の足に地面からの衝撃が緩和されないまま強く響いてしまうので、足の痛みなどトラブルの原因になりかねません。とはいえ靴底が分厚すぎても必要な柔らかさを失い、歩きにくさや足の発達を妨げる原因になるので薄すぎず分厚すぎず、適度な厚さのものを選ぶことが大切です。

 

子供靴をフィッティングする際に見るべきポイント

子供の足の成長度合いは個人差があります。足の甲が高い子もいれば低い子もいますし、足のサイズが小さめの子や大きめの子もいるでしょう。

お店まで行かずにインターネットで購入すれば楽ですが、子供の足の特徴を知る意味でも、できるだけ実際のお店でしっかり計測して靴を選びしましょう。お店でフィッティングをする際のポイントを紹介します。

 

普段は靴下を履いて靴を履くなら、フィッティング時も靴下を履いて行う

購入予定の靴は、靴下で履く場合が多いのであれば、フィッティングの際も靴下を履いた状態で行いましょう。もちろん、普段履いている靴下が良いです。

靴下があるかないかでは、靴を履いたときの感覚が大きく変わります。もし靴下がない場合は、その日に靴を購入するのは避けた方がよいでしょう。持参するのがベストですが、お店によってはフィッティング用に靴下を貸してくれることもあるので、店員に聞いてみるのもよいでしょう。もし靴下が近くで売っているのであれば購入して用意してください。そのくらいフィッティング時の靴下は重要なポイントです。

 

かかとを合わせて靴を履く

靴を履いたら、まずはかかとを合わせましょう。つま先をあげた状態で、かかとを使って床を軽くたたくことでかかとが合います。その後、ワンタッチテープや紐を痛くない程度にしっかり締めてください。

立った時に、つま先に10cm程度のゆとりがあり、指が自由に動くかどうかを確認します。また、外側から触ってみて足の周りに余裕がありすぎないか、かかとがすぐに脱げてしまわないかも確認してください。

もし縦の長さは合っているけれど、足の甲が高く足囲がきつく感じた場合は、足囲に合わせて大きめのサイズに変えるのがオススメです。しかし大きいサイズにすることで、つま先部分にゆとりができすぎてしまう場合は、その靴のデザイン自体が足に合っていないことが考えられます。メーカーを変えるなど他のデザインを検討しましょう。

 

中敷きを合わせてつま先に5cm程度余裕があるものを選ぶ

靴が足にしっかりフィットしているかどうかは、外側から触ることである程度確認できますが、実際はどの程度余裕があるのかまで判断しにくい部分もあります。靴の中敷きが取り外せるタイプの場合は、一度取り外してその上に足を乗せて確認してみましょう。

足のつま先から中敷きのつま先まで、5~10mmほどの隙間があれば、靴に余裕があり、指の動きも自由になります。この隙間を「捨て寸」と呼びます。捨て寸があることで、足が自由に動かせるため、歩行がしやすくなるのです。

靴を購入後も3ヶ月に1回程度は捨て寸があるかどうかを確認してください。捨て寸が5mm未満になっていたら、大きいサイズに買い替えを検討しましょう。

 

実際に歩きやすいかどうかもチェック

フィッティングの際は、実際に歩いてみて歩きやすいかどうかを確認しましょう。自然に歩けているかどうかや、歩いている際にかかとが浮いたり、靴が脱げそうになったりしていないかどうかを確認してください。

また、目には見えないところで足が靴の内側にぶつかっている場合もあります。痛みがないかどうかを子供に直接聞くなどをして確認してください。靴の内側に不自然な出っ張りや固くなっている部分がないかどうかを、直接触って確認をしてみるのもオススメです。

 

子供の足は個人差が大きい!合った靴選びをしよう

子供は大人と比べて成長スピードが早く、未発達な部分もあるので、どのような靴を買うべきか迷ってしまいがち。今回紹介したポイントをしっかり押さえたうえで、子供に合った靴選びをしましょう。

また購入後も3ヶ月に1回は靴のサイズチェックも忘れないようにしてください。保育園や幼稚園などに入園すれば、外履き靴の他に上履き靴や園庭用の靴が必要になることもあります。履く頻度が比較的少ない長靴も含めると、意外と確認すべき靴が多いと感じるでしょう。

外履き靴ばかりに意識が向いてしまい、気づけば上履き靴や園庭靴が小さくなっていたということもあるので要注意です。外履き靴のサイズを確認するタイミングで、他の靴も合わせて確認する習慣をつけるとよいでしょう。

【POINT】
正しいフィッティングをすることで買った後の後悔をなくすことができます。個人差の大きい子供の足に最もあった靴選びをしましょう。

 

子供の足の成長をしっかりサポートできる靴選びをしていきたいですね。

ペン先イラストこの記事を書いた人

hauska編集部

hauska編集部

料理、美容、ガジェット好き。最近はインテリアとQOL関連アイテムへの興味関心が爆上がり中。働くパパ・ママに向けて、生活の質の向上、楽しい子育て、仕事もプライベートも充実させるための情報など幅広く発信します。ライフハックに気軽に取り組んでいただければ幸いです。

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