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節分を子どもに説明するには?楽しみながら節分についての知識を深めよう
2023.01.12
「節分を子どもに説明するにはどうしたらいいのかな?」「子どもと楽しみながら節分の知識を深めたい」と考えていませんか?
節分を楽しむためには、節分の知識や興味を持ってもらうことが大切です。そこで本記事では、節分について楽しく子どもに説明する方法をご紹介します。
節分にまつわるクイズや遊び、自宅でできる節分の楽しみ方をピックアップしていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事はこんな方にオススメ
- 子どもに節分を説明する方法が知りたい
- 節分に対する子どもの興味心をくすぐりたい
- 家族で節分を楽しみたい
もくじ
1 節分とは|由来と伝統的な過ごし方
節分とは「鬼を退治して、新たな一年を迎えましょう」という思いが込められた日本の伝統行事です。もともと「節分」は「季節を分ける」意味をもっており、春・夏・秋・冬の区切り日のことを指しています。つまり、大昔の節分は年に4回あったのです。
昔は、冬が終わり春になる節目を一年の始まりとして考えていたそうです。そこで、一年の締めくくりとして、鬼を退治して新たな年を迎えるために豆まきがおこなわれました。その名残が現在の節分の由来といわれています。
現在は、立春の前日にあたる2月3日ごろに節分の日が訪れます。伝統的な過ごし方としては、豆まきをしたり、イワシの頭をヒイラギの枝に刺して玄関に飾ったり、恵方巻を食べたりするのが一般的です。成田山新勝寺や各地の神社でも節分の豆まきがおこなわれており、多くの方が参拝に訪れています。
2 子どもに節分を説明するときに押さえておきたい5つの「なぜなに」
子どもに節分を説明するときは、分かりやすく伝えましょう。押さえておきたいポイントを子どもとの会話風にご紹介します。
2.1 節分は何をする日なの?
節分は「みんなが風邪をひかずに健康で過ごせますように」という意味を込めて豆まきをおこなう行事だよ。昔は、季節が変わるタイミングを節分って呼んでいたんだって。今は恵方巻を食べたりもするよね。恵方巻は「幸せがやってきますように」との願いを込めて食べているんだよ。
2.2 どうして鬼に豆をぶつけるの?
昔の人は、病気や悪いことは鬼のしわざだと考えていたんだ。豆には鬼を退治する効果があると信じられていたから、豆を鬼にぶつけて追い払っていたんだって!豆には栄養がたくさんつまっているから、悪いものを追い払うパワーをもっているのかもしれないね。
節分の鬼は「病気や災い、わるいこと」を象徴する存在だと考えられています。
もともと仏教では、煩悩(人の欲望や悪い心)が災いを引き起こすという考え方がありました。その考え方と、得体が知れず恐ろしい存在としての鬼が結びついたのが、節分の鬼です。
2.3「鬼は外、福は内」ってなに?
「悪者の鬼は外へ出ていって、幸せをはこんでくれる福はお家の中に入ってきてね」という意味が込められているよ。でも、なかには鬼が悪いものを追い払ってくれると思っている人もいるんだって。そういう人たちは「鬼は内、福は内」って言いながら豆をまくそうだよ。いろいろな思いや言い方があっておもしろいね!
2.4 節分にイワシの頭を飾るのはどうして?
鬼はイワシのニオイが嫌いなんだって。「魔よけ」といって、悪いものを追い払う効果があるといわれているんだよ。イワシの頭が刺さっているのは、ヒイラギという木の枝だよ。ヒイラギにはとげとげがあって、これで鬼をやっつけるともいわれているよ。
2.5 なんで節分に豆を食べるの?
節分の豆を食べると「一年病気をせずに元気に過ごせる」といわれているんだよ。「まめ」は身体が丈夫という意味もあるんだって。豆は栄養がいっぱいだから、食べると元気いっぱいになれるね。年の数だけ食べようね。数えながら食べてみよう。
実際は、豆を年の数+1個食べるとよいとされています。「年齢の数よりひとつ多い数を食べようね」と教えてあげてもいいかもしれません。
3 節分を楽しみながら子どもに説明する方法
節分を子どもに伝えるとき、難しい説明をすると「節分って難しい」「楽しくない」と思われてしまうかもしれません。そこで、親子で楽しみながら節分の知識を深める方法をご紹介します。
3.1 節分に関連する絵本を読む
節分に関連する絵本を読み聞かせてあげると、子どもは興味をもって聞いてくれます。絵本にはかわいらしく分かりやすいイラストが描かれていますよね。イラストに合わせて抑揚をつけて読んであげると盛り上がるでしょう。
ときどき「こんなときどうする?」「このあとどうなるのかな?」と問いかけてあげるのもおすすめです。子どもの愉快な回答に癒されるかもしれませんよ。
節分をテーマにしたおすすめの絵本を5冊紹介します。
●「せつぶんのおはなし」ポプラ社/節分の由来をわかりやすく解説しています
●「おにはそと」金の星社/豆まきで残された小さな鬼は人間と仲良くなって…?
●「せつぶんワイワイまめまきの日!」文溪堂 /弱虫と鬼がタッグを組んでいじめっこをやり返す!?
●「まゆとおに-やまんばのむすめまゆのおはなし」福音館書店/山姥の娘・まゆ。彼女を食べようとした鬼は、あまりの怪力にびっくり!
●「鬼が出た」福音館書店/鬼の歴史を多方面・民俗学的に紐解く1冊。
3.2 節分クイズをだす
節分クイズで知識を深めるのもおすすめです。お話を聞くのが苦手な子どもでも楽しんで参加してくれますよ。一部ですがクイズの出題例をご紹介しますので、参考にしてみてください。
<節分クイズ1>
豆まきは何を追い払うためにおこなうのでしょうか?
◆ 選択肢例
- おばけ
- 風邪
- 鬼
<節分クイズ2>
豆まきをするときは、何と言いながら豆をまきますか?
◆ 選択肢例
- 鬼はーそと!ふくはーうち!
- 全集中!いちのかた!みなもぎり!
- あっちむいてほい!
<節分クイズ3>
鬼がキライな魚はなんでしょうか?
◆ 選択肢例
- マグロ
- サメ
- イワシ
<節分クイズ4>
豆まきのときにまく豆はどんな豆でしょうか?
◆ 選択肢例
- 炒めた豆
- お花が咲いている豆
- 腐った豆
炒めた豆をまくのは、拾い忘れたときに芽がでないようにするためです。答えと一緒に教えてあげるのがおすすめですよ。
3.3 節分にちなんだ遊びをする
身体を動かすのが好きな元気いっぱいの子どもには、節分にちなんだ遊びで楽しんでもらいましょう。「節分って楽しい!」と思えれば、自然と興味がわいてくるはずです。節分遊びの具体例をご紹介します。
<的当て鬼退治ゲーム>
壁に鬼の絵をはり、鬼にめがけてボールを投げるゲームです。「おにはーそと、ふくはーうち!」のかけ声と一緒にボールを投げて、鬼を追い払いましょう。鬼の的には点数をかいてポイント制にするのもおすすめ。親子で点数を競うのも盛り上がります。ボールは危ないと思った方は、新聞紙をまるめたもので代用してくださいね。
<豆袋はどこだ?お宝さがしゲーム>
豆袋をお部屋に隠し、子どもにみつけてもらう宝さがしゲームもおすすめです。豆袋の中身を変えると「これはお宝だー!」「これはハズレだ…」と盛り上がります。隠す親は、どこに隠したか忘れないようにしてくださいね。
4 保育園や幼稚園ではどのように節分を伝えている?
保育園や幼稚園では、ペープサート(紙人形)や人形劇、保育士さんたちによる劇などで節分を伝えているところが多いようです。劇をおこなうには人数が必要なので、なかなか自宅では行なえないものです。「保育園や幼稚園ではこんなことをするかもしれないよ」と伝えれば、園にいくのも楽しみになってくれるかもしれませんね。
昨今では、アレルギーや豆の誤嚥による窒息、感染症の問題から豆まきを行なわない園もあるのだとか。園ではできないことを自宅で、自宅でできないことを園で行なってあげると、節分についての知識がより深まるでしょう。
5 子どもと一緒に節分を楽しむには?自宅でできる4つのアイデア
節分の知識を深めたら、子どもと一緒に思いっきり節分を楽しみましょう。自宅でできる楽しみ方を4つご紹介します。
5.1 鬼のお面を子どもと一緒に作る
鬼のお面作りで子どもと一緒に楽しみましょう。お面は紙とペンがあればOK。紙はできるだけ厚みのあるものが理想ですが、なければカレンダーの裏でも大丈夫です。紙皿やシール、毛糸など家にあるものを活用して作ってみてください。オリジナルのお面で豆まきを行なうと盛り上がりますよ。
5.2 好きな食べ物を入れて豆袋を作る
好きなものを入れて豆袋を作るのも良いでしょう。本来は豆を入れて豆袋をつくりますが、お菓子やピーナッツなどを用意してオリジナルの豆袋を作ると盛り上がります。お菓子は好みのものでよいですが、丸くてカラフルなチョコレートなどを入れるとポップな見た目と多彩な味わいが楽しめますよ。
5.3 恵方巻にちなんだスイーツ作り
節分の伝統、恵方巻きにちなんだスイーツ作りも盛り上がります。スイーツは、恵方巻の形を模したロールケーキや、クレープがおすすめです。好みのフルーツやトッピングでオリジナルのスイーツを作れば、おいしく楽しく節分が楽しめます。食べるときは、恵方巻と同じようにその年の方角を向いて食べてみてくださいね。
5.4 手巻き寿司で恵方巻パーティー
恵方巻を手巻き寿司にして楽しむのもおすすめです。海鮮系からお肉系、野菜など幅広い具材を用意してパーティー風にして楽しんでみてください。おすすめの具材は、エビフライです。手巻き寿司ならではのオリジナリティー溢れる恵方巻を作り、家族みんなで楽しみましょう。
6 子どもと節分を楽しむ際に気をつけたいポイント
節分は豆まきがメインイベントです。しかし、楽しむことばかりに気を取られてはいけません。いざというときのために、気をつけたいポイントを把握しておきましょう。
6.1 5歳以下の子どもは豆に注意|窒息や誤嚥の危険性
節分では、豆を食べるしきたりがあります。しかし「5歳以下の子どもには食べさせない」と消費者庁により推奨されています。子どもの気管は狭く、豆やナッツが詰まると窒息する危険性があるからです。
参考:消費者庁|食品による子どもの窒息・誤嚥(ごえん)事故に注意!
「小さく砕いたら大丈夫なのでは?」という考えも要注意。細かくても気管に入ると気管支炎を引き起こす場合があります。5歳以下の子どもには「6歳になったら食べようね」と言い聞かせ、楽しみをとっておきましょう。
また、豆まき後の拾い忘れにも気をつけましょう。誤って赤ちゃんが拾って食べてしまったら大変危険です。後片付けを徹底する、豆袋で豆まきを行なうなど赤ちゃんが勝手に豆を食べないよう配慮しましょう。
6.2 初めて豆や落花生を食べる子どもはアレルギーにも注意
豆や落花生にはアレルギーがあります。初めて食べる子どもには注意して食べさせましょう。特に注意したいのは、落花生のアレルギーです。落花生は、アナフィラキシーという重篤なアレルギー症状につながる恐れがあります。
落花生を豆まきに使用するのは一部の地域でしたが、近年では後片付けが楽なことから全国的にも落花生が普及しています。「食べさせなければ大丈夫」ではありません。落花生アレルギーは、殻の粉を吸い込むだけでも症状があらわれる場合があるのです。
節分の豆まきは楽しみながら行なう行事である一方、子どもの様子に十分気をつける必要があります。
7 節分は日本の伝統行事!子どもに説明して家族で楽しもう
今回は、節分を子どもに説明する方法や、子どもと一緒に節分を楽しむ方法をご紹介しました。節分は古来より伝わる日本の伝統行事です。まずは、親が節分についての知識を深め、子どもに分かりやすく伝えてあげましょう。
子どもに興味をもってもらうためには「節分は楽しいもの」と思ってもらうことが大切です。節分の知識を共有しながら、家族で節分を楽しみましょう。
この記事を書いた人
hauska編集部
料理、美容、ガジェット好き。最近はインテリアとQOL関連アイテムへの興味関心が爆上がり中。働くパパ・ママに向けて、生活の質の向上、楽しい子育て、仕事もプライベートも充実させるための情報など幅広く発信します。ライフハックに気軽に取り組んでいただければ幸いです。