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子供が病院を嫌がるときはどうしたらいい?NG行動や対処法を解説

2023.04.21

育てる

「子供がとにかく病院嫌い」「ケガや具合が悪くなるたびに困っている」、そんなお悩みを持っているパパやママもいるのではないでしょうか。

病院に行くたびに子供が泣いてしまうと、診察もスムーズに進みません。子供のストレスも溜まってしまいます。

この記事では、子供が病院を嫌がる理由や子供が病院を嫌がったときのNG行動などを紹介します。子供が安心して病院に行けるようにパパ・ママができることも解説しますので、ぜひ参考にしてください。

この記事はこんな方にオススメ

  • 子供が病院を嫌がってぐずるため、対応方法を知りたい人
  • 子供が病院を嫌がる理由を知りたい人
  • 子供の病院嫌いを和らげる方法を知りたい人

1 子供が病院を嫌がる理由

子供が病院を嫌がる理由

ここからは、子供が病院を嫌がる理由を4つ解説します。

 

1.1 痛かった思い出が忘れられない

子供が病院を嫌がる理由として代表的なのは「痛かった思い出が忘れられない」ということです。

子供は、痛みにとても敏感です。病院で治療や検査を受けたときに痛みや不快な感覚を経験すると、その感覚は子供にとって強烈なトラウマとなってしまいます。痛みに関する経験も多くないため非常に強く記憶に残ってしまうのです。

また、注射器などの医療器具を見ると、さらに不安を募らせることもあります。

【POINT】
子供の「痛い思い出」は、ずっと記憶に残りやすいもの。できるだけ記憶を上書きしてあげるよう心がけましょう。

 

1.2 何をされるかわからない

子供が病院を嫌がる理由として、「何をされるかわからない」が挙げられます。

病院での治療や検査は子供にとって不確定要素が多く、これから何が始まるのかが予測不可能です。そのため、不安や恐怖心を引き起こす可能性が非常に高いといえるでしょう。

「病院は何をされるかわからないから行きたくない!」と子供に言われた経験があるパパやママも多いのではないでしょうか。具体的すぎる説明も望ましくはありませんが、適度な説明はしっかりしてあげましょう。

 

1.3 病院に怖いイメージがある

子供が病院を嫌がる理由:病院に怖いイメージがある

「病院に怖いイメージがある」という点も、子供が病院を嫌がる理由の一つです。

一般的に子供が病院に持っているイメージは、病気や怪我、あるいは「死」などのネガティブな内容でしょう。子供はまだ成長途中であるため、それぞれのネガティブなイメージを理解しきれず、心のなかで扱うことができないものです。

そのため、病院という場所そのものがマイナスに働き、病院に行くこと自体を嫌がることがあります。

また、病院には医師や看護師、患者など多くの大人がいるため、子供は緊張感を感じることもあります。さらに、病院での待ち時間が長い場合、子供は退屈やイライラを感じることがあり、病院自体が嫌な場所として認識されることもあるのです。

 

1.4 嘘をつかれて連れて行かれた経験がある

子供が病院を嫌がる理由の一つに、「嘘をつかれて連れて行かれた経験がある」ということが挙げられます。これは、嘘をつかれてパパやママに病院に連れて行かれ、そこで病気や怪我を診察されたり、入院することになったりした経験などが原因です。

こういった経験は、子供が病院に対する不信感を抱く原因となります。病院に連れて行く前には、「なぜ病院に行く必要があるのか」を理解させ、不安や恐怖心を和らげることが大切です。

【POINT】
病院嫌いに関わらず、子供に嘘をつくことは推奨されません。なるべく柔らかい言葉で事実をしっかり伝えてあげましょう。

 

 

2 子供が病院を嫌がったときのNG行動

子供が病院を嫌がったときのNG行動

ここからは、子供が病院を嫌がったときのNG行動を3つ解説します。

 

2.1 「痛いよね」「ごめんね」と言う

子供が病院を嫌がっているときに、「痛いよね」「ごめんね」と言うことは、その状況を悪化させる可能性があるNG行動です。

子供が病院に対して不安や恐怖を感じているタイミングでこの言葉を言ってしまうと、「あ、やっぱり痛いことされるんだ!」と子供は察してしまい、かえって不安や恐怖を強めてしまいます。

また、「痛いよね」と言われることで、逆に子供は痛みにセンシティブになり、痛みを増幅させてしまうこともあるのです。

そのため、子供が病院を嫌がっているときには、できるだけ肯定的な言葉をかけてあげましょう。「痛いね」と言う代わりに、「痛みはあるけど、これから先は楽になるから頑張ってね」と声をかけてみてはいかがでしょうか。

 

2.2 むりやり押さえつける

子供が病院を嫌がったときに、「むりやり押さえつける」こともNG行動の一つです。

ただでさえ、子供は病院や治療に対してマイナスのイメージを持っているもの。病院に対して不安や恐怖を感じているときに、「強制された感覚」を与えてしまうことで、病院に対する抵抗感はさらに強まってしまいます。

病院での診察や治療には、子供が「自分の意思で協力すること」が必要不可欠です。病院に対して抵抗感を持っている場合は、できるだけ子供が安心して協力できるような環境を整えることが大切です。

病院での診察や治療は子供にとってストレスがかかるものです。子供の状況に合わせた対応をすることでストレスが減り、より安心して過ごすことができるようになるでしょう。

【POINT】
どうしても暴れてしまうときには、落ち着くまで少しようすを見てあげることも大切です。

 

2.3 丁寧に何をするか説明する

「丁寧に何をするか説明する」という行動は、一見してみるとよい行動です。しかし、子供が病院を嫌がっているときには、かえってよくないことになる場合があります。

その理由は、子供が病院に対して不安や恐怖を感じている場合、詳しい説明を受けることで病院に対する不安や恐怖が増す可能性があるためです。また、詳しすぎる説明を受けたとしても、十分に理解できない可能性もあります。

病院に行く前に子供と話をして、これから何をするのかを説明することは大切ですが、あくまでも必要最小限の情報に絞りましょう。また、子供が理解できる言葉で説明することも重要です。

 

3 子供が病院でぐずったときの対処法

子供が病院でぐずったときの対処法

ここからは、子供が病院でぐずったときの対処法を4つ解説します。

 

3.1 抱っこしてあげる

子供が病院でぐずってしまったときの有効な対処法としては「抱っこしてあげる」が挙げられます。

病院は子供にとって不安な場所であり、痛みを伴う治療を受けることもあるため、ストレスがたまりがちなもの。そんなときパパやママに抱っこしてもらうことで、安心感を得ることができます。また、親に抱っこされていると少し気が紛れることもあるでしょう。

また、子供は感情がコントロールできない年代です。治療が嫌でワンワン泣いてしまうシーンなども多々あるでしょう。しかし、親に抱っこしてもらうことで、自分の感情を抑えることができるようになります。

 

3.2 自動販売機や売店を有効活用する

自動販売機や売店を活用することも、子供が病院でぐずったときの対処法として有効です。

自動販売機や売店では、お菓子・ジュースなどの飲食物やおもちゃ・文具などの小物が販売されています。不安になっているときや泣いているときでも、何か気分転換ができるものがあれば、子供は気持ちを紛らわせられるでしょう。

また、自動販売機や売店に行くこと自体が子供にとって楽しい体験になるかもしれません。

 

3.3 子供と目線を合わせて声をかける

子供が病院でぐずっているときには、まず子供と目線を合わせて声をかけてあげることが大切です。

声をかけることで、パパやママが「心配しているよ」「一緒にいるよ」ということが子供に伝わります。この声かけによって、子供は安心感を得られるでしょう。

また、目線を合わせることによって、子供に対して真剣に向き合っている姿勢が伝わります。そのうえで、これからどんな治療をするのか、治療をするとどんないいことがあるのかなどを説明することで、子供の不安が解消されるでしょう。

 

3.4 絵本やスマートフォンで気を紛らわせる

 

子供が病院でぐずっているとき、絵本やスマートフォンを使って気を紛らわせてあげることは、有効な対処法の1つです。

好きな物語を読む、ゲームをする、動画を観るなどの行動をとって気晴らしやリラックスをすることで、子供も心を落ち着かせられるでしょう。自分の世界に没頭できれば、治療に対する緊張感から解放されます。

子供が病院に行く前には、お気に入りの絵本やゲームアプリを用意しておきましょう。ただし、子供が楽しみながらも病院に対する正しい認識を持つように、パパやママが適切な説明をすることも大切です。

 

 

4 子供の病院嫌いを和らげるコツ

子供の病院嫌いを和らげるコツ

ここからは、子供の病院嫌いを和らげるコツを5つ解説します。

 

4.1 ご褒美を用意する

ご褒美を用意してあげると、子供の病院嫌いが和らぎます。

子供にとっては病院に行くこと自体がストレスになりがちですが、ご褒美を用意することでポジティブな体験へと変わっていくでしょう。具体的には、子供が好きな食べ物やおもちゃをあげる、遊園地や動物園など楽しい場所に行くなどのご褒美を用意することをおすすめします。

しかし、あまり高価なものや健康に悪影響を及ぼすようなものは避けるようにしましょう。また、病院嫌いが根本的に解消されるわけではないため、あくまで一時的な対処法として考えることが大切です。

 

4.2 「病院ごっこ」をする

「病院ごっこ」は、子供が持つ不安を減らすために有効な方法の一つです。病院ごっこでは、子供がお医者さんや看護師さんに扮しておもちゃの医療器具を使い、診察などを行うという遊びをします。

この遊びを通して、子供は病院に行くことが怖いことではなく、楽しいことであるという印象を持てるようになるでしょう。病院への理解も深まるため、実際の診察や治療の際にも不安が軽減される効果が期待できます。

このように、遊びを通じて病院についてポジティブなイメージを持つ取り組みはとても大切です。

【POINT】
おもちゃ屋さんなどで、病院ごっこをするためのグッズを探してみるのもいいでしょう。

 

4.3 病院のイメージをよくする声かけをする

子供の病院嫌いを和らげるには、病院のイメージをよくする声かけが有効です。これにより、「病院への怖いイメージ」を払拭できるでしょう。

病院は病気やけがを治療する場所であると同時に、医者や看護師など医療従事者が患者を助ける場所でもあります。大変な状況にある人を助ける仕事に、憧れを持つ子供もいるでしょう。その事実を教えてあげることで、子供が病院を大切な場所として受け止めることができるようになります。

具体的には、「病院は痛いところを治してくれるすてきな場所だよ」「病院のお医者さんや看護師さんは、とってもやさしくて優しい人たちだよ」といった声かけが有効です。

 

4.4 嘘を言わない

子供の病院嫌いを和らげるコツ:嘘を言わない

子供が病院を嫌がる一つの原因として、「病院に行くと嫌なことがある」という不安や恐怖が挙げられます。このような状態で、パパやママが嘘をついて病院に連れて行ってしまうと、子供からの信頼は得られません

また、連れて行く以外にも、治療中に「すぐに終わるから痛くないよ」と言うのも避けましょう。実際には、予想以上に時間がかかったり、痛みが強かったりする場合などがあるためです。

パパやママは、子供に嘘をつかず、どうして病院に行くのか、どのような治療をするかなどをある程度伝えてあげましょう。あまり細かく伝えすぎると不安感が増してしまうため、この点には注意が必要です。

 

4.5 がんばったらほめてあげる

子供が病院に行ったり治療を我慢したりしたら、積極的にほめてあげましょう。

注射など、子供にとって痛みや苦痛が伴う治療は多々あります。そのため、病院でがんばったり、協力的な姿勢を示したりしたら、いっぱいほめてあげることをおすすめします。これにより、子供は自信を持ち、病院に対しても前向きな気持ちを持てるようになります。

しかし、あまりにも簡単なことに対してほめ過ぎると、逆に「ほめられて当たり前」という気持ちになってしまうこともあるでしょう。そのため、ほめるタイミングや内容には注意が必要です。

 

5【ママに聞きました!】子供が病院を嫌がったときの対応方法

【ママに聞きました!】子供が病院を嫌がったときの対応方法

実際に育児をしているママは、子供が病院を嫌がったときに、どのような対応をしているのでしょうか。

実際にさまざまな工夫をしている3人のママに聞いてみました。

 

5.1 子供に説明とご褒美を徹底(30代・女性)

子供が病院を嫌がったときには、大きく2つのことをしています。

ウチの4歳の男の子は、赤ちゃんの頃から割と病院が平気でお利口にしながらで行けるほう。でも、病院に何をしにいくかについては簡単に説明しています。たとえば、「(予防接種なら)ちっくんするよ〜」「(熱が出たら)おくちあーんしたり、もしもししてもらうよ〜」などです。

そして、よく使うのはご褒美作戦。「ちゃんと頑張れたらご褒美プリンだよ〜」と言ってあげることで、合間にグズることはあっても基本的にはちゃんと行けています。

 

5.2 子供の気を引きつつフォローはしっかり(30代・女性)

2歳の女の子がいるのですが、この子は病院がすごく苦手です。病院、というか「白衣を着ている人」を見るだけで泣いてしまうんです。

なので、「病院に行くよ」とは伝えつつ、とりあえず人形とか持たせて「ドライブしよう!」とおびき寄せることもあります。病院に行くだけだと「行かない!」と車に乗らないこともあるので……

車に乗せた後は、病院が終わった後にあげるご褒美の話をメインにして、ギリギリまで楽しい雰囲気にします。「病院のあとのご褒美はケーキにする?ゼリーにする?」などです。

とにかく、行った先が突然病院!ってことはないように気をつけています!

 

5.3 YouTubeで動画を観せて落ち着かせる(30代・女性)

最近では落ち着いているものの、子供が3歳ぐらいのときには、やはり病院に連れて行くのは苦労しました。やっと病院についても、待合室で泣いてしまったり…。

そんなときには、よくYouTubeで好きな動画を観せていました。一時しのぎ感はあるのですが、やっぱり子供が夢中になって観てくれるので、少しでも気が紛れてるのかなとは思います。

診察が終わった後には、好きなご飯を作ってあげるなどフォローもしっかりしてあげることを心がけていました!

 

6 まとめ

子供が病院を嫌がるときはどうしたらいい?NG行動や対処法を解説まとめ

この記事では、子供が病院を嫌がる理由や子供が病院を嫌がったときのNG行動、病院嫌いを和らげるコツなどを解説してきました。

ケガをしたり病気にかかってしまったりしたときにスムーズに診察を受けるためにも、子供を少しずつ病院に慣れさせていく取り組みが大切です。子供に安心感を与えるためにも、病院に対するイメージを少しずつよいものに変えていきましょう。

ぜひこの記事を参考にして、子供の病院嫌いを解消する方法を考えてみてくださいね。

ペン先イラストこの記事を書いた人

hauska編集部

hauska編集部

料理、美容、ガジェット好き。最近はインテリアとQOL関連アイテムへの興味関心が爆上がり中。働くパパ・ママに向けて、生活の質の向上、楽しい子育て、仕事もプライベートも充実させるための情報など幅広く発信します。ライフハックに気軽に取り組んでいただければ幸いです。

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