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子供に言ってはいけない言葉って何?NGワードと積極的にかけたい言葉を紹介

2023.04.14

育てる

「子供に接するうえで、コミュニケーション面で気をつけるべきことを知りたい」「子供が傷つかないよう、かける言葉には日々気を使っていきたい」、こう考えるパパやママは多いでしょう。

子供の成長において「言葉」はとても大切です。かける言葉は、子供の将来や人格形成にも影響します。

この記事では、子供の成長を妨げる言葉や具体的なNGワードを詳しく解説します。子供にかけてあげたい言葉も紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

この記事はこんな方にオススメ

  • 子どもに言ってはいけないNGワードを知りたい
  • 親の言葉が子供にとってどんな意味があるのかを知りたい
  • 子供にかけるべき言葉を知りたい

1 子供は親の言葉の影響を大きく受けて育つ

子供は親の言葉の影響を大きく受けて育つ

子供が小さいうちは「家の中」が世界のほとんどです。そのため、子供は親が使う言葉の影響を非常に大きく受けます。

子供はまだ自己形成の途中であり、世界や社会に対する理解が不完全です。そのなかで、最も身近な存在であるパパやママからの言葉は、小さなものであっても子供の心に深く刻まれ、その後の言動や考え方に大きな影響を与える可能性があります。

たとえば、「ありがとう」という言葉をよく使うパパやママの元で育った子供は、感謝の気持ちを伝える大切さを学びやすくなるでしょう。一方、否定的な言葉を多く使うと、子供もなかなか自信をもって行動することが難しくなります。

繰り返し聞く言葉から、子供は徐々に価値観や考え方を自分のものとして固めていくもの。そのため、パパやママは子供に対して、良い影響を与える言葉をかけてあげることが重要です。

 

2 子供の成長を妨げる言葉7選

子供の成長を妨げる言葉7選

ここからは、子供の成長を妨げてしまう言葉を7つ紹介します。

 

2.1 具体性のないほめ言葉

具体性のないほめ言葉とは、「あいまいなほめ言葉」を指しています。具体例としては、「よくできたね」「すごいね」などが挙げられるでしょう。

このようなほめ言葉は、一見すると子供にとって有益であるように思えます。しかし、実は子供に具体的な指導やフィードバックを与えていないため、子供の成長を妨げる可能性があがるのです。

具体性のないほめ言葉を受けた子供は、「どうしてほめられたのか」がよくわかりません。自分の何がよかったのかということがわからず、その後の行動につながりにくくなります。

【POINT】
ほめるときにはできるだけ具体的に。たとえば、「ママの手伝いをしてくれてありがとう。時間がなかったから本当に助かったよ」とほめてあげましょう。

 

2.2 脅す言葉

脅す言葉も、子供の成長を妨げる要因となります。脅す言葉とは、子供に対して物事を強制するために使われる言葉です。具体的には、「また同じことをしたら、ごはん抜きにするよ」などが挙げられるでしょう。

脅す言葉は、子供に不安感やストレスを与えます。また、子供の自尊心を傷つけることも。子供に安心感を与えるためにも、なるべく肯定的な言葉をかけてあげましょう。

 

2.3 モノで釣る言葉

モノで釣る言葉とは、子供にご褒美を与えることで望ましい行動を促すように誘導する言葉のことです。「片付けをやったら、おもちゃを買ってあげる」などがモノで釣る言葉の代表例でしょう。

この言葉は、子供に対して非常に使いやすく、かつ効果的です。ご褒美をあげることも、子供のモチベーションを高めるうえではとても大切でしょう。

そのため、モノで釣る言葉はバランスをとりながら使う必要があります。使いすぎると短期的な思考が身についてしまう、ご褒美がなければ行動しなくなってしまうなどのデメリットにつながります。

 

2.4 子供の気持ちを軽んじる言葉

子供の成長を妨げる言葉7選:子供の気持ちを軽んじる言葉

子供の気持ちを軽んじる言葉をかけることも、成長にはよくありません。子供が感じている気持ちを真剣に受け止めずに、軽く扱ったり笑い飛ばしたりするような言葉は、子供の自尊心や自己肯定感を著しく低下させます。

また、パパやママが日常的に気持ちを軽んじる言葉を使っていると、子供は自分自身や他人の気持ちを図る力が育ちません。この状態が続くと、人との関係性もうまく築けなくなるでしょう。

 

2.5 人格を否定する言葉

人格を否定する言葉は、子供の心に大きなダメージを与えます。「お前はだめだ」「どうしていつも口ばっかりなの」といった言葉が一例です。

人格否定の言葉をかけ続けると、子供は自己肯定感を失い、自己評価が低くなります。ひどい場合は、自分自身を受け入れることもできなくなるでしょう。ひいては、自分の思いや意見を表現することができなくなる可能性も出てきます。

【POINT】
「お前はだめだ」といった言葉を使う代わりに「もっと頑張ってみよう?」や「今回は失敗したけど、次はうまくいくようにしようね」といった言葉を使ってあげましょう。

 

2.6 能力を否定する言葉

能力を否定する言葉とは、子供が持つ力やスキルを否定する言葉を指します。たとえば、「お前にはできないだろう」とか「そんなこともできないのか」といった言葉が挙げられます。

このような言葉は、人格否定の言葉と同じく、子供の自信を喪失させます。子供は、自分自身に自信を持って能力を発揮したいと考えています。しかし、能力を否定され続けると、その思いもなくなっていくでしょう。

結果として、挑戦することを避け、新しいことに取り組むことをためらうようになっていきます。

 

2.7 子供に理解できない言葉

子供に理解できない言葉(まだ覚えていない言葉)を使うことは、子供のコミュニケーション能力や自己肯定感を損なう可能性があります。子供は理解できない言葉を使われると、自分の力を過小評価するなど自己肯定感を下げてしまうのです。

また、子供に理解できない言葉を使ってしまうと、好きなことについての話題にも興味を示しにくくなります。自分が興味があることや好きなことについて話す時間は、自己表現能力を育む上で重要です。理解できない言葉を使うと、そのトピックについて話す機会をも奪ってしまいます。

 

3 子供に言ってはいけない具体的なNGワード

子供に言ってはいけない具体的なNGワード

ここからは、子供に言ってはいけない具体的なNGワードを7つ紹介します。

 

3.1 ダメ

子供に言ってはいけない具体的なNGワードとしては、「ダメ」が挙げられます。

「ダメ」という言葉には、具体的な指示や理由がないため、伝えたいことが伝わりにくい言葉です。さらに、ネガティブなイメージを与えるため、子供の自信を喪失させてしまいます。

子供を叱るときには、「ダメ」の代わりにできるだけ具体的な指示をしてあげましょう。「外から帰ってきたらちゃんと靴を揃えてね」など具体的な指示をすれば、子供も理解しやすくなります。

 

3.2 早くしなさい

子供が作業に時間がかかっているときには、「早くしなさい」という言葉を使いがちです。しかし、この言葉は子供に余計なストレスやプレッシャーを与えてしまいます。

時間に追われているときには、「早くしなさい」の代わりに理解しやすい指示を出してあげましょう。具体的には、「あと10分で出かけるから、荷物を準備しておいてね」などです。

これにより、子供が目的意識を持ち、自分がどうすべきかが明確になっていくでしょう。

 

3.3 勉強しなさい

子供が小学生や中学生になると、日常的に「勉強しなさい」と声をかけてしまうでしょう。子供に勉強の習慣をつけさせる言葉としては有効ですが、言われる側の心理を今一度考え直してみましょう。

毎日毎日「勉強しなさい」と言われると、元々嫌いでなかったとしても勉強に対してネガティブなイメージがついてしまいます。また、勉強しなければならないという義務感や責任感を与えることになり、余計な負担をかける可能性も出てきます。

【POINT】
勉強の習慣をつけてあげたい場合には、「パパ(ママ)も勉強するから、一緒にやろう?」と声をかけるなどの工夫が必要です。

 

3.4 ◯◯(兄弟姉妹)は〜なのに

子供に言ってはいけない具体的なNGワード:◯◯(兄弟姉妹)は〜なのに

兄弟姉妹がいると、どうしてもいい点・悪い点で比較をしてしまいがちです。しかし、子供の健やかな成長のためには、それぞれの個性を無視した比較は厳禁。目の前にいる子供自身の存在や頑張りを尊重してあげましょう。

兄弟姉妹と比較する言葉をかけることで、兄弟姉妹間の関係が悪化する可能性もあります。互いの嫉妬や仲違いを防ぐためにも、絶対に比較をしてはいけません。

 

3.5 いい加減にしなさい・ちゃんとしなさい

「いい加減にしなさい」「ちゃんとしなさい」という言葉は、何も解決策を示さないネガティブな言葉の代表格です。子供の感情を無視した表現でもあるため、叱るときもこの言葉は使わないようにしましょう。

子供に対しては、今後どのような行動をとるべきかがはっきりわかる明確な言葉をかけることをおすすめします。

 

3.6 置いていくよ

「置いていくよ」という言葉は、子供に対して不安や恐怖を与える言葉です。子供が言うことを聞かなかったとしても、脅す言葉は推奨されません。

この言葉を聞いた子供は、「パパ・ママがどこに行ってしまうのかわからない」「見捨てられて一人ぼっちになってしまう」と不安を感じてしまいます。子供との信頼関係にも大きく影響するため、どんなときでもかけてはいけません。

 

3.7 泣くな

「泣くな」という言葉は、子供に対して感情の表現を抑制するよう促す表現です。泣くことは、人にとって自然なもの。「泣くな」は、子供の感情を無視した身勝手な言葉なのです。

子供は感情表現が未熟であるため、さまざまな場面で泣いたり、怒ったり、笑ったりします。この感情を否定することで、抑圧やストレスを感じてしまうでしょう。

代わりに、「どうしたの?」「大丈夫だよ」など、子供の感情を受け止め、尊重する言葉をかけてあげることをおすすめします。

 

4 子供にかけるべき言葉とは?

子供にかけるべき言葉とは?

ここからは、子供に積極的にかけてあげたい言葉を4つ紹介します。

 

4.1 共感する言葉

子供には、積極的に「共感する言葉」をかけてあげましょう。共感を伝えることで、パパ・ママはあなたのことをわかってるよ、いつも見ているよといった思いが子供にしっかりと伝わります。

また、共感する言葉をかけてあげることで、子供が自分自身を受け入れやすくもなるでしょう。自分の感情を素直に表現できるようになり、健やかに成長する土台が組み立てられていきます。

子供が傷ついたときや悲しいときには「辛かったね。その気持ちわかるよ」と。子供が自分の気持ちを話したときには「パパ(ママ)はいつも応援しているよ」と伝えてあげましょう。

 

4.2 感謝の言葉

感謝の言葉をかけることで、子供の自己肯定感やポジティブな気持ちが高まっていきます。「ありがとう」という言葉を伝えられることで、子供は自分自身が何か良いことをしたという自信や喜びを感じられるでしょう。

また、感謝の言葉は社会性を育むうえでも有益です。感謝を伝えられる喜びを知ることで「相手にも同じ気持ちになってほしい」といった感情も生まれてくるでしょう。感謝の習慣が身につくことで、子供は社会性を養い、周りの人々と良好な関係を築いていけます。

 

4.3 子供の気持ちを尊重する言葉

子供にかけるべき言葉とは?:子供の気持ちを尊重する言葉

子供の気持ちを尊重する言葉は、我が子との関係を良好にするうえで大切です。

子供は自分自身の気持ちを表現し、それが受け入れられると安心感を感じられます。この経験が積み重なっていくと、信頼関係が徐々に強くなっていくでしょう。

そのため、子供の気持ちを軽んじることなく、気持ちを思いやってあげる言葉をかけるよう心がけることをおすすめします。

 

4.4 頑張りを認めてあげる言葉

子供にかけるべき言葉の中でも、「頑張りを認めてあげる言葉」はとても重要です。

子供は何かを成し遂げると「パパやママにほめてほしい」という気持ちになります。そんな気持ちを敏感に感じ取ってほめてあげると、子供の心は十分に満たされていくでしょう。さらに、「これからもっと頑張ろう」とモチベーションが上がる効果も期待できます。

【POINT】
子供に対しては、常に頑張りを認めてあげる言葉をかけるよう意識しましょう。

 

5 まとめ

子供に言ってはいけない言葉って何?NGワードと積極的にかけたい言葉を紹介

この記事では、子供の成長を妨げる言葉や積極的にかけてあげたい言葉を紹介しました。

子供が健やかに育っていくために、日々コミュニケーションには気を使っていきたいもの。かけるべき言葉、かけるべきでない言葉の区別をしっかりつけることが何よりも大切です。

ぜひこの記事を参考にして、子供にポジティブな言葉をたくさんかけてあげてくださいね。

ペン先イラストこの記事を書いた人

hauska編集部

hauska編集部

料理、美容、ガジェット好き。最近はインテリアとQOL関連アイテムへの興味関心が爆上がり中。働くパパ・ママに向けて、生活の質の向上、楽しい子育て、仕事もプライベートも充実させるための情報など幅広く発信します。ライフハックに気軽に取り組んでいただければ幸いです。

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