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子供の気になる問題行動7つ、その心理は?5つの原因と対処法。放置はNG!早めの対応がカギ

2023.08.01

育てる

子育てをしていると子供の気持ちがわからなくなることはありませんか。何度注意しても同じことをしたり、親を試すような行動をしたりすることも。親がいない場所で友達に怪我をさせてしまうこともあるかもしれません。

実は子供の行動にはすべて意味があります。子供の行動一つ一つにはどのような心理が隠されているのでしょうか?親が気になりがちな子供の行動とその心理的な意味について紹介します。

この記事はこんな方にオススメ

  • 子供の行動や気持ちが理解できない
  • 子供が親の言うことを聞かずに困っている
  • 子供への正しい接し方がわからない

親が気になる子供の行動7つ

子供の成長スピードが早く、親が気づかないうちにあっという間に大きくなりますよね。生活環境から受ける影響も大きく、教えたこともないような言葉を急に使いだすということもあります。親が問題行動として感じる子供の行動を7つ紹介します。

親の言うことを聞かない、無視をする

子供に何度言っても言う通りにしてくれなかったり、無視をされたりすることはありませんか。ダメと言っても同じことをして、叱られてもあざけるような態度をとるということもあるでしょう。

時には、聞こえているはずなのに、何も反応しないといった態度をとることもあります。親としては、どうして何度言っても聞いてくれないのか、なぜそのような態度を取るのかがわからずイライラばかりが募ってしまうでしょう。

友人や周りの人に対して攻撃的な態度をとる

親や友人など周りの人に対して攻撃的な態度をとることがあります。暴力的な言葉を使うだけでなく、殴ったりなど手がでてしまうことも。

親としては一体どうしたのかと驚くと共にショックを受ける方もいるかもしれません。家庭内だけでおさまっていれば、まだ注意をするだけで済むかもしれませんが、友達に怪我を負わせてしまえば、親としてはとても心配になりますよね。

物を投げる、壊す

少しでも気に入らないことがあると、目につくものを片っ端から投げたり壊したりする行為があります。とても暴力的で、近づくのも困難な時があるでしょう。

投げた物が周りの人に当たって怪我をしてしまうことも。癇癪の延長のように感じ、なるべく気持ちを刺激しないようにとまるではれ物を触るように接してしまうようになる方もいるかもしれません。

話しかければすぐ物を投げるという状況が続くと、親としてもどのように接すればよいのかわからず困ってしまうでしょう。

うそをつく

うそをつくにもいろいろな種類がありますが、自己防衛のためにつくうそがほとんどでしょう。本当はやったのに「やっていない」と言う、本当は知っているのに「知らない」と言う。

たまにつくうそであれば誰にでもあることで問題に感じることは少ないと思いますが、うそが頻繁になってくると、親としては子供の言うことを信じたいのに信じられなくなり、親子関係にも悪影響となってしまいかねません。

学校に行かない、不登校

少し前までは元気に学校へ行っていたのに、いつの間にか元気がなくなり、学校に行くのを嫌がるようになり、やがて不登校になってしまったということがあります。

同じ不登校でも、家から出られなくなるようないわゆる引きこもりもあれば、家からは学校に行くふりをして出ても、その後は学校に行かず友達の家などに行き過ごすようになるといったパターンもあります。前者であれば親も気づきやすいですが、後者になると学校から連絡が来るまで気づかなかったということが起こりえます。

一度不登校になると、その後また学校に行くようになるまでにはかなりの時間を要することもあり、親としては無理やり行かせた方がいいのか本人の意思を尊重した方がいいのか悩む部分かもしれません。

校則や家庭ルールを守らない

学校へ遅刻したり、授業に遅れて参加したり、家庭の門限を守らず夜遅くまで遊んでいたり、学校や家庭のルールを守ろうとしないことがあります。

反抗期であればこのような行動もよくあることとして見られるでしょう。しかし親や先生が何度注意しても守れない場合は、どこかに原因がありそうです。

いつかはわかってくれるだろうと放置してしまうと、より非行行為へ繋がってしまう可能性もあるので注意すべきでしょう。

万引きなどの非行行為

万引きや窃盗、喫煙、飲酒、かつあげなどの非行行為をとることがあります。このような行動は犯罪である場合もあり、単なる反抗期では済まない範囲になりますので気づいたらすぐの対応が必要でしょう。

このような行動は子供一人でやるのではなく、複数名で行われている場合があり、問題がとても大きなものである可能性があります。家庭内で収めようとするのではなく、学校にも協力を求めるなどの対処が必要になるでしょう。

子供の問題行動の原因と心理5つ

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子供の問題行動にはすべて何かしらの原因があります。考えられる原因と子供の心理について紹介します。

家庭環境

子供の問題行動を引き起こしている原因の一つに、家庭環境があります。以下のようなことに心当たりはありませんか?

  • 虐待
  • 過干渉
  • 甘やかしすぎ
  • しつけが厳しすぎる

子供への虐待には暴力を振るう「身体的虐待」もあれば、「性的虐待」「ネグレクト」「心理的虐待」があります。「親の言うことを聞きなさい」と言って子供の行動全てを管理しようとする過干渉や、甘やかしすぎが子供の心理不安定の原因となることもあれば、逆にしつけが厳しすぎることへの反動が問題行動に繋がっている可能性もあります。

親は良かれと思ってやっていることが実は子供にとっては心理的に苦痛となっている場合もあるので、子供との関係性をしっかり見つめなおしてみる必要があるでしょう。

親のトラブル

子供には直接的な問題はなくても、夫婦仲に問題があれば、それが原因になっていることもあります。下記のことに心当たりはありませんか?

  • 夫婦仲が悪い
  • 家庭内暴力
  • 経済的貧困
  • 親戚トラブル
  • 親の精神疾患や発達障害

子供の前で激しい夫婦喧嘩や、暴力を振るう行動を見せることは「心理的虐待」にあたります。経済的に困窮し子供に必要十分な生活環境を与えられないことも原因になり得るので、その場合は環境が整うよう必要であれば相談窓口で相談するなど、子供が心から安心して生活ができる環境を整える努力が必要でしょう。

また、親に精神疾患や発達障害があれば、子供にとって生活しにくい環境になっている可能性があります。親に問題がある場合は、なかなかすぐには解決とはいかないかもしれませんが、相談窓口や専門家、医療機関などを活用して解決へ向けて行動すべきでしょう。

学校の生活環境

子供の問題行動の原因に、学校の環境があることがあります。今の学校は子供にとって通いやすい場所になっているでしょうか?

たとえば、受験が控えており教室の中がピリピリしていると、ストレスを感じやすいでしょう。先生からのプレッシャーがあればなおさらです。もしくは逆に周りはすでに進路を決めて努力をしているのに、自分だけがなかなか進路が決まらないという状況であれば、それもストレスになりやすいでしょう。

受験時期などになれば幾分仕方がない部分もありますが、子供の気持ちに寄り添いながらできるだけのケアをして不安を取り除いてあげたいですね。

友人トラブル

子供は親が見えていないところで人間関係に悩んでいる可能性もあります。SNSなどインターネットを介したいじめもあり、大人では把握しきれない部分があるでしょう。

子供の持ち物が変に無くなっていたり、ボロボロになっていたりしていませんか?もしくはお金使いが急に荒くなってはいませんか?なかなか見えない部分がありつつも、用心深く見てみると、意外なところでSOSが出ている可能性もあります。

友人トラブルが起きていないか、学校に一度相談してみるのもよいでしょう。いじめが原因の場合は、子供の心理だけでなく命にも関わってくる可能性もあるので早めに対処することが重要です。

子供の性格や特性

子供の反抗期があまりにも激しく続く場合は、自身が持つ特性に目を向けてみることも解決の糸口になる場合があります。

たとえば子供がとても優しくおとなしい性格をしている場合、傷ついたり不安を抱えたりしていても、それを上手く周りに伝えられないことがあります。とくにHSCなど人一倍繊細な性格の場合は、自分に向けられたものでなかったとしても周りの怒鳴り声などで精神的にダメージを受けてしまう場合があるでしょう。そのような精神的なストレスが発散できずに蓄積され続け、限界を越えて爆発的な行動となって現れている可能性があります。

その他にも、ADHD(注意欠如・多動症)など子供に何かしらの発達障害があった場合、周りとうまくコミュニケーションが取れずにパニックになり問題行動となって現れる可能性もあるでしょう。発達障害には自閉症スペクトラム症やLD(学習障害)、統合失調症等があります。しかしこのような発達障害があるからといって必ずしも問題行動を起こすわけではありません。

子供の問題行動に対する対処法・接し方

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子供の問題行動については、無理にやめさせようとするのではなく、なぜそのような行動をとってしまうのかをしっかり話し合うことが大切です。

まずは子供の話をじっくり聞くことです。なかなか話そうとしなくても急かさず待つことが大切です。そして子供が話を始めたらしっかり向き合って話に耳を傾けましょう。否定せずに話の全てを受け止めてあげることで、子供は自分を受け入れてもらえている、大事にされていると感じられるでしょう。

また、程よい距離を保つことも大切です。子供の行動一つ一つに意見していませんか?失敗して欲しくないという気持ちからつい手を差し伸べたくなりますが、その行動は子供からするとコントロールされているようで不快なのです。口を出すのではなく見守るということを意識したいところ。

この問題は家庭内だけで解決するにも限界があります。とくに親子関係や夫婦関係に原因があった場合はなかなか気づけないものがあるので、第三者に協力をしてもらうことが必要不可欠でしょう。

学校や専門家、カウンセラーや医療機関など、あらゆる方面からの協力を得ることで解決できる可能性があります。協力を得る中で、改善すべき点や改善できる点があるものについてはできる限り改善していきましょう。

子供に決してやってはいけない接し方

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子供には、以下のように決してやってはいけない接し方があります。

  • 抑圧
  • 放置
  • 過干渉
  • 暴力

子供が何度言っても言うことを聞かない時、つい言葉を荒らげ抑圧することで言うことを聞かせようとしたことはありませんか?強く責めたり否定的な言葉を使ったりすることは、子供に悪影響を与えてしまうので要注意です。

「〇〇をしてはいけない」「ダメ」といった否定的な言葉を使うのではなく、子供の気持ちに寄り添い肯定していくことがとても大切です。

また両親が共働きの場合、毎日が忙しく自分自身のことで精一杯になり子供に十分な関心を向けられないこともあるでしょう。仕方ない部分もありますが、「この子は放っておいて大丈夫」「この子に全て任せておけば大丈夫」と、度が過ぎた放置や年齢以上の負担をかけてしまうのは避けましょう。

過干渉や暴力も子供にとって安心して過ごせる生活環境とはほど遠い状況です。家庭内で解決できない場合は専門家に相談しサポートを受けながら改善していきましょう。

 

子供としっかり向き合ってみて

片付けをしない子供へのNG対応

子供が起こす問題行動によっては大人でも恐怖を感じることがあるでしょう。恐怖を感じるとつい相手を怒らせないように関わりを避けたり、言いなりになったりしてしまいがちです。しかし子供はそのようなことを求めてはいません。むしろ親に自分の気持ちに気づいてほしいというSOSが行動となって現れているのだと解釈すべきです。

子供の生活環境は、その時は問題なかったとしても、後々に大きく影響が出てくる場合があります。少しでも安心して過ごせるようにとことん向き合い、周りからの協力も得ながらしっかりサポートしていきましょう。

ペン先イラストこの記事を書いた人

hauska編集部

hauska編集部

料理、美容、ガジェット好き。最近はインテリアとQOL関連アイテムへの興味関心が爆上がり中。働くパパ・ママに向けて、生活の質の向上、楽しい子育て、仕事もプライベートも充実させるための情報など幅広く発信します。ライフハックに気軽に取り組んでいただければ幸いです。

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