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子供服の選び方は?サイズや素材、安全で着脱しやすいデザインの選び方
2023.05.30
初めての子育てで、「子供服の選び方が分からない」という方は多いのではないでしょうか。また、親戚や友人の出産祝いで子供服を贈ろうと考えていて、選び方に悩んでいるという方もいるでしょう。
子供服選びにおける注意点を知らずに、「かわいい服を着せたい!」と、おしゃれなデザインに飛びついてしまうと、思わぬ危険につながることも。
この記事では、子供服のサイズや素材、機能面や安全面などに配慮した選び方についてご紹介します。
この記事はこんな方にオススメ
- はじめての子供服選びで失敗したくない方
- 子供に最適なサイズや素材を知りたい方
- 安全面で気を付けるべきポイントを知りたい方
もくじ
失敗したくない!子供服選びで大切なポイント
子供服を選ぶ基準は、サイズ、価格、色、素材、デザイン、子供の好み、機能性、ブランドなど多数あり、優先順位のつけ方に迷ってしまうところ。よく考えずに買ってしまうと、結果的に無駄な出費となってしまうかもしれません。
今回は、子供服選びにおいて最も大切だと考えられる以下の4点を軸に、詳しく解説していきます。
- 子供に合ったサイズ
- 肌に刺激の少ない素材・縫製
- 脱ぎ着しやすいデザイン
- 安全性
最適サイズは年齢だけではなく身長・体重も考慮する
日本では、子供の月齢・年齢ごとの平均身長・平均体重をもとに、子供服のサイズの目安が設定されています。まずは、月齢・年齢別の子供服サイズの目安をご紹介します。
日本における月齢・年齢別のサイズ目安
月齢・年齢 |
身長 |
体重 |
サイズ |
0〜3ヶ月(新生児) |
50cm |
3〜6kg |
50 |
3〜6ヶ月(新生児) |
60cm |
6〜9kg |
60 |
6〜12ヶ月(新生児〜ベビー) |
60〜75cm |
9〜11kg |
70 |
1〜2歳(ベビー) |
75〜90cm |
11〜13kg |
80〜90 |
2〜3歳(ベビー) |
90〜95cm |
13〜14kg |
90〜95 |
3〜4歳(キッズ) |
95〜100cm |
14〜16kg |
95〜100 |
4〜5歳(キッズ) |
100〜105cm |
16〜18kg |
100〜110 |
5~6歳(キッズ) |
105~115cm |
18~20kg |
110~120 |
※年齢ごとの身長、体重には個人差があるため、あくまで目安です。
実際の子供の身長・体重などからサイズを選ぼう
子供服のサイズの目安をご紹介しましたが、同じ年齢であっても子供によって体の大きさは違います。サイズの目安を参考にしつつ、実際にお子さんの身長や体重を測ってから、最適なサイズを判断しましょう。
海外製ブランドのサイズ表記の注意点
最近は、海外ブランドの子供服も手軽に購入できますが、国によってサイズの表記が異なるため、選ぶ際に困ってしまうことも。主な国のサイズ表記についてまとめますので、参考にしてみてください。
-
アメリカ、イギリス
アメリカやイギリスでは子供服のサイズを、0〜24ヶ月までは「M(Months=月齢)」、2歳〜5歳ごろまでは「T(Toddler=幼児)」を使って表記します。例えば、6ヶ月なら「6M」、3歳なら「3T」といった具合です。
4〜5歳以降は「T」を使わずに、年齢の数字のみで表記されている場合や日本でも馴染みのある「S」「M」「L」などで展開されている場合もあります。
なお、日本と比べると細身で、袖やズボンの丈は長い傾向があるようですので、「身長」「胸囲」「ウエスト」などのサイズも確認しましょう。
-
ヨーロッパ
日本と同様に身長をもとにした表記が主流ですが、日本よりも細かい設定のため、ぴったりサイズを選びやすくなっています。
ただし、フランスでは「m(月齢/mois)」や「ans(年齢)」、イタリアでは「m(月齢/mesi)」や「anni(年齢)」を使うなど、アメリカ同様の表記をする国もあります。なお、サイズは全体的に小さめなつくりが多いようです。
-
韓国
韓国では、1号(0-6ヶ月)、3号(1-2歳)、5号(2-3歳)など、奇数の数字を使用した独自のサイズで表記します。サイズ感はやや小さめの傾向です。
※ブランドによってサイズ表記が異なる場合がありますので、ブランドごとのサイズ表をご確認ください。
ズボンは調整可能なものを
ズボンは、脚の長さや腰回りの大きさによって、サイズが合うかどうかがシビアに左右されます。ウエスト調節可能なものや、サスペンダーや裾上げによって子供の体に合うように考慮しましょう。
店舗なら試着しよう
店舗で選ぶなら、可能なお店であれば試着をしましょう。前に買った服と同じサイズとは限りませんし、着心地や動きやすさなども分かります。
試着ができないときは
インターネット通販では試着ができません。写真だけで判断せずに、胸囲、ウエスト、着丈、身幅、袖丈などのサイズ表も合わせてチェックしましょう。
プレゼントの場合は、年齢よりもやや上のサイズを選び、子供の体がぴったりになったら着られるように考えると良いでしょう。
大きめサイズの着用はおすすめできない!でも例外あり
子供の成長は早いので、少しでも長く着られるように、大きいサイズを選びたくなってしまいますよね。しかし、サイズの合っていない服は、「着心地の悪さ」を感じたり、「動きにくい」「ひっかかって転んでしまう」といった危険も潜んでいるのです。
加えて、フィットしていない服を着て食事をすると「汚しやすい」という一面も。
以上の点から、子供服はジャストサイズを選ぶのがおすすめです。
ただし、アウターやワンピースなら、少し大きめを選んでもOK。また、裾やウエストの調節が可能な服なら、子供の成長に合わせてサイズを調整しながら、長期間着用できます。
肌に刺激の少ない素材や縫製を選ぶ
子供は、汗の出る汗腺の数は大人と変わらず、体温調節機能が未発達である分、汗をかきやすいと言われており、肌に優しい服かどうかの見極めも重要です。ここからは、おすすめの素材と、注意したい縫製のポイントをご紹介します。
おすすめ素材①やわらかな「綿(コットン)」
肌が特に敏感な乳幼児期には、やわらかく、吸水性と速乾性にもすぐれた綿が定番です。肌触りの良さから、子供が嫌がらないという声も。綿100%は丈夫で、生地が傷みにくいという利点もあります。
おすすめ素材②赤ちゃんにやさしい「ガーゼ」
ガーゼは、赤ちゃん用の肌着によく使われる、通気性の良い素材です。ふんわりと軽く、心地良く着られます。
おすすめ素材③ふわふわ「パイル」
タオルに使われる織り方で作られたパイル生地は、やわらかく、吸水性・吸湿性に優れています。ただし、爪やささくれに繊維が引っかかったり、洗濯でほつれる場合があるので気をつけましょう。
おすすめ素材④伸縮性の高い「天竺(てんじく)」
Tシャツに使われ、横方向の伸縮性がある素材で、さらっとしています。冬に最適な、ふんわりとあたたかい接結(せっけつ)天竺という素材もあります。
おすすめ素材⑤夏にはさらさらの「麻」
夏には、通気性が良くさらさらとした「麻」がおすすめ。洗濯でシワ・縮みが出てしまう点はデメリットとも言えますが、適度なシワは、大人っぽくおしゃれな印象になることも。
おすすめ素材⑥冬にはあたたかな「スムース」
密度のある編み方で保温性の高い「スムース」は、その名の通りなめらかな肌触り。厚手で保湿性にもすぐれ、冬にぴったりです。
タグや縫い方も確認を
洋服の内側に縫い付けられている洗濯表示タグ。大人でもチクチクして気になる方もいると思いますが、敏感な肌をもつ子供ならなおさらです。
タグが外側に付いているものや、プリントに代えているものもあるので、吟味して選びましょう。
また、縫い目が肌に当たってかゆみや痛みを起こすことも。実際に触ったり、試着したりして縫製の肌触りを確認しましょう。
脱ぎ着しやすいデザインを選ぶ
子供は、食事や遊びで汚したり、汗をかいたりする機会が多く、服の脱ぎ着を繰り返します。子供自身はもちろん、パパ・ママのストレスにもならないように、以下のような脱ぎ着しやすいものを選ぶことも大切です。
伸縮性のある素材の服
伸縮性があれば脱がせやすく、力のない子供が自分で着替えをすることに興味を持った場合も、着脱しやすいのでおすすめです。
ボタンやファスナーのついていない服
ボタンやファスナーがついていると、外す、はめるという行為が必要になり、親は脱ぎ着させにくく、子供自身にも難しいのです。ただし、子供の着替えの練習用に、1〜2着用意しておくのは◎
前後が分かりやすい服
突然汚れてしまった時は、急いで脱ぎ着させる必要があります。前面だけにプリントやポケットが施されているなど、前後が分かりやすくなっているとスムーズに着替えができます。子供に着替え方を教える際にも便利!
洗濯のしやすさも重要
脱ぎ着する機会が多いということは、洗濯も多いということ。丸洗いができ、何度洗ってもヘタレにくい丈夫な作りの子供服を選ぶと、日々の負担が軽減されます。
危険を見落とさない!安全な子供服とは?
かわいいデザインに目移りしてしまう子供服ですが、施されているパーツや装飾が、思わぬ危険を招いてしまうことがあります。子供服を選ぶ時には、次のポイントに注意しましょう。
フードやヒモは避ける
フードや首周りのヒモは、ドアノブや公園の遊具にひっかかったり、友達に引っ張られたりして、首を絞めてしまう危険があります。また、ズボンのヒモは、子供自身や他の人に踏まれて転倒する可能性も。
できるだけフードやヒモの付いた子供服は避けるか、ヒモを抜いたり、切って短くするなどの工夫をしましょう。
ボタンやビーズなどの装飾は避ける
小さなボタンやビーズ、スパンコールなどは、外れてしまった時に誤飲の危険性があります。年齢の低い子供の場合は、そのような装飾のある服は避けましょう。ある程度年齢の上がった子供に着せる場合は、取れかかっていないかを確かめましょう。
JIS規格に沿ったものを選ぶ
子供を危険から守るため、日本では安全基準「JIS(日本工業規格)」が制定されています。「JIS L4129(ヨイフク)」では、子供服のヒモや装飾の付け方や位置、長さについて細かく規定をしています。しかし、任意規格であるため、購入する側が十分に意識して子供服を選ぶ必要があります。
参考:政府広報オンライン
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201608/2.html
【まとめ】子供の体に合った、安心・安全な子供服を選ぼう
サイズの合わないものや、素材やデザインが適していない子供服を選ぶと、怪我や肌トラブルにつながってしまいます。また、親はもちろん、子供自身が自分で着替えることができるようになった場合にも、着脱のしやすさも重要なポイントです。子供服を選ぶ際には、今回ご紹介した内容を参考にしてみてください。
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この記事を書いた人
hauska編集部
料理、美容、ガジェット好き。最近はインテリアとQOL関連アイテムへの興味関心が爆上がり中。働くパパ・ママに向けて、生活の質の向上、楽しい子育て、仕事もプライベートも充実させるための情報など幅広く発信します。ライフハックに気軽に取り組んでいただければ幸いです。