子育て世代に向けた「働く・暮らす」をアップデートするWEBマガジン
子育て中も楽しく続けられる節約術13選!実はその方法、効果ないかも…
2022.12.13
子どもの教育費がかさむ現代、子育て世帯にとって日々の節約は重要な問題です。しかし「子育てに忙しくて節約が続かない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
本記事では、子育て中でも楽しく続けられる節約術13選をご紹介します。気軽にスタートできる節約方法もあるので、子どもの将来のためにお金を貯めたい方、楽しく節約をしたい方は是非参考にしてみてください。
この記事はこんな方にオススメ
- 子育て中に続けられる節約術を知りたい
- 節約でストレスを溜めないコツを知りたい
- 子育てに必要な費用を知りたい
もくじ
1 子育て費用はいくらかかる?
まずは子育てに必要な毎月の費用をご紹介します。具体的な費用を知ることで、節約への意識を高められます。
1.1 子ども1人に毎月かかる費用
子育てに必要な毎月の費用を知るために、まずは年間費用をご紹介します。平成21年に実施された「インターネットによる子育て費用に関する調査(内閣府)」では、下記のような結果がでました。
子どもの年齢 | 年間費用 |
0~6歳(未就学児) | 93~121万円 |
7~12歳(小学生) | 105~126万円 |
13~15歳(中学生) | 152~161万円 |
※平成21年 「インターネットによる子育て費用に関する調査(内閣府)」をもとに作成
年間費用の内訳は食費や生活用品費、教育費、医療費など、子どもの成長に必要な費用一式です。上記の年間費用をもとに1か月の費用を算出すると、未就学児で8~10万円、小学生で9~10万円、中学生では約13万円ほどになります。
1.2 大学卒業までにかかる費用
子育て費用で大きな割合を占めるのが教育費や学習費です。文部科学省の「平成28年度 子供の学習費調査」によると、幼稚園から高校まで全て公立に通った場合の学習費の総額は約540万円、全て私立の場合は約1,770万円かかるという結果が出ました。
日本政策金融公庫の「2021年度 教育費負担の実態調査結果」によると、大学卒業までの4年間の教育費は、国公立で約481万円、私立文系は約717万円、私立理系なら約821万円となっています。トータルすると、全ての学校を国公立に通わせたとしても、1,000万円以上は必要になる計算です。
現代の日本では、全ての学校を国公立に通わせたとしても教育費として総額1,000万円以上は必要になります。
お子さんの将来を見越し、節約しながら計画的にお金を貯めていきましょう。
2 みんなは子ども用にいくら貯めてる?
大学卒業までの費用が分かったところで、気になるのは子ども用の貯金はいくら必要か、という点です。
ソニー生命保険が実施した「子どもの教育資金に関する調査2021」によると、子どもの進学費用として各家庭で毎月平均14,189円を貯蓄しているという結果が出ました。年間では約17万円です。子育て世帯にとっては日々の節約がますます重要になります。
3 子育て世帯の節約ポイント3つ
忙しい子育て世帯が節約を続けるためには、知っておくべき3つのポイントがあります。事前にポイントをおさえて、効率的に節約をしましょう。
3.1 節約の目的をはっきりさせる
目的のない節約は暮らしの満足度を下げ、結果的にお金の使い方に失敗してしまいます。節約のためには目的をはっきりさせましょう。「子どもの入学資金を貯めたいから」「塾の費用を貯めたいから」など、何のために節約したいのかを明確にすることが重要です。
3.2 家計簿で収支を把握する
節約において「何にいくら使っているか」の把握は欠かせません。収支を知らないままでは、節約すべきポイントが分からなくなってしまうからです。簡単な家計簿で問題ないので、まずは毎月の収支を知ることから始めましょう。節約の効果が黒字として現れると、やりがいを持って取り組めるようになります。
3.3 突然の出費に備える
節約で貯めたお金を予定外の出費で使ってしまうと「せっかく頑張ったのに」とモチベーションが低下してしまいます。節約は継続が一番重要です。やる気を低下させないためにも、突然の出費に備えて別口でお金を用意しておくと安心です。
「節約」は、何かの目的を達成するための手段です。「教育費のため」「マイホーム資金のため」など、目的と目標金額を明確にしてから始めましょう。
4 子育て中でも簡単に取り組める節約術10選
忙しい育児中でも簡単に実践できる節約術をご紹介します。生活費や教育費の貯金のために、ぜひ活用してみてください。
4.1 業務スーパーを活用する
子育て世帯の強い味方である業務スーパーは、大容量の食品が低価格で購入できるため食費の節約に最適です。
おすすめの活用方法は、保存しやすい食品のまとめ買いです。冷凍食品や長期保存に向いた食材を購入し、食費の節約につなげましょう。
4.2 食材と日用品の在庫管理をする
節約のためには無駄な購入を控えることも重要です。事前に家の中にある食材と日用品の在庫をチェックして、買い出しでは必要なものだけ購入しましょう。
さらに、今はアプリで簡単にレシピ検索ができます。手持ちの材料でできる料理を検索して、余計な買い物や食材の廃棄を省いていきましょう。
4.3 メインのクレジットカードを決める
節約のためには、メインのクレジットカードを1枚に決めましょう。毎月の支払いを決まったカードですると、ポイントが効率的に貯まるからです。ポイント管理もしやすくなるため、期限切れによる失効も防げます。
ただし手持ちのカードを1枚だけにしてしまうと、万が一のときに困ってしまいます。2~3枚のカードを持ちながら、メインのカードを1枚に決めると安心です。
4.4 毎月の固定費を見直す
節約で最も効果的なのは、毎月の固定費の見直しです。特に節約効果が高いのは「スマホ代」「インターネット代」「サブスクリプション代」の3つです。
プランや契約先の見直し、使っていないサブスクリプションの解約などで、場合によっては月に数千円程度の節約が可能です。ほかにも保険料や水道光熱費など、見直せるところから取り組んでみましょう。
無駄を削減するために、パートナーと家計を見直すのもおすすめ。毎月「何に・いくら」かかっているのか見える化するだけでも、節約意識が高まります。
4.5 フリマアプリを活用する
出費がかさむ子育て中は、フリマアプリを積極的に活用しましょう。子ども用のおもちゃや絵本、洋服などが格安で購入できます。「絵本は中古でいい」「新品を買う前に中古で試したい」という方におすすめです。出品側として利用すれば不用品が高額で売れる場合があるので、臨時収入も期待できます。
4.6 子育て割引サービスを活用する
自治体や企業が実施している「子育て世帯向けの割引サービス」の活用もおすすめです。
例えば、コープデリでは未就学児がいる家庭用に送料の割引があります。楽天では「ママ割」という限定キャンペーンが実施されています。自治体によっては、子育て世帯限定で割引のパスポートを配布しているところもあります。上手に活用し、日々の節約につなげましょう。
4.7 子ども服は大きめサイズを買う
すぐにサイズアウトしてしまう子ども服は、あえて大きめを買うという方法があります。着用期間を伸ばすことで、購入頻度が下がるからです。着回ししやすいシンプルなデザインで、裾が長い場合に折り返して使えるものを選ぶと安心です。
4.8 こまめにモノを処分する
不用品を処分し家の中をすっきりさせると節約効果があります。モノがあふれた室内では何がどこにあるかわからず、結果的に余計な買い物につながってしまうからです。
特に不用品が溜まりやすいクローゼットの中は要チェックです。「何がどれくらいあるか」が分かれば、無駄な買い物も減ります。
4.9 ふるさと納税を活用する
効果的に節約したいときは「ふるさと納税」の積極的な活用がおすすめです。全国の好きな自治体に寄付をすると実質2,000円で様々な返礼品が受け取れる上、寄付した金額は所得税の控除に使えます。
ふるさと納税はインターネット上からの手続きが一般的です。人気があるのは下記の2つです。
「今年こそふるさと納税を活用したい」という方は、まずは上記のサイトをチェックしてみましょう。
4.10 マイルやポイントを活用する
直接の値引きにつながるポイントやマイルは、節約の強い味方です。効率よく貯めるために、ポイントカードは3~4枚程度におさめましょう。多すぎると買い物先が分散し、ポイントが貯まりづらくなってしまいます。利用店舗を固定し、効率的に貯めていきましょう。
普段の行動に「節約意識」を加えるだけで、節約ポイントがみつかるかもしれません。固定費の見直し、ふるさと納税など、先延ばしにしていたものがあれば、この機会にチャレンジしてみるのがおすすめです。
5 もっと気軽にできるプチ節約術3選
忙しい方でも取り組みやすいプチ節約術をご紹介します。まずは気軽に取り組んでみて、自分に合った方法を見つけましょう。
5.1 コンビニの利用を控える
コンビニの利用を控えるだけで節約効果があります。新商品や魅力的な品々が並ぶコンビニでは「ついで買い」しやすいからです。少額でも積み重なれば大きな金額になりますから、できるだけ利用は控えましょう。
ただし、むやみに控えてもストレスが溜まります。「土日の利用は控える」など、無理のない範囲で実行することが大切です。
5.2 イベントグッズは100円ショップを活用する
子育て中はハロウィンやクリスマスなど、イベントグッズの購入費がかさみます。季節行事のグッズは使う機会が限られるため、100円ショップを活用しましょう。最近の100円ショップは非常にクオリティが高いので、子どものおもちゃやイベントグッズに十分対応できます。
5.3「今日は0円の日」を作る
必要がないのにコンビニやスーパーに立ち寄ってしまうという方は、週に何日か「0円の日」を作ってみましょう。「今日は何も買わない」という日を意識して作ることで、達成できたときに節約へのモチベーションが上がります。
さらに「今日は冷蔵庫の中にあるものだけで夕飯を作る」と決めれば、食材の整理にもつながります。手軽にできる方法なので、まずは週1から取り組んでみましょう。
疲れていると、ついお惣菜や外食に頼ってしまう人も多いのではないでしょうか。「しっかり休む」「気持ちにゆとりを持つ」のも、節約マインドを高めるのに効果的です。
6 実は効果がない節約術5選
節約術の中には「やってみたら意外と効果がなかった」というものがあります。効率的に実践できるように、効果が薄い節約術を事前にチェックしておきましょう。
6.1 特売日に買いだめをする
食費の節約になると思いがちな特売日の買いだめですが、実は逆効果になっている場合があります。「安いから」とたくさん購入した結果、使いきれず廃棄してしまうものや、実は必要なかったものが出てくるからです。特売や激安という言葉に惑わされず、必要なものだけ購入するようにしましょう。
6.2 特売のためにスーパーをはしごする
特売日に合わせたスーパーのはしごは、往復の交通費や燃料代のほうが高くついている場合があります。特に昨今のガソリン代の高騰を考えると、マイナスの可能性が高いでしょう。
さらに各スーパーごとに売り出し品が違うため、何か所も立ち寄れば予定以上の買い物をしてしまいます。節約のためには、できるだけ1か所のスーパーで購入するようにしましょう。
6.3 ポイントカードをたくさん持つ
たくさんあるとお得になるイメージがあるポイントカードですが、枚数が増えるほど節約効果は薄くなってしまいます。買い物に行くお店が分散することで、ポイントが貯まりづらくなるからです。
ほかにも「ポイントカードがあるから」と必要以上にお店に立ち寄るようになり、結果的に出費が増えてしまいます。ポイントカードの枚数は自分が管理できる枚数にとどめておきましょう。
6.4 電源をこまめに切る
電気代の節約になると思いがちな電化製品のこまめなオンオフですが、思っているほど節約にはなっていない場合があります。電化製品の中には、電源を入れるときが最も電気を使うタイプがあるからです。
もちろん誰もいない部屋の電気や見ないテレビのオンオフは節約面で重要です。むやみやたらに電源を切るよりは、本当に不要な場所だけこまめなオンオフを心がけると良いでしょう。
6.5 余ったお金で貯金する
「貯金は支払いを済ませた後の余ったお金で」と思っていると、いつまでたってもお金は貯まりません。貯金の秘訣は先取り貯金です。給与が振り込まれたら、真っ先に決めた貯金額を別口座に移しましょう。先取り貯金のクセがつくと、お金の貯まり方が目に見えて早くなるので、モチベーションアップにもつながります。
頑張ったのに成果が出なくては、節約しよう!という気持ちが折れてしまいます。「本当に効果がある節約方法か」をしっかり考え、取り入れるようにしましょう。
7 忙しいママ&パパでもできる家計管理と貯金術
毎日が忙しいママとパパでも、計画的にできる家計管理と貯金術を紹介します。
7.1 先取り貯金で計画的に溜める
貯金は計画性が重要です。給与から先取りでお金を貯めてくれる「財形貯蓄」や「給与天引き型の貯蓄」を活用しましょう。給与の振り込みと同時に一定金額を貯蓄として積み立ててくれるため、自分で対応する必要がありません。忙しいママとパパにおすすめの方法です。
7.2 家計簿はスマホアプリを活用する
家計簿の管理は便利なスマホアプリを使いましょう。様々な種類が出ていますが、おすすめはレシートの写真を撮ると自動で記録してくれるアプリです。一つ一つ入力する手間が省けるので、大幅な時短になるでしょう。アプリなら気づいたときにサッとできるため、忙しい子育て中にこそおすすめの方法です。
8 節約は継続が肝心!ストレスを溜めないコツ
ストレスを溜めずに節約を続けるコツを紹介します。できるだけ楽しく継続するためにも、コツを知っておくと安心です。
8.1 必要以上に食費を削らない
食費の削りすぎはストレスに直結します。安さ優先で食材を選んでいると偏った食事になってしまうほか、食べたいものが食べれないというストレスが溜まってしまうからです。
特に子育て世帯において、栄養バランスの取れた食事は重要です。食費は必要以上に削りすぎず、固定費など無理なく節約できるところから見直していきましょう。
8.2 お金を使ってもいい部分を明確にする
節約ばかり続けていると「節約疲れ」が起きてしまいます。節約疲れはモチベーションの低下につながり、反動で浪費に走ってしまう可能性があります。
「今月は〇〇円まで自由に使ってOK」「月に2回は外食OK」など、好きに使えるお金の範囲を決めておきましょう。節約にメリハリをつけると継続しやすくなります。
8.3 SNSを見て人と比べない
節約では人と自分を比べないことが重要です。特にSNSには「節約で貯金〇〇万円達成!」など華々しい内容があふれていますが、人の成果と比べる必要はありません。収入も節約方法も家庭ごとに違うため、自分のペースで続けることが大切です。
節約中でも、時には贅沢をしてOK!頑張った自分にご褒美をあげて、また頑張りましょう。ただし、節約した金額以上に散財しては元も子もありません。
何事も「ほどほどに」が大切です。
9 子育て中の節約は無理せず楽しく実践しよう
大変なことが多い子育て中は、楽しみながら節約することが大切です。「早く結果を出したいから」とやりすぎては、ストレスが溜まり逆効果になってしまいます。自分たちのライフスタイルに合わせて、ときには休みを入れながら無理なく続けられる方法から始めてみましょう。
この記事を書いた人
hauska編集部
料理、美容、ガジェット好き。最近はインテリアとQOL関連アイテムへの興味関心が爆上がり中。働くパパ・ママに向けて、生活の質の向上、楽しい子育て、仕事もプライベートも充実させるための情報など幅広く発信します。ライフハックに気軽に取り組んでいただければ幸いです。