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トイレトレーニングはいつから始める?必要なアイテムや進め方を解説

2022.08.10

暮らす

「トイレトレーニングは、子どもが何歳になったら始めるべき?」「トイレトレーニングに便利な道具は?」とお悩みのパパやママはいないでしょうか。

この記事では、トイレトレーニングを始めるタイミングやトイレトレーニングに必要なアイテムを解説していきます。「トイレトレーニングをスムーズに進めたい」と考えている人はぜひ参考にしてみてください。

この記事はこんな方にオススメ

  • 子どもが自分でトイレができるようにトレーニングする方法を知りたい
  • 子どものトイレトレーニングは何歳から始めればいいか知りたい
  • 子どものトイレトレーニングに必要なものを知りたい

1 トイレトレーニングとは?

トイレトレーニングとは、今までおむつでおしっこやうんちをしていた赤ちゃんが、トイレで用を足せるように練習することです。

トイレトレーニングは「おむつ外し」とも呼ばれ、「赤ちゃんのおむつは、大人のタイミングで外すもの」と考えられていました。しかし、近年は「おむつ外れ」と呼ばれるようになり、子どもの心身の発達が十分に整えば自然とおむつは外れるという認識に変わりつつあります。

「2歳になったからトイレトレーニングを始めなきゃ!」と焦って始めるのではなく、子どもの発達段階をよく見極め、適切なタイミングで始めましょう。

 

1.1 男の子と女の子の違い

トイレトレーニングを進める際、男の子と女の子の一番の違いは、用を足した後の拭き方です。その違いを簡単に確認しましょう。

<おしっこの場合>
女の子は、前からトイレットペーパーを股に数回優しく当てて水気をとります。男の子は、軽くちょんちょんと滴が切れていれば拭かなくて大丈夫です。お風呂では丁寧に洗ってあげましょう。

<うんちの場合>
うんちの場合は男女関係なく、後ろから手を回してお腹側からお尻側へ拭くように教えてあげます。特に女の子は注意が必要です。お尻側からお腹側へ拭いてしまうと、うんちに含まれる菌類が膣や尿道に入ってしまい、感染症になる恐れがあるためです。

 

2 トイレトレーニングを始めるタイミング

トイレトレーニングを始めるタイミング

トイレトレーニングは2歳頃から始める家庭が多いようです。しかし、子どもの心身の発達も関係しているため、始める時期については個人差があります。

トイレトレーニングを始めるタイミングの目安としていくつかのサインがあります。次に紹介する5つのタイミングのうち、いくつかをクリアしていればトレーニングを始めてみてください。

 

2.1 トイレの間隔が2~3時間以上空く

おしっこの間隔が2~3時間以上空くようになったら、トイレトレーニング開始を検討しましょう。おしっこの間隔が2~3時間以上空くのは、膀胱がおしっこを溜め込める容量まで大きくなったサインです。

赤ちゃんの膀胱はとても小さいため、おしっこを溜め込めず、反射的におしっこをしてしまいます。膀胱が大きくなり、尿を溜め込めるようになると、大脳が「おしっこがしたい!」と命令を出すようになり、尿意を自覚するようになります。尿意を自覚できれば「おしっこが出そう」と伝えられるようになるので、トイレトレーニングがスムーズに進みます。

 

2.2 一人で歩ける

「子どもが一人で歩けるようになること」は、トイレトレーニングを始めるにあたっての重要なサインです。

トイレトレーニングは、子どもが自力で用を足せるようになることが主な目的です。そのためには、まずトイレまで歩かないといけません。毎度、ママやパパにトイレまで運んでもらっては、「自分でトイレに行ける」とはならないでしょう。

また、一人で歩けるということは、脳と運動機能が十分に発達している証拠でもあります。

 

2.3 簡単な意思疎通ができる

トイレトレーニングでは意思疎通が必要不可欠です。親の問いかけに対し、子どもがきちんと答えられるかどうか確認しましょう。難しい意思疎通は必要ありません。「ごはん食べる?」「公園行く?」などの簡単な質問に、Yes/Noで答えられれば十分です。

さらに、2歳頃から「語彙爆発」といって急激に言葉を習得する段階に差し掛かります。しだいに2語文を用いてコミュニケーションをとれるようになり「ブーブー 遊ぶ」「ちっち(おしっこ)したい」のように意思表示ができ始めるのです。この時期以降であれば、さらにトイレトレーニングを進めやすくなります。

 

2.4 トイレに興味を示す

ママやパパと一緒にトイレに入りたがる、ぬいぐるみをトイレに連れていくなど、トイレに興味を示し始めたら、トイレトレーニングをスタートさせてもいいでしょう。トイレに興味がわけば、「トイレってどんなところ?」「何をするところ?」と子どもは知りたくなります。

分からないことが分かるということは、子どもにとって大きな喜びです。トイレに関する絵本や動画・おもちゃなどを使って、トイレについて詳しく教えてあげましょう。

 

2.5 トイレに座っていられる

トイレトレーニングを行うには、トイレに座り続けられる集中力が必要です。まずはお部屋の椅子に座ったまま、絵本やおもちゃで5分以上遊べるかどうか確認しましょう。

それができるようになったら、便座やおまるの上に子どもを座らせてみてください。子どもが嫌がる場合は、無理に座らせてしまうと便座やおまる自体を嫌いになってしまうので、一旦様子を見ましょう。5分以上便座やおまるに座れるようになったら、トイレトレーニングを開始してもいいかもしれません。

 

3 トイレトレーニングに必要なアイテム

トイレトレーニングに必要なアイテム

「トイレトレーニングを始めるタイミングだな」と思い始めたら、必要なアイテムを揃えていきましょう。トイレトレーニング成功のカギは、アイテムにかかっているといっても過言ではありません。ここからはトイレトレーニングに必要なアイテムを紹介します。

 

3.1 「トイレ」を教える絵本やおもちゃ

トイレに関する絵本やおもちゃは、子どもの興味・関心を引き付けるのにうってつけです。子どもにとって、トイレは未知の場所。怖がらせないためにも、「トイレは安全な場所」だと理解してもらう必要があります。

絵本やおもちゃを通して、トイレは何をする場所なのか、どんな流れでトイレをするのか、などを具体的に教えてあげましょう。

絵本やおもちゃを使うと、セリフや効果音から「おしっこやうんちをすることは気持ちがいい」「嬉しい」と学べるため、トイレトレーニングに向いているアイテムといえます。

偕成社から発刊されている「ひとりでうんちできるかな」「といれ(あけて・あけてえほん)」は子どもにも読みやすく、トイレトレーニングを補助してくれる絵本です。

 

3.2 おまる・補助便座

おまるや補助便座を使って、トイレに慣れさせてあげることも大切です。身体が小さな子どもは、大きなトイレを「怖い」と感じがちです。

最初から補助便座を使う家庭も多いようですが、それぞれのメリット・デメリットを知ったうえで子どもにあったものを選びましょう。以下、おまると補助便座のメリット・デメリットを紹介します。

  メリット デメリット
おまる ・子どもの足が地面に着き、しっかり踏ん張れる
・部屋の中でも使え、寒暖差に左右されない
・使用後に毎回洗わないといけないため、手間がかかる
・後々トイレでの排泄に移行させる必要があり、二度手間になる
補助便座 ・洗う必要がない
・最初からトイレで排泄できるようになる
・子どもの足が浮いた状態になり、踏ん張りにくい
・トイレ空間や便座そのものに不安感を覚えやすい
・トイレと部屋の寒暖差でトイレに行きたがらない可能性がある

おまるか補助便座か決めきれない人は、おまると補助便座の兼用タイプをチェックしてみてもいいでしょう。

 

3.3 トイレトレーニング用パンツ

トイレトレーニング用パンツとは、おしっこやうんちをしたことを子どもが気づきやすいように作られた、吸水性の低いパンツです。

トレーニングパンツには布製と紙製があります。それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。

  メリット デメリット
紙製 ・使い捨て可能で、洗う手間がかからない
・おしっこ漏れしにくく、外出先や夜間にも使える
・通気性が低く、ムレ・かぶれの原因になりやすい
・使いまわしできないため、購入に費用がかさむ
・おしっこやうんちをした感覚をつかみにくい
布製 ・通気性が高く、子どもにとって快適
・使いまわし可能で、経済的
・デザインが豊富で子どものやる気アップにつながる
・洗濯に手間がかかる
・おしっこやうんちが漏れやすい

できる限りコストを抑えたい人からは、布製トレーニングパンツが多く選ばれている傾向です。洗濯の手間を減らしたい人には、紙製パンツがおすすめです。

 

4 トイレトレーニングの進め方

トイレトレーニングの進め方

アイテムを揃えたら、いよいよトイレトレーニング開始です。しかし、何からトレーニングを始めたらいいか分からない人もいるかもしれません。

初めての経験で不安なのは、子どもも大人も同じです。まずはトイレトレーニングを教えてあげるママやパパが、しっかりと不安を解消しておきましょう。

 

4.1 トイレに興味を持たせる

まずは子どもに「おしっこやうんちはトイレでするもの」と理解させ、興味を持ってもらいましょう。子どもがトイレを嫌がる理由の一つに、トイレが何をする場所なのかイメージできない点が挙げられます。絵本やおもちゃなら、視覚的にトイレでの流れを子どもに覚えてもらえるので、とても助かりますね。

また、トイレは家の中で薄暗く、狭い空間。小さな子どもにとっては少し怖い空間です。照明を部屋と同じ照度のものにする、好きなキャラクターのグッズでデコレーションしてあげるなど、明るい空間を作ってあげると、子どもが「トイレに行きたい!」と思ってくれやすくなるでしょう。

 

4.2 おまるや便座でトイレをしてみる

子どもがトイレに興味を持つようになったら、おまるや補助便座に座らせてみてください。座ること自体を嫌がった場合は無理に強制せず、抵抗なく座れるまで気長に待ってあげましょう。

座れるようになったら、実際におしっこやうんちをするように声かけしてみてください。できた時は全力で子どもを褒めてあげましょう。

 

4.3 少しずつトイレに誘ってみる

便座に座れるようになったら、少しずつトイレに誘ってみましょう。タイミングは起床後・食後・外出前・お風呂の前など、生活の中でトイレに行くことが多いタイミングがベストです。

また、時間を計って、2時間おきくらいに「おしっこ大丈夫?」と確認の声かけをしてあげて、反応があればトイレに行ってみましょう。おしっこやうんちができたら「よくできたね!」と褒めてあげてください。褒めてあげると「トイレでおしっこやうんちができると嬉しい」とポジティブな印象を子どもに持ってもらえます。

 

4.4 徐々にトレーニングパンツに切り替えていく

トイレでおしっこやうんちが成功し始めたら、徐々にトレーニングパンツに切り替えていきましょう。トレーニングパンツを着けてお漏らしをすると、濡れた感覚が分かるので、お漏らし=気持ち悪いと認識できるようになります。

気持ち悪さが認識できるようになると「トイレでおしっこやうんちがしたい」と、子ども自らトイレに行ってくれるようになることも。もし失敗したとしても、トイレトレーニングを成功させるためにはお漏らしも必要なことです。寛大な心で見守りましょう。

また、「トイレトレーニング中は絶対トレーニングパンツ」と決めてしまうと、子どもがお漏らしを繰り返し、ママやパパの負担になることも。辛い時は無理をせず、一旦紙おむつを使用してもいいでしょう。

 

5 トイレトレーニングのコツ

トイレトレーニングのコツ

トイレトレーニングに絶対の正解はありませんが、いくつか押さえるべきコツがあります。子どもにとっても親にとっても大きなチャレンジとなるトイレトレーニングを上手に進めていきましょう。

ここからは、トイレトレーニングを成功させる4つのコツを紹介します。

 

5.1 トイレを強制しない

子どもがトイレに行きたがらない場合は、とにかく強制をしないようにしましょう。トイレでおしっこやうんちをすることを強制しすぎてしまうと、子どもがトイレトレーニング自体を嫌がり、長期化してしまう結果に。ママやパパの負担も大きくなります。

子どもは親と同じことができるようになりたいと、自然に思うようになるものです。トイレに関しても同じことが言えます。「ママやパパと同じように、トイレでおしっこやうんちをしたい」と思えるまで、気長に待ってあげましょう

子どもが興味を持ち始めたら、少しずつトイレトレーニングを始めてみてください。

 

5.2 うまくトイレができたらご褒美をあげる

子どもがトイレでおしっこやうんちができたら、ご褒美をあげましょう。「トイレができるとご褒美がもらえる!」と分かれば、子どもも意欲的にトイレトレーニングに励んでくれます。

他にも、おしっこやうんちができた時だけでなく、トイレに来るだけで貼れるシールと台紙を、別で準備してあげるのもおすすめ。自然と「トイレ=楽しい場所」と認識し、トレーニングがスムーズに進みやすくなります。

 

5.3 周りと比較せず子どものペースを大切に

「他の子はできているのに、何でうちの子はできないのだろう」と、周りと比較するのは禁物。子どもの発達のスピードは個人差があるものです。それぞれの子どもに合ったトイレトレーニングのタイミングがあることを自覚して子どもと接するようにしましょう。

ママやパパが精神的・体力的に余裕が無い時は、トイレトレーニング開始の時期をずらした方がいいかもしれません。ママやパパが余裕がある時に、トイレトレーニングを始めてみましょう。

もし幼稚園や保育園に通っている際には、どのように進めていくべきかを保育士さんや先生に相談するのも一つの方法です。

 

5.4 叱らずに根気強くつきあう

トイレトレーニングを進める際は、子どもが失敗をしても絶対に叱らないようにしましょう。

何度もお漏らしをされたり、トイレでおしっこやうんちができないと、イライラしてしまいがちです。しかし、子どもはまだ「おしっこやうんちはトイレでするもの」と理解できていないことを押さえておきましょう。その段階で叱られてしまうと、「トイレは叱られる場所」と誤った認識を持ってしまいます。

また、叱られたことで、おしっこやうんちがしたいのに、怖くて出せなくなってしまう可能性も。子どもの健康にも支障をきたす結果になってしまいかねません。どこまでも子どもを信じて待つ姿勢を大切にしましょう。

 

6 まとめ

この記事では、トイレトレーニングについて知識を深めたいパパやママ向けに、始めるタイミングや必要なアイテムなどを紹介してきました。

どんなに準備をしても、なかなか思った通りに上手くいかないのがトイレトレーニング。「自分の教え方が悪いのかな」と思い悩むこともあるでしょう。ですが、子どもが成長する姿を見れるのは親ならではの特権です。

頑張る我が子と自分を信じて、楽しくトイレトレーニングを進めていきましょう。

ペン先イラストこの記事を書いた人

hauska編集部

hauska編集部

料理、美容、ガジェット好き。最近はインテリアとQOL関連アイテムへの興味関心が爆上がり中。働くパパ・ママに向けて、生活の質の向上、楽しい子育て、仕事もプライベートも充実させるための情報など幅広く発信します。ライフハックに気軽に取り組んでいただければ幸いです。

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