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子育てしながら働くならパートと正社員どっち?それぞれのメリット・デメリットやおすすめの職業を紹介

2022.09.20

働 く

子育ては、学校の教育費や塾・習いごとなど、出費がかさみます。そのため、近年では、子育て資金を稼ぐために共働きをする家庭が増えました。

子育てをしながら働く『ワーママ』が家事・子育てと仕事を両立するには、働き方の工夫が大切です。プライベートの忙しさを加味し、勤務時間や職業を選びましょう。

今回は、ワーママにはパートと正社員どちらがおすすめか解説します。それぞれのメリットデメリットを知り、自身に合った働き方を選びましょう。

この記事はこんな方にオススメ

  • ワーママの働き方が分からない
  • ワーママにおすすめの職業が分からない
  • 家事や子育てと仕事を両立する方法が分からない

1 子育てと仕事を両立する『ワーママ』とは

子どもの人数や職業に関係なく、仕事と子育てを両立するすべてのママを、ワーママ(ワーキングマザー)と呼びます。

専業主婦からワーママになる理由としては、家庭内での性別役割分担意識(男性は仕事、女は家事というような考え方)が薄れた、パパの収入だけでは養育費が足りない、などが挙げられます。

 

1.1 ワーママになるタイミング

ワーママになるタイミングは、子どもの入園時期によって決めましょう。また、仕事のはじめ方によって、子どもが幼稚園と保育園のどちらに通うかが異なります。以下の表で自身の働き方とタイミングを確認しましょう。

仕事の仕方 おすすめのタイミング ポイント
職場復帰(育休をとっている) 子どもが保育園に通えるようになったら ・0歳児クラスの有無を確認
・0歳児クラスがなければ1歳児クラスを検討
新しく仕事をはじめる 子どもが幼稚園に通えるようになったら ・開園・閉園時間を確認

職場復帰を考えている場合は、保育園の利用を検討しましょう。保育園は0歳から小学校入学前までの子どもを預かってくれます。ただし、入園には選考があるため、万一の場合はベビーシッターや保育ママの利用も考えましょう。

新しく仕事をはじめるなら、幼稚園がおすすめ。幼稚園は、満3歳から小学校入学前までの子どもが対象です。

 

1.2 ワーママと専業主婦の割合

下記は、厚生労働省が2019年に実施した国民生活基礎調査のデータです。約7割のママが仕事と子育てを両立していることがわかります。

<ワーママと専業主婦の割合>
ワーママ:72.4%
専業主婦:27.6%

また末子の年齢とワーママの割合は比例します。末子0歳のワーママが一番少なく、末子の年齢が上がるにつれてワーママの割合は増えています。子どもが中学生や高校生になると子育ての負担が減るため、仕事に時間を割けるようになったと考えられます。

 

1.3 ワーママの正規雇用と非正規雇用の割合

ワーママの雇用形態で一番多いものは非正規雇用です。子育てを優先するために、給与や待遇より勤務時間や勤務地などを優先するワーママが多いためだと考えられます。

<ワーママの正規雇用と非正規雇用の割合>
正規雇用:36.1%
非正規雇用:52.2%
その他:11.7%
※ 「その他」とは自営業主や家族従業者、内職など

 

2 職業の選び方

職業の選び方

求職前に考えておくべきことを紹介します。用意したい子育て資金額、子どもの年齢、求める雇用条件などによって、適した職業は異なります。自身の目的や状況に合った職業を見つけましょう。

 

2.1 なぜ働くのか考える

まずは、働く理由(安定した収入、キャリアアップ、社会保障など)を明確にしましょう。子育て資金をいくらくらい用意したい、というのも立派な目的です。

働く理由が明確になると、目的意識をもって仕事に取り組めます。目的意識は、モチベーションの維持や能率アップにつながります。

目標は、最終目標だけでなく中間目標も設定しましょう。中間目標を「子どもが何歳になるまでに、いくら用意する」などのように、詳細に決めることがポイントです。中間目標を詳細に設定することで、最終目標が現実味を帯び、目標達成のための道筋が明確になります。

 

2.2 家庭環境を踏まえる

パートナーの就業状況や扶養状況、子どもの年齢なども踏まえます。パパがすでに働いている場合、ママが働きはじめると共働きになるため、子育てや家事の分担を考える必要があります。

また、目標の子育て資金額によっては、適した働き方が異なります。税金を考慮して扶養範囲内で働くか、正社員で本腰を入れて働くか、慎重に検討しましょう。

 

2.3 雇用条件を検討する

近年はワーママに特化した求人も増えつつあります。女性労働者を守る制度も充実し、ワーママが働きやすい職場環境が多くの会社で整備されています。

子育てに適した働き方をするために、以下の雇用条件を事前に確認しましょう。

<ワーママにおすすめの雇用条件>
・未経験者歓迎
・研修やOJTあり
・ブランク可
・産育休推奨
・転勤なし
・社会保険あり
・資格手当あり
・住宅手当あり
・私服可
・時短勤務可
・リモートワーク可

 

3 ワーママの働き方

ワーママの働き方

ワーママの働き方は、勤務時間の柔軟性や給与・待遇によって、4つに分けられます。働き方それぞれにメリットデメリットがあるため、自身の希望や目的に合わせて選びましょう。

 

3.1 正社員(短時間勤務)

近年では、ワーママの子育てと仕事の両立を支援するために、法整備が進んでいます。ワーママが正社員で働くハードルが低くなってきたといえるでしょう。

正社員で働く場合、短時間勤務制度(労働時間を6時間にする制度)の利用がおすすめです。短時間勤務制度は、すべての会社で導入が義務化されており、子どもの年齢や就業時間などの適応条件を満たせば、誰でも利用できます。

メリット ・収入が安定する
・キャリアが続けやすい
・園の送迎ができる
・社会保障が充実している
デメリット ・フルタイムより収入が減る
・日中の子育てができない
・忙しく疲労がたまりやすい

 

3.2 派遣社員

派遣社員は派遣会社が仲介した会社で一定期間働く雇用形態です。紹介先の会社と雇用関係はなく、派遣会社に所属します。契約で定められた業務以外の仕事を命じられません。残業や休日出勤もなく、仕事の変更で子育てが圧迫されることもありません。

園や学校の送迎をするワーママや、求職せずにすぐ働きたいワーママにおすすめです。

メリット ・仕事を探す手間が少ない
・労働条件の交渉ができる
・パートより時給が高い
・勤務先によっては福利厚生がある
デメリット ・契約期間によって職場が変わる
・ボーナスや交通費が出ない場合が多い

 

3.3 アルバイト&パートタイム

アルバイトやパートタイムは、1ヶ月〜1週間単位で勤務日数や時間を調整できます。また、近隣で求人を見つけやすいのも特徴です。子育ての都合で突発的に休む必要があるワーママや、自宅近くで働きたいワーママにおすすめです。

メリット ・勤務日数や時間を調整できる
・扶養範囲内で働きやすい
・残業がない
・自宅近くで職場を見つけられる
デメリット ・収入が安定しない
・キャリアアップできない

 

3.4 フリーランス

フリーランスとは、会社に所属せず業務委託契約によって働く働き方です。仕事探し、契約、遂行のすべてを自己責任で進める必要があります。勤務時間は自分次第なので自由度が高いのですが、収入が安定しない点が懸念材料でしょう。能力次第では正社員よりも給与や待遇が良くなるケースもあります。

仕事に活かせる資格やスキルを持っているワーママや、子育て中心に仕事を進めたいワーママにおすすめです。

メリット ・働く場所や勤務時間を自由に決められる
・仕事量を調整できる
・働き次第で収入が増える
デメリット ・収入が安定しない
・自己責任で物事を決める必要がある

 

4 ワーママにおすすめの職業

ワーママにおすすめの職業

働く目的や希望する働き方によって、ワーママにおすすめな職業は異なります。職業それぞれの特徴を理解して、自身に合った職業を選びましょう

 

4.1 コールセンターのオペレーター

給与 時給1,000~1,500円+インセンティブ
特徴 ・未経験者も歓迎される
・テレワーク可能
就職に有利な資格・スキル・経験
・コン検のエントリー資格
・コミュニケーションスキル
・営業経験
・顧客対応経験

コールセンターのオペレーターは、テレアポ、顧客からの問い合わせ対応、インサイドセールスなどの業務をおこないます。給与は稼働時間分の時給に加えて、会社によっては問い合わせ対応数や商談成約数に応じたインセンティブを設けています。

また、マニュアル化が進んでおり、引き継ぎが簡単なため、残業が発生しません。シフト制の職場なら、突発的な休みへの対応も可能です。

人と話すことが得意なワーママや、簡単に休みがとれる職場を探しているワーママにおすすめです。

 

4.2 医療事務

給与 時給1,000~2,000円
特徴 ・近くの医療機関(病院、薬局、歯科など)で働ける
・業務で覚えることが多い
就職に有利な資格・スキル・経験
・診療報酬の請求資格など
・コミュニケーション能力
・パソコン操作
・受付業務経験

医療事務は全国どこでも求人数が多い点が特徴です。パパが転勤族のワーママや、自宅近くの職場で働きたいワーママにおすすめです。

医療分野の知識や経験があると有利。業務は、受付対応や会計に加えて、資格を持っていないとできない業務(レセプト作成など)もあります。医療事務の募集は、業務経験者か資格保有者であることが重視されます。

 

4.3 軽作業スタッフ

給与 時給1,000~1,500円
特徴 ・未経験者も歓迎される
・スキルや知識が必要ない
就職に有利な資格・スキル・経験
なし

軽作業スタッフの業務は、倉庫整理や製造業の雑務などをおこないます。また、マニュアル業務が多いため、資格や専門知識がなくても働けます。突発的な休みも取りやすく、子育てと両立しやすい職業です。

すぐに働きはじめたいワーママや、単純作業が得意なワーママにおすすめです。

 

4.4 飲食店スタッフ

給与 時給900~1,200円
特徴 ・土日休日の勤務が喜ばれる
・未経験者も歓迎される
就職に有利な資格・スキル・経験
・コミュニケーション能力
・レジ操作
・調理スキル

カフェやレストランなどのスタッフは、シフト制が多く子育ての都合に合わせて勤務時間を調整できます。深夜や早朝、ランチタイムの求人も多く、働きたい時間に合わせて働きやすい点も特徴です。

料理が得意なワーママや、土日休日に働きたいワーママにおすすめです。

 

4.5 Web関係

給与 能力によって大きく左右される
特徴 ・フリーランス向け
・テレワーク可
就職に有利な資格・スキル・経験
・IT系の資格
・デザイン知識
・開発経験

Web関係の業種にはエンジニア、デザイナー、ライターなどがあり、専門知識やスキルが必要です。しかし、インターネット上にセミナーや学習教材が多く用意されており、未経験者でも簡単にスキルを習得できます。

自宅で仕事をしたいワーママや、ITやデザインスキルがあるワーママにおすすめです。

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5 仕事と子育てを両立するポイント

仕事と子育てを両立するポイント

仕事と子育てを両立するためには、職業の選択以外に考えなければいけないポイントがあります。以下のポイントを確認し、仕事と子育ての両立に必要な考え方やコツを確認しましょう。

 

5.1 会社の方針を確認する

求職する際は、求人情報だけでなく、企業理念も確認しましょう。
就職前に会社の方針を確認していないと、イメージと実際の業務にギャップが生じ、不満足の原因になります。

成果主義やノルマ主義を掲げる会社は、ワーママにおすすめできません。入社してすぐは業務に慣れる必要があるため、なかなか自由に働けず、仕事が子育てを圧迫してしまうことが多々あります。

一方で、新人研修やOJTを設けている会社や、産育休の取得を推奨している会社は、子育てのサポートが充実していることが多いため、ワーママにおすすめです。

 

5.2 状況によって働き方を切り替える

子育てが忙しい場合、正社員からパートやフリーランスへの転身を検討しましょう。正社員時代に感じていた仕事へのプレッシャーがなくなり、子育てと仕事を両立しやすくなります。

また、子育てが落ちついて時間に余裕ができたら、パートやフリーランスから正社員への転身を検討もおすすめ。安定した収入や仕事へのやりがいが得られます。

 

5.3 家事を妥協する

子育てや仕事にかけられる時間の総量は決まっています。特に、子育てと仕事の時間は減らせないため、家事の時間配分が重要になります。また、家事は作業量によって、作業効率化による時間短縮に限度があるため、妥協も大切です。

仕事や子育ての負担にならない範囲で、最低限の家事をしっかりと丁寧におこないましょう。

 

5.4 子育ての時間帯を決める

先に子育ての時間帯を決めてから仕事を始めましょう。働きはじめる際に、子育てのスケジュールを職場で共有することも重要です。

子育て優先で働くことを周囲にアピールしておくことで、突発的な休みが取りやすくなったり残業を頼まれる可能性が低くなったりします。

 

6 求職前にするべきこと

求職前にするべきこと

仕事と子育ての両立のために、求職前にするべきことがあります。

 

6.1 ライフプランを立てる

将来の目標や事故・病気の可能性から、必要な資金額や資金の調達方法などを計画しましょう。

ポイントは、ライフイベントの時期と必要資金額を詳細に決めることです。結婚やマイホームの購入などに加えて、子育ての予定(出産時期や進学先など)を決めることで、余裕を持って資金準備に取りかかれます。

ライフプランを自身で決められない場合は、FPに相談しましょう。ライフプランの設定に加えて、実現のためのアドバイスをしてもらえます。

 

6.2 家事の時短

家事は、子育てや仕事に比べ作業効率化できる部分が多くあります。家事を時短し、子育てやプライベートな時間に多くの時間を割けるようにしましょう。

家事の時短は、時短家電の導入や家事効率化のテクニックを押さえることで、簡単におこなえます。また、家事代行サービスもおすすめ。家事のプロに力を借りられるため、家事初心者のワーママにもおすすめです。

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6.3 子育て支援制度を調べる

子どもの養育費のために働く場合は、子育て支援制度も調べましょう。整備が進む子育て世帯向けに給付金や、学校教育の無償化制度などを利用することで、ワーママが働いて用意しなければいけない子育て資金額を減らせます。

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7 まとめ

今回は、子育てと仕事を両立したいワーママに向けて、働き方や、職業の選び方とおすすめなどを紹介しました。

正規雇用と非正規雇用それぞれメリットデメリットがあるため、自身の子育ての状況を考えて、働き方を選ぶことが重要です。

また、求職前には必ず家族と話し合いの場を設けましょう。パートナーや祖父母と話し合うことで、ライフプランについてアドバイスをもらえたり、家事や子育ての分担をしたりできます。

 

ペン先イラストこの記事を書いた人

hauska編集部

hauska編集部

料理、美容、ガジェット好き。最近はインテリアとQOL関連アイテムへの興味関心が爆上がり中。働くパパ・ママに向けて、生活の質の向上、楽しい子育て、仕事もプライベートも充実させるための情報など幅広く発信します。ライフハックに気軽に取り組んでいただければ幸いです。

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