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親子のコミュニケーションは足りてる?コミュニケーション不足の影響や解消法を解説

2023.07.11

育てる

子供が成長するにつれて、親子のコミュニケーションは変わっていきます。急に親と話さなくなったり、反抗的な態度をとったりすると「小さい頃のコミュニケーションが足りてなかったから?」と不安に思う人もいるかもしれません。

そこでこの記事では、親子のコミュニケーションが不足すると、子供にどのような影響が出るのか、また、どのようなコミュニケーションが良いのかを、子供の成長段階を踏まえて詳しく解説します。

仕事や家事で忙しい人でも実践できる、コミュニケーションの方法も紹介していますので、日頃、子供とのコミュニケーションに不安を感じている人は、ぜひ参考にしてください。

この記事はこんな方にオススメ

  • 最近、子供の態度が変わってきた気がする人
  • 親子のコミュニケーションが足りているか不安に感じる人
  • 子供と過ごす時間の増やし方がわからない人

小学生の親、約4割が「コミュニケーションが減っている」と実感!

小学生になると一緒にいない時間が増え、親としては学校でどのように過ごしているか、勉強でつまづいていないか、と心配になりますよね。

あまり話さなくなり、わかっているつもりの子供の行動や気持ちがだんだんわからなくなった、と感じていませんか。事実、調査によると約4割の小学生の親が「コミュニケーションが減っている」と答えているのです。

なぜ子供が小学生になると、親子のコミュニケーションが減ってしまうのでしょうか。その理由を詳しく解説していきます。

(参考:PR TIMES『小学生の親4割が子どもとのコミュニケーション減!思春期に入る4年生が境目?コロナ以降、約半数が親子げんか増えた』)

 

親子のコミュニケーションが不足する理由

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小学生になるとなぜ親子のコミュニケーションが不足してしまうのでしょうか。代表的な理由を3つ紹介します。

反抗的な態度が増える

急に「うるさい」「言いたくない」など、口答えをしたり拒絶するような発言をするようになると「どうしたのだろう?」と不安になりますよね。

小学3〜4年生の頃は興味の中心が友達になっています。友達と比べて自分はどうか、自分は友達にどう思われるかをいつも気にしているのです。

友達のことばかりを考えているのですから、親にかまっていられません。そのような時に親から何か言われれば「うるさい」と拒否してしまうでしょう。

反抗的な態度に親も腹を立ててしまうと、ますますコミュニケーションは減ってしまいます。

子供が自立し始める

同じ空間で過ごす時間が多ければ、コミュニケーションの機会も増やせますが、子供が部屋に入ってしまうと、親子のコミュニケーションは減ってしまいます。

子供が自立し始めると、家族で出かけることより友達との約束を優先したり、悩みごとを親ではなく友達に相談するようになったりします。

自立を始める成長段階になったことで、親子のコミュニケーションが今までより少なくなってしまうのです。

仕事で話す時間が取れない

リモートワークなど働き方が多様化したとはいえ、仕事で心身ともに忙しい日々を送る人は多いですよね。平日、子供とゆっくり過ごす時間を見つけるのは、なかなか難しいものです。

「ゆっくり話を聞いてあげないと」と思っても、仕事の都合がつかず期を逃してしまうこともあるかもしれません。時間的、精神的に余裕がないと、子供とのコミュニケーションは減っていってしまうのです。

子どもの発達段階を知ろう!

そもそもサブスクとは?

親子のコミュニケーションが不足してしまう原因には、子供の発達段階が大きく関わっています。子供の発達段階を知ることで、その段階にふさわしいコミュニケーションの仕方が見えてくるでしょう。

ここでは、子供の発達段階について、文部科学省『3.子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題』を参考に解説します。

乳幼児期

1歳までの乳児期は「安心感を覚える時期」です。話しかける、抱く、手を握るなどのコミュニケーションを通して、「愛されている」「大事にされている」と感じ、情緒が安定します。

言葉を覚え、歩き始める幼児期は何でも自分でやりたがり、大人のマネをしたがります。チャレンジ精神旺盛な時は、挑戦を許し、失敗を許すコミュニケーションが大切。「親が自分を許してくれる」と安心でき、子供は前向きに学習するようになります。

学童期低学年

小学生になると「先生が言ったから」「親が言ったから」と周囲の大人が言ったことを守り、善悪の判断やルールを守ることなどを覚えていきます。

また行動だけでなく、言葉づかいや人と接する態度についても、周囲の大人を参考に学んでいきます。誤った言葉の使い方や態度を、周囲の大人から教わることで、コミュニケーションの基本となる「伝え方」や「表現方法」を身につけます。

学童期高学年

小学3〜4年生の頃は友達からの影響が大きく、自分を友達と比べて「自分はこんな人間なんだ」と自分を客観し始めます。「自分はこれで良い」と思う時もあれば、「こんな自分ではダメだ」と思う時もあるでしょう。

友達関係での悩みが増えるこの時期は、親への反抗的な態度になることもあり、親子のコミュニケーションが難しい時期でもあります。

言葉ではなく「見守る」コミュニケーションが有効で、話を聞く時は「ながら聞き」ではなく、短時間でも向き合って聞いてあげることがポイントです。

青年期(中学生・高校生)

中学生から高校生はいわゆる「思春期」。友達関係への関心が大きく、友達からの評価を強く気にしたり、逆に付き合いを避けたりするようになります。

また性差に対する意識の高まりから、父親と母親とでは態度が変わってくる子供もいます。大人からの干渉を嫌がり、反抗的な態度をとることも。この時期のコミュニケーションは、特に難しいと感じる親が多いでしょう。

悩みが多いこの時期も親子のコミュニケーションは大切ですが、質問責めはNGです。子供が話し始めたら、言葉をさえぎらずに話を聞くようにしましょう。善悪の判断をせず、ひとつの意見として親の気持ちを伝えるとコミュニケーションはうまくいきます。

親子のコミュニケーション不足が子どもに与える影響

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親子のコミュニケーションが減ってしまうと、子供にはどのような影響が出るのでしょうか。

実は親子のコミュニケーション不足は学生の頃だけでなく、大人になっても影響を及ぼす可能性があるのです。詳しくみていきましょう。

自己肯定感が低下する

自己肯定感は、充実した毎日を過ごすために必要な気持ちです。「自分はこれで良い」と自分を肯定する気持ちのことで、自己肯定感が低下してしまうとチャレンジ精神が失われ、何をやっても楽しくなくなってしまいます。

親子のコミュニケーションが不足すると、基本的な信頼感が身につかず子供は不安な気持ちでいることが多くなります。失敗してはいけない気持ちが強くなり、前向きになりにくくなってしまうのです。

自己肯定感はある程度向上させられますが、小さい頃から育んだ価値観を変えるのは容易ではありません。子供の頃のコミュニケーション不足は社会に出ても、アピール力が弱い、ネガティブ思考となりやすいなどの影響を及ぼす可能性があります。

理解する力が低下する

親子のコミュニケーションで基礎を学ぶ力のひとつが「理解する力」。理解するには「考える」「感じる」「想像する」ことが必要になります。

何でも自分でやりたがる幼児期に、親が先回りをして失敗させないと、子供は「なぜ失敗したか」と考えることをやめてしまいます。また子供は無意識に、表情やこのトーンなど言葉以外の情報から、親の機嫌や伝えたい内容を感じ、想像しています。

親とのコミュニケーションが少ないと、これらの力を養う機会が減ってしまい、理解する力の基盤が弱いものになってしまいます。

理解する力が低い人は社会に出ても、自分の発言が理解されにくい、的を射た返答にならない、などの状況が生まれがちです。仕事上でコミュニケーションがうまく取れず、ストレスを抱えやすくなるリスクもあるでしょう。

表す力が低下する

表す力とは、自分の思考や気持ちをただ伝えるのではなく、相手が正しく理解できるよう、語彙や表現方法を工夫する力のことです。

子供はまだ自分がうまく表現できない頃から、親の言葉は耳に入っています。知らず知らずのうちに親が使用する表現方法を覚えているため、親とのコミュニケーションが少ないと使える表現のバリエーションが不足しがちになるのです。

大人になっても自分の意見や気持ちをうまく表せないと、仕事に支障をきたす可能性もあるでしょう。

 

親子のコミュニケーションが大切な理由

子供と会話するときのコツや注意点は?話が弾むトピック例も紹介 まとめ

親子のコミュニケーションが不足すると、子供の頃だけでなく大人になっても影響を及ぼす可能性があります。ストレスの少ない、充実した日々を過ごすには自己肯定感を持ち続けることがポイントのひとつです。

親子のコミュニケーションが充実していると、子供はいつでも「親は自分を信じてくれる」と安心でき、うまくいかないことがあっても前向きになる糸口を見つけやすくなります。

赤ちゃんが大人に抱かれている時に味わう安心感はどの子供にも大切な安心感であり、それは親子のコミュニケーションを通して子供に感じさせられるのです。

親子のコミュニケーション不足を解消するには

親子のコミュニケーション不足を解消するにはどうしたらよいのでしょうか。仕事や家事が忙しくても、無理なくコミュニケーション不足を解消する方法を紹介します。

コミュニケーションは言葉だけじゃない

コミュニケーションは非言語要素が9割と言われます。言葉より、表情やしぐさの方が相手に与える印象は強いのです。

子供のしぐさをよく観察すれば、今どのような気持ちなのか、想像できるでしょう。たくさん話さなくても、子供の気持ちに寄り添った一言でもコミュニケーションは充実します。

また視線を合わせる、手をつなぐ、ハグする。このような動作でも気持ちを通い合わせることはできるのです。例えば、自信が持てない時に強くハグされると「大丈夫」と言われている感じがして、安心できますよね。

気持ちを伝えるには言葉以外の方法も活用してみましょう。

量より質

仕事や家事で多くの時間を子供と過ごせず、不安な人もいますよね。コミュニケーションは量より質が大切です。同じ部屋で過ごしていても、親も子もスマホやタブレットを見ているのは、コミュニケーションが無いも同然。

子供と一緒に過ごす時は仕事や家事を忘れ、全力で子供と過ごすことがポイントです。短い時間でも「100%自分に向かい合ってくれた」と感じ、子供は大きな満足感を覚えます。

また子供との約束は必ず守ることも大切。例えば「30分だけ待ってて」と伝えたら時間厳守です。仕事の約束を守るのと変わりなく、子供との約束も大事にすることで、子供は安心して我慢できるのです。約束を必ず守ることも大切なコミュニケーションです。

 

まとめ

親子のコミュニケーションについて、不足してしまう原因を子供の発達段階を踏まえて解説してきました。親子のコミュニケーションが不足してしまうと、「自分はダメだ」と自己肯定感の低下を引き起こす可能性があります。

コミュニケーションは量より質が大事です。「自分と真正面から向き合ってくれている」と安心感を得られれば、短い時間でも子供は満足できるのです。また言葉だけでなく、表情や態度でも気持ちは通い合わせられます。

コミュニケーションが足りていないのでは?と感じ始めたら、まずは視線を合わせて笑顔を作ることから始めましょう。

 

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ペン先イラストこの記事を書いた人

hauska編集部

hauska編集部

料理、美容、ガジェット好き。最近はインテリアとQOL関連アイテムへの興味関心が爆上がり中。働くパパ・ママに向けて、生活の質の向上、楽しい子育て、仕事もプライベートも充実させるための情報など幅広く発信します。ライフハックに気軽に取り組んでいただければ幸いです。

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