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妊娠初期からお腹ぽっこりはなぜ!?お腹が出る理由4つやお腹の膨らみ方を解説
2022.09.06
妊娠初期からお腹がぽっこり出ているとびっくりしますよね。「こんなに早い時期から出てきて大丈夫かな?」と心配になることもあるでしょう。
しかし、ご安心ください。妊娠初期からお腹がぽっこり出ることもあります。今回はお腹が出る理由とお腹の膨らみ方について解説します。
この記事はこんな方にオススメ
- 妊娠初期なのにお腹が出て困っている
- 周りの人より大きいお腹に不安
- ただ太っているだけではないかと悩んでいる
もくじ
1 妊娠初期でなぜかお腹ぽっこり…その理由
妊娠初期からお腹がぽっこりしてくるのは、危険なことではありません。お腹の出方には個人差があり、体調によって影響を受けることも。まずはお腹がぽっこり出てくる理由について解説します。
1.1 便秘
妊娠初期は水分や栄養の不足によって便秘になりがちです。つわりがひどいと水分も取れなくなってしまいます。すると便がかたくなり、便秘を引き起こすことも。他にもつわりによって食事量が減り、便意を感じづらくなるのも原因の1つです。
できるだけこまめに水分を取り、食物繊維が豊富な食材や発酵食品を食べるようにしましょう。水分も食事も取れない場合は、無理せずかかりつけ医に相談してください。病院や症状によっては点滴で水分や栄養を補給したり、妊娠中でも飲める便秘薬を処方されたりすることもあります。
1.2 食べづわり(悪阻)
食べづわりとは、空腹時に気持ち悪くなったりムカムカしたりするつわりのことです。何か口にしていると気持ち悪さが軽減されるため、つい食べすぎてしまいます。食べ過ぎが原因でぽっこりお腹になってしまうことも。
食べづわりのときは、なるべくカロリーの低いものを選びましょう。お菓子や菓子パンはカロリーが高いため控えてくださいね。野菜やヨーグルト、ゼリーなどがおすすめです。野菜たっぷりの具沢山スープは低カロリーな上、満腹感も得られます。食べるときは1回の量を減らし、こまめに食べることで食べ過ぎを防げますよ。
1.3 お腹の筋肉量
お腹の筋肉量もお腹の出方に大きく関係しています。非妊娠時の子宮の大きさはニワトリの卵ほど。しかし、妊娠3ヶ月くらいになるとグレープフルーツほどの大きさにまで成長します。お腹の筋肉量が少ない人は、子宮の成長に合わせてお腹も出てくるため人によっては周囲より早く目立ち始めることも。
一方、お腹の筋肉量が多い人は、子宮が大きくなっても筋肉でしっかり支えられるためあまり目立ちません。特にアスリートの人は強靭な腹筋を持っているため、臨月でも服を着るとほとんど妊婦だとわからない人もいるようです。
1.4 胎児の大きさ
子宮は赤ちゃんの成長とともに大きくなっていきます。そのため胎児が大きいと必然的に子宮も大きくなるのです。胎児が大きめな人は、周囲よりお腹もぽっこり出やすくなります。
妊娠3ヶ月頃の赤ちゃんはミニトマトと同じくらいの大きさ。赤ちゃんだけを見ると小さく感じるかもしれませんが、子宮は赤ちゃんよりも大きいグレープフルーツくらいの大きさにまで成長します。赤ちゃんが大きくても医師から指導がなければ特に気にする必要はありません。赤ちゃんの成長には個人差があるため、気にせず成長を楽しみにしていてくださいね。
2 妊娠中どう変化する?お腹の膨らみ方
妊娠中、赤ちゃんの成長とともにお腹はどんどん大きくふくらんでいきます。それでは妊娠中の体はどのように変化していくのでしょうか。妊娠の月数ごとに変化を見ていきましょう。
2.1【妊娠初期】妊娠2ヶ月(4~7週)
妊娠2ヶ月は妊娠に気づいていない人も多い時期。生理が来ず、妊娠検査薬を試したり病院に相談したりし始める人も多いでしょう。赤ちゃんの大きさは妊娠2ヶ月後半になってようやく14mm、体重は4gほどになります。子宮の大きさはレモン1個分くらいです。
お腹の筋肉や脂肪で隠れてしまい、見た目からはまったくわかりません。それでも赤ちゃんがすくすく成長しているのは不思議ですよね。
2.2 妊娠3ヶ月(8~11週)
妊娠3ヶ月になると多くの人が妊娠に気づき、母子手帳をもらいます。赤ちゃんの大きさは身長4〜6cm、体重は10〜20g程度でいちご1個分くらいです。子宮の大きさはグレープフルーツほどになります。
つわりがひどいママの中には、水分不足や栄養不足によって便秘になることも。お腹が張り、ぽっこり出ているように見える人もいます。また、胎児が大きめの場合は子宮も大きくなるため、早い段階でお腹が出はじめます。
2.3 妊娠4ヶ月(12~15週)
妊娠4ヶ月の赤ちゃんは身長15cm、体重110g 。キウイ1個分くらいの大きさにまで成長します。子宮の大きさは新生児の頭くらいになり、お腹の膨らみも目立ってくる時期です。
多くのママがつわりから解放され、普通に食事ができるようになります。しかし、たくさん食べるのはNG。体重が増加し過ぎると妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病のリスクが高まるため注意が必要です。
2.4 【妊娠中期】妊娠5ヶ月(16~19週)
いよいよ安定期に入る妊娠5ヶ月。赤ちゃんは身長19cm、体重250gほどで、りんご1個分の大きさに。ほとんどのママは、お腹が目立ってきます。
子宮が大きくなったことで消化器官が圧迫され、便秘や胃酸の逆流が起こることも。他にも肺が圧迫され、息切れや動悸が起こりやすくなるママもいます。子宮の成長によって様々な臓器が圧迫され、マイナートラブルが起こりやすい時期でもあります。
さらにお腹が大きくなりうつ伏せに寝ると苦しく感じることも。枕やクッションでお腹を支えるとリラックスできますよ。
2.5 妊娠6ヶ月(20~23週)
妊娠6ヶ月の赤ちゃんの大きさは身長30cm、体重500gほど。小さいマンゴー2個分の大きさに相当します。赤ちゃんの成長とともにお腹はますます重くなり、腰痛に悩まされるママも。マタニティベルトでお腹と腰を支えると安定しますよ。同様に腹帯を巻くのも効果的です。
無理な運動は控えるべきですが、適度な運動も大切。体を動かすと筋肉がほぐれ、腰痛予防にもなります。体調と相談しながらマタニティエクササイズに挑戦するのもおすすめです。
2.6 妊娠7ヶ月(24~27週)
妊娠7ヶ月になると身長35cm、体重1,000gにまで成長します。だいたい、とうもろこし1本分くらいの大きさです。胎児だけで1kgを超えていると相当重く感じますよね。
子宮が大きくなるにつれて横隔膜が圧迫され、消化不良や胃酸の逆流が起こる人も。一度の食事量を減らしたり、薄味の食事で胃酸が増え過ぎないようにしたりするのも効果的です。症状がひどい場合は、妊婦でも服用できる胃薬を処方してもらえることもあるのでかかりつけ医に相談しましょう。
2.7 【妊娠後期】妊娠8ヶ月(27~31週)
妊娠8ヶ月は妊娠後期に入る時期です。赤ちゃんはすくすく育ち、身長40cm、体重1,800gにまで大きくなります。レタス1個分相当の大きさです。
お腹がどんどん大きくなるにつれ、お腹の重さで重心が変わり腰痛や肩こりを発症することも。血流をよくすることで改善されることもあるため、体を温めるようにしましょう。ゆっくりお風呂につかったり、温かい食べ物や飲み物を取ったりするのも効果的です。
2.8 妊娠9ヶ月(32~35週)
妊娠9ヶ月の赤ちゃんの大きさは身長45cm、体重は2,500g。白菜1個分の大きさにまで成長します。赤ちゃんの体が大きくなり、子宮のスペースが狭くなって動きづらいことも。赤ちゃんはより活発になる時期のため、激しい胎動を感じられるかもしれませんね。
ママはお腹が重くなり、負担がどんどん大きくなります。ちょっと動いただけで疲れたり、動悸がしたりすることもあるでしょう。疲れたときは無理せず休憩しながら過ごしてくださいね。
2.9 妊娠10ヶ月(36~39週)
いよいよ出産間近に。妊娠37週から正期産の時期に入り、赤ちゃんが外の世界に出てくる準備が整いました。赤ちゃんの大きさは3,000gに達し、重さはカボチャ2個分と同じくらいです。
赤ちゃんは誕生に向けて下がってくるため、お腹も少しずつ下がってきます。肋骨への圧迫が軽減され、消化不良や胃酸の逆流を感じなくなるかもしれません。一方、胎児の頭で膀胱が刺激され、頻繁にトイレに行きたくなることも。
3【妊娠中】お腹の出方で性別がわかるって本当?
お腹の出方で性別がわかるというジンクスを聞いたことはありますか? 赤ちゃんの性別は基本的にエコーで確認しますが、お腹の出方でもわかるというジンクスがあります。どのように判断するか詳しく解説します。
3.1 男の子|とがるように前へ出る
お腹の出方のジンクスによると、男の子の場合はお腹がとがるように前へ出ます。なぜ前へ出ると男の子なのか明確な理由はなく、科学的根拠もありません。他にもママの顔がきつくなる、体毛が濃くなる、つわりがひどいと男の子という噂も。さらには上の子のつむじが右巻きだと上の子と同性、左巻きだと異性というものまであります。
ジンクスや噂のどれもに科学的根拠がなく、単なる噂に過ぎません。「男の子なのかもねー」くらい軽い気持ちで受け止めましょう。
3.2 女の子|丸く横に広がる
女の子の場合は丸く横に広がると言われています。こちらもなぜ丸く横に広がると女の子なのか明確な理由も科学的根拠もありません。他にもママの顔が優しくなる、体毛が薄くなるなど男の子の場合と正反対の噂もあります。
しかし、妊娠中は女性ホルモンだけでなく、男性ホルモンも活性化するため体毛が濃くなりやすい傾向に。「妊娠前よりも体毛が濃くなった!」と驚くママもたくさんいます。妊娠中の体の変化には個人差があるため、性別予想を楽しむコンテンツの1つとしてとらえましょう。
3.3 性別を確認するなら超音波検査を受けよう
お腹の出方は赤ちゃんの大きさや骨格によって変わります。性別によって出方が変わるという科学的根拠はありません。一般的に性別を確認するときは、妊婦健診のエコー検査で見ます。胎児の股に陰茎が見えれば男の子、膀胱や子宮が見えれば女の子と判定できます。
赤ちゃんの性別は妊娠5ヶ月(16〜19週)頃から判定できるようになります。ただし、胎児の位置や角度によって正確に判断できないこともあるため、何回か確認しましょう。
4 妊娠中のお腹の痛み、耐えるべき?
妊娠では、マイナートラブルやつわりに悩まされたり、お腹が大きくなるにつれて、今までとは違う悩みに遭遇するものです。妊娠してから、特に多いのがお腹の痛み。赤ちゃんが無事かと悩む人も多いでしょう。ここでは妊娠初期にあるお腹の痛みについてフォーカスします。
4.1 下腹部が重だるく痛む
下痢を起こす前触れなことがよくあります。妊娠中は体を冷やさないように気をつけていることでしょう。しかし、日本には四季がありますから冷暖房で知らずのうちに冷えていることや、足から冷えを感じている可能性もあります。
つわりがひどい時は、水分を取ることしかできないので、便が水っぽくなり下痢に至ることも考えられます。
妊娠中にお腹が冷えても大丈夫?ママも赤ちゃんも嬉しい冷え対策を紹介
4.2 生理痛のような痛み
子宮は収縮を繰り返しながら段々と大きくなっていくものなので、この時に生理痛のような痛みを感じることがあります。横になって収まる程度の痛みや、時間の経過とともに治るようなら様子をみてもいいでしょう。
一方で長引く痛みには注意すべきです。出血などした場合は、速やかに産婦人科に連絡を入れて、診察してもらいましょう。
4.3 肋骨が痛い
大きくなった腹部に圧迫されて、肋骨が痛むことがあります。また大きくなった赤ちゃんの体重で、胎動が激しくなり肋骨まで響くことがあります。横になる際も、赤ちゃんの重みで仰向けの体勢がきつくなり、肋骨に違和感を感じるでしょう。その際は、抱き枕を利用するといいですね。
4.4 恥骨が痛い
恥骨とは、女性器にある骨のことです。妊娠後期では、この恥骨部の痛みが顕著で眠れなくなることもあります。筆者は妊娠後期にこのような痛みに頻繁に悩まされました。
医師に聞いたところ、赤ちゃんの重さで恥骨に負担がかかるという話や、股関節が出産に向けて開いてきているという説明も受けたことがあります。
5 妊娠初期からお腹がぽっこりすることもある
妊娠出産は、とても神秘的なものです。人間の体は機械ではないので、人によりけり。中には、妊娠初期からお腹がぽっこりすることがあっても、なんら不思議ではありません。今しかない特別な時期だと割り切って、幸せなマタニティライフを過ごせるといいですね。
この記事を書いた人
hauska編集部
料理、美容、ガジェット好き。最近はインテリアとQOL関連アイテムへの興味関心が爆上がり中。働くパパ・ママに向けて、生活の質の向上、楽しい子育て、仕事もプライベートも充実させるための情報など幅広く発信します。ライフハックに気軽に取り組んでいただければ幸いです。