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子育て向いてないのかな?育児が辛い・イライラする人の特徴と原因、対処法を紹介

2022.10.07

育てる

慣れない育児を辛く感じたり、思い通りにいかずにイライラしてしまったりすることがありますよね。周囲と自分を比べて「子育てに向いてないのかも」と不安に思う人は少なくありません。しかし悩むママほど、本当は子ども思いの良いママという話も聞きます。

この記事では、育児が辛い・イライラする人の特徴とその原因、さらに対処法も紹介します。ぜひ、あなたの子育ての参考にしてください。

この記事はこんな方にオススメ

  • 子育て向いてないと自分のことを責めることがよくある
  • 一緒に子どもと過ごすことが辛い時がある
  • 育児がつらくてノイローゼ気味

1 子育てに向いてない!と思う4つの原因

子育てに向いてない!と感じる原因は主に4つあります。まずは子育てに向いていないと感じる原因から理解していきましょう。

 

1.1 そもそも子どもが苦手

そもそも子どもが苦手と感じる人は、「自分は子育てに向いていない」と思うことが多いです。子どもが苦手と思う人は、次の理由でそう感じるようです。

  • 赤ちゃん・子どもが泣くとイライラする
  • 食べ物の好き嫌いやわがままがうるさい
  • 子どもと一緒に遊ぶ方法がわからない・面倒くさい

言葉が話せない赤ちゃんが自分の意志を伝える唯一の方法は「泣くこと」です。全身で泣く赤ちゃんの泣き声は大きく、さらに人が反応しやすいボリュームでもあるため、イライラしたりストレスに感じたりしてしまうのです。

わが子の泣き声を聞いて落ち着かない、イライラするのも、人として当たり前の反応だといえます。

また、子どもは自分の欲を抑えられず満たそうとするので基本的にわがままです。特に脳が未発達な小さな子どもは本能のまま生きています。大人のようにTPOをわきまえた行動ができず、走り回ったり大きな声で騒いだりしてしまいます。静かな環境を好む人や、今まで子どもと接する機会が少なかった人ほど、子どものこうした行動に嫌悪感や怒りを感じる傾向があります。

また、いざ自分が親になってみると、子どもとの遊び方がわからないという人も少なくありません。さらに、育児や家事、仕事に追われて自分の時間を持てないママは、「自分の時間が欲しい」「子どもと遊ぶのが面倒くさい」と感じてしまい、結果的に「自分は子育てに向いていない」と思うこともあるようです。

 

1.2 家事や母親業が好きじゃない

「家事や母親業が好きじゃない」というのも、子育てに自分は向いてないと感じさせる原因の1つでしょう。「家事は女性の仕事」というイメージが根強い日本では、まだまだ女性の家事の負担が多いようです。

ご飯を作るのは母親の役目、掃除や洗濯は母親の仕事であるなど、「女性が家事をやるのが当たり前」だと考えている人は、男性女性問わず大勢います。

「料理は得意じゃない」「片付けるのは苦手で…」という女性は家事を負担に思ったり引け目を感じたりしてしまいます。さらに、慣れない子育ても加わることによって負担が増し、「母親業は好きじゃない」「私は子育て向いていない」と思ってしまうのです。

 

1.3 子どもより仕事や自分を優先してしまう

子どもが産まれても、自分のことにお金や時間を使いたいママも、「子育てに向いていない」と感じるようです。「本当は、もっと子どもとの時間を確保しなければいけない」「子どものために頑張らないと」と感じ、自分を追い詰めてしまうのも、子育てに向いていないという感情につながります。

自分は、どのように子どもと向き合っているか考えることで、「案外子育て頑張ってるじゃん」と思えることもあります。ぜひ箇条書きにして、振り返ってみてくださいね。

 

1.4 子どもを感情的に怒ってしまう

子どもが言うことを聞いてくれず、つい感情的に怒ってしまったことがある人は多いでしょう。子どもにイライラして当たってしまう日が続くと、「私はダメな母親だ」「子育てに向いていない」と感じやすくなります。

子どもの気持ちを理解するのが難しかったり、思いやりに欠ける行動をしてしまった時ほど、「自分が子育てに悪影響」「子育てに向いていないな」と思うようです。

 

2 子育てが向いていないと思う人の特徴や性格

子育てが向いていないと思う人の特徴や性格

ここまで、子育てが向いていないと思う原因についてお話ししてきました。続いては、子育てが向いていないと思う人の特徴や性格について解説します。

  • 頑張り屋で完璧主義な人
  • 周囲と自分をよく比較する人
  • 自分のペースを乱されたくない人
  • ストレスを感じやすい人

このような人は、子育てが向いていないと感じやすい傾向が見られます。ぜひ、自分の性格と照らし合わせて確認してみてください。

 

2.1 頑張り屋で完璧主義な人

頑張り屋で完璧主義の人は、子育てに向いていないと思いがちです。頑張り屋で完璧主義の人は高い目標設定をして常に100%を求めて努力をします。「育児にも家事にも手抜きはしたくない」と、いつでも全力投球してしまったり、誰にも頼らず一人で子育てを頑張ってしまったりすることもあるでしょう。

頑張りすぎはイライラやキャパオーバーの原因になります。

さらに完璧主義な性格の人は、「母親とはこうあるべき、子育てとは…家庭とは…」と理想をどんどん高くしてしまう傾向もあります。

実際は、子育ては困難だらけです。思い通りにいかないことやハプニングも多々あります。完璧でないことに苛立ちを覚えると、子育てで挫折を味わうことになってしまいます。

自己評価が厳しく、他人からの評価も気にする性格や特徴は「100%できなきゃ認められないのに、できる日なんて皆無だ」「私ってダメなママだな」と自己嫌悪や自己否定につながります。

完璧を求めるあまり、自分だけでなく家族や子どもに自分の価値観を押し付けていないか振り返ってみましょう。

 

2.2 周囲と自分をよく比較する人

周囲と自分をよく比較する人は自己肯定感が低い人が多いです。そのため「他のママは子育てを楽しそうにしているのに、私はちっとも楽しくない」「〇〇ちゃんはあんなこと出来るのにウチの子は…、私の育て方が悪いから?」と、劣等感を抱きネガティブ思考に陥りやすい特徴があります。

「自分なんか…」という自己評価の低さから、自分の長所に気づかず、子育てを楽しめません。

また、負けん気も強い性格であることも特徴の1つです。仲のいい友人や身内であっても、ライバル視してしまい、負けたと思った時は劣等感を抱き、勝ったと思えば優越感を抱くなど、その起伏に自分自身が精神的に疲れてしまうことがあります。

 

2.3 自分のペースを乱されたくない人

もともと自分のペースが乱されるのが嫌いな人は「子育てに向いていない」と感じるでしょう。子育て中に自分のペースを保つのは困難だからです。子どもが小さいうちは、トイレやお風呂など自分の時間を確保するのも一苦労。生まれたての赤ちゃんは昼夜関係なく泣き、授乳やミルク、オムツ替えでママは睡眠不足になり、さらに炊事・掃除・洗濯に追われて自分の時間さえありません。

また、赤ちゃんや小さな子どもに「待って」は通用しません。時間も場所も、ママが何をしていようが関係なし。お腹が空けば泣くし、遊んで欲しかったり、構ってほしければとにかくママを求めるものです。そんなことが続くと、自分のペースが乱されます。

自分のペースが乱され続けた結果、子育てを楽しめなくなり「私は子育てに向いていない…」と落ち込む人もいます。

 

2.4 元からストレスを感じやすい人

ストレス要素が多い子育てにおいて、ストレスに過敏な人、耐性のない人は、精神的に追い詰められて子育てをする自分に限界を感じてしまいやすいようです。

子育て中はハプニングだらけです。子どもの行動は親の想像をこえ、毎日がハラハラドキドキの連続!火がついたように泣き続けるわが子に困り果てたり、せっかく作ったご飯も食べてくれなかったりと、思い通りにならないことなんて日常茶飯事です。

常に子どもを見ていなければならないという精神的疲労に加えて、元気いっぱいな子どものお世話と家事で体力も使うのに睡眠不足で疲労困憊しがちです。

気晴らしに外出しても衛生面が気になったり、子どもと過ごす自分を見る周囲の目も気になったりと気苦労が絶えず、かえってストレスに感じることもあります。

ストレスに過敏な人は、毎日を過ごすだけで疲れ果て、子育てを楽しむ余裕もありません。

 

3 子育てでイライラしやすい理由4つ

子育てでイライラしやすい理由4つ

子育てがイライラしてしまうのには、もちろん理由があります。それはママ自身や子どもだけでなく、子育てをする環境が整っていない場合も考えられます。

  • ワンオペで疲れる
  • 子どもが思い通りにならない
  • 心に余裕がない
  • 慢性的な睡眠不足

子育てでイライラしてしまう主な理由を4つ紹介します。

 

3.1 ワンオペで疲れる

パパは仕事に行っているので家事も育児も、ほとんどママが担っているという家庭は多く存在します。パートナーが不在で協力を得られない、自宅にいても手伝ってくれないと不満を感じる人もいるでしょう。

また、実家が遠い・親しい友人もおらず相談できる人がいないなど、孤独を感じながら子育てをする、いわゆる「弧育て」状態の家庭も少なくありません。

仕事を抱えるママなら、朝から保育園などの準備と食事、自分の身支度、出社の用意などてんやわんやです。仕事を終えたら子どものお迎え、買い物や夕飯の支度、食事を終えたら片付けもあるし、お風呂に寝かしつけるまで一人で子どもの世話をしなければなりません。

また専業主婦は、働いていないので特別な理由がない限り子どもを保育園に預けることができません。幼稚園に入るまでは、24時間子どもと一緒です。まだ意思疎通のできない子どもと過ごすだけで、一日子ども以外誰とも会話しなかったという経験をもつ人もいるのではないでしょうか。社会との繋がりが薄くなって孤独や疎外感を感じることもあるでしょう。

ワンオペ育児の働くママや専業主婦は、1人で育児と家事を背負い、頼る人も相談できる人もおらず孤独を感じやすいです。その結果、ある日突然糸が切れたように疲れてしまうのです。

 

3.2 子どもが思い通りにならない

子どもとは思い通りにならないもの。何をしても泣き止まない言葉が通じない赤ちゃんの相手や、言うことを聞いてくれないイヤイヤ期など、「わかってはいるけれど、どうしてもイライラする!」日々の連続です。

自我が芽生え始めた子どもは自分の要求を通そうし、満たそうとします。理性を司る脳が未発達のため、子どもは本能的な欲求を抑えることはできません。いくら言葉で優しくたしなめても、泣き止まないのはそのためです。

可愛い我が子でも、毎日このように泣き叫ばれたり、思い通りにならない日々が続けば限界が来るのは当然のことでしょう。

 

3.3 心に余裕がない

慣れない育児と家事に追われてママは毎日フル稼働。さらに産後の仕事復帰などママは心に余裕がありません。また、専業主婦でも働いていない自分に負い目を感じたり、他のママとその子どもと自分たちを比較してしまったりと、肩身が狭いような気持ちになってしまうママもいることでしょう。

「夫の何気ない一言に傷ついた」「親族・友人から自分がどう見られているか気になる」などの外的要因で、十分頑張っているのに「さらに頑張らなきゃ」と思ってしまい、自分を追い詰めているのかもしれません。

 

3.4 慢性的な睡眠不足

「もっと眠りたい」「寝不足で疲れが取れない」と慢性的な睡眠不足に悩むママは多いです。ママは妊娠中から、赤ちゃんがいる重たいお腹のため寝苦しいほか、足がつったりと、ぐっすり眠れることも少なかったことでしょう。

赤ちゃんが生まれてくれば、数時間おきに泣く赤ちゃんのお世話のために細切れ睡眠。さらに産後のママは赤ちゃんのちょっとした物音でも気になって目が覚めてしまいます。ママはちょっとした物音でも目を覚ますのに、パパは子どもの夜泣きに気づかない他、気づいても対応してくれないということも当然あります。なんともイライラする場面で、「私ばかり」と育児に辛さやプレッシャーを感じてしまうこともあるでしょう。

産後のママはホルモンバランスも乱れやすく、神経質になっています。睡眠不足が続くと、イライラや集中力の欠如、頭痛や吐き気を感じることも。自分は気づかないだけで、育児や家事で疲労がたまって産後うつになっているママもいるかもしれません。

 

4 育児が辛い!イライラしたときの対処法

育児が辛い!イライラしたときの対処法

「辛い育児を少しでも楽にしたい」「自分と我が子のためにこれ以上イライラしたくない」
と思うママは多いですよね。ここからは、イライラ子育てを乗り切る対処法を3つ紹介します。

 

4.1 誰かに話をきいてもらう

誰かに話を聞いてもらうだけでも、多少気持ちが軽くなりスッキリする女性は多いです。不満やストレスを溜め込むのはNG。いつか爆発してしまいます。

たとえば両親や仲のいい友人など、気兼ねなく話せる相手に話を聞いてもらいましょう。直接会って話ができない場合は、電話やLINEも活用してみてください。

頼れる人が近くにいない場合や、話を聞いてくれる人がいないときは、日記をつけて気持ちを吐き出すのもオススメです。時間がなくて話をなかなか聞いてくれない夫にも、自分の正直な気持ちや現状を伝える手紙を書いてみるのもいいですよ。

また、どの自治体にも今は女性や子育てのための相談窓口があります。第三者の方が客観的な視点や、経験から的確なアドバイスをもらえることもあります。決して一人で抱え込まず、誰かに自分の話や悩みを聞いてもらいましょう。

 

4.2 1人になれる時間を確保する

ママだって一人の人間で女性です。自分の時間や一人になれる時間を持つことは決して悪いことではありません。イライラして仕方ないという時は、少し子どもと離れてみましょう。同じ家の中だったら、少しの間別室に移って深呼吸して落ち着きを取り戻してください。パパや祖父母が育児に協力的なら、パパや祖父母に協力を求めましょう

たとえば次のような協力を得られないか、相談してみてください。

  • 夜間のミルクを協力してもらう
  • 少しの間子どもをパパに任せる
  • パパと家事を分担する

保育園や一時保育、ファミリーサポートを利用するのもオススメです。「母親なのに小さい子どもを預けるなんて…」と罪悪感を感じることはありません。小さい頃から外に出ることで、様々な経験ができ社会性が身につくとポジティブに捉えましょう。

1人の時間を確保したら、自分の時間を満喫し心と体をリフレッシュしてください。

 

4.3 何事も頑張りすぎない

子育ても家事も頑張りすぎる必要はありません。ほどほどに、手抜きも大事です。子どものご飯は全て手作りじゃなきゃいけないとか、部屋はいつでも整頓され綺麗じゃなきゃいけないとか、気負う必要もありません。

料理が苦手なら市販のベビーフードをあげてもいいですし、忙しくてご飯が間に合わなければ宅配サービスやお惣菜を活用してみるといいでしょう。そして、小さな子どもが部屋を散らかすのは当たり前。多少の乱雑さには目をつむり、「またすぐ散らかるから片付けなんてしなくていいや」と、やり過ごしましょう。お金に余裕があれば、家事代行サービスに頼むのもいいですよ。

また、子どもにも自分にも完璧を求めたり、他人と比べたりする必要はありません。ママも子どもも1人の人間です!失敗することだって、落ち込むことだってあります。頑張り過ぎず、子どものする行動には多少目をつむり、おおらかに構えましょう。

 

5 子育てが向いてないと悩む人は実はいいママ

「私は子育てが向いていないのかも…」と悩んでいるママは、実は子ども想いの良いママですよ。なぜなら、あなたはわが子をしっかり育てたいと思っているからです。「育児や家事をちゃんとしなきゃ」と「自分が頑張らなければ」と責任感を強く感じるからこそ悩むのですから。

さらに家庭のために我が子のためにと、自分だけでなく家族のために頑張る向上心も持ち合わせているのです。でも、1人で頑張り過ぎたり目標が高過ぎたり、ちょっと疲れてイライラして、自己嫌悪になっているだけかもしれません。

育児は子どもだけでなく、自分をも育てる「育自」とも言われています。焦らずゆっくり、我が子と共に様々なことを経験・共有して成長していけば大丈夫です。

 

6 まとめ|子育てに正解はない、自分のペースで子どもを守ろう

この記事では、「ついイライラしてしまって子育てが辛い」と思う方や、「子育てが向いていないのかな?」と思ってしまう人の特徴や性格、その対処法について紹介してきました。

子育ては思い通りにならないことも多く、ワンオペや睡眠不足で疲れて辛いと感じることも多いです。そのため子どもに当たってしまったり自己嫌悪に陥ってしまいます。しかし、ママも1人の人間ということをお忘れなく。人は1人では生きられません。

自分が少しでも子どもと楽しく過ごせるように、誰かの協力を得たり、こころに余裕を持って過ごせるといいですね。子どもの成長はあっという間です。今は大変ですが、後で「こんな時もあったなー」と笑い話になる日が絶対に来ます。あなたの子育てが有意義なものになることを願っています。

ペン先イラストこの記事を書いた人

hauska編集部

hauska編集部

料理、美容、ガジェット好き。最近はインテリアとQOL関連アイテムへの興味関心が爆上がり中。働くパパ・ママに向けて、生活の質の向上、楽しい子育て、仕事もプライベートも充実させるための情報など幅広く発信します。ライフハックに気軽に取り組んでいただければ幸いです。

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