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子供に考える力を身につけさせるために親ができること|おすすめの習い事も紹介
2023.02.24
「将来的な成長のために、子供に考える力をもっと身につけてもらいたい」と考えているパパやママも多いのではないでしょうか。
この記事では、「考える力」とは何かについてや考える力が必要な理由について解説します。考える力を養えるおすすめの習い事についてもご紹介しますので、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
この記事はこんな方にオススメ
- 自分の頭で考える子供はどうすれば育てられるか知りたい人
- 「考える力」とは何かをはっきりさせたい人
- 考える力を養える習い事を知りたい人
もくじ
1「考える力」とは
まずは、「考える力」とは何かについて、内容を細分化して解説していきます。
1.1 分析する力
分析する力とは、目の前の物事について自分自身で仮説検証を行い、その背景にある理由や原因を追求していく力です。小さい子供であっても無意識にこの行動を取っています。
さまざまなことに興味を示す小さな子供は、自分でわからないことを決してそのままにはしません。パパやママに「なんで?どうして?」と聞くことによって疑問を解消していきます。ときにはわからないことに対して、子供自身に考えて疑問を解消させる過程によって分析する力は養われていきます。
分析する力を高めることで、親や友だちが持っている感情の動きに対しても機敏になっていくでしょう。
1.2 問題を発見する力
問題を発見する力とは、今の自分自身がどのような課題を抱えているのか明らかにする力です。いま現在の状況を正確に把握したうえで情報を集めることで、自分がどう行動していくべきかが明らかになっていきます。
サッカーで上手にボールが蹴れないときは「足にしっかり当たっていない」「蹴る力が弱い」などさまざまな原因があります。自分がどの問題を抱えているのかを明らかにすることで、上手にボールが蹴れるようになるでしょう。
このように、問題を発見する力も「考える力」の一つです。
1.3 予測する力
予測する力(この行動を取ったら、その後どうなるのかを推測する力)も、考える力に含まれます。小さい年齢のうちから、これから起こることを予測し、その予測に基づいて自分で行動ができるようになることで、自立心は飛躍的に高まっていくでしょう。
また、この習慣が身についている子供は、先に起こる可能性があるさまざまな問題やトラブルに対処できるようになります。
1.4 物事を比較する力
「AとBのどちらが得なんだろう」こういった物事を比較検討する力も考える力の一つです。目の前にある複数の情報を取捨選択し、違いや変化を理解したうえで判断を下せるようになることで、その先に起こる結果はよりよいものに変わっていくでしょう。
どの選択が自分や家族、友だちにとってプラスになるのかを考えられるようになることで、自分自身だけではなく周囲の人全員にとって良い結果をもたらせるようになります。
考える力は、「思考力」とも言い換えられます。
学校教育法に基づいて国が定めている教育課程の基準である「学習指導要領」においては、この思考力が大事なポイントです。
子供の能力で育成すべき力は、
●知識・技能
●思考力・判断力・表現力等
●主体的に学習に取り組む態度
の3点。
子供の思考力を養うことは、国の教育指導方針においても重要項目とされています。
2 考える力が必要な理由
ここからは、考える力が必要な理由を4つ紹介します。
2.1 学習意欲を高めるため
考える力が必要な理由は、子供の学習意欲を高めるためです。学習意欲とは、子供が持っている「やってみたい」「取り組んでみよう」「もっとがんばりたい」との思いの総称ですが、思考力が養われれば養われるほど子供は日常生活におけるすべてのことを深く考えるようになるでしょう。
その結果、身の回りの事象に対する興味が強くなり、「どうしてなんだろう」との思いを抱くようになります。これを繰り返すことで、もっと学習して知識を増やしたいとの考えが強くなるのです。
2.2 自分自身で課題を見つけられるようになるため
自分自身で課題を見つけられる力(課題発見力)を身につけることも、考える力が必要な理由として挙げられます。「考える」という行為は、自分自身のことを深く見つめ直すことです。
「今の自分はどんな自分なのか」をおぼろげにでも考えることで、今後自分がどうすべきかが明確になっていきます。言語化ができなくても、日々課題を抱えています。
たとえば、上手に箸を使ってご飯を食べられなければ「しっかり箸を使えるようになりたい!」と思うものです。
2.3 発想力や応用力を身につけるため
発想力や応用力は、考える力と密接につながっています。考える力を養うことによって、「今できることを使って、次はどんなことができるんだろう」と子供は自分自身の頭で思考していくようになるでしょう。
頭の中にあるバラバラな知識を一つにまとめ、自分のなかで仮説を立てて行動できるようになることも、発想力・応用力によるものです。
2.4 社会に対応した人間に成長するため
日々時代は移り変わっていき、人々の価値観や行動様式も時代によって大きく変わっていきます。この変化し続ける社会に対応するためにも、考える力はとても大切です。
これまでに経験したことがない、未知の物事についても「考える力」が養われていれば、どのように生きて行くべきかの答えが見えやすくなるでしょう。
3 考える力を身につけさせるためにパパ・ママができること
ここからは、考える力を身につけさせるためにパパ・ママができることを5つ紹介します。
3.1 会話の機会を増やす
ささいなことであったとしても、子供と会話をする機会を増やすと子供の考える力は育まれていきます。
「今日はどんなことがあったの?」「最近好きなことは何かある?」こんな雑談であっても、会話を振られることで子供は「今日は何をしたかな」「友だちとサッカーするのがお気に入りかも…」と頭のなかで考え、その内容を口に出して表現します。
これを繰り返すことで、「相手が求めている回答は何か」を考える力が徐々に身についていくでしょう。
3.2 子供が持つ疑問にすぐ答えない
2歳から6歳までの子供は「これはどうして?」「なんで?」との疑問をパパやママにぶつけてきます。これは「なぜなぜ期」と呼ばれ、脳の発達が著しく、多くのことを吸収していく時期です。
しかし、すべての疑問に対して詳しく回答しても子供の思考力は育っていきません。ときには、一緒に調べてみたり、逆に「なんでだと思う?」と質問を返してあげることで、自分で調べてみようとの思いがわいてくるでしょう。
3.3「気づき」を与える問いかけをする
子供が持っている疑問に対して、子供が自分自身で解決できるようアシストをしてあげるのもパパやママの役割です。
例えば「どうしてチーターやライオンは早く走れるんだろう」と考えてみましょう。
大人は「体全体が筋肉質で、特に足は速く走るために細く長いつくりになっている」と知っています。しかし答えをすぐ子供に教えるのではなく「じゃあ図鑑でカバさんやブタさんと比べてみようか」と伝えれば、子供は図鑑で動物の姿を見比べ、足のつくりが違うことに気づきます。
こういった小さな問いかけの繰り返しによって子供の考える力は高まります。
3.4 子供が夢中になれるものを見つけてあげる
子供は、とても好奇心が強い点が特徴です。決して何にでも興味を示すわけではありませんが、「好きなもの」を見つけると、そのことにいつでも夢中になるでしょう。
一つのものに夢中になれば、もっともっとその興味は深まっていき知識欲も増していきます。知りたいとの思いが強くなればなるほど、考える力は身についていくでしょう。そのために、子供が夢中になれるものをパパ・ママが積極的に見つけてあげましょう。
3.5 読書の楽しさを伝える
考える力を養うためには、読書が大切です。さまざまなジャンルの本に触れることによって、子供は思考力や創造力を高めていけます。
まずは絵本や図鑑など簡単な本を通して、物語の世界に触れる楽しさや知識を得る楽しさを子供が感じられるようにしてあげましょう。「本って面白いんだ!」ということに子供が気づけば、自分自身で興味がわく本を見つけ、いつの間にか読んでいるようになります。
4 考える力を身につけさせるためのNG行動
ここからは、考える力を身につけさせるためのNG行動を4つ紹介します。
4.1 子供が持った疑問にすぐ答える
子供に考える力を養ってもらうためには、子供が持つ疑問にすぐ答えてはいけません。すぐ回答をしてしまうと、子供は「聞けばすぐ教えてくれるんだ」との認識をしてしまいます。この状態が続くと、いつしか子供は自分の頭で考えることを無意識に放棄してしまうでしょう。
そのため、まずは子供自身に考えさせ、それでも答えが出ないときに始めて手助けをしてあげるといいかもしれません。
4.2 間違いを即座に正す
子供は、心身がまだ未成熟ゆえに多くの間違いを起こしてしまいます。しかし、間違ったその瞬間に「ここはこうだよ!」と伝えてしまうと、子供はその間違いに気づけません。
ときにはあえて失敗をさせてみることで、子供は実体験として「これをすると失敗してしまうのか」と学ぶことができます。
子供自身が失敗に対して納得し、自分の頭で解決策を考えられるようになる状態が理想ですね。
4.3 子供に挑戦をさせない
できるだけ子供に成功体験を積ませてあげたい。このような思いは、パパやママであれば誰しも持っているでしょう。しかし、子供の考える力は、成功体験だけではなく挫折体験によっても育まれていきます。
挑戦をさせなければ、子供は「できること」しかやらなくなるでしょう。その状態では、考える力もなかなか伸びていきません。
4.4 短期的な成長だけを求める
子供に考える力を身につけてほしい場合には、短期的な成長(結果)だけを求めないよう心がけることをおすすめします。得意なことでもない限り、なかなか子供はすぐ結果を出すことができないためです。
パパやママ自身が根気強く子供に接していき、長期的に考える力の成長をサポートしていきましょう。
子供の思考力を養っていくためには、日々子供の言動に興味を持ってあげましょう。子供の状態を適切に把握することで、どのようなアプローチを取るべきかが明確になります。決して子供の成長に無関心な状態ではいないよう意識しましょう。
5 考える力を養うためにおすすめの習い事3選
ここからは、考える力を養うためにおすすめの習い事を3つご紹介します。
5.1 プログラミング教室
考える力を養うためにおすすめしたい習い事は、プログラミング教室です。自分でつくったプログラムでロボットを動かしたりすることで、物事を順序立てて考える力や、失敗しても諦めずにチャレンジし続ける力が身につくでしょう。
現代はデジタル機器が身近にあふれている時代であるため、スマートフォンやタブレットの操作も子供たちは得意です。プログラミング教室に通うことで、それぞれの機器がどのように動いているのかを考えるきっかけにもなるでしょう。
5.2 囲碁・将棋
頭を使う習い事の代表格といえば、囲碁・将棋です。どちらも戦略性が求められ、相手に勝利するための打つ手を常に考えなければいけません。
囲碁であればどのように陣地を確保していくか、将棋であれば役割の決まった駒を動かしてどのように相手を追い詰めていくかを思考する必要があります。習い事として囲碁・将棋を学ぶことで、日常生活においても先を見通す力が養われるでしょう。
5.3 ピアノ
ピアノはリズム感や音程を養います。さらにどう手を動かせばリズムよく弾けるのか、どう弾けば心に響く演奏ができるのかなど、考えることも数多くあるのです。
毎日練習を積み重ねることで、手だけではなく頭を動かす機会も増えていくでしょう。さらに、もっと上手になるための努力を積み重ねていく習慣も身につきます。
6 まとめ
この記事では、「考える力」とは何かについてや考える力が必要な理由について解説しました。子供の思考力を高めていくために、パパやママが取り組むべきことは数多くあります。
日々子供が持つ疑問に対してどのように対応していくべきかなどを、あらかじめ夫婦で話し合っておきましょう。身についた考える力は、小学校に上がった後だけではなく、人生においてずっと役立っていく力です!
この記事を書いた人
hauska編集部
料理、美容、ガジェット好き。最近はインテリアとQOL関連アイテムへの興味関心が爆上がり中。働くパパ・ママに向けて、生活の質の向上、楽しい子育て、仕事もプライベートも充実させるための情報など幅広く発信します。ライフハックに気軽に取り組んでいただければ幸いです。