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子供はどうしたら片付けをするようになる?しない理由や片付けしてもらうコツを紹介
2023.02.03
子供がまったく片付けをしてくれなくて、毎日困っている。そんなお悩みを持っているパパやママもいるのではないでしょうか。片付けが苦手な子供はとても多く、対応方法に悩んでいる保護者の話もさまざま耳にします。
そこでこの記事では、子どもが片付けをしない理由や片付けができるようになるメリットなどを紹介していきます。片付けを円滑に進めるためにパパ・ママができることについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
この記事はこんな方にオススメ
- 子供が片付けをしてくれずに困っている人
- 子供が片付けをしない理由を知りたい人
- 子供がどうやったら片付けられるようになるのか知りたい人
もくじ
1 子供が片付けをしない理由
ここでは、子供が片付けをしない理由を4つご紹介します。
1.1「片付け」が何かわかっていない
子供はそもそも「片付け」とは何かが理解できていません。子供にとって片付けは生まれて初めての行為。何をすればいいのか分からないのは当然です。まずは片付けそのものがどのような行為なのか理解させる必要があるでしょう。
子供は、ママやパパが片付けする姿をみて「片付けとは何か」を理解します。「お片付けしようね」と声をかけながら、一緒に片付けをしてあげましょう。
1.2 片付けの方法がわからない
子供が片付けをしない理由としては、片付けの方法(やり方)がわからないという点も挙げられます。片付けの概念がわかっていても、どこにおもちゃをしまっていいのかわからない、何から手をつけていいのかわからない。こういった要素が積み重なることによって、「片付け」という具体的な動きができないのです。
まずは根気強く、「どうやって片付けを進めていけばいいのか」を伝えてあげましょう。子供の状態に寄り添ってあげることが何より重要です。
1.3 片付けをする環境が整っていない
片付けをする環境が整っていないのも、子供が片付けをしない理由のひとつです。物が多い、収納スペースが少ない、収納スペースが多すぎるなど、環境が複雑であればあるほど片付けへのハードルが高くなってしまいます。「どうしたらいいのだろう」と、考えなければならないことが増えるため、「もうやりたくない!」と投げ出してしまう原因に。
なるべく子供が片付けをしやすい環境を整えてあげることが大切です。
1.4 切り替えが苦手
子供は気持ちの切り替えが苦手です。子供にとって大切なのは「今が楽しいかどうか」であるため、遊びなどの楽しいことを中断してまで片付けをやりたいとは思えないでしょう。
また子供は大人と違い、未来の計画を立てるのが困難です。「あとでまた遊ぼうね」と伝えても、今が楽しければ今を優先してしまいます。子供が「片付けは楽しい」と思えるように、工夫する必要があるでしょう。
2 片付けができるようになるメリット
ここでは、子供が片付けをできるようになるメリットを2つご紹介します。
2.1 整理整頓の習慣が身につく
片付けができるようになることで、整理整頓の習慣が子供に身につきます。そもそも片付けは「何かをした後(遊んだ後など)に使ったモノをしまうこと」です。
遊ぶ前に、必要以上にモノを出さなければ、それだけ片付けの手間も少なくなることに。その事実を子供が意識できるようになれば、日々モノを整理して、後々の片付けが面倒にならないよう動いていけるでしょう。
2.2 スペースを有効活用できる
部屋のスペースを有効活用できるようになる点も、片付けができるようになるメリットの一つです。モノが部屋中に散らばっていては、部屋のなかを歩くだけでも気を使うもの。そのような状態では、部屋の広さを十分に活かしきることも難しいでしょう。
床におもちゃなどがないだけで、部屋が広く感じられます。スペースがあれば、子どもの成長に合わせて部屋をどのように使っていくかを色々考えられる機会が生まれるのです。
3 子供に片付けを教える時期
子供に片付けを教えるのは3歳ごろからがよいでしょう。
子供が片付けをするためには、楽しいことを我慢する力が必要です。個人差はありますが、我慢する力は3歳を過ぎた頃から身につくと言われています。おもちゃで遊び出したらすぐに片付けを教えたくなりますが、1~2歳ではなかなか難しいでしょう。子供の成長スピードに合わせて片付けのやり方を教えていくことをおすすめします。
3歳を過ぎたから必ず片付けができるわけでもありません。子供の成長スピードは人それぞれであるため、「○○ちゃんはできているのに」と比べないように気をつけましょう。
4 子供に片付けをしてもらうコツ
ここからは、子供に片付けをしてもらうコツを6つ紹介します。
4.1 片付けの流れを簡単にする
子供に「片付けって難しいし大変!」との思いを持たせないためにも、できる限り片付けの流れは簡単なものにしましょう。
具体的な工夫としては、「ラベル・写真を貼ってしまう場所を視覚的にわかりやすくする」「子供の手が届くところに収納をつくる」「片付けの箱を子供が出し入れしやすい形状にする」などが挙げられます。
流れが簡単になると、片付けへのハードルはグッと下がります。そのための方法として、片付けの流れをルーチン化させる、どこに何を片付けるのかを視覚的にわかりやすくする、などは有効な方法です。
4.2 楽しく片付けするようすを見せる
子供に片付けをしてもらうためには、パパやママ自身が楽しく片付けをしているようすを見せるよう心がけましょう。パパやママが嫌々片付けをやっていたり、部屋が汚くなってからようやく片付けをしていたりするようでは、子どもが「片付けをやらなきゃ」と思うことはありません。
そのため、仮に片付けがそれほど好きではなかったとしても、楽しく積極的に片付けをしているようすを子供に見せるようにしましょう。また、表面上だけではなく、実際に自分の体験として「部屋がきれいになる」ことを楽しめるようになるといいかもしれませんね。
4.3 「片付けると快適になる」ことを教える
片付けをすると、部屋に清潔感が生まれる、部屋のスペースを有効活用できるようになる、モノがなくならない、すぐにおもちゃを取り出せるようになるなど数多くのメリットが生まれます。
そのメリットを子供に言葉で、そして身振り手振りを使って伝えてあげましょう。そうすることで、子供は片付けをすると自分が過ごす空間が快適になっていくことを徐々に覚えていきます。
4.4 片付けの時間を決めておく
片付けを子供にスムーズにしてもらうためには、片付けの習慣化を心がけましょう。習慣化を実現させるためには、片付けをする時間を決めておくことが重要です。
夜ご飯を食べる前、寝る前など、毎日同じ時間に片付けをすることによって、いつしか子供は「歯磨きと同じく、片付けは当たり前にやること」との認識を持つようになっていきます。
4.5 片付けをしたらほめてあげる
子供はママやパパからほめてもらうのが大好きです。片付けができたらたくさんほめてあげましょう。ほめてもらうことで片付けに対するモチベーションが高まります。たとえ完璧にできていなくても、片付けをした過程を認めてあげましょう。
また、親からたくさんほめられた子供は自己肯定感が高く成長します。片付けという行為だけでなく、心を成長させる機会にもなるのです。
4.6 ポイント制を採用する
子供に片付けをしてもらうために有効な手法は、片付けにゲーム性を持たせることです。ゲーム性を持たせる方法はいくつかありますが、比較的簡単で手軽なのは「片付けをしたら○○ポイントをあげる」とのポイント制を採用することでしょう。
一定以上ポイントを貯めたらおもちゃを買ってあげる、好きな夜ご飯にしてあげるなどの特典を用意することで、子供の片付けに対するモチベーションは大きく上がっていくでしょう。
5 片付けをしない子供へのNG対応
ここからは、片付けをしない子供へのNG対応を4つ紹介します。
5.1 高圧的・威圧的に対応する
子供が片付けをなかなかしてくれないと、パパ・ママはどうしてもイライラしてしまうもの。そんなときは、ダメだとわかっていても「なんで片付けしないの!ダメでしょ!」「片付けしないと◯◯してあげないよ」と子供に言ってしまいがちです。
しかし、あまりに高圧的・威圧的に子供に接すると、子供は傷つき、怯えてしまいます。逆に、パパ・ママに対して反抗的な思いを持つことも。できるだけ感情は抑え、諭すように子供に片付けを促しましょう。
5.2 子供の気持ちや機嫌を無視する
子供の気持ちが落ち込んでいたり、機嫌が悪くなっていたりするときには、片付けを促しても子供はなかなか動いてくれません。少し様子がおかしいなと感じたら、片付けを強制せずに子供の状態を確認しましょう。
気持ちが沈んでいるときに片付けを強制されると「片付け=つらくて苦しいもの」と子供は認識してしまいます。子供の機嫌がいいときに「ママと一緒に片付けよう?」「競争して片付けよう!」と声をかけることで、片付けに対するポジティブな気持ちが生まれてくるかもしれません。
5.3 パパ・ママが身の回りを片付けていない
「実は自分たち自身がそんなに片付けが得意じゃない」。こんな悩みを持っているパパやママもいるでしょう。大人になったからといって、みんながみんな片付けが得意になるわけではありませんよね。
しかし、パパが使った後のリビングが散らかっている、ママが料理した後のキッチンに調理器具が置きっぱなし。こんな状態が日常的に続いていると、「パパやママも片付けできていないな…」と子供心ながら感じてしまいます。これでは「片付けをしなさい」と言っても、説得力が生まれません。
できる限り、パパ・ママ自身も身の回りを整理整頓するよう心がけましょう。
5.4 子供だけに片付けをさせる
子供は不公平感を感じると、なかなかパパやママの言うことを聞きません。それは、片付けにおいても同じことです。
たとえば、子供と一緒にパパ・ママ自身がおままごとをすることなどもあるでしょう。遊び終わった後に「ママはご飯をつくらないといけないから、おままごとの片付けはしておいてね」と伝えてしまうと、子供は片付ける気を起こしにくいでしょう。あくまでも平等な立場として、一緒に片付けをしてあげる姿勢が重要です。
6 片付けを円滑に進めるためにパパ・ママができること
ここでは、片付けを円滑に進めるためにパパ・ママができることを3つ紹介します。
6.1 おもちゃを買いすぎない
片付けがどうしても大変になってしまうのは、家に「おもちゃ」がたくさんあるからかもしれません。根本的な部分ではありますが、おもちゃの数が少なければ、それだけ片付けの手間は少なくなります。
「子供からねだられたらついついおもちゃを買ってあげてしまう」。こんなパパやママは、少しスタンスを変えてみると毎日の片付けが楽になるでしょう。
誕生日やクリスマスなど特別な機会だけおもちゃを買ってあげることで、それだけ一つのおもちゃに対する愛情が増すかもしれません。
子供におもちゃを買ってあげるタイミングについて、夫婦でさまざまな角度から話し合ってみるといいでしょう。
6.2 定期的に断捨離をする
日々の片付けを円滑に進めるためには、定期的に「断捨離」をしましょう。断捨離とは、簡単に表現すると「家の中にある不要なモノをまとめて手放し、気持ちよく暮らせるようにすること」です。元々はヨガの考え方ですね。
子供が少しずつ成長していくと、どうしても遊ばなくなるおもちゃや遊び道具(クレヨン・ぬいぐるみなど)が出てきてしまいます。しかし、もったいないからといってずっと取っておくと、家の中のスペースを圧迫してしまうのです。そのため、使わなくなったモノは定期的に捨てることを心がけましょう。
6.3 子供に合わせて柔軟にルールを変える
子供の性格や特性によって、どのように片付けを進めていくべきかの方法は変わってきます。子供のようすを適度に確認しつつ、どの方法を用いれば子供が片付けをしてくれるのかを見極めていきましょう。
たとえば、元々「ポイント制」を採用し、片付けを促していたがうまくいかなかった場合。そのときは、音楽をかけながら楽しく片付けを進めていくなど、アプローチを柔軟に変えていくと子供にピッタリはまる片付け方が見つかるかもしれません。
7【ママに聞きました!】片付けをしない子供への対応
実際に育児をしているママは、子どもに片付けをしてもらうために、どのような工夫をしているのでしょうか。
実際にさまざまな工夫をしている2人のママに、子供への対応について聞いてみました。
7.1 子供と競争しながら片付けを進める(30代・女性)
子供が片付けをしないときにとっている対応策は、大きく2つあります。1つ目は「これどこだっけ?」と聞くこと。片付け場所を教えるのは簡単ですが、子供自身に考えてもらうことが大切だと思っています。
2つ目は「お片付け競争しよう!」と声掛けをすること。淡々とお片付けをするよりも、ゲーム感覚でできる方が楽しくお片付けできる気がします。
とは言っても、なかなか思ったようにはいきません。楽しくやろうと試みますが、だんだん怒ってしまうこともあります。結局「片づけないなら(おもちゃ)捨てるよ!!」と怒っちゃうことが多いかもしれません(笑)
7.2「ざっくりした収納」を意識(30代・女性)
子どもたちが片付けをしないと、ついついダメだってわかっていても「とにかく片付けなさい!」「片付けないとオヤツ抜くよ!」と言ってしまいます(笑)
でも、子供たちには少しでも片付けをしてほしいので、一つの工夫として『ざっくりした収納』を意識しています。どういうことかというと、「電車のおもちゃはここ」「おままごとセットはここ」といった形で大まかに片付けるスペースを決め、とにかくそこにしまってしまうのです。これをするだけで、一気に空間に余裕が生まれます!
後は、片付けに少しだけゲーム感覚を取り入れてますね!夜、子供たちが寝る前にアニメの主題歌など「その日流したい音楽」を決めてもらうんです。その音楽をYouTubeなどで流しながら親子で片付けを始めると、子供たちも楽しみながら散らかったものを片付けてくれます(笑)
ほかには、首にエコバッグをかけて、とにかく散らかっているものをバッグに詰め込んでいく。部屋がきれいになった後で、エコバッグの中のものを仕分けしていくってこともやってますね!
8 まとめ
この記事では、子どもが片付けをしない理由や片付けができるようになるメリットなどを紹介しました。
部屋を清潔な状態に保ち、親子が気持ちよく毎日過ごすためにも、できる限り早いタイミングで子供に片付けの習慣を身につけてもらいましょう。ぜひこの記事を参考にして、親子で片付けを楽しむ方法を考えてみてくださいね。
この記事を書いた人
hauska編集部
料理、美容、ガジェット好き。最近はインテリアとQOL関連アイテムへの興味関心が爆上がり中。働くパパ・ママに向けて、生活の質の向上、楽しい子育て、仕事もプライベートも充実させるための情報など幅広く発信します。ライフハックに気軽に取り組んでいただければ幸いです。