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子どもを守る通学時の防犯対策を解説!徹底したい注意点やおすすめグッズも紹介
2022.07.01
国内において、子どもを狙った事案や事件の報告がどの地域においても後を絶ちません。このような情勢において、子どもが事案に巻き込まれないためにはどんな取り組みができるのかを知りたい、防犯上の注意点を知りたいといった考えを持っているパパやママは多いのではないでしょうか。
この記事では、事案に巻き込まれやすい子どもの特徴や子どもが徹底したい防犯上の注意点、おすすめの防犯グッズなどを解説していきます。子どもの防犯対策についてしっかりと考えたい方はぜひ参考にしてみてください。
この記事はこんな方にオススメ
- 子どもの通学の防犯上の注意点を知りたい
- 子どもの通学時の防犯対策にどんなものがあるか知りたい
- 子どもにおすすめの防犯グッズを知りたい
もくじ
1 子どもに対する事案は通学時が多い
子どもに対する事案が最も発生しやすいタイミングは「通学時」です。子どもが巻き込まれる事案や事件は、学校の登校時間や下校時間に発生していることを警察庁が伝えています。時間帯としては、7時台から8時台および15時台から17時台が多い傾向にある点を押さえておきましょう。
また、事案に巻き込まれる可能性が高いのは、判断能力が成熟しきっていない小学校低学年に多いとされています。「道案内を頼みたい」「一緒にゲームをしないか」といった誘いには決してついていかないように子どもに伝えておきましょう。
2 事案に巻き込まれやすい子どもの特徴
事案や事件に巻き込まれやすい小学生ですが、そのなかでも巻き込まれやすい子どもはいくつかの特徴を持っています。さまざまな被害を防ぐためにも、事案に巻き込まれやすい子どもの特徴を把握しておきましょう。
2.1 単独行動をする事が多い
事案に巻き込まれやすい子どもの特徴の一つは、単独行動をすることが多い点です。複数人で行動を取っている場合には、いかに子どもであったとしても声をかけにくい傾向にあります。何か危険を察知した際には、別の子どもが近くの大人に助けを求める、大きな声を出すといった対策が取れるでしょう。
しかし子どもが一人でいる場合には、危険を回避することは格段に難しくなるでしょう。単独行動はリスクが高いという事実を理解し、短い時間や距離でも一人にならないよう子どもに伝えておきましょう。
2.2 巧みな話術に騙されてしまう
心が優しく、相手の言うことは何でも信じてしまう子どもは事件に巻き込まれやすい傾向です。不審者は「見るからに不審者」といった見た目や言動をしていないケースも数多くあります。
なかには「困っているから助けてほしい」「向こうでママが呼んでいたよ」といった子どもが信じやすい嘘を織り交ぜながら話しかけてくる不審者も多くいるでしょう。相手が話している内容に関わらず、知らない人の言葉には耳を傾けないよう指導を徹底しましょう。
2.3 夜道を歩く
暗い夜道を歩く子どもは、不審者にとって格好の的となりやすい傾向にあります。周囲が暗いため、子どものみならず近くを歩いている人も危険を察知しにくくなるのです。
塾や習い事などで帰宅が遅くなることは仕方のないことではありますが、その際は子ども一人で帰らせることは決してしないようにしましょう。できる限り保護者が送り迎えをできるよう工夫し、夜に一人で出歩かせないようにしましょう。
3 子どもが徹底したい防犯上の注意点
事案や事件に巻き込まれることを防ぐために打てる手は数多くあります。明るい道を歩くよう心がける、防犯グッズを携帯する、複数人で歩くようにするなど、一つひとつの対策を丁寧に取っていきましょう。具体的には、下記9点の内容を徹底することをおすすめします。
- 明るい道や人通りの多い道を選ぶ
- 防犯ブザーなど防犯グッズを持つ
- 友だちなど複数人で歩くようにする
- 暗くなってから出歩かない
- 周囲を警戒しながら歩く
- 声をかけられても着いていかない
- 防犯対策の大切さを伝える
- 簡単に名前が見える持ち物を持たない
- 何でも親に話しやすい環境をつくる
それでは、一つひとつ解説していきましょう。
3.1 明るい道や人通りの多い道を選ぶ
明るい道や人通りが多い道を選んで歩くことで、事案や事件に巻き込まれる可能性は大きく下がります。明るい道であれば周囲の人も危険に気づきやすくなりますし、人通りの多い道であれば不審者も安易に声をかけにくくなるでしょう。
そのため、少し遠回りになったとしても安全な道を歩くよう子どもとしっかり話し合いましょう。その際には、こども110番に対応している施設やコンビニなど、危ない目にあいそうなときに助けを求められる場所の確認も重要です。
3.2 防犯ブザーなど防犯グッズを持つ
いざというときに危険を知らせる防犯ブザーを始めとした防犯グッズの所持も非常に大切です。不審者に話しかけられたときにすぐに防犯ブザーを鳴らせれば、周囲の大人が助けてくれる可能性が高まります。
また、防犯グッズを持っていたとしても、緊急時に使えなければ持っている意味がありません。使い方を家庭でしっかり確認しておき、すぐに使えるように練習をしておきましょう。
おすすめの防犯グッズは、防犯ブザーや防犯用GPS端末、キッズケータイなどです。基本的にはランドセルに付けることをおすすめしますが、キーチェーン部分だと手が届かない可能性もあるため、ランドセルベルトに付けることも一つの方法です。
3.3 友だちなど複数人で歩くようにする
一人で歩くよりも複数人で歩く方が、格段に不審者から狙われる可能性が低くなります。逆に、一人で歩くことは危険を招く可能性が高くなることを理解しておきましょう。
もし何らかの理由でどうしても一人で歩かざるを得ないシチュエーションの際には、誰かついてきている人がいないか、怪しそうな人はいないかなど周囲に気をつけながら行動する習慣を身につけることが大切です。
3.4 暗くなってから出歩かない
事案や事件に巻き込まれたことに周囲が気づきにくい夕方遅くや夜間の行動は非常に危険です。特別な事情がない限り、暗くなってからの外出は家族の決め事として禁止にしておくとより安全です。
特にスポーツや塾などの習い事をしている場合には注意が必要です。習い事はどうしても帰りが遅くなりがちであるため、相応の対策が必須といえるでしょう。
3.5 周囲を警戒しながら歩く
瞬時に危険を察知できるよう、周囲に警戒しながら歩くよう子どもに指導する取り組みも、リスクを低くする上では大切です。周りを観察するだけでなく、足音や車の音にも注意を払うように家族で充分に話し合っておきましょう。
また、風が強い日や雨が降っている日などは危険に気づきにくくなるため、より一層の注意が必要です。天気が悪い日には、できるだけ親が迎えに行く、集団で行動するようにするなどの工夫が必要です。
3.6 声をかけられてもついていかない
危険から身を守るためは、不審者に声をかけられても絶対についていってはいけません。不審者はさまざまな誘い文句や手口で子どもにアプローチしますが、その内容に関わらず決して相手にせず、すぐに近くにいる大人に助けを求めるよう子どもに伝えておきましょう。
また、子どもを狙う事案や事件は必ずしも知らない人によって引き起こされるとは限りません。場合によっては「ちょっとした知り合い」が関わってくるケースもあるのです。そのため、信頼できる人と信頼できない人の境界線をはっきりさせておくことも重要といえるでしょう。
3.7 防犯対策の大切さを伝える
常日頃から、防犯対策の大切さを子どもに伝えておく取り組みを徹底しましょう。その際には「なぜ知らない人についていってはいけないのか」「事件に巻き込まれると、どうなってしまうのか」などをしっかりと伝えることが重要です。
伝え方によってはショッキングな内容となるかもしれませんが、危険性を充分に子どもに理解させるという観点では避けては通れない事柄でもあります。
また、実際に子どもと一緒に通学路を歩いて、危険な場所や助けを求める場所を確認してみるのもいいでしょう。「危なそうな場所には決して近づかない」といった意識付けが事件防止につながります。
3.8 簡単に名前が見える持ち物を持たない
子どもは「自分の名前を知っている人」に対しては、何かしらの関係性があることを推測し、見知らぬ人であっても心を許してしまうケースがあります。自分の名前で呼び掛けられることに対して警戒心が薄れてしまうリスクを減らすためにも、名前を書いた持ち物はできる限り持たないようにしましょう。
もし持つ場合であったとしても、ランドセルや身に着ける持ち物などに名前が表に見えるようにしておくことは厳禁です。不審者はその名前を確認することで、子どもの警戒心を解きにかかるでしょう。持ち物に名前を書く場合は、外からは見えない裏側に記載するなど、簡単に名前を知られることを防ぐ工夫が大切です。
3.9 何でも親に話しやすい環境をつくる
何でも親に気兼ねなく話せるような環境づくりが、危険を防止する第一歩です。不審者情報や何か気にかかる点などを常に家族間で共有できるように、日頃からコミュニケーションを充分にとっておきましょう。
それだけではなく、子どもから発されている違和感やサインに気づけるよう、ママやパパは常に気を配っておくことが重要でもあります。
4 通学中の子どもを守る合言葉「いかのおすし」とは?
通学中の子どもを守る合言葉である「いかのおすし」をご存知でしょうか。これは、子どもが知らない人に声をかけられたときに、被害にあわないようにするために警視庁が考えた防犯上の合言葉であり標語です。下記の「いかのおすし」をまずはママとパパが知っておきましょう。
- 「いか」:知らない人にはついて「いか」ない
- 「の」:知らない人の車には絶対に「の」らない
- 「お」:危険を感じたら「お」おきな声で助けを呼ぶ
- 「す」:声をかけられたなど危ないときは「す」ぐに逃げる
- 「し」:危ないことがあったらすぐに大人に「し」らせる
「いかのおすし」は子どもでも覚えやすい内容であるため、小学校に上がると同時にしっかりと教えておきましょう。
5 持っておきたい防犯グッズ3選
何か事件に巻き込まれた際に役立つのが防犯グッズです。防犯ブザーや防犯用GPS端末を持っておくことで、いざというときに危険を回避できるでしょう。
ここからは、子どもが持っておきたい防犯グッズを3つ紹介します。
5.1 防犯ブザー
防犯ブザーは最も一般的な防犯グッズであり、小学生でも簡単に使える点が特徴です。ランドセルに付けておくことで、危ない目にあいそうなときにすぐに大きな音や光で周囲に危険を知らせられるでしょう。
また、実際に使わずとも防犯ブザーが見えるようにしておくだけで、不審者に対する抑止力となります。
防犯ブザーは、ホームセンターやオンラインショップなどさまざまな場所で購入可能であるため、早めに手に入れておきましょう。
5.2 防犯用GPS端末
防犯用GPS端末は、離れた場所にいてもリアルタイムで子どもの居場所を把握しておけるグッズです。通学路から離れた場合や家・学校に到着した際に通知で知らせる機能などもついているため、持っているだけで非常に安心といえるでしょう。
「SOS通知機能」なども搭載されており、子どもが危険を感じたときにボタンを押すことでママやパパにすぐに通知がいくようになっています。防犯ブザーと合わせて持っておきたいグッズの一つです。
5.3 キッズケータイ
キッズケータイは、その名前の通り「子ども用の携帯電話」を指しています。常にママやパパに連絡が取れるようになるだけでなく、防犯ブザー機能やGPS機能もついているため、いくつかの機器を持つのではなく一つの機器に機能を集めたい際も有効です。
操作が複雑である可能性もあるため、子どもに持たせる際には使い方をしっかりと伝えておきましょう。
6 まとめ
この記事では、子どもの防犯について真剣に考えたいママやパパ向けに、事案に巻き込まれやすい子どもの特徴や子どもが徹底したい防犯上の注意点、おすすめの防犯グッズなどを解説してきました。
子どもを狙っている不審者はいつどこにいるかわからないため、日頃から注意を怠らないようにする取り組みが非常に重要です。防犯のために何ができるのかを定期的に家族で話し合うと、子どもの危機管理意識も徐々に高まっていくでしょう。
この記事を書いた人
hauska編集部
料理、美容、ガジェット好き。最近はインテリアとQOL関連アイテムへの興味関心が爆上がり中。働くパパ・ママに向けて、生活の質の向上、楽しい子育て、仕事もプライベートも充実させるための情報など幅広く発信します。ライフハックに気軽に取り組んでいただければ幸いです。