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子どもが嘘をつく心理7つと対処法4選!嘘の原因や目的を理解しよう
2022.09.27
子どもが「宿題終わったよ」「トイレに行ったよ」と言いながらやってない、といった経験はありませんか?子どもの嘘を見ながら、「嘘つきな人間になってしまったら、どうしよう」と不安もありますよね。今回は子どもが嘘をつく心理とその対処法について紹介していきます。
この記事はこんな方にオススメ
- 子どもの嘘に悩んでいる
- しつけても嘘をつかれている原因を知りたい
- 嘘つきな子どもの将来が心配
もくじ
1 嘘をつく行為には理由がある!子どもの心理
子どもの嘘は、親としてはショックな出来事かもしれません。なぜ子どもは嘘をつくのでしょうか。子どもが嘘をつく理由と心理について解説します。
1.1 怒られたくない
子どもは、親に怒られたくなくて、嘘をつくことがあります。間違いのたびに親に叱られると、怒られたくない気持ちから嘘をつくようになります。
「怒らないから正直に言ってごらん」と優しく諭しても、過去に厳しく叱られた経験があると、反射的に嘘をついてしまうことも。
1.2 褒められたい
親や周囲の人に褒められたくて嘘をつく場合もあります。たとえば「かけっこで1番だった」「テストでいい点数を取れた」と言っていたけど、実は嘘だったということはよくある話。自分をよく見せ褒められようという思いから、嘘をついてしまいます。
褒められたい気持ちの裏には、「もっと自分を見てほしい」という欲求が隠れていることも。「ちゃんと見ているよ」という気持ちを伝えていけば、自然と解消するケースが多いです。
1.3 願望が叶ってほしい
強い願望により嘘をついてしまうこともあります。たとえば、遊園地に行きたいがあまり「今度遊園地に行くんだ!」と吹聴してしまうといったケースです。2歳半〜3歳くらいは、現実と空想の区別がつかず、本当に「遊園地に行く」と思い込んでいることもあります。
1.4 親が構ってくれなくて寂しい
寂しい思いを抱いている子どもは、親の注意を引くために嘘をつくことがあります。「もっと自分を見てほしい」「構ってほしい」という寂しさを埋めるために、嘘をついてしまうのです。
自分をよく見せる、あるいは事実ではない体調不良を訴えることで親の気を引こうとするケースもあります。
1.5 心配をかけたくない
親に心配をかけたくないと、嘘をつく子どももいます。子どもは、親が持っている期待を敏感に察知し、裏切らないように振る舞うのです。
いじめられているのに「学校は楽しいよ」と言ったり、「○○ちゃんと××公園で遊んだ」など、とても具体的なエピソードが入ることも。日頃の生活や表情、態度から悩みを抱えていないか気を配ってあげることが大切でしょう。
1.6 空想と現実が混ざっている
幼い子どもは空想と現実が混ざって嘘をつくことがあります。たとえば「ぬいぐるみがしゃべった」「おもちゃが空を飛んだ」など、そうであってほしい空想と現実が混ざってしまうのです。
成長とともになくなっていくため、今は心配せずに見守ってあげましょう。こんなかわいい嘘が聞けるのは、今だけの貴重な思い出です。
1.7 親の真似をしている
子どもを納得させるために「また今度買ってあげるね」「今日は遊園地がお休みだから行けない」など嘘をついた経験はありませんか?子どもは親の真似をして嘘をつくことがあります。
親が平気で嘘をつくと、嘘つくことへの罪悪感がどんどん薄くなっていきます。すると子どもは平気で嘘をつくようになってしまうのです。
2 子どもの年齢によって変わる嘘の特徴
子どもの発達段階によって、嘘にも種類があります。どんな嘘でも嘘をつく理由が隠されており、頭ごなしに叱るのはあまり良くありません。子どもの発達段階における嘘の種類を見極め、正しく対処するように心がけましょう。
2.1 3~6歳|悪意はなくても嘘にとれることも
子どもは2歳半頃から嘘をつくようになります。悪意も、嘘をついている自覚もありません。幼い時期は空想をあたかも現実のことのように言ってしまう“嘘”が見られます。
嘘をつく目的が明確になってくるのは3歳頃からです。叱られるのが嫌で、「ぼくは悪くない」「わたしはやっていない」と責任を回避する嘘をつきます。嘘をつく回数や内容が軽ければ特に問題はなく、成長過程のひとつとして見守ってあげましょう。
2.2 6~10歳|小学校低学年~中学年
小学生になると、意識的な嘘をつくようになります。心も成長する年齢のため、「親に心配をかけたくない」「弱い自分がバレるのは恥ずかしい」などいろいろな葛藤が渦巻き嘘となることもあります。
構ってもらえない寂しさから嘘をついてしまうことも。下にきょうだいがいる場合、上手く甘えられないことがあります。「もっと自分を見て」という気持ちから、親の注意を引こうと嘘をついてしまうのです。
2.3 11~13歳|小学校高学年
小学校高学年は思春期に入る時期です。親に隠し事をするようになるのは、思春期ならではの成長過程のひとつですが、なかにはいじめや犯罪に繋がるようなことを隠しているケースもあります。言葉でコミュニケーションを取りづらいので、見落としてしまう親も少なくないのです。
子どもからすると「親だから言えない」ということもあります。親子の会話や話し合いだけでは解決しない場合、スクールカウンセラーや専門家に相談してみるのも有効な手段です。
3 子どもが嘘ばかりつく…もしかして病気?
あまりにも嘘ばかりついていると「もしかして病気なのでは?」と心配になってしまいますよね。実際に嘘を多用することで、発覚する病気はいくつかあります。
そのひとつが「虚偽性障害」です。虚偽性障害は精神疾患の一種で、健康体なのに病気の症状を訴えたり、病気であることを捏造したりする病気です。自分が病気であることで、周囲から優しさや同情を得ようとします。
もうひとつは「反社会性パーソナリティ障害」です。反社会性パーソナリティ障害も精神疾患の一種で、人を欺いたり危害を加えたりすることにまったく罪悪感を持たない特徴があります。
どちらも精神疾患のため、専門病院を受診したり専門家に相談したりするのが有効です。
4 発達障害の子どもに多い嘘の種類
発達障害児は思考の切り替えが早いため、空想と現実が混ざりやすく、結果的に嘘をつくことになってしまうことが多いと言われています。記憶力が弱いタイプは、おぼろげな記憶をさも正しいように言ってしまったり、注目を集めたいために嘘をついてしまったりすることも。
発達障害の子は健常児と同じようにはできないことも多く、注意されたり叱られたりする機会が増えがちです。注意されないために嘘をついて身を守ることもあると言われています。
5 怒られたくないから嘘をつく子ども…親が注意すべきこと
怒られたくないから嘘をつく子どもには、嘘をついてしまう原因があります。子どもが嘘をついてしまったら、親が今までの対処法を見直してみましょう。
5.1 子どもを叱り過ぎない
子どもは強く叱られ過ぎると、保身のために嘘をつくようになります。厳しく叱られた経験がトラウマとなり、「もう叱られたくない」「怖い思いはしたくない」という気持ちが先行してしまうのです。なかには「叱られないためにもいい子でいなければいけない」と自分を優秀に見せようとする子もいます。
子どもにはしっかりした人間になってほしいという思いは親であれば誰にでもあるはず。しかし、あまり叱り過ぎると逆効果なので注意しましょう。
5.2 冗談でも子どもに嘘をつかない
子どもには冗談でも嘘をつかないようにしましょう。大人にとっては冗談だとわかる嘘でも、子どもにとっては事実に聞こえることもあります。自分が信頼していた親に嘘をつかれるのは冗談でもショックです。場合によっては「裏切られた!」と思うことも。
子どもに嘘をついてほしくないのであれば、まずは親が見本となれるよう振る舞いに注意しましょう。
5.3 子どもの話を受け止めて向き合う
子どもの嘘を頭ごなしに叱るのは控えましょう。嘘には、そう言わなければならなかった原因があります。一方的に叱りつけては、子どもの本心に気付きづらくなってしまいます。
まずは子どもの話を冷静に受け止め、言葉の意図を考えてみましょう。「寂しい」「助けて」「話を聞いて」といったメッセージが聞こえてくるかもしれません。
5.4 「嘘つき」呼ばわりしない
「嘘つきだ!」「いつも嘘ばかりついている!」と子どもを怒鳴った経験はありませんか? 嘘つき呼ばわりは、心に傷を与えます。今すぐにやめましょう。
子どもは嘘をつくことに少なからず罪悪感を抱いています。そこで強く問い詰めてしまうと「本当のことを言ったらもっと叱られる」と思い、嘘に嘘を重ねてしまうことになります。
6 嘘をつく子どもへの上手な対処法
嘘をつかない子にするためには、嘘をついたときの対処法がとても大切! 上手な対処法を身につけ、嘘をつかなくていい環境を作ってあげましょう。
6.1 正直に悪いことを打ち明けたことを褒める
子どもが正直に悪いことを打ち明けたときは、褒めましょう。悪いことを正直に打ち明けるのにはとても勇気がいります。子どもが勇気を振り絞って正直に謝ったときは、まず褒めてあげることが大切です。
「正直に言えば怒られない」と安心させてあげることで、不用意に嘘をつく必要がなくなります。
6.2 嘘をついてはいけない理由を伝える
子どもが嘘をついたときは、嘘をついてはいけない理由を伝えてあげましょう。「何で嘘つくの!」と嘘をついたことだけを叱っても、なぜ嘘をついたらいけないのか理解できません。
特に幼い子は意識的に嘘をついているわけではないため、強く叱られてもなぜ自分が叱られているのかわからないまま終わってしまいます。「嘘ばかりついていると、信じられなくなっちゃうよ」「嘘をつかれるとみんな困っちゃうよ」となぜ嘘をついてはいけないのか明確にしましょう。
6.3 嘘をつかない対策を考える
子どもは親の嘘から嘘をつくことを学びます。子どもにねだられた時、「お菓子は売り切れだよ」「遊園地はお休みだよ」と嘘をついて納得させていませんか?
子どもの嘘をやめさせるには、親も誠実な態度を示すことが大切です。「お菓子は休みの日に買おう」「遊園地は夏休みに行こう」など、きちんと説明して納得させるようにしましょう。
6.4 子どもが信頼する大人に話を聞いてもらう
子どもの年齢によっては、親に話しづらいこともあるでしょう。信頼して話せる大人が1人いるだけで、子どもの気持ちも軽くなります。
たとえばお母さんに言いづらければお父さん、両親に言いづらければ祖父母など、少し距離のある関係の方が話しやすくなります。その際、親は詮索せず、思い切って相手に任せてみましょう。
7 子どもが嘘をつくのにも理由がある
子どもが嘘をつくのは発達過程において、必ず通る道です。成長している証だと思って穏やかに見守ることが大切。しかし、あまりにも嘘を重ねるようであれば専門医や専門家に相談するのも有効的な方法のひとつです。
子どもが嘘をついたときは頭ごなしに叱らず、まずは子どもの声に耳を傾けましょう。嘘をつかなければいけなかった理由が隠れている場合もあります。嘘をつかずともできる対処法を教えてあげられるといいですね。子どもと冷静に向き合いながら解決を目指しましょう。
この記事を書いた人
hauska編集部
料理、美容、ガジェット好き。最近はインテリアとQOL関連アイテムへの興味関心が爆上がり中。働くパパ・ママに向けて、生活の質の向上、楽しい子育て、仕事もプライベートも充実させるための情報など幅広く発信します。ライフハックに気軽に取り組んでいただければ幸いです。