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子供と会話するときのコツや注意点は?話が弾むトピック例も紹介

2023.02.17

育てる

「子供と楽しく会話がしたい…!でもいったいどんなことを話したらいい?」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。子供との会話では、ママやパパの気遣いが非常に重要です。

この記事では、子供と会話をするときに心がけたいコツや注意点についてご紹介します。子供が話せるようになる時期や成長度合いについては個人差がありますが、ひとつの参考としてください。

この記事はこんな方にオススメ

  • 子供との会話のコツを知りたい人
  • どうやったら話を聴いてくれるか、どうやったら話を引き出せるのかを知りたい人
  • どんな話をしたら良いかトピックに迷っている人

1【年齢別】子供ができるようになる会話

【年齢別】子供ができるようになる会話

ここでは、年齢別に話せる内容を具体例を交えながら見ていきます。

 

1.1 1歳ごろ~

子供は1歳を過ぎたころから、徐々に意味のある1語を話し始めます。マンマ(ごはん)・ブーブー(車)・わんわん(犬)などの単語1語で「食べたい」「見たい」「触りたい」などの要求をするようになるでしょう。

また名前を呼んだら反応する、「ちょうだい」といったら物をくれるなど、簡単な受け答えもでき始める時期です。

 

1.2 2歳ごろ~

2歳ごろからは「ブーブー 走る」「マンマ 食べる」などの2語文を話し始めます。意思の疎通がとりやすくなるため、会話をより楽しめるようになるでしょう。

さまざまなできごとに興味をもち始めるため、たくさん質問を投げかけてきます。「これなあに?」「どうして?」などの質問を繰り返しながら、語彙爆発によってさらに話せる単語を増やしていく時期です。

【POINT】
語彙爆発:子供が語彙を爆発的に増やしていく時期のこと。主に2歳ごろから始まり、3歳ごろまでに約1000語の言葉を覚えると言われている。

 

1.3 3歳ごろ~

3歳ごろからは3語文以上の会話ができるようになります。「ぼく おそと いきたい」など、複雑な言葉でしっかりと意思表示ができ始める時期です。「わんわん」「ブーブー」などの幼児語が減り、「犬」「車」といった大人が使う言葉へと変化し始めます。

また、「おもしろい」「かわいい」など、自分の気持ちを言葉で表現でき始めるのもこの時期ぐらいからです。

 

1.4 4歳~

4歳ごろからは、大人の言葉をほぼ理解できるようになります。知っている言葉は約1,500語にのぼり、大人と対等にコミュニケーションがとれる子もいるでしょう。今日あったできごとや友だちの話を積極的にし始める時期でもあります。

ただし時間軸の理解はまだあいまいです。「今日何したの?」と聞いても、昨日のできごとを話したり、「分からない」と答えたりすることもあります。言葉の発達は個人差が大きいため、焦りすぎないことが大切です。

 

2 子供との会話で得られるメリット

子供との会話で得られるメリット

ここでは子供との会話を通じて得られるメリットを4つ紹介します。

 

2.1 生活や体調のようすがわかる

子供と会話ができるようになると、子供の生活や体調のようすが分かります。しかし脳が未成熟な子供は、まだ自分の気持ちをうまく言葉で表現できません。質問をしても「わからない」「忘れた」と言われ、心配になる方もいるでしょう。

子供が話しやすいトピックや質問方法を理解することで、子供も自分の気持ちや体調を伝えやすくなります。

 

2.2 コミュニケーション能力が養われる

コミュニケーション能力が養われる点も、会話によって得られるメリットです。たくさん家族と会話した子供は、コミュニケーション能力が高くなると言われています。

周りと協力したり、知らない子にも話しかけたりできるようになるため、友達ができやすくなるでしょう。

また、幼少期に養われたコミュニケーション能力は大人になってからもずっと役立ちます。親子の会話は子供の将来にまで影響を与えるのです。

 

2.3 信頼関係が育まれる

子供は会話を通して親との信頼関係を育みます。親とたくさん会話をした子供は「ママやパパは自分に興味を持ってくれている」と、親を信頼できるようになるのです。

信頼関係がしっかり築けていると子供は安心感を抱き、あらゆることにチャレンジできるようになります。

信頼関係を育むことは子供の自立心を育てることとも言えるでしょう。

 

2.4 語彙を増やせる

語彙を増やせる点も、子供との会話で得られるメリットのひとつです。親とたくさん会話をした子供は、そうでない子供と比べて語彙力に差がでると言われています。語彙が増やせれば絵本やアニメの言葉を理解できるようになるため、興味・関心の幅が広がるでしょう。

また、「知りたい」という気持ちが増せば、子供は自ら勉強するようになります。語彙力を高めることは、子供の学力を伸ばすことでもあるのです。

 

3 子供と楽しくスムーズに会話を続けるコツ

子供と楽しくスムーズに会話を続けるコツ

ここでは、子供と楽しくスムーズに会話を続けるコツを6つご紹介します。

 

3.1 子供にわかりやすい言葉を使う

子供はまだ知っている言葉が少なく、複雑な言葉は理解できません。子供のようすをよく観察したうえで、理解できそうな言葉を選んであげましょう。

赤ちゃん言葉や年齢にふさわしくない言葉遣いは要注意!簡単すぎる言葉遣いは子供が「馬鹿にされている」と感じる可能性があるからです。

声のトーンやスピードは子供に合わせながらも、対等な立場でお話しましょう。

 

3.2 子供の興味関心を引き出す

子供は興味・関心があることに対して主体的に考えます。しかし、残念ながら子供本人だけでは自分の興味・関心に気付くことができません。

まずは子供をよく観察し、興味・関心がありそうな話題を積極的に投げかけてあげましょう。電車に興味がある子であれば「あの電車、何色かな?」「どうしてあんなに速いのかな?」など、子供が「知りたい」と思う声かけをしてあげるのがオススメです。

【POINT】
子供の興味・関心を引き出すと、やる気や主体性が身につく。会話を通して、子供が夢中になれることや好きなことを見つけてサポートしてあげよう。

 

3.3 目を見て話す(目線を合わせる)

目を見て話すことで、子供は安心感を覚えます。大人でも相手が目を合わせてくれないと「聞いてくれているのかな」と不安になりますよね。目を見て話すことは、子供でも大人でも大切な行為なのです。

また、大人であれば目線が合う高さでも、子供からは見えないこともあります。顔が見えないと威圧感を与えてしまい、子供が不安を感じやすくなるため、しゃがんで目線の高さを合わせてあげましょう。

 

3.4 適度に相づちを打つ

相づちをしながら興味を持って話を聞いていると、子供は「聞いてくれている!もっと話したい!」と積極的に会話をしたがるようになります。言葉につかえることもありますが、焦らずゆっくり聞いてあげましょう。

 

3.5 子供の世界観に合わせて話す

子供の世界観は大人と比べ物にならないほど創造性に溢れています。大人から見るとおかしなことを言っていても、否定したり遮ったりしないようにしてあげましょう。

子育て中のママに聞くと、子供が「月がついてくるよ」「月がピョンって飛んでるね」と言っていたことがあるそうです。大人からしてみると、よくわからない発想ですよね。しかしここで「月は飛ばないよ!」と否定しては、子供が傷ついてしまいます。

あくまで、子供が持っている世界観を尊重してあげましょう。間違いにも子供は徐々に気づいていきます。

 

3.6 クローズド・クエスチョンとオープン・クエスチョンを使い分ける

子供の成長に合わせて質問方法を使い分けてみましょう。

理解できる言葉が少ない2歳くらいまではクローズド・クエスチョンで会話を誘導してあげるのがオススメです。「おやつ食べる?」「お散歩いく?」など、イエス・ノーで答えられる簡単な質問で答えやすい環境を作ってあげましょう。

複雑な会話ができるようになる3歳くらいからはオープン・クエスチョンがオススメ。オープン・クエスチョンとはイエス・ノーで答えられない質問を指します。「今日の幼稚園どうだった?」「何が楽しかった?」など答えに幅を持たせることで、考える力が身につきます。

 

4 子供と会話するときの注意点

子供と会話するときの注意点

ここでは、子供と会話をする際に気を付けたい注意点を3つ紹介します。

 

4.1 否定的な言葉を使わない

否定的な言葉を使うと、子供が会話をする気力を失います。「でも」「どうして」「なんで」などの否定的な言葉はなるべく使わないようにしましょう。

間違った言葉遣いや言い回しは幼い子にはつきもの。広い心で受け止めてあげましょう。

【POINT】
否定的な言葉は子供の自己肯定感を低くしてしまう原因に。どんな会話でもまずは共感をして、子供の気持ちを受け入れよう。

 

4.2「ながら聞き」ばかりにならないよう心がける

家事や仕事で忙しいからといって、子供の話を「ながら聞き」するのはなるべく避けましょう。ながら聞きをすると、子供が「話を聞いてくれた」と満足しません。

会話をする際はなるべく家事や仕事を中断して、子供の話を聞いてあげましょう。

とくに気を付けたいのはスマホです。

2018年に行われた江崎グリコの調査によると、84%の親が「子供と同じ空間にいてもスマホを見てしまう」と回答しました。

ついスマホをいじりながら会話したくなるかもしれませんが、そこはグッと我慢しましょう。
話を聞いてもらった子供は学力が向上するとも言われています。

参考:江崎グリコ「『親子の会話』に関する調査」

 

4.3 深く聞きすぎない

我が子だからと言って根ほり葉ほり聞きすぎるのはオススメできません。子供でも親に話したくないことはあります。

もちろん、心配事があるときに「どうしたの?」と声をかけてあげることは大切です。しかし、子供でも話したくないことはあるため、「分からない」「覚えてない」と子供から言われたときはそっとしてあげるのがよいでしょう。

時間を空けると、子供から自然と話してくれるかもしれません。そのときは共感・肯定してあげると子供が安心できますよ。

 

5 小さな子供と話すときのトピック例

小さな子供と話すときのトピック例

ここでは、小さな子供との代表的な話題を4つご紹介します。

 

5.1 昨日や今日何をしたのか

幼稚園や保育園に通っている子供であれば、昨日・今日何をしたのか聞いてあげましょう。子供はママに自分の話を聞いてほしいもの。ママがいないときにしたことは、子供にとって話しやすいトピックです。

「先生とおうたをうたったよ」「お絵かきしたよ」など、できたことを答えてくれるでしょう。家ではできていなかったことができるようになっているかもしれません。子供の成長を知るきっかけにもなるためオススメの話題です。

 

5.2 最近好きなこと

最近好きなこと(もの)を聞くのも、子供との会話にオススメなトピックです。子供の興味・関心は非常に変化しやすいもの。「昨日好きだったことが今日は嫌だ」というのも珍しくありません。「〇〇くん何してるときが楽しい~?」「〇〇ちゃん好きなものある~?」と頻繁に聞いてあげましょう。

また、子供は嫌いなことよりも好きなことに対してのほうが積極的に話します。子供が「今好きなこと」を理解してあげると、よりスムーズに会話できるでしょう。

 

5.3 友だちのこと

友だちのことを尋ねるのも、子供との会話でオススメです。友だちの名前や交友関係を知ることで、より会話が弾むでしょう。「〇〇ちゃんと何して遊ぶの?」「〇〇くん元気?」と名前を出して聞くと、子供がエピソードを思い出しやすいです。

また、友だちのことを通して、子供の考えを知ることができます。「こんなことをされて嫌だった」「あの遊びが楽しかった」など、素直な気持ちが聞けるチャンスでしょう。

 

5.4「~について教えて」と聞いてみる

子供は自分が知っていることをママに教えるのが大好きです。視界に入ったものを見ながら「これ何か分かる?」「〜について教えて!」と声をかけてみましょう。

子供は親が知らないうちに、さまざまな刺激から学びを得ています。親が教えていないことまで知っていることもあるのです。教えてくれたら「〇〇くんは物知りだね」「すごいね」と褒めてあげましょう。

また、知的好奇心が旺盛な子供は賢い子に育つと言われています。教える→褒められるというポジティブな経験をすることで、“知ること=楽しい”と思えれば、子供の将来にもよい影響を与えるでしょう。

 

6 まとめ

子供と会話するときのコツや注意点は?話が弾むトピック例も紹介  まとめ

子供は大人になるにつれて友人と過ごす時間が増えていきます。親子で会話できる時間は、思っている以上に少ないものです。

一緒にいられる時間が長い今だからこそ、親子の会話をとことん楽しみましょう!

ペン先イラストこの記事を書いた人

hauska編集部

hauska編集部

料理、美容、ガジェット好き。最近はインテリアとQOL関連アイテムへの興味関心が爆上がり中。働くパパ・ママに向けて、生活の質の向上、楽しい子育て、仕事もプライベートも充実させるための情報など幅広く発信します。ライフハックに気軽に取り組んでいただければ幸いです。

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