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夜勤をしながらの子育てはどう進める?子供への影響や両立のポイントを解説
2023.03.07
「仕事の都合上どうしても夜勤が避けられないが、どうにかして子育てと両立していきたい」との思いを持っているパパやママも多くいるでしょう。
夜勤があると、子育てや家事、家族とのコミュニケーションに割く時間が少なくなってしまいます。夜勤をしながら子育てを進めるためにはさまざまな工夫が必要です。
この記事では、夜勤が続くことによる子供への影響や両立させるポイントを解説します。健康を維持するための注意点についても紹介しますので、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
この記事はこんな方にオススメ
- 夜勤の仕事がある家族でどう子育てするべきか注意点や悩みを知りたい人
- 夜勤によって抱える悩みの解決方法を知りたい人
- 子育てと夜勤を両立しながら健康を維持する方法を知りたい人
1 子育てと夜勤は工夫次第で両立できる
一般的に「子育て」として子供と関わる時間は、朝から夜にかけての日中がメインになります。しかし、夜勤があると日中に睡眠しないといけないため、子供とのコミュニケーションが取りにくくなります。
しかし、十分に工夫をすれば子育てと夜勤は両立可能です。子供との関わり方やパートナーとの連携などをしっかり考え、どちらも滞りなく進めていけるように計画を立てましょう。
2 夜勤が続くことによる子供への影響
ここからは、夜勤が続くことによる子供への影響を3点解説します。
2.1 愛情不足になりやすい
夜勤が続くことによって最も懸念される子供への影響は、子供に愛情を注ぐ絶対的な時間が少なくなる点です。親の愛情が子供に届いていないと、子供は「寂しいな」「あまり関心を持ってもらえていないのかな」と考えてしまうかもしれません。
パパやママからすると「そんなことはない!」と思っていても、その気持ちが届いていないとすれ違いになってしまうのです。
そのため、夜勤によって生活リズムが違っていたとしても、子供に対しては惜しみなく愛情を注いであげるように意識しましょう。
2.2 ストレスで体調を崩しやすい
夜勤によって子供と生活リズムが変わり、コミュニケーションが不足すると、子どもの情緒が不安定になりがちとなります。「仕事のために話す時間がない」と頭ではわかっていても、気持ちが追いつかずに寂しさや不安を感じてしまうこともあるでしょう。
その状態が続くと子供にストレスがたまっていき、下記のような変化が出てくる子もいます。
- 一度泣くと泣き止まない
- 具合が悪くなりがちになる
- 眠らない
こういった状態を防ぐためにも子供とたくさんおしゃべりをし、寂しさや不安な気持ちに寄り添いましょう。
2.3 非行に走るおそれがある
子供が中学生や高校生になり、いわゆる「思春期」に入ったときに夜勤によって十分なコミュニケーションがとれていないと、子供が非行に走るおそれがあります。
子供が「親の愛情が足りない」と感じ、「悪いことすれば構ってもらえるのではないか」との心理が働くのが一つの要因です。
また、単に「親に反発したい」との思いから出る行動でもあります。
対処法としては、子供がどんな言動をとったとしても、根気強く愛情を注いであげることです。子供から嫌がられたとしても「いつでも話を聞くよ」とのスタンスを崩さないようにしましょう。
社会のルールに反したときは、厳しく叱ることも大切です。叱ることで愛情が伝わる場合もあります。
3 夜勤が続く際の問題点
ここからは、夜勤が続く際の問題点を5つ解説します。
3.1 育児・家事との両立が難しくなる
夜勤が続くことによる問題点の一つは、育児・家事と仕事の両立が難しくなる点です。
いくら仕事が忙しかったとしても、日々の家事は必ずやらなくてはいけません。しかし、「夜勤から帰ってきたら、家が散らかっていた」「子供の朝ごはんを用意しなくてはいけない」といった状態が続くと、肉体的にも精神的にもストレスがたまっていくでしょう。
なるべく負担を抑えるためにも、夜勤をする際には家事をできるだけ少なくする取り組みが必要です。
3.2 健康リスクが上昇する
健康リスクが上昇する点も、夜勤が続くことによる問題点です。夜勤が続くことによって、短期的なリスクと中長期的なリスクが上昇します。
短期的なリスクとして代表的なのは「睡眠不足」です。特に、夜勤がシフト制である場合は、日中の勤務と夜の勤務が入れ替わるケースが多いでしょう。日々の生活が不規則になりがちであるため、十分に睡眠時間を確保できない、眠りが浅くなるといった危険性が出てきます。
中長期的なリスクとしては、生活習慣病やがんに罹患する可能性が上がる点が挙げられます。夜勤が長年にわたって続いていくと、糖尿病や高脂血症、直腸がん、子宮がんなどのリスクが高まる危険性があるといわれています。
3.3 精神的疲労が蓄積する
夜勤が続くと、精神的にもストレスが増していきます。人間は、日光を浴びることで「セロトニン」が体内で生成されますが、この物質は人の精神状態と密接に関わっているためです。
セロトニンは人間の感情に関する情報を司っており、体内に足りなくなると人は「うつ」の症状が出やすくなるともいわれています。そのため、適度に太陽の光を浴びることが精神面においても重要とされているのです。
3.4 子供と関わる時間が減る
夜勤が「子育て」の面でストレートに影響が出てくる点は、子供と関わる時間が減ることでしょう。子供が幼稚園や保育園、小学校に行く場合は、当然のことながら日中に活動し、夜に寝る生活となります。また、健康面においても夜更かしは推奨されません。
子供の生活リズムと真逆である「夜勤」が続くことで、必然的に子供と関わる時間は減ってしまうでしょう。この点は、子育てにおいても大きな問題点となります。
3.5 パートナーの負担が増える
夜勤が続くことによって、生活を共にするパートナーの負担も増えていきます。夜勤によって子育てに手が回らない分、そのサポートをパートナーがしなければいけません。日々の仕事や家事に加えて子育ての負担が大きくなれば、心身ともに疲れが増えていくでしょう。
夜勤をする際には、パートナーの状態も適度に把握し、フォローをしていく姿勢が求められます。
4 夜勤と子育てを両立させるポイント
ここからは、夜勤と子育てを両立させるポイントを6点解説します。
4.1 子どもとしっかりコミュニケーションをとる
夜勤と子育てを両立させるためには、子供への適度なフォローが欠かせません。そのために必要なことは、子供と毎日しっかりコミュニケーションをとっていくことです。
定期的に子供と話すことを心がけると、たとえ夜勤をしていても「親」の存在を身近に感じられるようになるでしょう。親を身近に感じることで、子供は安心感を得られます。話すタイミングをできるだけ多く探し、「今日は何か楽しいことあった?」など積極的に話しかけてあげましょう。
4.2 パートナーとよく話し合う
夜勤を継続的に続けていくためには、パートナーの協力が必要不可欠です。自分自身とパートナーの生活リズムも異なるため、コミュニケーションがないと生活も気持ちもすれ違いがちになるでしょう。
すれ違いをなくし、互いの不安を取り除くためにも、一日のなかで話し合うタイミングを設けることをおすすめします。
話し合いをするなかで、パートナーが負担に感じていることなどがあれば、どう解決すべきかを一緒に考えましょう。その際には、実務的なアドバイスだけではなく、気持ちに寄り添ってあげる姿勢も重要です。
4.3 家にいる時間を有効に使う
夜勤と子育てを両立させるためには、家にいる時間を有効に使う取り組みも重要です。日中は体力回復のために寝る時間を十分に確保する必要があるでしょう。しかし、睡眠時間以外の空いている時間は、家事や育児などに時間を回せます。
家の掃除を終わらせておく、食事の用意をしておくなど、家にいる時間で何ができるのかを検討してみましょう。もちろん、子供とのコミュニケーションは最優先事項です。
また、並行してプライベートの時間も確保すると、心身のリフレッシュが図れます。
4.4 休日はなるべく家族と過ごす
勤務がない休日は、なるべく家族と過ごすことを心がけましょう。さまざまな工夫によって毎日少しずつ家族とコミュニケーションをとれたとしても、まとまった時間を確保して一緒に過ごすことは何よりも大切です。
体力との相談をしつつ、親子でどこかに出かける、家で一緒に遊んであげるなど、子供が喜ぶ計画を立ててあげましょう。
夜勤が続くと、子供はどこか寂しさや不安を感じてしまうもの。寂しさや不安を和らげてあげるためにも、いつも以上に家族との時間を大切にしましょう。
4.5 実家・義実家を頼る
夜勤が続く際には、いくら頑張ろうという気持ちがあったとしても体力面や時間面においてどうにもならないシチュエーションが多々出てきます。そんなときには、実家や義実家を頼ることも非常に重要です。
実際、夜勤の日は実家や義実家に子供の世話をお願いしている家庭も多くいます。もし近くに実家があれば、事情を説明して面倒をみてもらうようにしてもいいでしょう。
ときには、頼れる人に甘えても良いのです。子供にとっても、愛情を向けてくれる存在が両親以外にもいることで安心して過ごせるようになるでしょう。
4.6 自宅から近い職場を選ぶ
これから「夜勤を始めよう」と考えている際には、なるべく自宅から近い職場を選ぶようにしましょう。
もし職場が近くにあれば、子供や家族にトラブルなどがあってもすぐに駆けつけられます。また、子供やパートナーにとっても、近くに家族がいることは安心材料の一つとなります。
5 健康を維持するための注意点
ここからは、夜勤が続く際に健康を保つための注意点を5点解説します。
5.1 短い仮眠を取るよう心がける
仮眠をとることが許される環境であれば、短い時間であっても眠ることを心がけましょう。夜勤中の仮眠は、いつもの睡眠と同じく「夜に眠る」ため、睡眠の質が高いと言われています。質の高い睡眠をとることで、疲労回復がより効率的になるでしょう。
仮眠をとる際には、机に突っ伏して寝るのではなく、できるだけ横になって眠ると睡眠の質が上がります。うまく寝つけなくても、目をつぶって横になる体制をとりましょう。
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5.2 生活リズムを一定に保つ
夜勤をしつつ健康を維持するためには、生活リズムを崩さないように心がけましょう。
ある日は、夜勤後に家事・育児をして眠るのが14時ぐらいになった。
またある日は、夜勤後すぐに寝たため9時に眠った。
この例のように、眠る時間が毎日バラバラだと、少しずつ健康が損なわれていきます。
寝る時間は毎日同じ時間にしましょう。家事・育児を含めてルーチン化を心がけると体調を崩しにくくなります。
5.3 睡眠の質を高める
健康を維持するために大切なことは、日々の睡眠において質を高めることです。特に夜勤明けは、明るい時間帯に寝ることになるため、どうしても寝付きにくくなってしまいます。
睡眠の質を高めるために、下記の点を意識しましょう。
- 眠る前にスマートフォンやパソコンを触らない
- カフェインを摂取しない
- アロマオイルを使う
- リラックスできる音楽を聴く
- 入浴して体を温める
これらの点を意識すると、夜勤明けの疲れた体であってもゆっくりと眠れるようになります。
5.4 夜勤明けの家事・育児は最低限に
夜勤明けは体力回復を最優先とし、家事や育児は最低限に留めましょう。夜勤明けの疲れた体で無理をしても、十分なパフォーマンスは発揮できません。掃除や洗濯などやらなければいけないことがあったとしても、起きてからやるように心がけましょう。
また、夜勤明けの朝食準備や子供が出かけるための準備などは、パートナーに任せるのも一つの方法です。家族でよく話し合い、どうすれば元気に毎日動いていけるのかを模索していきましょう。
6 まとめ
この記事では、夜勤をしながら子育てをしたいパパやママに向けて、夜勤が続くことによる子供への影響や両立させるポイントを詳しくご紹介しました。
夜勤が続くと、どうしても家事や育児に割ける時間が少なくなってしまいます。そのなかで、子供とどう関わっていくのかを明確にし、子供にも理解を得てもらえるようしっかり話し合いをしましょう。
決して無理をせず、健康面にも配慮しながら働くことが家族にとって何よりも大切です。
この記事を書いた人
hauska編集部
料理、美容、ガジェット好き。最近はインテリアとQOL関連アイテムへの興味関心が爆上がり中。働くパパ・ママに向けて、生活の質の向上、楽しい子育て、仕事もプライベートも充実させるための情報など幅広く発信します。ライフハックに気軽に取り組んでいただければ幸いです。