子育て世代に向けた「働く・暮らす」をアップデートするWEBマガジン
ルールを守れる子どもに育てる方法とは?親が取るべき5つの行動
2023.07.25
集団生活において、必ず必要になるのがルールを守ることですよね。もちろん大人になれば誰もがやっていることですが、子どもは大人が教えてあげなければルールを理解できません。集団生活を歩んでいく上で、親の立場として「何歳からルールを教えていけばいいのか」悩むとの声はよく聞きます。
子どもにルールを教える上で大切なのは、年齢にあったルールを親が理解することです。本記事では、年齢別に子どもに教えるべきルールや、ルールを守れる子どもになるために親が取るべき行動などを紹介します。記事を最後までチェックし、正しい方法で子どもにルールを守る大切さを教えていきましょう。
この記事はこんな方にオススメ
- ルールを守れる子どもに育てたい方
- 子どもがルールを守るために親はどうするべきなのかを知りたい方
- なぜルールを守らなければならないのかを伝える方法が知りたい方
もくじ
なぜルールは守らなければならないのか
なぜルールを守らなければならないのか、それは生きていくために絶対に必要な事だからです。ルールを守れなければ、社会生活を営めません。社会で生きていくためだけでなく、家族の中にもルールは必要です。
「社会性を身に付ける」「大人になるために必要」この2つの視点でルールを守る必要性を解説します。
社会性を身に付けるため
ルールを守るというのは、社会で生きていくために必要なものです。各家庭にルールがあるように、保育園や幼稚園などにもルールがあります。
- おもちゃの貸し借り
- 遊具を使う順番を守る
子どもが最初に直面するルールは上記の2つです。お友達が使っているおもちゃを無理やり奪うと相手を泣かせてしまいますし、ケンカに発展する可能性もありますよね。「貸して」「どうぞ」ができるようになるのも立派なルールを守る行動です。
ルールを守れないとお友達とうまく遊べず、保育園や幼稚園での生活が成り立ちません。社会性を身に着けてスムーズな園生活を送るためにも、ルールを守りましょう。
大人になるために必要だから
ルールを守らないと大人として生きていけません。子ども時代以上に大人になるとルールを守らなければならない場面は増えます。
- 法律
- 会社のルール
- 人間関係でのマナー
大きく分けると上記の3点ですが、それぞれの中には細かなルールが多数存在しています。法律を守れないと当然罰せられますし、会社のルールを守らないと仕事になりません。大人として社会で生きていくためには、ルールを守るのは必要不可欠な事です。
大人になってから「ルールを守る」を意識するのは、正直難しいです。大人になってルールを守るためには、子供の頃からルールを守る習慣を身に着けている必要があります。大人として社会生活をしっかり営むために、子供の頃からルールを守る必要があるのです。
「ルールを守る」は何歳から教える?
ルールを守る習慣は、2歳代からスタートさせましょう。1歳代ではまだまだお友達と遊ぶ時のルールを理解するのは難しいですが、2歳代になれば家庭と外の世界では違うルールがあることを徐々に理解できるようになっていきます。
保育園や幼稚園にいる間は、その園のルールに従わなければなりませんよね。2歳代から全てのルールを完璧に理解し守るのは不可能です。だからこそ、公共の場所での行動やお友達と遊ぶ時のルールなどを徐々に教えていくのが重要です。
- お店では走らない・騒がない
- 電車の中で大きな声を出さない
- 売り物には勝手に触らない
- 道路や床には座らない
上記のような簡単なものからスタートさせてください。最初は、外でルールを守れないとみんなに迷惑をかけるという風に教えましょう。社会生活を営むうえで、最低限必要なルールは子どもが2歳代になったらスタートさせてください。
年齢別これだけは教えた方がいいルール
子どもにルールを守る大切さを教える上で重要なのが、年齢に応じたルールを教えることです。2歳代の子どもに難しい事を教えても守れるはずがないですよね。不可能なことを無理やり教えず、年代に応じた子どもが成功体験を重ねながら覚えていけるようにしましょう。
2-3歳|お友達との接し方
2〜3歳代の子どもには、お友達との接し方を教えましょう。2歳代から徐々に友達と遊ぶ楽しさを覚えていき、3歳を過ぎると社会性が芽生えていきます。同年代の友達と遊ぶ楽しさを覚え始める年齢だからこそ、お友達との接し方をしっかりと教える必要があります。
- 相手の気持ちを考える
- 遊びのルールを覚える
「自分がされて嫌なことをお友達にはしない」「遊びのルールを破るズルはしない」ことを教えてください。思うようにならずに泣いたりお友達をたたいてしまったりもしますが、自分の思い通りにはならないことを学ぶチャンスでもあるので、ダメなことはダメと教えましょう。
4-5歳|マナーや基本的な生活ルール
4〜5歳になると、ルールを守る大切さに徐々に気づいていきます。3歳代の頃と比べると、ルールの細かい遊びをする機会が多くなるため、ルールを守らないと楽しくないと学んでいきます。そして、ルールを守る大切さを知っている子と、ルールを守らない子に分かれるのも4〜5歳の特徴です。
- 食事のマナー
- 遊びのルール
- あいさつや生活習慣でのルール
上記のようなルールを守れるように教えたいです。4歳を過ぎたころからお箸を使ってご飯を食べられるように。正しいお箸の使い方や、食事のルールやマナーを少しずつ子どもに教えていくのが大切です。
6歳|小学校入学にあたってのルール
6歳(年長)では就学前のルールを覚える必要があります。
- 生活時間を守る(寝る時間や起きる時間)
- 一人で身支度を行う
- 脱いだ服や靴を片付ける
- 食事のマナーを守る(食事のあいさつや座っていられるかなど)
上記のようにさまざまなことに対応できます。そして小学校になると、授業時間と休憩時間が明確に分かれます。授業時間では静かに座って授業を受けなければならないので、保育園や幼稚園時代とはルールを守る必要性が高まるのです。
保育園や幼稚園とは違って、小学校で守るルールは多岐にわたります。細かなルールをしっかりと守れるように、年長時代からルールを守った生活を身に着けていく必要があります。なぜなら、小学校に入ってから子どもが困らないようにするためです。
ルールを守れる子どもに育てるために親ができる5つの行動
ルールを守る子どもに育てたいなら、まずは親がルールを守る姿を見せてください。そしてルールを守る大切さを教えるために、時には子どものかんしゃくに負けない心の強さを持つ必要があります。子どもにルールを守らせるために必要な、親の行動を5つに分けて解説します。
1.親がルールを守る姿を見せる
大前提として、子どもにルールを守らせるのであれば親がルールを守りましょう。子どもは親の姿をよく見ています。親がルールを守っていないと、子どもも「ルールは守らなくてもいいんだ」と思ってしまいます。
- 親が言ったことを守らない
- 親が信号無視をしている
- 子どものかんしゃくに負けてしまう
上記のような行動を親が取ってしまうと、ルールを守らなくてもいいと子どもが理解してしまいます。例えば親が子どもに「遊んで」と言われたときに、「この用事がおわってからね」との返答。そこで子どもがかんしゃくを起こし、そのかんしゃくに親が負けて遊んでしまうと子どもは「言われたルールを守らなくてもかんしゃくを起こせばなんとかなった!」という成功体験を得ます。ルールを守らないとダメだと教えるためには、親がまずはルールを守る姿勢を見せるのが大切です。ルールを守らなくても大丈夫という成功体験を子どもに与えないのが第一歩です。
2.子どもの気持ちに共感する
ルールを守る子どもに育てるには、子どもの話をしっかりと聞くのが大切です。子どもが日々何を考え何を感じているのかを知りましょう。インタビュワーに徹して話を聞き、子どもの話に共感してください。
決して子どもを疑って話を聞くのではなく、子どもへの共感が伝わるように丁寧に聞きましょう。親と子の信頼関係を築ければ、子どもは親の言うことに耳を傾けてルールを守ります。
3.子どもが納得するルールを決める
家庭内でルールを決める場合、子どもが納得できるルールを決めましょう。親子であっても別人格ですので、親から子どもへ「〇〇すべき」と押し付けるのは避けるべきです。親から見たやるべきことと、子ども自身が考える「できること」が同じとは限りません。
ルールを守れる子どもになってほしいのであれば、子ども自身が納得して決めたルールにするのが理想です。子どもは自分がやろうと決めたことでなければ、熱中できないものです。家庭内のルールを決める際には、子どもと話し合いをかさねて双方が納得できるルールを作りましょう。
4.子どもがルールを守れたら感謝の気持ちを伝える
決めたルールを守れた時には、親が子どもに感謝の気持ちを伝えてください。子どもは親の喜ぶ顔が見たい、親のお手伝いがしたいと思っています。自分がルールを守れた時、偉かったねと褒められるよりも「ありがとう。ママ(パパ)助かったよ」。「ルール守ってくれてありがとう」と感謝の気持ちを伝えましょう。
もちろん褒められるのも嬉しいのですが、親に感謝された時子どもは「自分が役に立った」と嬉しい感情を覚えます。嬉しい経験をしたら、子どもはもっともっと! とルールを守った行動を取ります。
5.子どもを恐怖で押さえつけない
子どもを恐怖で押さえつけても根本的な解決にはなりません。子どもは怒られるのが怖いので、その場ではルールを守るでしょう。しかし、それは「ルールを理解して守る」のではなく「親に怒られるのが嫌だから」とりあえず言われたとおりに行動しているだけです。
子どもに自我が芽生えてくると、いつも恐怖で押さえつけてくる親のいうことを聞かなくなる子どももいます。1度決めたルールを守れない時、なぜ守れないのかを子どもに聞いてください。子どもなりの守れない理由が必ずあるはずです。ルールを守れない子どもをしかる時は、必ず対話し恐怖で押さえつけるのは止めましょう。
子どもがルールを守れない時の対処に関する疑問
子どもがルールを守れない時に、親はどのように対処すればいいのでしょうか?子どもがルールを守れない時、きつくしかってしまう事もありますよね。自分自身の対処が正解なのかを悩んでいる親が多いため、守れない時の罰則がありなのか、ルールを守れない時はどうやってしかればいいのかを解説します。
ルールを守れないなら罰則はあり?
ルールを守れなかったときの罰則は、時と場合によってはありです。子どもとルールを決める際に「動画を見るのは夜9時まで。2日連続で守れなかったらスマホ没収」と決めていたとします。この場合の罰則はありです。
しかしルールを決める時に「動画は9時まで」とだけ決めていたのに、ルールを守れなかったカラと言って、急に親がスマホを取り上げるのは反発を招くだけです。ルールを何度も破っている状況が続くなら罰則の前に話し合いが必要です。
罰則を与える場合、必ず子どもが納得するルールを作ってください。親からの一方的な罰則は反発を招くだけです。
ルールを守れない時はどう叱ればいい?
子どもが遊びのルールを守れない時は、まずは勝ちたかった子どもの気持ちを認めてあげてください。遊びではなく家庭内のルールを守れなかったときも同じで、なぜルールを守れなかったのかを聞いてあげましょう。
年中さん以降になると、ルールを破るのがダメだということは、子ども自身よくわかっています。遊びなら勝ちたい気持ちが強すぎてルールを破ってしまうことはあります。家庭内のルールなら、もっと遊びたいとかまだ眠りたくないとか、子どもなりの理由があるはずです。理由を聞いて子どもの気持ちに寄り添った後に、ルールを守るように声かけを行ってください。
ルールを守らなかった子どもをしからなきゃと思う親は多いですが、頭ごなしにしかってもルールを守る大切さを学ぶことはありません。まずは子どもの気持ちに寄り添って、正しい行動へ導くのがルールを守れない時の対処法です。
まとめ
ルールを守る子どもに育てるためには、ルールを守る大切さを子どもに教えましょう。そのためには、子どもが納得するルール作りを行い、ルールを守れなかったときには子どもの気持ちに寄り添った行動を行うのが大切です。
お友達との遊びのルールなら、遊びの中で子どもが自然に覚えていくものです。親が頭ごなしに怒ったり、恐怖で押さえつけたりするのはよい対応だとはいえません。ルールは子ども主体で決めるのを忘れずに対処してくださいね。
こちらの記事もおすすめです。
この記事を書いた人
hauska編集部
料理、美容、ガジェット好き。最近はインテリアとQOL関連アイテムへの興味関心が爆上がり中。働くパパ・ママに向けて、生活の質の向上、楽しい子育て、仕事もプライベートも充実させるための情報など幅広く発信します。ライフハックに気軽に取り組んでいただければ幸いです。