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チャイルドシートで毎回ギャン泣き!嫌がる原因6つと解決策を解説
2022.12.09
子どもがチャイルドシートを嫌がる場合、不安・不快・退屈などを感じている可能性があります。
チャイルドシートを嫌がり、なかなか子どもとお出かけや旅行ができなくて悩んでいる方が多いのではないでしょうか。
チャイルドシートを嫌がる原因は子どもによって個人差があり、それぞれに対策が異なります。そのため、チャイルドシートを嫌がる原因を正確に把握することが重要です。
今回は、子どもがチャイルドシートを嫌がる原因とその対策について解説します。チャイルドシートを嫌がる原因を解消し、子どもと楽しくお出かけしましょう。
この記事はこんな方にオススメ
- チャイルドシートを嫌がる原因が分からない
- 乗車を嫌がる場合の対策が分からない
1 チャイルドシートを嫌がる理由は6つ
チャイルドシート嫌いを解消するには、原因を理解しなければいけません。こちらでは、子どもがチャイルドシートを嫌がる6つの理由を解説します。
1.1 パパママの姿が見えなくて不安
チャイルドシートで身体が固定され、パパママの姿が見えないと不安を覚えます。結果、不安の原因であるチャイルドシートに苦手意識を持つことがあります。
特に乳児をチャイルドシートに乗せる際は、注意が必要です。パパママが見えない不安から、激しく泣いたり分離不安症になったりする可能性があります。
子どもが母親から離れることに対して不安を感じる本能が極度に強くなること。親離れ、心の発達が遅れる原因になることもある。
1.2 チャイルドシート自体に慣れておらず不安
チャイルドシートに乗り慣れていないと、泣いたり嫌がったりします。加えて座らせ方が正しくない、あるいは窮屈さを感じるなどの場合も、不安に感じます。
また、チャイルドシートが正しく取り付けられておらず、不安定であったりぐらついたりする場合は、子どもの安全にも影響するため注意が必要です。
チャイルドシートは、乳児・幼児・学童によって製品が異なり、設置方法なども異なります。成長に合わせてチャイルドシートを買い替え、窮屈さを感じさせないようにしましょう。
1.3 チャイルドシートが蒸れて不快
チャイルドシートは、子どもが安全に自動車に乗れるようにするための製品です。
そのため、チャイルドシートは車の揺れに対応できるように、背中が密着するように作られています。密着部分に熱がこもりやすく、蒸れて子どもは不快に感じてしまいます。
また、子どもは体温調節機能も未熟です。そのため、大人より子どもの方が、暑さを感じやすいといわれます。
窓から入る日差しも蒸れの原因になります。大人と子どもでは、気温の感じ方に差があることに留意しましょう。
1.4 チャイルドシートや車内の匂いが不快
子どもの嗅覚は、安全なものと危険なものを区別するために重要であり、パパママに比べてとても鋭いです。そのため、子どもはチャイルドシートだけでなく、車内の匂いにも不快感を示すことがあります。
タバコの臭いや、自動車の内装などの合成皮革や化学繊維が太陽光で焼けた匂いなどにも拒否反応を示す子どももいるため注意が必要です。
芳香剤、チャイルドシートが蒸れた匂いなども不快に感じる子どももいます。
1.5 自由に動けないため退屈
安全のためには、チャイルドシートで身体を固定しなければいけません。自由に動きたいのに、チャイルドシートで固定されるため、子どもはストレスがたまってしまいます。
車内で遊べるおもちゃが用意されていなかったり、パパママが積極的に話しかけたりしない場合も、子どもは退屈を感じます。
車内で退屈することが常習化すると、子どもはチャイルドシートを嫌がるどころか、自動車に乗ること自体を嫌がるようになってしまうため注意しましょう。
1.6 外の景色が見えず退屈
チャイルドシートに乗せても視線が低い子どもは、外の景色を見れず退屈してしまう可能性があります。なぜなら、幼児期の子どもは好奇心が旺盛であり、視覚情報が制限されるとストレスが溜まってしまうからです。
特に、乳児専用タイプ(後ろ向きに取り付ける製品)のチャイルドシートは、子どもが外の景色を楽しめないだけでなく、パパママが子どもの様子を見ずらいため注意が必要です。
パパママが様子をすぐに確認できないと、子どもの体調に変化があった際に気付けません。
2 チャイルドシートを不安がる場合にできる対策3つ
子どもは、チャイルドシートに乗り慣れていない場合や、パパママの姿が見えない場合に不安を感じます。こちらでは、子どもがチャイルドシートを不安がる場合にできる対策を3つ紹介します。
2.1 声かけしたり手を握ったりする
子どもが母子分離不安を感じる場合は、パパママが側にいることをアピールする必要があります。
走行中でハンドルから手を離せないときは、積極的に子供へ話しかけることが重要です。加えて、気が散るため走行中はどうしても会話できないというパパママは、一度停車して子どもをあやしてあげるのも1つの手です。
また、母子分離不安を軽く見てはいけません。スキンシップが足りていないと、母子分離不安が深刻化し、子どもの身体にも影響を及ぼします。
頭痛・めまい・食欲不振・夜尿などの症状が現れ日常生活に支障をきたす可能性があります。母子分離不安を解消するために、できる限り、声かけしたり手を握ったりしてあげましょう。
2.2 車にベビーミラーを取り付ける
自動車の後部座席にチャイルドシートを設置している場合は、ベビーミラーを取り付け、運転席のパパママと子どもがお互いを視認できるようにしてあげましょう。
ベビーミラーは、車内に設置して運転席から後部座席の様子を確認できるようにする鏡です。
サンバイザーやルームミラーにクリップで設置するタイプと、後部座席のヘッドレストに装着するタイプの2種類があります。
チャイルドシートを前向きに取り付ける場合は、サンバイザーやルームミラーに設置するミラーがおすすめです。
チャイルドシートを後ろ向きに取り付ける場合は、後部座席のヘッドレストに装着するタイプを使いましょう。2枚の鏡(ルームミラーとベビーミラー)を利用するため、チャイルドシートが後ろ向きでも、問題なく子どもの様子を確認できます。
2.3 チャイルドシートに座る練習をする
子どもがチャイルドシート自体に不安を感じている場合は、座る練習をして慣れてもらいましょう。
チャイルドシートを、普段から椅子として利用して慣れてもらう練習方法もおすすめです。普段から椅子として利用することで、違和感なくチャイルドシートに乗れるようになります。
そのほかに、停車した状態でパパママが見守りながら、子どもにチャイルドシートへ座ってもらう練習方法取り入れてみましょう。パパママの姿が見えなくても、1人で車内にいるわけではないことを子どもに理解してもらえます。
また、この練習方法は、「チャイルドシートに座らなければ、発進しない。」という習慣付けも兼ねられます。
3 チャイルドシートに不快を感じる場合の対策3つ
子どもは、チャイルドシートで身体が蒸れたり、車内に嫌な臭いがある場合に不快を感じます。こちらでは、子どもがチャイルドシートに不快を感じる場合にできる対策を3つ紹介します。
3.1 車内の温度を調整する
エアコンなどで、子どもの体温に合わせて車内温度を調整しましょう。子どもは体温調節機能が未熟で体温が高く、パパママにとって過ごしやすい室温であっても、暑く感じる場合があります。
エアコンや車用扇風機で室温を調整したり、衣服で子どもの体温を調整したりする必要があります。また、車用サンシェードや日よけで日光が子どもに直接当たらないようにする対策も効果的です。
ただし、エアコンを利かせ過ぎないように注意が必要です。子どもは、体温が下がると免疫力が一気に低下してしまい、風邪やインフルエンザに罹患しやすくなってしまいます。
温度差が大きいと、自動車から降りた際に具合が悪くなってしまう子どももいます。エアコンを使用する際は、定期的に窓を開けて換気や室温調整をしましょう。
3.2 保冷シートやまくらで車内環境を整える
チャイルドシートで身体が火照って蒸れる場合は、子どもが体温調整しやすいように保冷シートを利用しましょう。
加えて、子どもが汗をかきやすい場合は、吸水速乾シートの利用をおすすめします。チャイルドシートと子どもの身体の間にシートを貼ってあげましょう。
そのほか、子どもの体格が小さい場合は、車の動きに合わせて頭が揺られないようにすることが重要です。頭が揺られてしまうと、子どもが車酔いする可能性があります。
まくらやクッションを利用することで、頭が揺れないようになるだけでなく、子どもが寝付きやすくなります。
子どもの不快はチャイルドシート以外の原因でも起こります。
・空腹
・おむつが汚れている
・むずがゆい など
授乳やおむつ交換を試してみると、改善されるかもしれません。
3.3 チャイルドシートの装着方法やサイズを見直す
チャイルドシートは子どもの年齢に合わせて、製品を選ばなければいけません。チャイルドシートは、子供の年齢によって、乳児用・幼児用・学童用など製品タイプが異なります。
また、製品タイプによっては、取り付け方(進行方向、後ろ向きなど)やハーネス(身体を固定する帯)の有無も違うため注意が必要です。
そのため、幼児用のチャイルドシートを学童に上がってからも使用し続けたり、乳児に学童用の製品を使用させたりすると、子どもの体格に合わずストレスが溜まってしまいます。
加えて、子どもの体格に合わないチャイルドシートは、身体にフィットせず安定しません。
年齢に合わない製品は、乗り心地が悪いだけでなく、子どもの安全にも影響します。チャイルドシートの対象年齢を見直し、装着方法やサイズが適正か確認しましょう。
4 チャイルドシートで退屈そうな場合の対策3つ
子どもは、チャイルドシートで身体が固定されるため、外の景色が見えなかったり車内で遊べるおもちゃがなかったりする場合に退屈してしまいます。こちらでは、子どもがチャイルドシートで退屈してしまう場合にできる対策を3つ紹介します。
4.1 親子で会話しながら運転する
子どもが退屈しないように、親子で会話しながらドライブしましょう。親子間の会話は、子どものコミュニケーション能力を育てるほか、自己肯定感や社交性にも良い影響を及ぼします。
特に、学童期の子どもは、早ければ小学校高学年には思春期に入るため、積極的にコミュニケーションを取りましょう。
そのほか、子どもと一緒に歌をうたったり言葉遊びしたりする方法もおすすめです。なぞなぞやしりとりなど、ゲーム性があり少し頭を働かせる必要のある言葉遊びをおすすめします。
子どもと楽しみながら会話できるように、工夫しながらコミュニケーションを取りましょう。
4.2 途中で停車してあやしたり寝かしつけたりする
子どもがどうしても泣いたりぐずったりする場合は、途中で停車して子どもをあやしたり寝かしつけたりしましょう。
また、停車するだけでなく、子どもと一緒に外に少し出て散歩したり、軽くストレッチしたりして、気分転換を図ることも重要です。
子どもを自宅で寝かしつけてから自動車に乗せましょう。自動車自体に嫌な思い出がある場合は、チャイルドシートに関して工夫しても効果がありません。
まずは、寝かしつけた状態からチャイルドシートに乗ってもらいましょう。
4.3 おもちゃやDVDプレーヤーなどを設置する
子どもが退屈しないように、車内で遊べるおもちゃやDVDプレーヤーを用意しておきましょう。また、子どもが気に入ってる音楽をかけても効果的です。
なお、DVDプレーヤーは、運転席の座席背面に取り付けられるものも発売されています。
後部座席にチャイルドシートを設置する場合などに活用しましょう。
5 まとめ
チャイルドシートを嫌がる原因は子どもによって様々であり、対処法が異なります。子どものチャイルドシート嫌いを解消するためには、原因が不安・不快・退屈のどれであるか正確に理解しなければいけません。
子どもがチャイルドシートに不安を感じている場合は、手を握ったりベビーミラーを設置し、不快を感じている場合は車内環境に気を配りましょう。
また、子どもが退屈そうにしている場合は、会話したりおもちゃやDVDプレーヤーを設置したりしてあげる必要があります。
この記事を書いた人
hauska編集部
料理、美容、ガジェット好き。最近はインテリアとQOL関連アイテムへの興味関心が爆上がり中。働くパパ・ママに向けて、生活の質の向上、楽しい子育て、仕事もプライベートも充実させるための情報など幅広く発信します。ライフハックに気軽に取り組んでいただければ幸いです。