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子どもとはどうやって遊ぶ?遊んであげる意味やおすすめの遊び方を紹介

2023.01.20

育てる

「子どもとどうやって遊んであげたらいいのかわからない」
「毎日同じ遊びをしているので、子どもも飽きているのではないか」

こんな悩みを持っているパパやママもいるでしょう。親子で楽しく充実した時間を過ごすためにも「子どもとどう遊ぶか」を、家族で考えるのもとても大切な取り組みです。

この記事では、子どもが遊ぶことで得られる効果や屋内・屋外でオススメの遊びを紹介します。ぜひ親子で遊ぶ際の参考としてください。

この記事はこんな方にオススメ

  • 子どもとの遊び方が分からない人
  • 何をして遊べば良いか知りたい人
  • 遊ぶことでどんな成長をするのか知りたい人

1 子どもが遊ぶことで得られる効果

子どもが遊ぶことで得られる効果

子どもは、毎日の遊びの中で心身ともにさまざまな成長をしていきます。

ここでは、子どもが遊ぶことで得られる効果を4つご紹介しましょう。

 

1.1 脳や体が発達する

子どもは遊ぶことで、脳や身体を少しずつ発達させていきます

塗り絵で色彩感覚を養う、ごっこ遊びでコミュニケーション能力を磨いていく、サッカーで体力を向上させるなど、その内容はさまざま。一つひとつの遊びはただ楽しい時間を過ごせるだけでなく、成長においても大きな意味があるのです。

また、どの遊びにも必ず「ルール」が存在します。ルールを意識しながら遊ぶことで、ルールの中でどう楽しむか、どう勝つかなどが学んでいけるでしょう。

 

1.2 創造性や柔軟性が育まれる

創造性や柔軟性が高まることも、遊びで得られる効果の一つです。

パパやママが思っている以上に、子どもは豊かな発想力を持っているもの。ときには、大人がびっくりするようなアイディアを出すこともあるでしょう。遊びを通して創造力や柔軟性を高めることで、その力がさらに育まれていくのです。

粘土を使って持っている世界観を形にする、思い思いのダンスを踊るなど、表現方法はまさに無限大。大人になっても多くのシーンで役立つ力なので、小さなうちから素養を伸ばしていきましょう

 

1.3 自発的に動けるようになる

さまざまな遊びは、子どもの自発性も育みます。この点について、文部科学省は以下のように表現しました。

幼児は,遊びの中で主体的に対象にかかわり,自己を表出する。そこから,外の世界に対する好奇心が育まれ,探索し,知識を蓄えるための基礎が形成される。また,ものや人とのかかわりにおける自己表出を通して,幼児の発達にとって最も重要な自我が芽生えるとともに,人とかかわる力や他人の存在に気付くなど,自己をとりまく社会への感覚を養っている。
引用:文部科学省「子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について(中間報告)(案)」

遊びは、子どもの「チャレンジしてみたい」「これで誰かと一緒に遊びたい」といった思いを引き出します。多くの遊びを経験することで、多くの事柄に積極的にチャレンジできるマインドが育っていくでしょう。

 

1.4 社会性が高まる

親子や兄弟姉妹、友だちと一緒に遊び、コミュニケーションを重ねていくことで、子どもの社会性はグングン伸びていきます。

ときには上手に遊べなかったり、誰かとケンカをしてしまうこともあるでしょう。しかし、そんな経験も子どもの成長には必須。どう解決していくかを自分自身で考えることによって、精神的にも社会的にも大きく成長していくのです。

【POINT】
子どもは、遊びを通して人との関わり方を学んでいきます。「遊びだから」と簡単に考えず、遊びを通してどう成長させてあげられるのかを常に考えるよう心がけましょう。

 

2【室内編】おすすめの遊び方9選!

【室内編】おすすめの遊び方9選!

ここからは、親子で遊べる室内での遊び方を9つ紹介します。

 

2.1 塗り絵

室内での遊びといえば「塗り絵」を思い浮かべるパパやママも多いでしょう。子どもであれば誰しも通る遊びの一つではありますが、実は色彩感覚を養うために塗り絵はとても有効なのです。

色彩感覚を養うことで、信号や風景などさまざまな「色」と「色の名前」の区別がつくようになるでしょう。名前だけではなく、「赤と青を混ぜると紫になる」などを実体験として学べます。

 

2.2 粘土

1歳から5歳ぐらいの子どもにおすすめしたい遊びが「粘土」です。いろいろな形をつくることで創造力や材料を上手に使う発想力などが身につくでしょう。

粘土には、油粘土や紙粘土、小麦粉粘土、プラスチック粘土などさまざまな種類があります。年齢に応じて小麦粉粘土→油粘土→紙粘土の順番で種類を変えていくことで、より多彩なモノを子どもと一緒につくれるようになるでしょう。

 

2.3 折り紙

小さな子どもでも楽しく遊べるのが折り紙です。折り紙には知育効果もあり、さまざまなモノを折り紙でつくることで忍耐力や集中力、思考力、想像力などが育っていきます。

折り紙の本を読みながら「どう折っていくのか」を考えることで、どのようにして完成まで持っていくのかを常に意識できるようになるでしょう。もし子どもが迷っているときには「こう折ったらいいんじゃないかな?」とアドバイスしてあげることも大切です。

また、完成形にとらわれず、子どもが思うままに折っていく姿を見守る時間も楽しいかもしれません。

 

2.4 ごっこ遊び

「ごっこ遊び」とは、子どもやパパ・ママが役柄になりきって遊ぶことです。代表的なごっこ遊びとしては「おままごと」や「ヒーローなりきりごっこ」「お店屋さんごっこ」などが挙げられるでしょう。

ごっこ遊びを通して、頭の中のイメージを形にする力や、言葉を交わすことによるコミュニケーションなどが育まれていきます。親子でごっこ遊びをする際には、子どもの世界観を壊さないよう完全に役柄になりきりましょう。

 

2.5 絵本

【室内編】おすすめの遊び方9選! 絵本

落ち着いた遊び方の代表として挙げられるのが「絵本」です。パパ・ママが子どもに読み聞かせてあげる、子どもが読んでいるのを横から見守るなど、年齢やその日の気分によって読み方を変えられる点も魅力です。

子どもが精神的に成長していくうえでは、読書を通してさまざまな世界や知識、考え方に触れる時間が欠かせません。小さなうちから絵本を読むことで、読書の習慣が少しずつ身に付いていくでしょう。

 

2.6 ダンス

室内で身体を動かす遊びをしたいときには、ダンスがおすすめです。リビングや子ども部屋など少し広めのスペースを使って、親子で楽しく身体を動かしてみましょう。

最初は難しいダンスにチャレンジする必要はありません。音に合わせて手足を動かす、身体を揺らすなど簡単なことからでいいのです。最近ではYouTubeで子ども向けのダンス動画なども増えてきているので、ぜひ親子で一緒に視聴してみてはいかがでしょうか。

 

2.7 お菓子づくり

子どもと一緒の時間を過ごす方法は、おもちゃを使った遊びや運動だけではありません。広い意味では「お菓子づくり」も実践的な遊びの一環として捉えてもいいでしょう。

ケーキやクッキーなど美味しいお菓子を一緒につくることで、物事を計画的に進めていく力が養われていきます。お菓子を好きにデコレーションすることで、想像力も成長していくでしょう。

 

2.8 トランプ

子どもが3歳ぐらいになり、数字やマークを認識できるようになったら少しずつトランプで遊び始めてみてもいいでしょう。トランプにはさまざまなゲームがありますが、遊ぶことで集中力や記憶力、計算力、推理力などが身につきます。

親子でのコミュニケーションも活性化するため、トランプは家族全員にとっておすすめの遊びです。最初は、七並べやババ抜きなど簡単なルールの遊びからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

2.9 オセロ

意外と子どもが好きな遊びは「オセロ」です。ルールはとてもシンプルですが、勝つためにはさまざまなテクニックが必要となるため、子どもの思考力が成長していくでしょう。

明確に勝ち負けがある遊びであるため「負けたけどもう一度やりたい」「次は絶対に勝ちたい」といった感情も子どもに生まれてきます。勝ったときの達成感を感じてもらいたい場合などにもおすすめの遊びです。

 

3【屋外編】おすすめの遊び方7選!

【屋外編】おすすめの遊び方7選!

ここからは、親子で遊べる屋外での遊び方を7つ紹介します。

 

3.1 砂遊び

外遊びの定番といえば、公園などでの砂遊びでしょう。子ども一人でも親子でも遊べるため、とても楽しく遊べる場所です。「子どもを公園に連れて行って遊ばせてたら、いつのまにかいつも砂場で遊んでいる」といった経験を持っているパパやママもいるかもしれません。

山やトンネル、城、道など砂でつくれるモノは無限大。子どもの自由なアイディアを活かして一緒に色んなものをつくってみましょう。

砂遊びの魅力はモノづくりだけではありません。砂を使ったお絵かきや棒倒しも楽しいものですよ。

 

3.2 鬼ごっこ

子ども同士だけではなく、親子で遊んでも楽しいのが鬼ごっこです。どの年代の子どもでも「足の速い大人」から追いかけられることが、意外と楽しいもの。氷鬼や色鬼、高鬼などバリエーションも豊富であるため、体力が続く限り楽しく遊べるでしょう。

子どものケガを防ぐため、親子で鬼ごっこをする際には強くタッチしないよう配慮するのがポイントです。また、子どもの年齢や足の速さに応じて、適度な速さで走ってあげる工夫も大切と言えるでしょう。

 

3.3 かくれんぼ

鬼ごっこと並ぶ屋外での定番遊びと言えば、誰もが遊んだ経験があるであろう「かくれんぼ」。実は日本だけではなく、世界中に似たような遊びがあるのです。

どの年齢の子どもでも、探すのも探されるのも楽しいもの。「ここに隠れてたよ!」「一緒にここに隠れよう!」など、かくれんぼを通してたくさんのコミュニケーションが取れるでしょう。

 

3.4 宝探し

【屋外編】おすすめの遊び方7選! 宝探し

隠した宝を一緒になって探す「宝探し」は、子どもが喜ぶ遊びの一つです。宝がどこにあるのかを考えながら動き回るため、頭も身体も成長していく遊びと言えるでしょう。

もし兄弟姉妹がいる場合には、子ども同士で「どこにあるかな」と相談しあうことで、人と協力しながら物事を達成する経験も得られます。見つけるのに時間がかかった場合には「こっちにありそうだよ」とパパやママが声掛けしてあげてもいいでしょう。

 

3.5 サッカー

子どもはさまざまな遊びを通して体力を伸ばしていくものですが、その代表的な遊びはサッカーでしょう。本来サッカーは1チーム11人でやるスポーツですが、親子でパス遊びをしたりシュート遊びをしたりしても、とても楽しい時間を過ごせます。

夢中になってゴールを追いかける経験が忘れられず、小学校や中学校に上がってからもサッカーを続ける子どもも大勢います。「子どもにスポーツをさせたい!」と考えている方は、まずは遊びでサッカーから始めるといいかもしれません。

 

3.6 バドミントン

身体を思いっきり動かせるバドミントンも、子どもが喜ぶ遊びです。最初はなかなか上手にできないかもしれませんが、小さなシャトルをふわふわと打ち返せるようになると爽快感や達成感が子どもの心に残るでしょう。

公園だけではなく、家の庭や広場など場所を選ばずに遊べる点もバドミントンの魅力。親子で楽しく身体を動かしたいときにおすすめですよ。

 

3.7 フリスビー

年中さんか年長さんまで子どもが成長したら、フリスビーに挑戦してみてもいいでしょう。フリスビーと聞くとプラスチック製のものを思い浮かべがちですが、近年はウレタンなど柔らかい素材でつくられたフリスビーも登場。小さな子どもでも安心して遊べる点が魅力です。

バドミントンと同じく、最初は上手に遊べないかもしれません。実は、フリスビーは大人でもうまく投げられないもの。しかし、子どもと一緒になって投げ方や遊び方を試行錯誤していくことで、新たな絆が芽生えていくかもしれません。

 

4 子どもと遊ぶときのポイント

子どもと遊ぶときのポイント

 

4.1 体力やようすを確認しながら遊ぶ時間を決める

子どもと遊ぶ時には、それぞれの年齢や特性に応じて遊ぶ時間を決めましょう。子どもは一人ひとり体力が異なるため、あまり疲れすぎないよう配慮しながら遊んであげることが大切です。

また、「あんまり楽しそうじゃないな」「疲れているのかな」といったようすが見られた際には、早々に切り上げてゆっくり休ませる時間をつくってもいいでしょう。都度状態を確認しながら遊んであげることで、子どもの負担が和らぎます。

 

4.2 子どもの成長に合わせた遊びを選ぶ

子どもの成長に合わせて遊ぶ内容を変えていくことも、とても大切な取り組みです。あまり難しい遊びを小さいうちから始めると、なかなか集中力が続かず、すぐに飽きてしまう結果にもなりかねません。

トランプであれば理解度に応じて遊ぶゲームを変える、サッカーであれば身体の成長に応じて新しい技を練習するなど、遊びによって工夫を凝らしてみましょう。

【POINT】
子どもがもし間違ったことをしたときには、しっかりと叱ることも教育上大切です。話を聞きつつも、子どもが正しい倫理観を持てるようバランスよく接していきましょう。もちろん、感情に任せて怒ることはNGです。

 

4.3 子どもの意見に耳を傾ける

子どもと遊ぶときには、子どもがどんな意見や思いを持っているのかに注目してあげましょう。

遊ぶ時間は、決してすべての時間が楽しいわけではありません。上手にできなければグズることもあるでしょうし、ルールなどが原因でケンカが起きてしまうこともあるでしょう。

子どもが泣いたり怒ったりしたときには、まず子どもからじっくり話を聞くことが大切です。子どもの意志を尊重することで、信頼関係がより強固なものとなるでしょう。

 

4.4 子どもの世界観を大切にする

ごっこ遊びや砂遊びなど、創造力を働かせる遊びをするときには、子どもの世界観を大切にしてあげましょう。

子どもの世界は独特であるため、大人にとっては理解できないシーンなどが出てくるかもしれません。そんなとき「それおかしくない?」と無遠慮に指摘をしてしまっては、子どもの心がキズついてしまいます。

子どもが話している内容に合わせ、一緒に楽しんであげることで、親子のコミュニケーションがより充実するかもしれませんね。

 

5 まとめ

子どもとはどうやって遊ぶ?遊んであげる意味やおすすめの遊び方を紹介まとめ

本記事では、子どもとどうやって遊びたいか悩んでいるパパ・ママに向けておすすめの遊び方を紹介してきました。

どんな遊びも、子どもにとっては成長機会の一つ。貴重な瞬間を無駄にしないよう、子どもとどう遊ぶかをパパ・ママで話し合ってみてはいかがでしょうか。

ぜひこの記事を参考にして、家庭に合った遊び方を考えてみてくださいね。

ペン先イラストこの記事を書いた人

hauska編集部

hauska編集部

料理、美容、ガジェット好き。最近はインテリアとQOL関連アイテムへの興味関心が爆上がり中。働くパパ・ママに向けて、生活の質の向上、楽しい子育て、仕事もプライベートも充実させるための情報など幅広く発信します。ライフハックに気軽に取り組んでいただければ幸いです。

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