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子供の友達が遊びに来る!事前準備や決めておくべきルールとは?
2023.07.04
子供に仲の良い友達がいるということは、親にとってはとても嬉しいことです。保育園や幼稚園のときは親が一緒にいることが多くても、小学生に上がると、子供同士で遊ぶ約束をしてくることも増えるでしょう。
もし、子供が友達を家に呼びたいと言ってきたらどうしますか?この記事では、子供の友達が遊びに来るメリットや注意点を理解した上で、事前に準備しておきたいこと、決めておくべきルールなどについてご紹介します。
この記事はこんな方にオススメ
- 初めて子供の友達が家に遊びに来ることになった方
- 子供の友達が遊びに来る際の注意点を知りたい方
- 子供の友達が遊びに来る際のルールを決めておきたい方
もくじ
1 子供の友達が遊びにくるメリットと注意点
自分の子供が自宅で友達と遊びたいと言ってきたら、子供の成長を実感する反面、心配事が頭をよぎる方もいるのではないでしょうか。
子供と仲良くしてくれている友達を自宅に招くことは大変喜ばしく、良い友達に恵まれたことに安堵する方も多いはずです。しかし、多くのメリットがある一方で、注意したい点が存在するのも事実。詳しく解説しますので、参考にしてみてください。
1.1 メリット①子供の友達を把握できる
子供の友達が遊びに来てくれると、誰と仲が良いのかが分かります。明るい子や静かな子、面白い子や勉強が得意な子など、いろいろなタイプの子がいる中で、自分の子供がどんな友達と親しいのかを把握でき、関係性を感じ取ることができます。
家族との会話に登場する友達の名前と顔が一致したり、会話の内容から学校での出来事を知ることができたり、友達同士で流行っているものごとが分かったりすることもあるでしょう。
授業参観などの特別なイベント以外では、普段学校で過ごす子供の姿を見る機会は少ないので、友達が遊びに来ることで、家族と接しているときとは違う子供の姿を知ることができるのは、利点と言えます。
率先して遊びを提案していたり、みんなの意見をまとめたりと、リーダーシップを発揮していて驚いた、なんてこともあるかもしれません。
1.2 メリット②目の届かない場所に遊びに行くよりも安心
外で体を動かしながら思いっきり遊ぶことも大切ですが、子供を狙った犯罪や、思わぬ事故に巻き込まれる危険性を考えると、子供たちだけで遊びに行かせることに不安を感じる親もいるでしょう。車通りの多い道や、人気のない公園など、心配な場所があればなおさらです。
さらには、怪我をしたり、ケンカになってしまったり、迷子や道に迷ったりすることも考えられます。過保護かな?とは思いつつも、できれば遠くからでも見守っていたいという本音を持つ親も多いでしょう。
そのような視点から考えると、自宅内や庭などの目の届く範囲で遊んでくれることは、親としては安心です。
1.3 メリット③親同士の交友関係ができる
子供同士で遊ぶ約束をしたことの共有や、お礼の連絡などをすることなどを通して、親同士の関係性が構築できます。
同じ年代の子を持つ親と良いコミュニケーションが続けば、今後長く付き合う友達になることもあり得ます。子育ての悩みや学校行事などに関する相談することはもちろん、何かあったときにすぐに尋ねられる知り合いがいると、心強いものです。
1.4 メリット④子供が喜ぶ!
子供にとって友達を家に招くということはイベントに近い感覚で、喜びやワクワクを感じる子が多いのではないでしょうか。カードやTVゲームをしたり、みんなでわいわいアニメや動画を観たりと、学校や家族では体験できない、いつもとは違う非日常に心を踊らせます。
遊んだあとに、友達から「また行きたい」とか「楽しかった!」と言われたら、招いた側としては非常に嬉しいものです。子供が楽しそうにしていたり、友達と仲良く遊んでいるのが分かると、親としても微笑ましく感じるでしょう。
ここまで、子供の友達が遊びに来るメリットをご紹介してきましたが、注意したほうが良い点もありますので、続けてご覧ください。
1.5 注意点①遊ぶ部屋を整えておく必要がある
子供とはいえお客様が来ることになると、多くの方は家をある程度キレイな状態に整えたくなるでしょう。掃除が得意ではない方にとってはやや負担になってしまいますが、掃除をする絶好の機会だと捉えて、メリットと考えてみるのも良いかもしれません。
子供の友達にとっては、自分の家とは勝手が異なるので、何かを踏んだり引っかかったりすることによる怪我の危険性がないかどうかも確認して、必要に応じて片付ける必要もあります。
また、子供が遊ぶ部屋やスペースは、事前に決めた方が良いでしょう。リビングを遊び場にすると親の居場所がなくなったり、家事がしにくくなったりするのですが、逆に子供部屋だと、親の目が届きにくくなるというデメリットもあります。
リビングで遊ばせる場合は一角を専用スペース化する、子供部屋で遊ばせる場合はドアを開けたままにする、など工夫してみましょう。
1.6 注意点②掃除をしても散らかってしまう
前述で掃除や片付けの必要性に触れましたが、子供たちが遊べば、どうしても汚れたり散らかったりしてしまいます。時間をかけて部屋を整えたのに、掃除前よりもぐちゃぐちゃになってしまってイライラ…なんていう可能性もあります。
そんなことにならないように、子供には自分たちで片付けるように教えておくと良いでしょう。子供の友達が家に遊びに来る際に決めておいた方が良いルールについては、あとの章で詳しく解説します。
1.7 注意点③おやつや飲み物の用意
何時間も滞在するのなら、多少のおもてなしをしたいと考える人もいるでしょう。高価なものや、手間のかかる手作りおやつなどを用意する必要はありませんが、個包装の手軽なお菓子や、紙パックの飲み物などがあると、汚れにくく片付けやすいので便利です。
注意が必要なのは、子供の友達の食物アレルギーの有無。事前に親御さんと連絡を取って確認しておくことが必要です。
とはいえ、水分補給の水はあると良いですが、必ずしもおやつがなければならない、というわけではありません。良かれと思ってたくさん用意しておくと、子供たちが食べすぎてしまいます。さらにはねだってきたり、冷蔵庫を勝手に開ける子供がいるというケースもあるようなので、あらかじめ個数を決めておくなどの対策を考えておくと良いかもしれません。
1.8 デメリット④ケガやケンカ、そのほかのトラブルの可能性
部屋を片付けて気をつけてはいても、思わぬケガをしてしまう場合もあります。子供同士で遊びや会話に白熱して、大きなケンカになってしまうこともあるかもしれません。
そのようなことが起きたら、応急処置や仲裁などの必要な対処をしたうえで、相手の親に事実を報告するようにしましょう。
子供の友達の困った行動に悩んでいるという声もあります。家のものを勝手に触って壊された、大声がうるさく近所迷惑になった、夕方になっても帰らない、遊びに来る回数が頻繁すぎるなど、予想できない行動で大人を困らせる子も中にはいるようです。
このようなことが原因で相手の親とトラブルに発展してしまうこともあるので、適切な準備と対応は必須です。このあとご紹介する事前準備とルールは、可能な限りできる対策として有効です。
2 事前に準備したいこと、決めておくべきルール
紹介してきたとおり、子供の友達を家に呼ぶことには何ものにも変え難いメリットがありますが、気をつけなければならない注意点もあります。
さまざまなシチュエーションを想定し、事前に準備しておくことで、ある程度のトラブルは避けられます。近隣で暮らす者同士、子供も親も良好な関係でいられるように、いくつかのルールを決めておきましょう。
2.1 親同士の連絡先を交換しておく
子供の友達の親とは、必ず連絡先を交換しておきましょう。子供たちだけで遊びに出かけたり、子供と連絡がつかなかったりすると、親は心配します。遊びに行くことを親に伝えた、と子供の友達が言っていたとしても、念の為相手の親に伝えておくと安心です。
遊んでいる際にケガやケンカ、そのほかに共有しておくべきことが起きた場合も、連絡先を知っていればスムーズに報告や相談ができます。
2.2 相手の名前や日時を把握する
何時に誰が家に来るのかを把握しておかないと、親の準備に影響が出てしまいます。遊ぶ時間や、遊びに来る友達の名前は、子供にしっかりと確認します。
前述で言及したように、相手の親の連絡先を聞いておく必要があるので、遊びに来る友達が初めての子なのか、何度も来ている子なのかによっても、準備することが変わってくる場合があります。
2.3 親がいないときに遊びに来るのはNGにする
自分たちがいないときにトラブルがあっても、すぐには対応できませんし、相手の親への連絡も遅れてしまいます。親が不在のときに、子供たちだけで遊びに来ることはNGにしておいたほうが良いでしょう。
2.4 アレルギーの情報を共有しておく
注意点の章でもお伝えしましたが、子供の友達の食物アレルギーは、事前に確認すべき重要事項です。
一般的なお菓子には、小麦や卵、乳製品などが使われていることが多く、アレルギーを持っていることを知らずにそのお菓子を食べさせてしまうと、子供の体調に関わる事態になってしまいます。
万が一の事態に備え、相手の親からの言付けがなくても、念のためこちらから連絡をして、アレルギーがないかどうか、ある場合は食べさせない方が良いものについて確認しておくことが必要です。
また、親の目の届かないところで、うっかり食べさせてはいけない材料が使われているお菓子を食べないように、注意を払っておきましょう。
アレルギーはなくても、チョコレートは食べない、添加物は好まないなど、おやつに関する決め事のある家庭もあります。知らずに食べさせてしまって、あとでいざこざになることは避けたいので、そちらも聞いておきましょう。
2.5 ゲームをするなら制限時間を設ける
子供が遊ぶ道具として、ゲームは最有力候補のひとつ。学校での会話も、ゲームの話題で持ちきり、という場合もあるでしょう。
特にTVゲームはひとりでやるよりも友達とやる方が盛り上がって楽しいものですが、あまりにも熱中してしまうと、やめどきが分からなくなってしまいがちです。
ゲームを始めると止まらない懸念があるなら、30分や1時間まで、1日何回まで、という決まりを作っておきましょう。友達が来たときだけでなく、普段からの決め事にしておくと良いでしょう。ゲームを買うときの条件にしておくのもひとつの手です。
2.7 片付けは自分たちでやらせる
子供たちが散らかしたものやゴミなどは、自分たちで片付けるように促すことをおすすめします。そうすれば、子供の友達が遊びにくることになっても負担が減りますし、子供の教育という面からも良い影響につながります。
2.8 帰る時間を決めておく
子供は遊びに夢中になっていると、時間を気にしなくなってしまいます。外で遊んでいれば、日が暮れれば自然と帰る準備をしやすいものの、家の中では時間の感覚が掴みにくいので、より時間が経つのを忘れてしまいます。
あらかじめ帰る時間は決めておき、その時間が近づいたら声をかけるようにしましょう。まだ遊びたいとごねてしまう子供もいるかもしれませんが、相手の親にも決めた時間を伝えておくと、対応しやすくなります。
2.8 週何回まで、と回数を決めておく
友達を家に呼びたいという子供の希望には、できるだけ応えてあげたいですよね。友達の方から遊びに来たいと言ってくれているのなら、それもまた嬉しいこと。
けれども、毎日のように遊びに来るようになって困った、という悩める事例もあります。できれば、帰る時間に加えて、遊びに来る回数の制限を設けておくことを推奨します。
3 自分の子供が友達の家に遊びに行く時のマナーも教えておこう
子供の友達が自宅に遊びに来るときのためのルールについてお伝えしましたが、逆に自分の子供が友達の家に遊びに行くときに、相手の家でどう振る舞うかということも考えておく必要があります。
子供が友達の家に行く際のマナーを教えておけば、相手の家にも迷惑をかけず、良い関係性を続けることができるでしょう。また、自分の子供にきちんとした礼儀が身についていれば、友達にも良い影響を与えることができるかもしれません。
子供に教えておきたい主なマナーは、以下の5つです。
3.1 挨拶やお礼をしっかりとさせる
相手の家に上がるとき、家の中で相手の家族に会ったとき、おやつを出してもらった時などは、しっかりと「お邪魔します」「こんにちは」の挨拶や、「ありがとうございます」のお礼をすることを教えましょう。子供に教える前に、親の挨拶の仕方も見直して、お手本になるようにしてみてください。
シャイな子や、おしゃべりが得意ではない子もいると思いますが、友達の家を行き来するのであれば、コミュニケーションの基本である挨拶だけは、できるようにしたいところです。
3.2 家のものをむやみに触ったり、別の部屋に入ったりさせない
友達の家にあるものにむやみに触ると、落としたり壊してしまったりする可能性があります。ケガにつながる危険性もあるので、必要のないものには触らないようにします。
また、遊ぶスペース以外の部屋に入ることも、相手の家族が不快感を感じてしまいますので、禁じておくようにしましょう。
3.3 騒がしくしない
大声で騒いだり、ドタバタと走ったりすると、友達の家や近所の迷惑になってしまいます。子供ですから、遊んでいる最中はテンションが上がってしまい、いつのまにか声のボリュームが大きくなってしまうのは仕方がないことですが、できるだけ気をつけるように言っておきましょう。
3.4 決めた時間よりも早めに帰宅させる
帰宅する時間を設定しておくのはもちろんのこと、その時間よりもやや早めに帰宅するようにしておくと良いでしょう。相手の家の人からの印象も良くなり、今後も子供同士の家の行き来がしやすくなるかもしれません。
3.5 親も挨拶に伺っておく
子供が遊びに行く前に、親も相手のお宅に一言挨拶に伺っておけると理想的です。顔見知りではない場合は特に、顔を合わせておけば、これからの関係構築にも役立ちます。
4 子供同士も親同士も楽しく、良い関係性が続くように
子供の友達が遊びに来る際のメリットや注意点、決めておきたいルールなどについてご紹介してきました。
子供にとって友達が家に遊びに来る、友達の家に遊びに行く、というのは楽しいイベント。親も、子供が友達と仲良く遊んでいる姿に幸せを感じるはずです。しかし、親が注意しておかないと、思わぬトラブルに発展してしまうケースも多々あります。
今回お届けした内容を参考に、子供同士も、親同士も、そして親子も、良好な関係やコミュニケーションが続けられるように心掛けましょう。
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この記事を書いた人
hauska編集部
料理、美容、ガジェット好き。最近はインテリアとQOL関連アイテムへの興味関心が爆上がり中。働くパパ・ママに向けて、生活の質の向上、楽しい子育て、仕事もプライベートも充実させるための情報など幅広く発信します。ライフハックに気軽に取り組んでいただければ幸いです。