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子育てと勉強は両立可能!両立するコツや効率的な勉強方法を解説
2023.03.28
「産休と育休によって一度会社を休んでいるが、復帰後を見越して子育てをしながら勉強を進めたい」
「子育てのスキマ時間を使って、今後就職に有利となりそうな資格を得ておきたい」
子育てをしている方の中には、このような思いを持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、子育て中に勉強をすべき理由や子育てと勉強を両立するコツについて詳しくご紹介します。勉強を効率的に進めるためのポイントも解説していますので、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
この記事はこんな方にオススメ
- 子育てしながら勉強(主に資格取得)したいが時間が両立できるか不安な人
- 両立させるためのコツや手段を知りたい人
- おすすめの資格を知りたい人
もくじ
1 子育て中の勉強はキャリアアップにつながる
結論、子育て中の勉強はキャリアアップに直結します。子育て中でも自己研鑽を積んでおくことで、働けるようになったタイミングでの復職・就職が有利になるでしょう。
働けるようになる具体的なタイミングの例としては、下記が挙げられます。
- 子供を保育園に預けられるようになったとき
- 子供が小学生になったとき
- 子供が独立したとき
参考記事:子育て主婦のパートデビューはいつから?ベストタイミングやおすすめの職種もご紹介
キャリアアップを考える際には、どの資格を取得すべきかをしっかり考えましょう。経験を積んだ業界でステップアップするのか、新しい分野にチャレンジするのかなどによっても、勉強する内容は変わってきます。
明確な目標がない場合には、どのような資格が世の中にあるのかを調べるところから始めてもいいかもしれません。
キャリアプランを具体的に固めることが大切です!
2 子育てと両立してでも勉強すべき理由
ここからは、子育てと勉強を両立すべき理由を3点解説します。
2.1 スキルアップのため
子育てと両立してでも勉強すべき理由の一つは、スキルアップのためです。子育ては毎日やるべきことが数多くありますが、子育てが一段落した後や子供が小学校に通うようになった後のキャリアも考えなければいけません。
勉強をしてスキルを伸ばすことで、ブランクがあったとしてもスムーズに働けるようになるでしょう。時間を上手に使いながら、どのようにスキルを伸ばしていくのかが求められています。
2.2 子育てに使えるお金を増やすため
子育てに使えるお金を増やすことも、子育てと勉強を両立するべき理由の一つです。勉強をすることでキャリアアップやスキルアップを図れれば、必然的に稼げるお金も変わってくるでしょう。
子育てには何かと多くのお金がかかり、子どもが産まれてから大学を卒業するまでにかかるお金は約2,000万円~4,000万円と言われているほどです。進学にかかるお金などに余裕を持っておくためにも、稼ぐお金が多いに越したことはないですよね。将来のことを見据えたうえで、どのようにお金を使うかを考えておきましょう。
2.3 夢を叶えるため
勉強をする理由は、スキルアップや収入を増やすためだけではありません。自分自身が持っている夢を叶えるために日々勉強に取り組んでいる人は数多くいます。それは、子育てをしているパパやママといえども例外ではないでしょう。
「ファイナンシャルプランナーの資格を取得し、金融や税制、不動産、教育資金などの相談に乗ってあげたい』『認定エステティシャンになり、自分のエステサロンを開きたい』など、大人になっても持てる夢は数多くあります。
子育てをしながらであっても、勉強を続けることで憧れに一歩ずつ近づけるようになるでしょう。
3 子育てと勉強を両立するコツ
ここからは、子育てと勉強を両立するコツを7点解説します。
3.1 スキマ時間を有効に使う
子育てと勉強を両立するためには、スキマ時間を有効活用するよう心がけましょう。スキマ時間とは、毎日生活するなかで生じる細切れの時間のことです。
具体的なスキマ時間の例としては、下記が挙げられます。
- 子供やパートナーを見送ってからの時間
- 食事の前後
- 入浴時間
- トイレに入っている時間
- 夕食を準備するまでの時間
- 眠る前の時間
数分から10分程度の短い時間ではありますが、生活スタイルに合わせてスキマ時間を見つけることで、勉強時間が少しでも多く確保できるようになります。1回10分であっても、1年間継続すれば約60時間分にも達します。
なにげない時間であっても、スキマ時間として活用するか否かで勉強に割ける時間は大きく変わってきます。
3.2 パートナーに協力してもらう
勉強の時間を確保できるようパートナーに協力してもらうのも、子育てと勉強を両立させるうえでは非常に大切な取り組みです。
パパやママも互いに忙しいため、1日のなかで割ける時間はそれぞれ多くはないでしょう。しかし、「将来のために勉強を今しっかりしておきたいから、なんとか協力してほしい」と伝えることで、家事や育児を2人で適度に分担できる体制が整うかもしれません。互いの思いや意見、要望を伝えることで、より勉強に充てられる時間が増えるでしょう。
その場合も、自分の意見を押し付けるだけでなく、相手のことを思いやる配慮を持つことが大切です。
3.3 親族・知人に子供を預かってもらう
もし近くに頼れる親族や知人がいれば、一時的に子供を預かってもらうのも一つの方法です。子供を預ける際には、「将来のために勉強をする必要があり、その時間を確保したいから子供を預かってほしい」と理由を丁寧に伝えましょう。
預ける際には、先方の負担にならないよう「木曜日の16時から18時までお願いしたい」など曜日や時間帯を正確に伝えることをおすすめします。
定期的に預かってもらう際には、菓子折りなど何かしらのお礼を渡すことも検討しましょう。
3.4 家事を効率化する
少しでも多くの勉強時間を確保するためにも、日々の家事を効率化しましょう。アイディアしだいで家事は十分に効率化可能です。
効率化の具体例としては、下記が挙げられます。
- 毎日すべき家事の優先順位を定める
- 家族内で担当する家事を分ける
- 時間があるときにご飯を作り置きしておく
- 献立を一週間分あらかじめ決めておく
- 買い物の回数をできるだけ減らす
- 洗濯物をたたまずに収納する
この他にも、家事を楽にするテクニックは数多くあります。まずは、家事にどのぐらいの時間がかかっているのかを作業ごとにリストアップしてみましょう。
3.5 ベビーシッターや家事代行サービスを利用する
ベビーシッターを雇うことも、勉強時間を確保する工夫の一つです。ベビーシッターに子供を預けることができれば、その間は何も心配することなく安心して勉強に打ち込めるようになるでしょう。
また、掃除や食事作り、洗い物、洗濯、買い物などを代わりに行ってくれる家事代行サービスの利用も有効です。毎日やるべき家事は非常に多いため、すべてをやろうとすると時間がいくらあっても足りません。家事代行サービスを利用することで、家事全般を一時的に任せられるため、家事にかかっていた時間を勉強にあてられるようになるでしょう。
3.6 完璧を目指さない
完璧主義のパパやママも多いかもしれません。しかし、勉強や家事、育児をすべて完璧に進めるためには、多大な労力や時間、スキルを必要とします。
完璧を求め過ぎると、できなかった自分を責めてしまいがちになるでしょう。その状態が続くと精神面にも悪い影響を与えるため、無理することなくほどほどのラインに目標を設定することをおすすめします。
3.7 子供と一緒に勉強する
子育てと勉強を両立するコツとしては、子供と一緒に勉強することも挙げられます。もし中学校受験や高校受験を控えている子供がいれば、その勉強と合わせて自らも勉強することで、集中力がアップするでしょう。
さらに「お互いが頑張っている」との意識を持つことで、互いのモチベーションが上がる効果も期待できます。
関連記事:子育て中でも自分の時間を確保する方法5選!おすすめの過ごし方や時短アイディアも解説
4 勉強を効率的に進めるためのポイント
ここからは、勉強を効率的に進めるためのポイントを4点解説します。
4.1 スケジュール管理に気を遣う
勉強を効率的に進めるためには、スケジュール管理に気を遣いましょう。勉強する内容にもよりますが、資格をとる際にはさまざまな単元を並行して進めなければいけません。そのため、一つの内容を着実にこなしていけるよう綿密にスケジュールを立てましょう。
スケジュールを管理する際には、スケジュールアプリや手帳、ExcelやGoogleスプレッドシートなど各種ツールを活用することをおすすめします。まずは年間の予定や月間の予定を立てたうえで、日々何をすべきかを具体的に落とし込んでいきましょう。
4.2 睡眠時間を削りすぎない
いくら時間が足りないからといっても、睡眠時間を削ってしまっては元も子もありません。適度な睡眠をしっかりとることも、勉強を効率的に進めていくうえでは非常に重要です。
人の睡眠の種類は、「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」に分けられます。この2つの睡眠は90分周期で繰り返し行われており、「ノンレム睡眠」のときに、体力の回復を促す成長ホルモンが分泌されているのです。また、「レム睡眠」をしているときには、脳は記憶の整理や定着を図っています。
双方の睡眠をバランスよく確保する必要が睡眠中にはあります。そのため、最低でも6時間(4サイクル分)の睡眠時間は確保するよう心がけましょう。
4.3 ポモドーロ・テクニックを活用する
ポモドーロ・テクニックとは、勉強する時間を25分・休憩時間を5分に分け、そのサイクルを回していく手法を指す言葉です。このテクニックを活用することによって集中力がアップし、効率よく勉強を進めていくことができます。
具体的な方法は、下記のとおりです。
- タイマーを25分間に設定する
- タイマーをスタートさせ、25分間集中して勉強する
- タイマーが鳴ったら5分間休憩をする
- 上記のサイクルを繰り返す
ポモドーロ・テクニックを活用し、限られた勉強時間の効率を最大限高めましょう。
育児や家事で日中にまとまった時間が取りにくい場合には、夜間にこの方法を使うことをおすすめします。
4.4 学ぶ内容に優先順位をつける
学ぶ内容に優先順位をつけることも、勉強を効率的に進めていくうえでは重要な取り組みです。優先順位をつけることで、今やるべき勉強内容が明確になり、必要な内容から順番に消化していくことができるでしょう。
優先順位をつけずに勉強をしていると、今必要ではない勉強に取り組んでしまい、勉強時間が無駄になってしまう可能性も出てきます。
5 子育てをしているパパ・ママに人気の資格
ここからは、子育てをしているパパやママに人気の資格を4つ紹介します。
5.1 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーは、人生におけるお金の使い方やライフプランの設計、税金、保険などに関する知識を得ていることの証明になる資格です。ファイナンシャルプランナー資格は1級~3級まであり、1級を持っていれば独立も視野に入ってきます。
「お金に関することで人の役に立ちたい」と考えている方におすすめの資格であるため、子育てのスキマ時間を使って勉強を進めてみるのもいいでしょう。分野は大きく、下記6つに分けられます。
- ライフプランニングと資金計画
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- リスク管理
- 不動産
- 相続・事業承継
勉強を続けることで、自分自身の家庭に関するライフプランも立てやすくなるでしょう。
5.2 宅地建物取引士
宅地建物取引士は、公正な不動産取引を行うために必要な国家資格です。宅地建物取引士の資格を持っていれば、土地や建物の売買、賃貸物件に関する専門業務を行うことができます。具体的には「契約締結前に行う重要事項の説明」「重要事項説明書面への記名」「契約内容を記した書面への記名」の3点です。
不動産業界や金融業界、建設業界などで活躍したいパパやママは、ぜひとっておきたい資格です。合格率は例年15%前後であるため、よく計画を立てて勉強を進める必要があるでしょう。
5.3 ITパスポート
ITパスポートは、ITに関する基礎的な資格の一つです。あまり難しい資格ではありませんが、ITに関する知識の証明となるため、子育てをしながら取得を目指す資格としてはうってつけでしょう。
経営全般に関することからIT管理、IT技術といった分野について詳しくなれるため、さまざまな業界で活躍する素養が育まれていきます。もし子供が中学生や高校生であれば、取得を目指して一緒に勉強してみるのもいいかもしれません。
5.4 簿記
簿記は、経理や会計に関わる業務を行ううえでは欠かせない資格のひとつです。どの企業においても簿記を持っている人材の需要は高いため、取得をすることで子育てが一段落した後のキャリアアップが見込めるでしょう。
最も有名な簿記資格は日商簿記であり、その内容は1級・2級・3級・簿記初級・原価計算初級に分かれています。
経理への転職ではなかったとしても、簿記を取得していれば一般事務への就職も有利になります。万能な資格であるため、ぜひ取得を目指してみてはいかがでしょうか。
実務で活躍したい方には、日商簿記1級か2級の取得がおすすめです!経理業務や会計業務に携わる転職が有利となります。
6 まとめ
この記事では、子育て中に勉強をすべき理由や子育てと勉強を両立するコツについて詳しく紹介しました。
子育て後のキャリアアップを目指すためにも、空いている時間を使って勉強を進めていく取り組みは非常に有効です。家族の協力を得ながら、夢を実現するために資格を取得してみるのもいいのではないでしょうか。
ぜひ今回の記事を参考にして、子育てと勉強の両立を頑張ってみてくださいね。
この記事を書いた人
hauska編集部
料理、美容、ガジェット好き。最近はインテリアとQOL関連アイテムへの興味関心が爆上がり中。働くパパ・ママに向けて、生活の質の向上、楽しい子育て、仕事もプライベートも充実させるための情報など幅広く発信します。ライフハックに気軽に取り組んでいただければ幸いです。