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ペットが与える子どもへの影響はいいことばかり?ペット飼育者が語る経験談

2022.07.15

息抜き

子どもは大きくなってくると、多くのことに興味を持ち始めますよね。ある程度の年齢になると、子どもの人間関係も広がり、友達の家へ往来することもあるでしょう。そんな時、お友達の家でペットが飼育されているのを見て、影響を受ける子どもも多いようです。今回は、ある日突然子どもが「ペットを飼いたい」と言った時にフォーカスしてみましょう。

この記事はこんな方にオススメ

  • 子どもにペットを飼育したいとせがまれている
  • ペットが子どもに与える影響を知りたい
  • 子どものお世話でペットまで手が回るか心配

1 ペットを飼育することが子どもに与える影響

子どもに「ペットを飼いたい」と言われると、パパとママは一瞬たじろぎますよね。本人には言えないものの、子どもを育てるのだけでも大変。そんな中で、ペットというお世話が必要な存在が増えることに不安を抱く人も多いのではないでしょうか。

ペットを飼育すると良いこともある反面、やはり生き物ですからお世話が大変です。子ども自らが、きちんとお世話をしなければいけない一方で、子どももまだ未熟な面があります。そこでパパとママがフォローに入る必要も出てくるでしょう。

一見すると、めんどくさいことばかりで、子どももお世話をしきれるか分からない中、ペットを飼育するのは経済的な負担ばかりがかかってしまうようにも見えます。

しかし、ペットを飼育することは子どもにいい影響も与えます。今回は実際に犬を3頭飼育している筆者がペットを飼育することで得られるいい影響について紹介します。

 

2 ペットを飼育するといい!?子どもに与える影響6つ

ペットを飼育するといい!?子どもに与える影響6つ

ペットを飼育すると、子どもにいい影響を与えます。そのポイントを紹介しましょう。

 

2.1 他者を思いやる気持ちが育まれる

近頃では一人っ子の家庭も多くあります。他人とケンカをしたり、相手を泣かせてしまったりして、感情の整理や伝え方を知っていくことは大切なことです。一人っ子だと家で1人で遊ぶ時間が多くなります。

こんな時、ペットは子どもの情操教育に大きく貢献してくれます。経済コストがかかるといえど、人間よりはお金がかかりません。ペットがいることで「力強く扱うとかわいそう」ということなど相手を思いやる気持ちが芽生えます。

 

2.2 まめになる

生き物を扱うことは、常日頃観察が必要です。いつもと違う様子が見られたら、その都度お世話をしなくてはいけません。そのため、観察力に優れ、都度手を差し伸べることができる子に育ちます。

言い換えれば、まめで心配りができるような子どもになるでしょう。例えば犬の場合は、うれしかったり、飼い主に構ってもらえると表情にでます。言葉は通じなくても、自分がしたことによって、相手が喜んでくれることが分かるのです。この体験で、子どもは「親切にすると、自分も相手も気持ちがいい」ということを学ぶようになります。

 

2.3 整理整頓を心がけるようになる

ペットを飼育すると、部屋のスペースを共有することになります。犬や猫に人間の言葉は通じないので、相手に合わせて整理整頓を心がけなくては、ペットがおもちゃ等を誤飲してしまうこともあるでしょう。

大好きな存在であるペットに命の危険があると分かれば、進んでお片付けができるようになるのも大きなメリット。最初のうちは「ペットに何かあっては困る」という思いから整理整頓を心がけていた子どもも、それが習慣になれば成長した後も整理整頓を当然のようにやります。

 

2.4 命の大切さを理解する

命の大切さは、口では教えられもののそれがきちんと納得できるかは難しいところがあります。特に現代は核家族になっているので、祖父や祖母の死に目に遭遇して、「亡くなる」ということを理解することも少ない時代です。

例えば、ハムスターは平均寿命が2年とされています。これはものすごく短い寿命です。どんなに可愛がっていても、その日は来てしまうもので、ペットが自らの命をもってその尊さを教えてくれることでしょう。

これは情操教育にも役立ちます。深い悲しみからどうやって立ち直るのかということはもちろん、「命が消えるということは、とても悲しい」「とても辛いもの」ということを知ります。

 

2.5 兄弟のような存在に安心感が湧く

ママとパパの愛情は、子どもに間違いなく必要です。これをペットで補うことはできません。ペットを飼育することで子どもに与えるいい影響は、遊び相手となり、子どもを寂しくさせないことや、ふれあいから安心感を抱かせることができる点にあります。

子どもにとって横のつながりができるので、兄弟のような存在に安心感を抱くようになります。その点、自分以外にも兄弟ができた安心感ゆえに自分の思いや欲求を相手に伝えられるようになるでしょう。

 

2.6 自立心が芽生える

子どもにとって、ペットは兄弟のような存在です。自立心が芽生えた結果、今まで以上に自分のことを自発的にするようになるでしょう。

また、ペットは子どものライバルにもなり得ます。一緒に生活することで相手を意識するようになり、「犬とかけっこをするうちに、外でよく遊ぶようになった」というエピソードもよく聞きます。子どもがペットに対して、お姉さん、あるいはお兄さんぶるようになり、着替えや食事を自分でするようになった子どももいるほどです。

それほど兄弟やライバルになり得るペットの存在は大きいものなのです。

 

3 ペットを飼育する時に心がけたいこと5つ

ペットを飼育する時に心がけたいこと5つ

ペットが子どもに与える、いい影響を理解できたところで、ペットを飼育する時に心がけたいことについても紹介します。

 

3.1 ペットのお世話は子どもにもやらせる

ペットのお世話は子どもにも進んでやらせましょう。「まだ早いかな?」と思うことも、子どもにとっては新しいことを学ぶチャンスです。

例えば犬の散歩に一緒についていくことや、その先の糞便の処理を子どもがやることはいいことです。自分もそのようにお世話をされて生きてきたということを知る機会にもなるでしょう。

一般的に糞便の処理は、誰しも進んでやりたくないことです。しかし、一旦やってしまえばそれほど負担があることでもありません。大切なのは「嫌な仕事はみんな嫌」ということを子どもに教えて、その上で「自分がやってあげようかな」という気持ちにさせることです。

このような嫌な仕事ばかりを引き受けるわけではないですが、社会に出たらある程度の我慢は必要です。この忍耐力をペットを通じて教えてみてはいかがでしょうか。

 

3.2 ペットの逃げ場も作ってあげる

ペットも子どもの相手ばかりでは疲れてしまいます。特に犬より、猫に多く見受けられます。気分屋な猫は、子どもにずっと追い回される環境はストレスがたまるでしょう。猫にとって逃げられるスペースを設けるのは大事なことです。

ハムスターや亀などの小動物も、常に子どもと接触するのは疲れるものです。きちんとペットのためにふれあう時間を決めてあげるといいでしょう。最初のうちは「もっと遊びたい」と言うかもしれませんが、ペットの気持ちになって相手の立場になって考えることも必要だということを教えるといいでしょう。

 

3.3 家の中を清潔に保つ

ペットがいると、やはり家の中に動物がいるので、多少なりとも部屋が汚れます。子どもの年齢によっては、ふん便を手で触ってしまったり、ペットのおもちゃを口にしてしまったりすることが考えられます。

どんなに愛くるしいペットでも、そこは人と動物をきっちり区別して、管理を怠らないようにしたいですね。犬用のおもちゃは出したらきちんと片付けるほか、薬品などは子どもの手が届かないところにしまっておきましょう。

被毛が抜ける動物に関しては、毛玉ができることも多く、これが思わぬ誤飲につながります。ロボット掃除機を導入したり、こまめに掃除機をかけたりするようにしましょう。

 

3.4 通販を活用する

ペットを飼育するとペットの飼育道具にも気を遣う必要があります。犬や猫の餌は、割と荷物になりますし、ペットシートなどのお世話グッズは定期的になくなります。

ペットも生き物ですので、そのお世話用品はどれもないと困るものばかり。切らしても慌てなくていいように、Amazon定期便などを利用して定期的にペット用品が届くようにしましょう。

買い忘れを防ぐことができるほか、ちょうどいいタイミングで届くので、家に大量のストックを用意する必要がありません。その結果、部屋を広く使えるメリットもあります。

 

3.5 子どもに覚悟を持たせる

ペットを飼育する前に大事なのは、子どもと一緒に家族会議をすることです。ペットはおもちゃと違うことを十分に伝え、なつかないことや、お世話が面倒といったことで、途中で投げ出せないことは、言って聞かせるべきです。

そして、いつかは自分より先に死んでしまうことも、きちんと伝えましょう。決して都合のいいおもちゃではなく、家族の一員としてお世話する責任を約束させます。この約束を全うさせるのも、子どもにとってはいい経験です。

「言ったことをきちんと守る」「約束は、最後まで責任を持つ」ということは意識して、伝えていきたいことですね。

 

4 ペットは家族の一員!親も検討したい4つのこと

子どもだけではなく、パパとママもペットを飼育するためには、覚悟を決めたいものです。
そこで、親も検討した方がいい項目についてお知らせします。

 

4.1 ペットの飼育には、お金がかかる

ペットの飼育は、お金がかかります。特に犬や猫は、子どものように毎年ワクチン代や予防薬のお金がかかります。さらに長く生きることも考慮すべきです。

老犬になった場合は、どんなに健康だった犬でも、病気になりやすくなるでしょう。それに健康保険が使えない動物は、全額自費負担になります。入院となれば、数万円は出費する覚悟を持ちましょう。

しかし、犬や猫が若いうちから将来に向けてペット用の貯金をしておいたり、ペットの生命保険に入っておけば、ある程度この点は緩和できます。

餌や排せつの管理用品などの固定費と、この医療費の2点を主に考えて、それでも家にペットを迎え入れる家族も多いものです。それほどペットとの生活は幸せをもたらしてくれるものということも、再認識したいですね。

 

4.2 親が飼ったことがない動物は、飼育に戸惑うことも

いくら子どもがお世話をすると言っても、子どもの年齢によっては限界があります。乳幼児はどんなにやる気があっても、足元がおぼつかなかったり、飼育方法を調べられなかったりすることもあるでしょう。

そんな時は親がスピーディーに対応する必要があります。当然、動物病院に連れて行くことや、行政とのやりとりは親がすることになります。これまで犬や猫を飼育した経験がないと、最初のうちは困ることも出てきます。

一方で、ハムスターやインコ、亀などの小動物は一般的に行政に届出をする必要はありません。ワクチンなども必要ないので、比較的飼育しやすい動物です。自分の仕事と育児で手が回らない時は、このようなペットも考慮するといいですね。

 

4.3 引っ越しの可能性を考える

子どもが小さい時は、この先に兄弟が生まれることも十分に考えられます。その結果、大きな家に引っ越したり、引っ越し先が賃貸の場合はペットがいることで、物件に限りが出てくることも考えられます。

この先、自分が病気になった場合や、子どものアレルギーのこと、離婚の可能性などを十分考慮した上で、ペットを迎え入れてもいいか考えましょう。

 

4.4 災害時や、もしもの際のことも念頭におく

災害など、防ぎようもないことでペットとの生活がおびやかされることもあります。災害時は、ペットと一緒に寝泊まりできるところは少なくありません。

マイカーがあったとしても、ガソリン不足が災害地では続きますし、日本には四季があります。著しく寒かったり暑い時期には、空調が欠かせません。一緒に避難できないその時のことも踏まえて、筆者の家ではキャンプ用品をそろえたりしました。

 

5 ペットは子どもにいい影響を与える!迎え入れは何歳から?

ペットは子どもにいい影響を与える!迎え入れは何歳から?

ペットの迎え入れにベストなタイミングを一緒に考えてみましょう。

 

5.1 子どもが歩くようになったら

抱っこがマストな時期は、子どもはどこに行くにもママやパパの体を必要とするので、身軽でいたいものですね。特に犬を飼育するには、毎日の散歩が必要です。

このため子どもが歩くタイミングで一緒にお散歩できるような年齢での迎え入れがいいタイミングでしょう。

 

5.2 子どもが動物に興味を持ち始めたら

子どもが動物園に行きたがったり、テレビを見ながら動物に反応するようになったりしたら、ペットを迎え入れても良いかもしれません。

しかし、お世話をするくらいまで好きなことと単純に興味があるだけでは、温度差があります。子ども自らがペットを熱望するまでは、様子をみても良いかもしれません。

 

5.3 家族計画を含め、住環境が整ってから

兄弟の計画人数や、引っ越しの予定がない環境になってから、ペットを迎え入れるのが一番安心です。ペットを飼育すると子どもの心が豊かになるとは分かっていても、この先に生まれてくる子みんなが動物アレルギーを持っていないとも限りません。

実際に筆者の周りでも、子どもの成長がある程度区切りを迎えた小学生ごろに、犬や猫を飼育する家庭が多いです。筆者の場合は、自身が大の犬好きということもあり、年子で子どもを産み、下の子が物心ついた3才くらいの時に愛犬を一頭迎え入れています。この際、2人にアレルギー検査を実施して、気管支ぜん息や、ハウスダストや動物アレルギー等がないことを確認しています。

 

5.4 は育児に慣れ、生活が安定してからがおすすめ

パパやママが大の動物好きで、「子どもをペットがいる環境で育てたい」と考える方もいるでしょう。こんな時は、パパやママが育児に慣れ、生活が安定してきた後がおすすめです。

どんなに動物が好きでも、ペットのお世話と育児を両立するのは大変です。初めての育児ならなおさらです。あくまで育児が優先ですが、そのせいでペットの扱いが雑になるようではペットがかわいそうです。

みんなが幸せに生きていけるよう、ペットを飼うタイミングはよく考えて決めましょう。

 

6 ペットを迎え入れるのは子どもに良い影響を与える

ペットを迎え入れることで、子どもにいい影響を与えるのは確かです。一方でお世話に手間がかかることも事実。しかし、それ以上に家族の暮らしを豊かにしてくれる存在でもあります。

ペットを迎え入れることで家族にどんな負担があるか、しっかりと検討して、それでもペットを飼育したいのなら、その先にはきっと笑顔が絶えない日々が待っていることでしょう。

ペン先イラストこの記事を書いた人

hauska編集部

hauska編集部

料理、美容、ガジェット好き。最近はインテリアとQOL関連アイテムへの興味関心が爆上がり中。働くパパ・ママに向けて、生活の質の向上、楽しい子育て、仕事もプライベートも充実させるための情報など幅広く発信します。ライフハックに気軽に取り組んでいただければ幸いです。

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